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読んだ漫画単行本をひたすら記録。読んだ端から。
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珍しいですか?「乙嫁語り」(森薫)1
2009/11/23 [Mon]09:28
19世紀の中央アジアを舞台にしたとか、12歳男子と20歳女性の結婚とか、そんなことはおいといて、民族衣装を描きたい欲が満天に輝く漫画。
こんな趣味的なもの、「エマ」で当ててなければ描けないだろ。
共通項は、敬語を使うスーパー女子、か。

節制はしているが、食べ物や着るものに不自由していない社会なので、じっくりと生活描写できる。
生活描写のディテールありきでエピソードが紡がれるというか、現状のところではストーリーとディテールの割合が3:7くらい。
衣(布の使い方や衣装)、食(ザクロや狩り)、住(木彫りの柱で家を建てるのと、幕屋の暮らし)で、定住と遊牧の違いを出していくのだが、大半の読者にはどっちも未知のことなので、どちらを基準に読むわけでもないだろう。

ときにはアミル、ときにはカルルクと、視点を変えながら読んでいくことになる。
両者で文化が違うなと、解説でなく生活から読み取っていく。
情報量が多いから満足感がある。

もっともふさわしい視点は眼鏡の研究者なのだが、彼が主役になると物語が前に出過ぎる。ディテールの美が抑圧されるのはよくない。

嫁入り後の物語であり、「嫁」を軸に話も動きを見せていくようだが、2巻以降はストーリーが前に出てくるんだろうか。
生活描写と物語がもっと絡むといいと思うんだが。結婚文化とからめた展開になるんだろう。


しかし、アミルの完成度がすごい。能力でなくて、登場人物として。
作者があとがきで「天然」「野生」「強い」などキーワードをちりばめて「こんなキャラ」としているが、漫画のキャラっだからって絵に描いたようなお嬢様が出て来たりするじゃないか、最近は。
ああいう雑な造型でなく、キーワードを踏まえて、生活描写に織り込んで読ませてくれる。
本編に出てこない裏設定って、あまり興味もないし意味も感じないけど、設定を読んでしっかり腑に落ちる描写だからな。
それをあとがきで示すってのは、ここまで読んだ人にはご存知の通りという、自信ではないかとも思った。
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君のささやかな自由に「エマ」(森薫)10
2008/04/30 [Wed]08:58
すばらしい最終回。大団円のためにたっぷりページを用意して、コミックスも分厚くなって、作者も描ききり、読者も読みきり、編集者もやった感があるしめだろう。
いいな。いい終わりだ。

描いてないエピソードの心残りはあるかもしれないが、それはきりがなかろう。
「シャーリー」でもなんでも、ページを割く用意はあるに違いない。タイトルが「ハンス」ではなんだが。でもそれでいえば「エマ」ってのはどうなんだ、今更ながら。
「アデーレ」はタイトルっぽいな。「マリア」はタイトルにはならない。「ターシャ」はなんだか世界名作劇場くさい。いっそ「ケリー」はどうだ。
ま、おいといて。

「あなたのことをただのお友達だとは思ってないんですけど」
「言い忘れてたけど」「すごくきれいだ」
もうラブも惜しみなく。奥ゆかしい、本音よりも規律優先の社会でひょんと出てくるこの手の本音セリフがたまりません。恋愛やるのにこれほどいい舞台もないのか。中学生じゃ気取り過ぎだし、現代日本人の大人がやってたらことだ。

エマの幸せがすでにありものになってる状態で、新時代に向けての苦労は描かれていない。そこはもう、一生ものの物語だろうからな。簡単にまとまっては、ここまで描いてきたヴィクトリアン描写とつじつまが合わない。
そうだな。ヴィクトリアンを丁寧に描こうとすると、どうしたってエマが恵まれすぎているようにはなる。孤児から貴族へ。身分差がないとされる現代だって立派にドラマになる展開だ。それをあの時代、あの社会でやるのだから。最初からのテーマなんだけど。

