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読んだ漫画単行本をひたすら記録。読んだ端から。
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歪んでやがる「邪神伝説クトゥルフの呼び声」
2010/06/02 [Wed]09:21
知ってそうで知らない、クトゥルフ神話について入門書を読んでみようと。

漫画は「こうして邪神が文明圏に伝わってしまった」きっかけ部分を描いていて、
テキストでは「クトゥルフ神話がどう書かれ、受け継がれて来たか」が解説されている。
まさに導入。なんで今なのかとか、どうしてPHPでとか、よくわからないが、とにかくそういう本だ。

漫画は、画力は高くないものの、そのブレた感じがホラーしていていい面もある。
(読んでいてちょっと不安になるんだよね)
でも、粘土板や、邪神そのものは、ビジュアルで示されてしまうとどうにも迫力に欠ける。

意味不明であるが、意味不明であるという意味を伴っているとか、
巨大で恐るべき存在であることはわかっても、サイズ的に核兵器のが強そうじゃね、とか。

恐怖ってそういうもんじゃなくて、完全に理屈を超えてないといけないから、漫画で描くのは大変というか、少なくとも「そのまま出す」のはNGだよな。
精神世界と物質世界すれすれのところをくぐらないと。

構成としていい導入なのに、これで「こんなもんか」と思われては惜しい。
そして、次に読むべき深みはなんなんだろうか。「ニャル子さん」?


クトゥルフの呼び声 (クラシックCOMIC)クトゥルフの呼び声 (クラシックCOMIC)
(2009/11/26)
H・P・ラヴクラフト宮崎 陽介(漫画)

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一九〇年の歴史をたどる「四コマ漫画ーー北斎から「萌え」まで」(清水勲)
2009/10/20 [Tue]09:18
「雷火」を読み出す前に、こちらを読んでいたのだった。
書名どおりに、江戸時代から不条理、萌え四コマまでの流れを辿る、歴史教科書。
資料性が高いというか、資料のキャプションを読んでいる感覚にもなる新書なので、研究している立場や気分で読むものかな。

江戸時代にコマ表現の絵が生まれて、それはたまたま四コマだったのだけど、起承転結の呼吸は継承されたと。
三コマでも五コマでもなく四コマ。たまには三コマでいいかってこともない。
成り行きで定着したってのは、すっとは入ってこない感覚だが、現にそうなんだから、と思う。

江戸時代から明治(?)まで、漫画の発端は風刺。つまり漫画はもっぱら大人の読み物だったということだ。
子ども向けの雑誌が誕生するまで、子ども向けの漫画もなかったのだろうな。
漫画は媒体から誕生し、媒体の広がりに応じて進化していったのかも。
と、大きく考えてしまった。

新聞四コマが広がって行くのも、情報、主張を伝える手段として文章と写真だけでないバリエーションが求められたからだろう。(と思う)
図解を超えた表現力で、読者に刺さるものとして。


風刺や時事が基本スタンスなので、なんとなく模範的な視点で読むことになる。
マヌケな奴がいるよ。バカやってると笑われるよという読み方。
この辺は「戦後ギャグマンガ史」(読みログ)でも書かれていたけど、何を笑うかの歴史でもあるんだろう。

新聞に掲載するものだから、模範的なスタンスで笑いが作られている。
だから、雑誌四コマの隆盛から勢い、ギャグ、笑わせることを至上命題とする作品群が生まれたのではないか。
情報媒体から切り離された四コマ漫画は、四コマで笑わせることだけに特化した存在になるよな、そりゃ。
不条理でもスラップスティクでもいい、とにかく笑わせよう、驚かせようと。

その笑い技術の先鋭化に疲れて、萌え四コマなどの「狭い層に濃く受ける」輪ができるのも納得いく。
新聞の方でも単純に箸休めになる笑い要素や、サラリーマンの共感を得るものとして四コマ漫画を置いていくわけで、ここでも「笑うことへの特化した笑い」と「ゆるく内輪で共感する笑い」にわかれてるのかなぁ。


