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自由には代償が伴うのだ「ペルセポリス2 マルジ、故郷に帰る」
2009/03/06 [Fri]09:57
昔ペルシャ、今イランの私小説的漫画。2巻ではヨーロッパに留学。
自国とヨーロッパの文化、伝統的宗教と自由を求める感性、親離れしていく自分など、アイデンティティを揺るがせつつマルジが成長していく青春ものだ。

イラン戦争の悲惨さについては、とうのマルジが海外にいるために切迫感はない。その体験の欠落も大きな要素なんだけど、ちょっと離れて読むと、自意識ブレブレのイタイ女の子がいるな、という印象にもなる。
少女のころのマルジは預言者や革命の英雄にあこがれ、行動を起こしていく主役だったが、ヨーロッパでは周りに流され、恋に嘆き悩んでいるただの女の子になっている。

そこで悩み考えたことが大学入試の国家試験に生きていたりして、マルジなりの成長を感じさせるのだが、途中が淡々としているだけに、ただ悶々としてただけかい、と思わなくもない。
そこは作風というか、私小説風だとすると「このとき私は~~」「この悩みがきっかけで~~」的な過剰演出はしなかったってことだろう。


にしても、宗教や伝統で押し殺したつもりでも、若者は自由を求めて集い、踊る。特に親米でもないだろうに、これはもう文化というより本能レベルの反体制衝動なんだな。
抑圧されるから反発する。作用と反作用。

マルジの悶々は無駄ではない。世界は少しずつ変わりうるのだという希望も垣間見えて、めでたし。。。。ではないんだよな。現実なんだから作品の最後のページは今につながっているわけで。

ペルセポリスII マルジ、故郷に帰るペルセポリスII マルジ、故郷に帰る
(2005/06/13)
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預言者になりたかった「ペルセポリス1 イランの少女マルジ」
2009/03/03 [Tue]09:49
アレクサンドロスを読んで、ペルシャって絨毯やなんかで知ってるけど今はイランだし、アラブでどんな位置づけなんだろうという疑問から読んでみる。
ちゃんと歴史の本を読め、とも思うけどさ、これがきっかけで、ね。

コマ割は9分割ベースで、一ページの大ゴマがたまに出てくるくらいの単調さ。読んでいる方としては基礎知識がないことも手伝って、逐一内容を追っていけて助かる面もある。
なにより、絵が独特のモノトーンで、版画のようにひとコマずつ置いてある重みがある。
これだと一般的な漫画のコマ割では描けないから、ひっくるめて作風ってことだ。

絵柄はかわいいし、人物へのシニカルな視点や自己への言及、世界や歴史や戦争への反応が素直で強烈で面白い。この子、正直やわー。言いたい放題だ。わはは。表現者はこうでなくては。


冒頭の、7世紀にアラブに侵略されたところから自国の認識が始まっている。
そこが歴史の始まりだなんて、すでに悲劇だ。
宗教的な価値観で国中の意思統一が図られ、生活が不自由、不自然になっていく様は、日本でも戦争末期の厳しい頃はそうだったようだから、似ている。
この場合の自然、自由ってのはもちろん西側的な価値観なんだけど、マルジは裕福な家庭で育ち、ヨーロッパに亡命留学もできてるくらいだから、そういう視点になる。

マルジが特別だから偏っている、と見るのを止めてしまってはなおさらに意味がない。
こうして漫画になって、翻訳されて日本に届く表現は、マルジの生い立ちがあればこそ。そこを否定しちゃえば「見えないものは知らない」ことで済んでしまう。

厳格で伝統的で、ときにルナティックとかそういう印象でアラブってか中東全体をイメージしているが、こういう普通の女性が生きていたんだと、当たり前なんだが。

これを読んだ上で、イラク、アラブ側の話も読んでみたいなーと思いながら2巻へ。

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