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読んだ漫画単行本をひたすら記録。読んだ端から。
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さあ海に帰ろう「私家版魚類図譜」(諸星大二郎)
2010/05/16 [Sun]09:44
「私家版鳥類図譜」(読みログ)に続く、サカナ短編集。

「鳥類図譜」でも、人間社会を隔絶した鳥の世界、鳥の常識が出ていたし、「魚類図譜」でも同じく。
でも、海、それも深海に“潜む”魚類だからか、より神秘的で別世界の生命力があふれている。
隠れる、逃げる、自立している、地上よりも実は豊穣で進んでいる……。
そんな魚の世界。

人魚ものももちろんあるのだが、童話とか神話のようなものじゃなくて、深海に実はいて……という作り込み。
でも、ちゃんと幻想しているし、最後まで理解できない壁があって、人間側の常識を押し付けない。
距離感があるのがいいね。


「魚の学校」と「魚の夢を見る男」で、学生とサラリーマンの現実逃避をそれぞれ描いてるけど、
どっちにしても、外の世界の常識、術を身につけることで上手くやろうぜという、
ゆったりした考え方そのものが好きなんだな。

この調子で昆虫図譜はどうだろう? 読みたい。

私家版魚類図譜 (KCデラックス)私家版魚類図譜 (KCデラックス)
(2007/03/23)
諸星 大二郎

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運命を演奏した「諸星大二郎ナンセンスギャグ短編集」妙
2010/04/01 [Thu]09:01
続いて読んだ「妙」パート。

「珍」と違って落ち着いた雰囲気の作品が多く、読んだあとにポカーンとする。まさに妙。
星新一ファンには……ってのも「珍」と同じだけど、「妙」の方がそれらしい。
なんだか日本っぽくないんだよな。舶来品のようなオシャレさがある。
「ある災害」「コルクのある死体」とか。きっちり落としませんってシメが好き。

しかし「コッシー」やら「アリゲーター」「毒を食らわば」というダジャレに入魂したのもあって、気が抜けない。
「辛口怪談」にしても、よくある怪談仕立てのようでいて「なんでカレー?」というマヌケさは隠せないのだ。

シマ男がなにやらかっこいいので、B級特撮映画で見たいところだ。
でも全体的に「妙」の方が楽しいなぁ。キレ味があって、作品数が多いから?

諸星大二郎 ナンセンスギャグ漫画集・妙の巻諸星大二郎 ナンセンスギャグ漫画集・妙の巻
(2010/03/06)
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まさしく混乱(バベル)ですね「諸星大二郎ナンセンスギャグ短編集」珍
2010/03/31 [Wed]09:46
「珍」と「妙」をセットで買ってしまった。

結果的にギャグになってしまう作品は「栞と紙魚子」でも読んだことがあるけど、短編ギャグだとまた違う。
怒々山博士はギャグのために生み出されたキャラだしなぁ。顔からして、
星新一が好きな人は楽しめるのではないか。ちょっと違うか。もっとズレてるし、秩序がない。

ドジから「ど次元」みたいなダジャレ、だまし絵のようなネタがあって、まさにカオス。
でもそのカオスにしても、よくも見事に混ざってる風景。ただのぐにゃぐにゃとかじゃない。
どっからどうみてもバラバラの、ぐちゃぐちゃで、意外とスカッとしている。そんな空間。

最後の「無題」にいたっては、前代未聞のカオティックギャグ。
スジがありそうでつながらない。アイデアや場面のメモかと思いきや、単体で「未完」って、これどうやったら完成なのという。
普通に考えれば商業出版に載るものでなく、もちろんここが初掲載。

レアな意味での「珍」作が載っている。

諸星大二郎 ナンセンスギャグ漫画集・珍の巻諸星大二郎 ナンセンスギャグ漫画集・珍の巻
(2010/03/06)
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中に何がいた?「闇の鴬」(諸星大二郎)
2009/08/12 [Wed]09:16
単行本未収録作の傑作選とのことで、ゲーム「SIREN2」の解説本に掲載した作品まで載っている。
ゲームと漫画が直接関係ないので、発注した人の趣味だろうな。
作品が誕生するのはうれしいが、制作物としてどうなの、という気もする。