しかし、新聞の購読者は減っているというから、新聞四コマはどうなってしまうのか。
ネットで記事を読むにも、記事すらピンポイントで読んでるのに箸休めの漫画は要らない。
というかネットには箸休めなんていくらでもある。
なんとなれば漫画の新聞で読みたいかということだ。
読みやすいのはいいんだけど、全部が全部、漫画でなくてもいいとか、笑いなしでそのまんまじゃんとか。

ポータルサイトに、四コマとか漫画を置いてるところもあるけれど・・・
もともと漫画って、媒体ありきで「置いてある」存在だったのだな。
新聞や雑誌が廃れていくと、単体で成り立ってるような漫画も軸がグラついてくるのかもしれない。


でもそれはオジサンの感覚で、ウェブ漫画、ケータイ漫画がメイン媒体になるだけだったりしてね。

四コマ漫画の歴史から、単行本でなく媒体ありきの漫画の姿を感じてしまった。

四コマ漫画―北斎から「萌え」まで (岩波新書)四コマ漫画―北斎から「萌え」まで (岩波新書)
(2009/08)
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戦後ギャグマンガ史 (ちくま文庫)戦後ギャグマンガ史 (ちくま文庫)
(2009/08/10)
米沢 嘉博

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きょうの猫村さん 4きょうの猫村さん 4
(2009/08/27)
ほし よりこ

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何を笑いにするか「戦後ギャグマンガ史」(米沢嘉博)
2009/09/26 [Sat]09:15
米沢嘉博によるマンガ史三部作、ギャグマンガ編を読む。

「はじめに」でも書かれているが、マンガの「何を笑うか」「何を笑いの対象とするか」の変遷からは笑いの文化史も読み取れる。
芸能やテレビのお笑いともリンクした論に深められる題材なんだけど、マンガだけでも労作といわれる作業の後継者はどこだ。

笑いって進化してるんだな。進化してて当然なんだけどさ。自分の生い立ちより古い文化の変化って肌感覚を持てないけど、読めば少なくとも脳では感じられる。

というわけでメモ。



漫才師や落語家の演技にも通じる「状況の笑い」(誰かがおかしなことをしている)から、
笑わせるための「道化役の笑い」が出て来て、これは出てくるだけで面白いコメディアンなんだけど、マンガの場合は描きたい放題にドタバタ(スラプスティック)させられるからなお軌道に乗ったという。

変な顔のヤツが出て来てドカンと何かする。
そんだけで笑える。人間にはできない絵の強さ(記号)がマンガの笑いを引っ張った。

そして週刊マンガ誌で「笑いを情報として送り出す」のが赤塚不二夫だったと。
「シェー!」はもうびっくり表現のギャグじゃなくて、面白いポーズの記号として流行る。マネされる。
意味や脈絡はおいといて「シェー!」が面白いという、考えるだにめちゃくちゃな状況だ。すごいなマンガ。

今でもテレビの笑いが1分になったとかキャラ芸になったとかいわれるけど、瞬間的な感情の笑いってどんどん瞬発性を磨いてしまうのかも。

でもマンガのギャグは、ギャグだけを取り出していく瞬発的な先鋭化を一段落させて、パロディやデフォルメを交えた生活ギャグに一種、回帰していく。
元にしてる生活感は大人のもので、かつての少年(良い子)が過ごす社会ではないけど、なんにしても脈絡のある笑いに戻っていく。
少女マンガはマンガらしい世界にギャグのキャラ(コメディアン)を放り込む、異端児のギャグがあるし、吾妻ひでおはマンガのお約束を逆手に取ってギャグを作る。

「うる星やつら」も「Dr.スランプ」も、一定の秩序がある世界に笑いの元となるキャラを送り込んで行くギャグマンガだ。

赤塚不二夫から山上たつひこで暴れまくられた「ギャグのための純粋ギャグ」には、もう笑い疲れてしまったってことじゃないか、読者は。
生活体系から言語体系に進んで瞬発性を獲得したギャグが、また生活体系を求めて行く。

