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なんだか世界がおかすうぃ~~「ギャラクシー銀座」(長尾謙一郎)4
2009/03/05 [Thu]09:39
最終巻。突き抜けたうえでの完結とまとめたい。きっちりと収めるところは収めたんじゃないか。

ひきこもりパンク野郎の竹ちゃんの自立が軸になってるのは、家庭や母親がときに常識とかけ離れた狂気をはらんで息子を支配しがちだから。
やっぱり実に筋が通っている漫画だ。

ハリス漆原は肉体を鍛えて世界を語っても、ゲイであって女性とは向き合わない。

話として取り残されたのはニューファラオの面々だが、彼らはきっと、竹やぶの秘密を共有する女性社会から逃げていたんだな。最初から。
女性の味方のホストのような立場で、実はね。

3巻で感じた女性の狂気は本物だった。女たちはイメ~ジで宇宙(ギャラクシー)を支配している。あ、ギャラクシー的なものに女たちが操られていて、男が犠牲になってるのか。
そういう侵略漫画か。
男性側の守り社会からはじかれたり、女性側の狂気に踏み込んだりすると、もう動物になって痴呆化するしかない。
てか、女性から見ると男性はすべて動物なのかもな。竹やぶの光景からして。

という、解釈ゲームを誰かとしたくなる漫画。あれはどういう意味だとか、これとこれは関連してるとか。
作者の中では、絶対にすべて、整合している。実はすべて仕組まれている漫画なんだ。誰かの、銀河の意思なんだ。
でなくちゃ、こんな漫画、おそろしすぎる。

でね、すべての狂気は笑いに通じる。
一歩、踏み外して読むと、最高に笑える面も持っているスレスレ感。
すごいところをドライブしたもんだ。

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腸でイメ~~ジ「ギャラクシー銀座」(長尾謙一郎)3
2008/11/11 [Tue]11:39
ホラー漫画のようになってしまった第3巻。ゾクゾクするぜ~~と、カラ元気を出しつつ笑っていかないと、心が持っていかれる。
これは「もちろんジョークさ!!」だ。そうだそうだ。
……全編、都市伝説みたいだよな。ロールスロイスがゴーストカーのようだ。恐ろしい。

竹やぶが一発ギャグのフレーズかと思ったら、実はキーワードだったりして、メチャメチャだったはずの作品世界にルール、統一感を与えてしまう。

この調子でニューファラオも狂った秩序に組み込まれるのか。あれはCMなのか。

ファラオの面々は男性なので、このギャラクシー銀座世界では貴重な戦力。
竹やぶに誘うのも電話の向こうのコニーちゃんも、甘やかすマミーも、豆村宇宙飛行士の奥さんも、狂ってるのは女性。
竹やぶは「女の子の間で流行ってるみたい」だから。
男性は女性の狂気に合わせたり巻き込まれたりしつつ、からくも生き延びているだけだ。
(理性を保とうとしないことがコツだね)
それで2巻でも竹ちゃんがマトモに見えたはずだよ。

父親はイメ~~ジの使い方で渡り歩いている。男性でありながら女性側のムチャムチャに乗れたヒーローだ。
サクセスの筋肉オヤジは完全にひきこもって遊んでるだけだものな。イメ~~ジはできる人なんだけど。

ってわかってきたつもりでいていいのか。
見返しや口絵で宇野亜喜良とあって、イラストレーターとのコラボかしらと思ったら装丁をしたのね。
前の巻でもそうか。気付かなかった。

作者、ブログもやってるのか。年内完結だそうで、首がねじきれるほどの展開を期待ー。

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せーのっ!レズビア~~ン!「ギャラクシー銀座」(長尾謙一郎)2
2008/08/11 [Mon]13:51
絵が怖いよ。なんてギャグ漫画だ。照明があたってなさすぎる。登場人物はみんな日陰者じゃないか。
怖い怖い。よく考えたらコレで笑えるのも不思議だが、面白い。こんな笑いのツボがあったのか。ヘソにおシャブが入ってしまうような意外な感じ。奇妙だけど気持ちいい。

サクセスだのプレーオプレーオだの、ポーウにフーワフーワ!だの、脈絡のない言葉が呪文のように襲ってくる。
読んでる方としては同調するわけにはいかないので、犬のように(自主的に?)爆発して、その場にオチをつけないとと思う。
オチやらフリやら、キャラやらネタやらに縛られてるのもうすら寒い老人漫才なんだけどさ。でも五重塔に一変する芸はなかなかできないと思うが。

さて、ギャラクシーな風景も出てきたし、タケちゃんは外に出るし、世界はいろいろはみ出したまま閉じようとしているのかも。
ハリス漆原がとっても気になるが、彼は孤独なままでいいよ。

そうだ、みんな孤独だよなー。狂った思考にそれぞれ逃げ込んでいる。ああ、それが竹やぶか。みんな竹やぶに飛び込んじゃった人達ってことだな。

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おもちみたいなものですから~~!!!「ギャラクシー銀座」(長尾謙一郎)1
2008/04/07 [Mon]10:23
「おしゃれ手帖」がヤバイ方向へギアチェンジしたあたりからいろんな要因で読んでなかったのだけど、新作で区切りも良く、読んでみる。
いやはや、洗練されている。

ひきこもり10年キャリアのロックンロール息子がイタ電ギグ。
コーラスに通う優しき母とミニ宇宙人。
「竹やぶの中に入らないかん」美美。
シャンソン歌手の父親とNHKキャラ的なポテコ。
SLに乗って自宅へ参上するホストクラブ、ニューファラオ。

それぞれ一発ギャグみたいなネタなのに、重ねてくるんだぜ。
話が進んでしまうということは、メチャクチャでおかしい、狂った世界にルールや理屈や流れや秩序があるのではないかと感じてしまう。
美美が全体的に後日談だったりして。仏像が、信仰がどうとか言い出されて。
あげくに2巻に続いちゃう。どうなってんだ。

連載で読んでたら忌避したと思う。雑誌なんていう、コンビニで買えちゃってアイドルが表紙になるような、現実とつながったところで触れたら違和感におびえる。

おじいちゃんの話を楽しく聞いてたら、あれおかしいなボケてない?ボクはあなたの息子じゃありませんよヘルパーですよとか、そういうヒヤリ感。
旧友と再会してお互いの仕事の話をしてたら、あれそれ違法な業界じゃないの?って指摘できずに「大変だねー」と流したくなるモヤモヤのような。

突破力のあるギャグなので、一瞬は笑うのだけど、笑い続けていいのかとも思ってしまう。
これ、絵が遠景になるからだよな。ふいに、カメラが人物から遠ざかる。「おしゃれ手帖」でもあったと思うけど。
笑うべき観客、ツッコむべき良識が不在で、ただボケが孤独にコマ内で浮かんでいる。ひとりでボケてたらそれは狂気か痴呆だ。その感触かやはり。
あんだけボケさせといて、カメラは冷静。作者は意地悪だなぁ。その意地悪が笑いの基盤で、ギャグ自体はトッピングなのだな。

トッピングなんだけど単発のギャグも実にキいてる。
「便所のロッカーに達郎がいた!!?」「私はガスメータになっておりました」とか。
ひょっとしてギャグじゃないのかもしれないが、読み手が笑ったんだからギャグなんだ。
そうしとかないと伝染してきそうで。ここで線引きね。

「おしゃれ手帖」も後半読んでないから、買ってみるか。


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