7巻でいったん終わった後、アデーレやターシャたちメイドの日常、生き方、身の振り方や考え方が掘りさげられていく中で、なおさらにエマの境遇が浮いてくる。普通は、貴族と結婚したっていいことがない、と思うのかもしれないな。
そういう意味でも終わりどころだったのではないか。エマの中のいろんな面を保存できるところで、パタンと蓋を閉じる。開ければいつでも見られる状態にはしておいて。
パーティがジャジャン!となって、漫画は終わる。劇的で、素直にじんとした。


次回作はともあれ、描き込みパワー全開のが読みたいなー。
「4インチスティレット」「返せるアテがない」のどちらかで。
ま、まったく違うのになるんだろうけどさ。だってその瞬間に描きたいもの、描いちゃうんでしょ。

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メイドを雇ったのだ「シャーリー」(森薫)
2007/12/13 [Thu]08:36
「エマ」は読んでいたけど、こぼれていた関連作品をようやく。

13歳の少女メイドって、ありえなくはないけど漫画的なもの。しかしそこは「エマ」でもおなじみの生活、行動の描写で自然になじませてある。さすがー。
なにしろセリフがなくてもコマが生きている。ありそうな「いっけない!」とかのひとりごとや、モノローグを抑えてあるようだ。人物の内面を最小の表現で。
というかヴィクトリアンな時代って雑音のない静かな世界だったのかしら、と思う。

使う人と仕える人の話なのだが、人使いが優しくて自由平等博愛の感覚で育ってきた人(って漫画読む層のほとんどか)にも自然と人間関係が受け入れられる。ごく自然な主従関係。
ここに現代的な好感度を保っているのは、さらっと描いてるけど相当な技術だと思う。作者の愛、優しさのなせるわざ、だ。

「エマ」の後半を読んだ感覚で見ると、小物や背景はもっと描き込みたかったのではないか。ティーセットやブラシ、裁縫道具もぐいぐい描き込んで、ページによってはぐっと寄ったコマも出てくるよね、「エマ」でいくとね。時間がなかったか、資料がなかったか(それはないか)、遠慮してたか。

シャーリーのかわいさについては作者がいちばんよくわかっている。スカートふわり、とか怒ったり泣いたりさせたかったについてはあとがきでも。ふとした横顔が13歳だった、あたりのシーンもそうだろう。
作者の心はオヤジだ。パイプくわえたヒゲのおっさんが心に住んでいるに違いない。


「エマ」7巻までの読みログ
長いようで短い「エマ」はまだ続く 

「エマ」8巻の読みログ
庶民も万博へ「エマ」8

「エマ」9巻の読みログ
ヒゲとボイン「エマ」9

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ヒゲとボイン「エマ」9
2007/10/01 [Mon]08:18
ヴィクトリアンの社会そのものに萌えーな漫画最新刊。8巻からの流れで番外編。エマ出てきません。ウィリアムはかろうじて。

ヴィルヘルムとドロテアの熟した関係がハイライト。起き抜けの寝室で、寝たまま会話。こんな静的なシーンを綴るなんて。表情や仕草も細やかに交えていやらしくなくセクシーな大人の男女を描くと。ヒゲはあんまボインに目線をやらず、ボインが「かまってー」な感触がたまりませんな。女性が描いててなぜにこう、オヤジ心を突けるのか。

一方でターシャの買い物エピソードは非常に女性らしく。ガラス技術でショウウインドウができて、買い物が娯楽に(あとがきいわく)なった時代だとか。その情報で一本描けてしまう巧さよ。
しかし、豪奢な屋敷で悠々と暮らすご主人様に仕えつつも、メイドたちの買い物の慎ましいことといったら。「わあーー!!」って見開きに並んでるのがチョコレートにタバコにヘアピンに……? この描写で悲しくなっちゃうのは自由平等博愛の幻想に生きる近大教育を受けてきたからなのだが。
そりゃ、メイドと貴族は結婚できねぇよ。生活が違いすぎる。感情でこのギャップを埋めるのは大変だな。改めて本編の重さがにじむ。にじませるための話じゃないだろうけど。