マンガはそのままで非現実的だから、キャラやギャグにはある程度、秩序の地盤が欲しかった、ということかもしれない。
「マンガは世界を閉じてから笑いを作る」のね。

いやほらやっぱり、テレビ芸能とギャグマンガ、意味と無意味あたりを駆使して、誰か続編を著してくれないかなー。

だって、「ねじ式」の意味不明さをギャグとして語ってはいるが、吉田戦車やうすた京介には辿り着いてないんだもの。
もったいない。この素晴らしい滑走路、もっと活用されるべき。

戦後ギャグマンガ史 (ちくま文庫)戦後ギャグマンガ史 (ちくま文庫)
(2009/08/10)
米沢 嘉博

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芸術に進歩はない「漫画原論」(四方田犬彦)
2009/08/13 [Thu]09:51
いつか読みたいなーと思ってた本を読む。もっと早く読むべきだった。

コマ割、フキダシ(風船)、オノマトペ、効果線、目鼻口、人物のコードなど、漫画の読み方について基本がわかる。
知らなくても漫画は読めるけど、文庫やら古書やら復刻やらで時系列バラバラに読む現実の漫画読み事情からすると、描かれ方の特徴を知れてよかった。
なんというか、自転車の仕組みを知ってから乗ると、サイクリングが楽しくなる・・・こともない人もいると思うけど。

水木作品に漂うアレが「妖気」と呼ばれるもので、それがコマの中の停滞を示し、作者の提唱する急激な成長への抵抗だとか、知ってから読めば「いつものプァー」だとは思わないわけだ。

90年代の本だけど、原論だけあって、文中で指摘、例示されてる作品以外でも、ごく最近の作品でもあてはめられそうな視座なのよな。
読んでいて「あだち充の顔のコードってどんなかな」とか「石ノ森における「ハインリヒ顔」の位置づけってどうなんだ」とか考えてしまう。
(そこでちゃんとリサーチすればなおよろしいのだろうが)

いまどきコマをぶち破ってアクションの勢いを描くのもなさそうだったり、新登場のキャラのぶち抜き&キリヌキ可能なお披露目とか、新しい(のか?)こともあるとは思うが、まずはこの一冊を読んでからソコを感じよう、みたいなね。


読んでいて諏訪緑の「玄奘西域記」を読みたくなった。探そう。

漫画原論 (ちくま学芸文庫)漫画原論 (ちくま学芸文庫)
(1999/04)
四方田 犬彦

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一本目はもちろん赤字です「小説手塚学校」(皆河有伽)1
2009/07/02 [Thu]09:10
国産テレビアニメの誕生の現場を再現した小説を読む。

小説とはいえ、個人の言動は資料に基づいており、フィクションらしくはない。
そのぶんだけ、当時の事情を追いながら、
“後年「~~~」と語っている。”
という回想も入るので、時制の面では読みにくくもある。

ドキュメンタリー番組の再現ドラマのような感じだ。
再現シーンに、後の本人の語りが挿入されて、脇に「ホニャ年当時の本人」とかテロップが浮いてる。
そんな脳内フレームで読んでいくと、把握しやすい。
もっとも、小説なんだから、もうちょっと手を入れてまとめてくれてもいいのに、と思う部分がある。
その辺は、あとがきでも作者は織り込んでいる。

多岐の資料を生かしてまとめる。さすが「ガンダム公式百科」の編著者の産物だ。
なにしろ「週刊実話」まで入っていて、記憶違いだろうと後の言い換えだろうと、まるっと含んでいる。


資料にひもづけられた物語だけに、信ぴょう性はあるし、個々人の言動のエキセントリックさや焦り、怒り、夢に野望が生々しく、面白い。
アニメ(アニメーションでなく)制作を実現するまでの手探りの不安感は、なんともいえない。30分に必要な枚数を逆算したら、ベテランから新人まで連日連夜の作業が確定って、積んじゃってる状況。
そんな状況を招いたのは全員のはずだが、手が早いのに多忙すぎて遅れる手塚への苛立ちが象徴的に立ち上がってきて、でもみんなで夢を見直してとにかく次へ、と。