表題作の「闇の鴬」は、コンピュータ少年と山姥(てか、原始の女神だぜ、あの人)の対決。
対決はゲーム上だし、どちらかを滅ぼすのが目的でもなく、山と人間の生活をどうするかという価値観対決。
なのでそこそこ奥ゆかしい。山姥にしても和服でコンピュータをパチパチやってるんだもんなぁ。
少年側が桃太郎っぽくもあったのだけど、あまり関係なかった。

いつもの、めくるめくキーワードが重なってつながってのカタルシスはないのが逆に意外。
普通に幻想的な作品になってる。ウンチクがあまり作用してない。


「書き損じのある妖怪絵巻」や「涸れ川」はおなじみの作風で、ウンチクの薄い諸星を読みたい!と思って買った読者にザクっと刺さりそう。

そうだな。ウンチクが薄めなんだ。この作品集は。
大いなる時の中で、人間があーだこーだしている。その伝承を見てきた、聞いてきたかのようにつむいでるのは作者自身である。

なにしろ20年くらいの時をはさんで、変わらない絵柄と作風の作品が同居しているのだから。
半ば廃墟のマンションの一室(外は都市だけど人影はない)で、悠久の漫画を描いてる作者が浮かんだ。
あなたがもう妖怪、精霊だよ。

闇の鶯 (KCデラックス)闇の鶯 (KCデラックス)
(2009/04/23)
諸星 大二郎

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鳥たちはぼくを受け入れた「私家版鳥類図譜」(諸星大二郎)
2009/08/11 [Tue]09:24
鳥の姿かたちは、全体も顔も奇妙で好きなんだけど、そういえば買ってなかった。

タイトルがあっさりしすぎてるんだよな。もうちょっとソソる感じじゃないと。
諸星漫画なので、普通に鳥を扱うはずもない。
そもそも漫画で鳥を普通に扱うってのは、なんだ。シートン動物記みたいなのか。

で、内容は伝奇もの、古代史もの、SFもの、ホラー。おなじみの諸星漫画に鳥をからめてある。
これらのジャンルだと安心して読めるし、作者もお手の物ではないか。
あえて、鳥というテーマを条件(制約)として書いてみようという、大師匠の技を読む印象もある。


好きなのは小ネタ頻出の「鵬の墜落」かな。
いろんな鳥が出てきてにぎやかであるし、なにしろ人間が生まれる前の話なのに人間が生んだ故事成語で鳥たちがやりあうという、くすぐりがいい。それでいてスケールはでかいという。
しかし、ネタとしては鳥をいかに使うか、という技巧が目立つかな。

雰囲気で好きなのは「塔を飛ぶ鳥」。
地上には住めない疎外感を鳥に託して、人を重ねる。
厭世的な気分を満たしてくれるが、鳥でもないのに虚空に憧れる危うさと愚かさもきっちり突いてる。


漫画読み歴としては遅ればせながら、諸星にハマりつつあるなぁ。
ハズれのない作者。

私家版鳥類図譜 (KCデラックス)私家版鳥類図譜 (KCデラックス)
(2003/03)
諸星 大二郎

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誓約は成立だ!「海神記」(諸星大二郎)3
2009/06/09 [Tue]09:30
海を舞台にした日本古代漫画を読み切る。

各地の信仰と海童一行がぶつかったり融和したり、という基本線はそのまま。
古代人でも心のどこかで神々を疑っているところが面白い。
各地で違う神をたてつつ、よその神様もちゃんと敬い恐れるんだよな。

その代表はオオタラシで、巫女としてふるまうのだけど、海神の声が聞こえたり聞こえなかったり、意味がわからなかったりとブレにブレる。
自然の現象があり、人間がそこに解釈を与えているだけなんだけど、偶然も自然も、先読みできない事象ならそれは神業だわな。