作者がヴィクトリアンマニアとして、ガイドとして誇張なく時代を写している。読者は見せられたものを受け取る。漫画のネタに!漫画だから!という前提が(徐々に?)薄まっているのだな。って前も思ったっけか。


んで。冒頭の「森の仔リス」はどうしようかと思うほど、ヴィクトリアン漫画でない。もはや小道具やら衣裳やらの細かいところが「きっちりヴィクトリアン」でも、当然と思えてしまう読者としての贅沢さ。動物ネタ短編漫画としては短すぎるし、うーむ。でもこういう絵、視点も面白いな。
そしてあとがきで自分ツッコミもされているが「三人の歌手」も時代はともかく提示した面白さは別種のものに感じる。いや面白いんだけど。男前がフられるのはいいね。うわははは。
作者、すでに違う作品に意識がいってるんだろうか。10巻で完全完結だとか。それはそれで楽しみ。

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タグ : エマ 森薫

庶民も万博へ「エマ」8
2007/04/07 [Sat]04:26
Amazonから届いた新刊その2。完結したと思ったら短編集で続いてた「エマ」。もともと魅力が舞台、生活、背景、小物など情報の比重が強い作品なので、外伝は大歓迎。

とはいえ7巻を読んでから時を経て忘れているキャラもおり、出てきても「あーいたいた」感じで再会の喜びが薄い。人物への興味を自分がいまいち持ててなかったんだという振り返りにもなった。んー。なんでだろ。

さらに考えると、仮に人物なしでモノローグと情景描写とモブでもある程度、自分は「エマ」を楽しむのではないかと。
思えば7巻の段階で、ヴィクトリアン社会の周辺うんちくを欲していたのだった。作者も書きたかった、読者(自分はね)も読みたかった。

幸せな外伝だなぁ。人気があるってのは当然として、書かれる必然が自然だし丁寧で上品だ(と思わせる)。「エマ」はこうじゃないと。
……思い入れちゃっただけかぁ? そう思いたいジェントル気取りの自分もまた発見。

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長いようで短い「エマ」はまだ続く
2006/06/12 [Mon]02:06
週末に読んだ漫画「エマ」のメモ。一気読みしたかいのある、ゆったりとしてそうで実はスピーディな展開。

なぜだろうって、ヴィクトリアンな生活に描写が割かれているが、スジとしてはわりとストレート。1巻に結末が書いてあるようなものではないか。
でも読むのに時間をかけられる情報量が詰まっている。旅行したみたいな読後感。
服装、調度品、仕草、言葉遣い(これは雰囲気)。どれも、さらっと書いてあるようで全部意味があるんだろう。副読本も持ってるが、本編ではそこを過度に強調しないところが華麗だ。

この、自然に描き込んじゃうんです、そこが大事なんですって情熱を(欄外を読みながら強制的にではなく)自然に受け止めて読めるのが、作品全体の好感度を上げている。物語るトーンがエマのように知的で落ち着いていて、密かに情熱的だ。

あとがきで男か女かわからんと言われるようなことも書いてあったけど、すんごく女性的だと思う。漫画はね。


しかし読み手の自分が男の子だからか、もっと歴史・社会・経済に燃えたい気もした。
せっかくの産業革命。ジョーンズ家の生業はなにか、どうのしあがったのか、ハキムとの出会いにもなるインド時代の仕事は? その辺の社会ディテールが生活描写に比べて薄い。個人の周辺にカメラがとどまっている。それは最大の魅力なんだけど、スケールを小さくしてるような。恋愛モノだからいいのかな。池田理代子じゃないし。

エマがアメリカに渡って、ジョーンズが子爵にケンカを売ったあたりと、時代が貴族から産業へ移りつつある機運はシナリオ的にリンクできるような気もする。
それだけにラストはやや拍子抜け。もっと突き抜けるかと思った。そうじゃなくてあくまでも社交界ありき、か。
(英国社交界を追い出され気味になってアメリカで一旗あげるという、展開もありそうだった・・・って、知識がないから簡単に言えるってのはある)

ともあれ外伝で事実上、続いているようで、まだまだ上品なウンチクを楽しめそうでなにより。

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