現実なのに実にドラマチックだ。
毎週の放送を、週刊漫画雑誌のある日本で始めた功績はでかい。

で、よく言われる、手塚がアニメ制作費を安くしたおけがで今のアニメーターの劣悪な労働環境があるという話も、読むと少し印象が変わる。
制作費としてはそこそこで、しかも版権料が見込めるアニメは、ヒットが前提だが悪い賭けでもなかった(とされている)。
当時から海外でも売るんだって意識だし、実際に売ったんだし。
それでどうして、現在の産業、生業としては微妙なアニメ業界になっちゃったの。

その後の問題としては、テレビの力が大きくなって局や代理店が儲かっても、制作費へのフィードバックがさほどなかったってことじゃないかね。物価に連動しなかったというか。
うーむ。でも無料で放送するぶん、リスクは誰かが負ってるんだよな。
制作現場から、そっちに踏み込んで局と融合する仕事人が出なくてはいけなかったか。


2巻もすでに刊行が近いそうな。
資料の網羅をしながら書き下ろす、労作ぶりに敬礼。

日本動画興亡史 小説手塚学校 1 ~テレビアニメ誕生~日本動画興亡史 小説手塚学校 1 ~テレビアニメ誕生~
(2009/06/20)
皆河 有伽

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機動戦士ガンダム公式百科事典―GUNDAM OFFICIALS機動戦士ガンダム公式百科事典―GUNDAM OFFICIALS
(2001/03/21)
サンライズ