そうして翻弄されたうえでの解答は、自分の巫力を信じ、政治的なアレコレはおいといて、神に問いかけること。純粋になること。
海の道を示し、常世への推進力を引き受ける堂々ぶりはカッコいい。イソラじゃなくてオオタラシが主人公だ、って、思えば主役ってものがいそうで確定的ではない作品じゃないか。

最後まで、神々はわかりやすく姿を現さず、常世は実景として描かれない。
でもミケツの「本物らしさ」は残されている。

「常世へ行く」と意識をまとめたところが常世なのじゃよ、ということ、でもないわな。
あんだけ提示しておいて足元でしたってのは、ない。あくまでも常世は目指すべき(すなわち絶対にたどりつけない)場所。

「俺たちの旅はこれからだ!」の完結なので、漫画として、ロードムービーとしては中途半端。
でも、それだけに、わかりやすくない神と人々の関係が面白い。

1-2巻の読みログ

海神記 3 (希望コミックス)
海神記[下] (光文社コミック叢書〈SIGNAL〉 (0007))海神記[下] (光文社コミック叢書〈SIGNAL〉 (0007))
(2007/08/31)
諸星 大二郎

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常世へ!「海神記」(諸星大二郎)1-2
2009/06/08 [Mon]10:08
気分的にはSABE作品追悼読みをしようかなとも思いつつ、積んであるものから粛々と。

潮出版社の3巻構成のものを古書店で発見。

古代日本が舞台で、狩りと採集で暮らし、山や火に祈るんでなく、海に暮らす人たちの話。
水害と豊漁をなぜか呼ぶ海童(わだつみ)ミケツといっしょに、海人(あま)たちが東の常世(とこよ)を目指す流れ。
各地の信仰や神様を取り込み(打ち倒し)つつ、ミケツ&海神の伝説が!
という漫画だ。2巻までのところ。

北九州が舞台で、半島からより進んだ文明(武器と船)を持つ人たちもやってくるけど、それだけで全体を支配できるような技術力ではなく、神様の権威を借りなくてはいけない。
人間は適度に政治的で合理的でもあるんだけど、文明の根本的な進んでなさ(現代からみて)がそれをさせないという、バランスがいいね。
古代人はもうとにかく神様を信じ、恐れていたんだという一本調子ではない。

とはいえ巫女のオオタラシだけでなく、海神の声が届いたり、ミケツが神がかった現象を呼ぶことは確か。
始まってしまった常世行きのロードムービーを通じて、神々や常世なる楽園がどう顕在化するんだろうか。
海神記 1 (希望コミックス)
海神記 2 (希望コミックス)

海神記 上 (光文社コミック叢書“シグナル” 6)海神記 上 (光文社コミック叢書“シグナル” 6)
(2007/07)
諸星 大二郎

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木を巡る対立「天孫降臨」(諸星大二郎)
2009/04/21 [Tue]11:29
家にあった諸星漫画を読む。

古事記の漫画は結構読んできたしな、と思って気軽に「天孫降臨」を読んだのだけど、表題作の情報量におののいた。
まず「海竜祭の夜」を読んで「花咲爺序説」「幻の木」から話がつながるのだな。
その読みログはこれだけど、両作への言及はなし。
大雑把に「いつもの稗田だな~」なんて読んでだけだった。あらら。

「天孫降臨」には、古事記の天孫降臨、瓜子姫とアマノジャク(木を巡る対立)、生命の木に関する創生観、河童などがからまっている。おそらく矢を射る、モノを投げる、移動する方角なんかもなんか意味があるんじゃないか。

それぞれの基礎知識がなくても伝奇ホラーの漫画として読めるんだけど、それに集中するにはノリが悪い。
主人公の稗田は(やはり・笑)完全に語り手で、最後にようやくアクションでかかわるものの、見て驚いて解説して巻き込まれるのが仕事。
読み手としては、知識がないと入り込めない世界なんだよな。
うーん。これは、もうちょっと勉強してから読むべきだった。


