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読んだ漫画単行本をひたすら記録。読んだ端から。
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ここで何とかふんばっている「遠藤浩輝短編集」(遠藤浩輝)2
2009/01/07 [Wed]09:30
押し入れから発掘されたシリーズ。自分の漫画読み史でこのころのアフタヌーンは外せないのだろうな。

収録作品は
地上が地上じゃなくなってしまった絶望的閉鎖環境で女子高生とHする「Hang」。
鬱屈した漫画家が女子高生に肉体的な思いを馳せる「女子高生2000」。
少年が父親の愛人(女子高生)に何重にも屈折した恋心を寄せる「プラットホーム」。
性愛に悩む高校生男女のショートショートコメディ「ボーイズ・ドント・クライ」。

女子高生だらけで、性愛のからみも多い。
ボリューム的にメイン作品の「プラットホーム」はモロだったりするが、ヤクザにオンナにスリル&アクションの展開ってのはお得意のジャンルなのか、面白い。
体つきがいちいちリアルというか、生々しいので、アクションや性愛がしっくり来るんだよ。しっかり描けるからこう、実用的な感じじゃなくて行為や感情が標本のように出ているような。

で、主人公の無力感も相変わらず。ああ、10代のころの俺よ。

無力感を痛感して、一歩踏み出すところまでが青春です、だな。

遠藤浩輝短編集 2 (2) (アフタヌーンKC)遠藤浩輝短編集 2 (2) (アフタヌーンKC)
(2001/09/21)
遠藤 浩輝

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罪のない人間なんていない「遠藤浩輝短編集 」(遠藤浩輝)1
2009/01/03 [Sat]09:11
「EDEN」(読みログ)を読んだところで、大掃除したら本棚でふと目に入ったので再読。巡り合わせよな。

「神様なんて信じていない僕らのために」は、演劇表現を通じて、セリフで言わされつつも生死や罪について学生たちが思いめぐらせていくというもので、雰囲気がいい。学生特有の「わかってツッパる」感じがもう痛々しいし、自分の無力さや思考の限界や虚しさも混濁していて、いい煮詰まり具合だ。
語っていることは重たいのに、演劇制作を通じて語っているからすんなり読めるし、作劇が巧い!
木尾士目の「陽炎日記」(読みログ)「四年生」「五年生」(「げんしけん」でなく)を読んだ人にはぜひこちらも。
アクションありの「EDEN」の次はこの路線で読みたい。ってか、新作はもう動いてるんだろうか。

「きっとかわいい女の子だから」は、ベースは古い「りぼん」に載っててもいいようなド少女漫画なのに、なんでこんなに凄惨なのか。
感情のタメ(悩み考える)と、爆発(諦めて抑制が緩む)の呼吸が作風なのかも。

「カラスと少女とヤクザ」はデビュー作だそうで、ややセンチメンタルにすぎるが、「EDEN」までの視線はすでにできあがっていて、なんでしょうねこの天然の斜め視点は。人生にヒネすぎだけど、それが味。
いったいどんな生い立ちを……ってのはカバー折り返しのあとがきでも、「EDEN」のあとがきでも書かれている。環境によって、開花前から作風が煮詰められてて、この先どうなるの。
全体。EDENっぽいというか、短編だからアクションや大ドンデン返しの筋運びはないけれど、人間への「考えたうえで諦める」姿勢は同じだ。

死や命を巡る考え方や、感情の持っていきかたについて、理屈で抑え込もうとしている。
それは希望を持ったり、センチメンタルになるのが普通だから、そこに否定的なツッコミを入れているわけで、その冷静さ(に見える)とロジックは、そりゃ学生時代の自分はハマるだろうなと。

で、結局今も、この小賢しい鬱屈に否定はできない。かっこつけてるかっこ悪さを自覚して塞いでみせるカッコよさの醜さ、みたいな。
当事者感覚が欠如してこそなんだけどな。自分は学生自分から今まで、生死に向き合う必要がなかった。そんだけかもなぁ。読み返してみると。

「2」も読み返してみよう。

遠藤浩輝短編集 1 (1) (アフタヌーンKC)遠藤浩輝短編集 1 (1) (アフタヌーンKC)
(1998/04)
遠藤 浩輝

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未来が存在する限り「EDEN」(遠藤浩輝)9-18
2008/12/23 [Tue]09:00
サブタイトルは「It's an Endless World!」。終わらない世界の終末期を読み終わった。

マーヤとコロイドの提案する情報になって溶け合おうよの世界と、地球の上で肉体や欲望と向き合って生きていこうよの世界って、対立している。
ん、だよな。と、ふと考えたりして。情報世界は逃げ道として待っていればいいはずだ。作品中では卵子を迎えるタイミングに合わせて急いでいた訳だけど、そうじゃなかったら、もっちょいまったり「こっちに逃げてもいいよ」の選択肢として情報世界が用意されてたら、それは幸せなんじゃないかな。

でもだいたい、大乗の救いのような顔してるけど、脳死したら合流できない、早めに自主的な参加を求めますなんてノリがうさんくさい宗教なんだよ。
それじゃ全人類はついてこないぜ、マーヤ。豊かな人、目的がある人は来ない。
もう人類の歴史をまるごと保存しちゃってるから、安心してこっちに委ねてくれという大風呂敷じゃないとな。

それは「マップス」のブゥアーなんだけど、ってそうだよ。この情報になって次世代に向けてぶっ放すエネルギーにってさ、「マップス」だ。
あっちよりも冷静で、世界があきらめているのは地球にへばりついた存在だからだ。勇者のいない地球は、絶望ともがきで埋め尽くされている。