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アニメは国境を越えやすい「アニメ文化外交」(櫻井孝昌)
2009/05/15 [Fri]11:53
外務省のアニメ文化外交に関する有識者会議委員の方が書いた、海外(アジア・中東・ヨーロッパ)での講演レポート。

~~~日本のアニメが海外でも人気。絵がきれいだし、ドラマが深い。
アニメをきっかけにキャラや制服や日本語や鷲宮神社まで、日本全体に関心を持ってくれている。
みんなネットで違法動画を見ているのは悩ましいけれど、文化外交としてアニメはもっと活用できるだろう。~~~

ざっくりいうと、この内容。
正直、この手のジャパニメーションすごいぜ本は結構、読んできてしまったので物足りなかった。
外務省のエージェント活動を生で知れる資料という面で意義あるのだろうな。

でも、

海賊版問題と「見てもらえる」メリットをどうバランス取るのか。
そもそも海賊版は誰が流し、誰が字幕をつけているのか。
アニメ制作での協力はどんな形でありうるか。
日本の文化財として具体的にどんな活用ができるか。
その辺、外務省はどんな現状認識で、どう取り組むつもりなのか。

という、書いてありそうなことにあまり触れられてないのだよ。残念。

新書一冊では情報量がオーバーするのかもしれないが、半分以上が「~~国に行ったら『NARUTO』大人気!」というレポートだけ。
これ、オーバーに言ってるんじゃなくて、実質半分以上は講演記録で、しかも、行く先の国が違うだけでほぼ内容は変わらない。また壇上でみんなでアニメポーズやってるよという。
どうにも単調な面があるのだよな。読み物として。

場所別でなく、トピック別に考察や資料を提示してほしかった。そんな贅沢な要望でもないと思う。
せめて外務省の展望は入れるべきだろう。
欲をいえば海外進出している出版社や映像制作会社への取材はもっと欲しい。海外でエージェントをやってる会社もあるだろう。
案内されて行った先だけのレポートじゃないか。

アニメ制作技術に現地の若者が関心を持つのは当然として、ボランティアやメセナベースでの交流提案は無理がないかとか、現地人のアニメ愛にアテられちゃって、思い入れがありすぎる。
アニメ外交に意欲的で、アニメや漫画で日本を知ってほしい、愛してほしい、人と人が結ばれてほしいという、作者の懐の深さや愛情は伝わるのだけど・・・・。

海外での日本漫画アニメの人気ぶりについては、以下の本の方が参考になる。

ル・オタク(清谷信一)
フランスのおたく文化について。90年代ベースだが、現地のファン事情と全景が抑えられているし、文書も面白い。
ル・オタク―フランスおたく物語 (講談社文庫)ル・オタク―フランスおたく物語 (講談社文庫)
(2009/01/15)
清谷 信一

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中国の日本アニメ事情なら
「中国動漫新人類」(読みログ
中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす (NB online books)中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす (NB online books)
(2008/01/31)
遠藤 誉

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アジアの漫画について。レポートメインだけど、後半の各国の漫画制作事情の違いは面白い。
アジアMANGAサミット(読みログ
アジアMANGAサミット (寺子屋新書)アジアMANGAサミット (寺子屋新書)
(2005/06)
関口 シュン秋田 孝宏

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アメリカだと以下。

9.11後のアメリカに日本のアニメ漫画がいかに受け入れられたか、という解説、考察。
ジャパナメリカ 日本発ポップカルチャー革命(読みログ
ジャパナメリカ 日本発ポップカルチャー革命ジャパナメリカ 日本発ポップカルチャー革命
(2007/05/24)
ローランド・ケルツ

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アメコミに見るアメリカ文化、という本。
戦争はいかに「マンガ」を変えるか(読みログ
戦争はいかに「マンガ」を変えるか―アメリカンコミックスの変貌戦争はいかに「マンガ」を変えるか―アメリカンコミックスの変貌
(2007/03)
小田切 博

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外国人オタクからの視点だとやっぱりコレ。文章のノリもユニーク(オタクらしいというか)
オタク・イン・USA
オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史
(2006/08/09)
パトリック・マシアス町山 智浩

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アメリカに日本の漫画を輸出する「はじめて物語」、正規版への奮闘記として面白い
萌えるアメリカ
萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか
(2006/08/14)
堀淵 清治

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というわけで、2時間くらいで「日本のアニメは海外でも大人気!」という事情をさらっと知りたいなら、「アニメ文化外交」を読めばいいんだけど、もうちょっと現地事情というか、当事者のコメントや考え方、ビジネスベースでの実録を知りたいなら、上の本たちがオススメ。

ま、新書だから前哨戦なんだろう。外務省らしさのあるレポートの続報、待ってるぜ!本当に。
アニメ文化外交 (ちくま新書)アニメ文化外交 (ちくま新書)
(2009/05)
櫻井 孝昌

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神々はもっと多様だった「世界遺産 神々の眠る『熊野』を歩く」(植島啓司)
2009/05/12 [Tue]17:35
古事記漫画や「ヤマタイカ」の(事後的)副読本になるかと思って購入。
さすがに漫画読んだだけだとついていけないハードルも感じるが、巻末の参考資料集を見れば数に納得。
資料に裏付けられたアウトプット例しか読んでないと、知識の基礎は築けないなぁ。

と、いう自分への慨嘆はおいといて。

基本的には、紀伊半島の熊野は、古事記や日本書紀より古い神々が宿る地だった。
その原初的な聖地の器に、古事記をはじめ神話や仏教世界がおさまって現在にいたっている。

という、主張に基づいて、実際に熊野を歩きつくしたレポートとなっている。
出雲と熊野の共通点に神の移動を感じ取り、イワレヒコ(神武)の足跡を実際の土地で確認する突撃取材だ。
阿蘇のカルデラにおける火山信仰と、火山のない熊野の不思議な一致(元火山?)というくだりは、実に「ヤマタイカ」だよな。
火山を信仰し、鍛冶の技術を持つ火の民族が移動してきた。これぞ古代ロマン。

きれいな写真も多いし、古事記モノを読む際には知識とビジュアルイメージの補完としてどうぞ、な本。

ただ、レポートとしては神話や寺社の解説と実地報告が融合していて、読みにくさも少し。
これは、知識が不足しているから語りにおいつけてない部分もあるだろうけど、構成として「行ってみた」「感じた」ことと、ほかの資料からの関連裏付けはもうちょい分けてもよかったのではないか。

世界遺産神々の眠る「熊野」を歩く (集英社新書 ビジュアル版 13V)世界遺産神々の眠る「熊野」を歩く (集英社新書 ビジュアル版 13V)
(2009/04/17)
植島 啓司鈴木 理策=編

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武士はいったいなんのために「カムイ伝講義」(田中優子)
2009/04/30 [Thu]09:02
「カムイ伝」を読んだのは4年前かな。第一部を読み終わって、第二部を読みたいなー、外伝はどうしようかな、という段階を引っ張ったまま、気になっていた解説本を読む。

大学の江戸時代講義で「カムイ伝」をテキストに使ったことが元になっている本なので、「カムイ伝」を読み解くというよりも「カムイ伝」の描写を江戸風俗解説に使っている構成。
テキストに使えるほど「カムイ伝」の描写にリアリティがあるそうな。
そうそう漫画表現は文章よりも優れているんだよ。かさばることを除けば。
その嵩にしても電子化されれば問題ないが、それだと再生機が必要になるので映像でもよろしいということになる。
また、描く技術をだれしも持っているわけではないことも、最良の表現手段とはいえない要因だ。

と、逸れた。

「カムイ伝」の半分は百姓の「正助伝」で、もう半分を非人のカムイと武士の竜之進で分けているなという記憶だったけど、この解説本も同じくらいの割合。(身分別に話が分かれているばかりでもない)

農林水産業のあれこれ、戦争のない時代の武士の在りよう(官僚)も詳しくて面白い。
武士が官僚化し、生産しない商人が勢力を伸ばす。既得権や流通を押さえている「権利者」が強くなる。
活気はあふれるが、生産者の弱い社会の脆さを現代と重ねていて、江戸も戦前も現代も相似ですなとガックリ。
なんで記憶を遺伝できないのかね。人類史においてやり直しが多すぎやしないか。


そして、なにより「カムイ伝」ベースならではの非人穢多についての解説が興味深かった。
身分制度が「ありもの」の世の中での、自由や自分らしさや豊かさを求めていくのが「カムイ伝」の根底。
職能としての区別、技術が尊重されていたことも触れている。

衣服にも制限が課せられていて、現代からすると自尊心を踏みにじる制度でもあるんだけど、講義を読んでいると印象が変わる。
皮革加工業の技能を持ち、そのために保護された集団は、動物の死に接することの忌避を負ったわけで、それって身分が下ってよりも宗教的に別次元、精霊の方向へスライドされた存在だったんじゃないか。
敬して遠ざけられた存在。
身分の頂点的にも宗教的に別次元にスライドした場所があるけどさ、実はそこと背中あわせなんじゃないか。


その身分差別をただ「かわいそう」と上から見てしまうのは、平等ありきの現代人の豪だな。
平等ってことは平均。つまり、真ん中以下の人ってかわいそう、という考え方だから、そこには身分への意識があるんだよな。
宗教、精霊への考え方が江戸と現代では違う。