併録の「闇の客人」「天神さま」は鳥居を使った異世界モノで、わかりやすいんだけど、作者の本領は伝奇を組み合わせた「天孫降臨」にあるのだな。
諸星世界の本気、恐るべし。

って、最近の作品はまだ読んでないや。最近ので作風や漫画描写がどんなんなってるのか、気になってきた。

天孫降臨―妖怪ハンター 稗田礼二郎フィールド・ノートより (ヤングジャンプコミックス ワイド版)天孫降臨―妖怪ハンター 稗田礼二郎フィールド・ノートより (ヤングジャンプコミックス ワイド版)
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おじさんが鬼だよ「ぼくとフリオと校庭で」(諸星大二郎)
2009/04/15 [Wed]09:40
古書店で入手していたのを読む。現代が舞台の作品集。
「鎮守の森」は柳田国男の影響もあるそうで(あとがき曰く)、元ネタを読みたくなるけど、この漫画ほどは面白くないのだろうな。

「鎮守の森」は、なりゆきで与えられた社会的立場から逃避したら人間をやめることになった悲劇。
「流砂」では街の外に出ようとする視点で、不便はあっても安定した秩序からの脱却する話。
「蒼い群れ」は個人が経済的かつ肉体的に、社会にからめとられていく話。

で、「沼の子供」は、欲や知恵を知ってしまった人間を描いた作品と思われるが、特に聖書的なアレコレがなくてサラッとしている。
ここでは読み手は社会の側で、無垢なる存在を知らずに異世界へ連れ込んでしまう。手前の秩序に取り込んで管理しようとする。

ざっとまとめていくと、個人と社会なのよな。人間の社会性。
個人の思いは尊重されるべきだが、社会的な役割や集団の引力があってこその自由。所詮は与えられた権利なんだよ。自然権とかいっても。
それの描写が、しかつめらしく語ったり、危機的にあおるんでもなく、シニカルに笑えもする小話になってる。

「黒石島殺人事件」みたいに、誰かわからない死体ならなかったことにしてもOKという、安易でもなんでも秩序があればいいんだ、というものだ。社会側の理屈は。


要は物語の巧さが素晴らしいですね、という感想なんだが。
こういうのを普遍の面白さというんだろうな。


ぼくとフリオと校庭で (アクションコミックス)ぼくとフリオと校庭で (アクションコミックス)
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ぐろうりやのぜずさま!「海竜祭の夜」(諸星大二郎)
2009/03/17 [Tue]09:45
手元にあった「妖怪ハンター」も読む。

稗田礼二郎の行く先に神話的な現象があり、それに巻き込まれて解説するという形式で、短編ならどんだけでも描けるパターンではないか。

名探偵のように事件や悩みを解決することはなくて、むしろ作用することで状況の異質さが明らかになってしまってはいないか。
稗田センセイ、ほっといてあげたらいいのに。
妖怪ハンターのタイトルはあまり好みではないそうで、そりゃハンティングはしてない。見てるだけだ。

とある島に奇妙な風習が、という平家物語の流れから、知恵の実じゃなくて生命の実を食べた人間が、というキリスト教の原点をも取り入れられる。
どっちもいける「田舎の風景」の包容力はすごい。
なんだかだ文明的でありつつ、各地に風習が残り、神話も受け継がれているのよな。その混ざったままでOKなのは日本ならではかも。
混ざってしまった末の現代というか。

森や山の中、岩の裂け目は天然のブラックボックス。
その奥で何が行われているかは見えない。わからない。だから語られる。想像や言い伝えが混ざる。
そんな妄想遊びのような物語。
ええと、読んだほかにエピソードはあるんだろうか。


読んでいると稗田礼二郎がスマートで知的な人物に思えるのだが、あの髪形を真似してはいけないな。もちろん生き方も。
稗田本人の奇妙さ、絵柄のボワボワ感、引用される神話のゴッタ煮具合。
すべてが「作者の好きなまま」なのかも。自然体のシリーズかもしれない。

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