でも宇宙規模SFじゃなくて、とことん地道なテクノロジーでコロイドや気候変動に立ち向かってる旧人類はかっこいい。絶望的ではあるが、こちらを応援したい自分はまだ人生に希望を持っているんだなと思う。
もちろん作中の災害の当事者じゃないからだが。


ともあれ、エリヤの無力感はエヴァのシンジ同様に、勇者不在の物語の主人公らしい。選ばれたことだけ、父親から譲り受けた条件だけで主人公をやってる、やらされてる苦しみとか、先が見えてるネタバレ世代のむなしさとか、頭でっかちの行動とか、青臭さとか。
共感できちゃって、いやなんだよ。勇者にシンクロさせてくれない漫画。こんなもんですよと、登場人物は目を伏せて落ち着いて語るのみ。
華麗にアクションしても脳をパーンと撃たれて死ぬときは死ぬ。

ああ、でもケンジだけは勇者っぽいんだよな。後半はオリジナルメンバーががんばっている。でもワイクリフやカチュアは、コロイドの中にもいないんだよな。その線引きが意識されるから、読んでいても「コロイドに入ればOK」とは思えない。

正直、ミッションクリア形式のアクションゲームのような展開や、麻薬と娼婦の裏社会抗争のところは飽きそうになってたんだが、そういう横道での絶望や絶命が、コロイドへ誘うものでもあるのだよな。

長編ならではの、揺り戻し。
そして作品を通じて見えるのは、思考実験を仮想の地球上でやってのけた神たる作者の恐ろしさ。何人殺したんだ。
でも自らも「直接的な性描写」を自覚し、巧みな格闘技描写を得意とし、サイボーグ技術も大いに描き込んだ。これは、自らが設定した脱肉体の大テーマに対して、身体表現大好き作家が自問自答で挑んだ作品だな。

完結してからの一気読みだからか、個々のキャラや出来事への思い入れは薄めなんだけど、面白い。08年の作品として年末に間に合ってよかった。

EDEN 18―It’s an Endless World (18) (アフタヌーンKC)EDEN 18―It’s an Endless World (18) (アフタヌーンKC)
(2008/07/23)
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リセット・ボタンを押したくなった「EDEN」(遠藤浩輝)1-8
2008/12/21 [Sun]09:00
むかーしアフタヌーン読者だった頃に読んでた「EDEN ―It’s an Endless World!ー」が完結したとのことで、一気に読んでみる。
過去にどこまで読んだかって、具体的に覚えてるのはカチュアの悲劇あたりまでで、読み返してみたらやっぱりそのあたりだった。当時は戦闘シーン続きで大筋への関心を失ったことで、引っ越しを機に買うのを止めて、完結したら読もうと思ってたら21世紀になってた。

現在12巻まで読み進んでいるのだけど、とりあえず節目っぽい8巻までの感想メモ。


100ページ超もの第一話で、メッセージの投げかけはできている。続いて語られるのは息子たち、「こうなったのは俺らのせいじゃないけど」世代の冒険と成長だ。

提示されている人類の危機は「目に見える身体的な自閉症」で、人類はサイボーグ技術でそれをごまかしながら生きている。引きこもりをネットで補うような世相は連載開始の97年にはまだなかったと思うけど、揶揄の矛先としてはビンゴだったってことか。

クロージャーウイルスとサイボーグ技術のいたちごっこが、巧みな身体表現と重なって、それはもう見事なアイデアと画力とテーマの一致。
肉体的な危機感、絶望感、変化が底にあるから、見事な体術や死のあっけなさもウソっぽくない。てか、やたらに身体表現の画力が高いのな。格闘技や暗殺術の心得でもあるのか、作者は。

作者コメントにもあるようにエヴァンゲリオンがあっての世界観。エヴァほど情緒的でなく、伏し目がちな登場人物たちが諦めたように落ち延びている。あがいている漫画だ。
なにしても解決ではなくて、漫画の文節としても「この場を切り抜ける」ことで進んでいく。感覚として近い物を感じたのはゲームの「メタルギアソリッド」で、あれも大きな世界の動きがありつつ、主人公が参加できるのは当面の「ここから脱出」「敵を殲滅」「要人の救出」だったりと、小さなできごと。
その対比がまた哀しい。エリヤの成長譚であるはずなのに、無力さが際立つばかりだ。
汚れて殺してエロくなって、あがいたり逃げる手段を覚えただけ。

そもそも第一話で、「世界を救う」ために行動した父クリスが否定されている。ヒーローになんて誰もなれない。キアヌ・リーブスもブルース・ウィリスもいないんだよ。

だから長編にありがちな、関係する人物が増えていくけど切るに切れずにヒーロー集団が出来上がる展開が抑えられてて、死ぬときはもうあっさり死ぬ。パーンと脳髄を飛び散らかして死んで、重たい回想シーンや「死ぬなぁぁぁぁ!」的な絶叫もなく、軽く死んでいく。

作者、どっかで戦争体験してきてないか。研究肌のオタクだってのはありありとわかる。
ねっとりした思考実験を画力とうんちくでシミュレートしちゃうような豪腕なパラレルワールド。後半にまたぐぐっと、展開実験が進んでいるのだ。
面白い。9巻以降の感想はまた後日。

作者の作品は短編集でも読んでいるはずだ。EDENに続けて読み返してみようと思う。

EDEN 1―It’s an Endless World (1) (アフタヌーンKC)EDEN 1―It’s an Endless World (1) (アフタヌーンKC)
(1998/04)
遠藤 浩輝

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