ただ、現代の問題を解決するのに、そこから始めると遠すぎるんだろうな。

カムイ伝講義カムイ伝講義
(2008/10)
田中 優子

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銅鐸コンピュータ説「日本の神々をサブカル世界に大追跡」(原田実)
2009/02/28 [Sat]10:08
古代史、縄文ブームなど日本の神話や伝説、歴史を題材にした漫画、アニメ、特撮、小説を紹介した本。
ちょっと前から気にはなってて、あまり深く考えずに読んでみようと入手。
フィクションについて正誤を問いすぎてもなんだろうなーとも思ってたが、そこは意外と抑えめだった。

90年代の縄文ブームとか、もっと以前の日本原住民テーマがあったとか、スサノオやヤマトタケルの英雄像の変遷とか、ただ作品があったってだけじゃなくて、初出の時代とあわせて紹介されているところが良い。
再放送、再編集、復刻、リメイクなどに彩られてきた70年代生まれにとって、原点がただ「面白い」「画期的」だったってのはピンとこなくて、なんでその時代にそれが生まれたのか、ヒットしたのかという背景への感覚はまったくない。
その辺を多少なりとも伺えた。

漫画もアニメも特撮も、世相を反映しているんだろうな。ヒットするものは。
作り手はそれくらい考えている、はずだ。
「ガンダムOO」なんかはモロにそうだな。わかりやすすぎて、説教臭くもあるが。


てなわけでこれを頼りに「日出処の天子」を読みたくなった。
「まんが高天原ストーリー」も実は手元にあるので、読んでみるか。

日本の神々をサブカル世界に大追跡―古代史ブーム・データブック日本の神々をサブカル世界に大追跡―古代史ブーム・データブック
(2008/10)
原田 実

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宝島社の「このマン09」との一致度は・・・
2008/12/12 [Fri]09:04
もう「このマンガがすごい!」の季節か。元祖といえる「このマンガをよめ!」(フリースタイル)の方もAmazonで予約しちゃったー。
みんな好きな漫画のことを語りたいのだな。

ランキングと自分の読んでるので、一致したのは下記。去年よりは一致してるな。

「宇宙兄弟」
でも2位ってすごいな。これから盛り上がるところじゃないか。来年1位になったら気持ちいいけど。

「3月のライオン」
これも「これから」のようだけど、今年に1巻が出た作品だと確かに。
2巻の勢いだと個人的には「宇宙兄弟」を超えてる。でも「このマン」の集計期間からして2巻は入ってない。それでも4位ってすごいな。

「アオイホノオ」
面白い時代の、面白い人を、面白い経験で描いてるんだから鉄板。でもこれもやっぱりこれからもっと面白くなるような。

「よつばと!」
安定感からして入ってないと変だ。それでいくと繰り返しの「さよなら絶望先生」がランキング外で「よつばと!」が8位というのは、大きな流れがあると乗れる、目が離せない感じになって評価が高まるのかも。

「俺はまだ本気出してないだけ」
1巻だけ読んで、2巻から買ってないや。いずれ読みたいけど、主人公の様子からして一生懸命買い集めるのがイヤというか。わはは。

「ハチワンダイバー」「へうげもの」「シグルイ」
どちらも初見の面白さとは違うところに到達していてなお面白い。こういうのはランキングなんて関係ないのだよな。上下させてもしょうがないというか。相対評価だからしょうがないか。

「デトロイト・メタル・シティ」
これは個人的にはパワーダウンしている。盛り上げ方がさすがにわかりやすすぎる。

「僕の小規模な生活」
実録漫画家漫画。本音ベースなので漫画好きが読んで面白いのは業界に関心があるから。漫画としては「うちの妻ってどうでしょう?」の方が凝縮感、自由なリズムで楽しいけど、本編っぽいのはこっちだよね。
あ、本編は青林工藝社の「生活」か。あれも面白い。今年は福満作品を読みまくったっけ。

以上が20位まで。オトコ編は割と一致しているぞよ。
21位以下だと「闇金ウシジマくん」「うちの妻ってどうでしょう」「おもいでエマノン」「この世界の片隅に」「あたらしい朝」「ギャラクシー銀座」が一致。

オンナ編では「すーちゃんの明日」「番線」「くらしのいずみ」「ブラッドハーレーの馬車」「のだめカンタービレ」が一致。
「ブラッドハーレーの馬車」ってオンナなんだ。よくぞランクイン。

漫画好きがオススメしているだけあって、評価が早い。スレッガーさんかよという早さ。
今年読んで面白かったというのは絶対的な基準なので総合ランキングはあってしかるべきだけど、新作との出会いを求めている読者としては1巻が出た作品の賞(ルーキー賞)や、万祝みたいに完結した作品の総合評価(大団円賞)も読みたいなー。

全体的にやっぱ青田買いされすぎではないか。
ま、読んでる分には「いろんな漫画が楽しげに紹介されてる」だけで問題ない。作り手、売り手側じゃないのでランキングの上下に一喜一憂することもないし。

自分的の振り返りは近々にまとめて。(こちらの企画への参加)
全部ルーキー賞で選んでみようかしら。

このマンガがすごい! 2009このマンガがすごい! 2009
(2008/12/05)
『このマンガがすごい!』編集部

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