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お兄ちゃんのが好きだよっ「家族のそれから」
2007/09/11 [Tue]12:35
「ヤサシイワタシ」に続いて、再びもだえてみよう、ひぐちアサ。「おお振り」読んでないけど。
デビュー作も収録して、最初の連載(4回)も載ってる最初期作品集。

で、だ。再婚したての義父を残して、母親が死んでの「それから」。死因はインフルエンザで、交通事故のように加害者が出てこないし、ガンのような別種の物語も発生させない。心臓マヒじゃ唐突すぎるけど、インフルエンザだと毎回のニュースで何人死亡、とは報道されるのだ。突然の死として純度が高い。そのぶん、気持ちの持って行き場がないのだ。

高校生が無理して自立しようとしたり、妹がひたすらけなげだったりして、「それから」のリアルライフを掘り下げていく。兄はだらしなく、妹はかいがいしく、義父は頼りない(ばかりでもないが)。
ポイントは義父、ケンジさんのふがいなさ。この人が本当は「2人のお父さん」として頑張って、家族が再構成されるのがベタな漫画なんだけど、ケンジさんはあくまでも「お母さんの恋人」のまま。そこにいるために連れ子と一緒に暮らすという、よく考えたら正直すぎることをのたまう。

あと、カッコ悪いんだよな。顔が。美青年だったらまだ絵になるのに、地味な青年がただただ泣くという。勝手に悲劇のドラマに陥らずに、泣いてばかりの姿で救済や愛情となり、ぽっかり空いた穴の深さを示す役割。穴だから「ないもの」なんだけど、涙で囲むことで穴の形が見えるわけで。おお、ここでも死の純度が高まっている?

「ヤサシイワタシ」でもそうだったけど、ひぐちアサ世界は細かい芝居が上手い。一人でいるときの仕草とか、つい頭抱えてうがぁ~~とか。のぞき見しているような感じになる。兄が倒れた留守電を聴いて、へたり込みかけて立ち上がって荷物まとめて駆け出す妹の様といったらもう、かなり細かく演技させている。全身で漫画っぽく震えたりする絵も出てくるのに、仕草がかなり演劇的に濃いのだなー。描写でカウントするとくどいはずなんだけど、まったくそう感じないもの。人が生きておりますな。


同じく収録された「ゆくところ」は、欠けちゃった少年たちの相互補完物語……なんだけど、こみ入るこみ入る。「身の上、語ってどうすんだ」が冷たいよ。


ああ、重たい。でも読んでよかった。

家族のそれから家族のそれから
(2001/06)
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アンシンとレンアイ「ヤサシイワタシ」1-2
2007/08/31 [Fri]11:17
「おお振り」で話題になった作者の本を古書店で発掘。2巻、1巻の順で揃ってめでたく読めた。結構見つかりにくくて、「おお振り」関連買いの効果かな。刷りが少なかっただけか。

大学の写真サークルにおける恋愛漫画。ヒロインのヤエがかわいく迫ってきて、本性を表して、意外な行動に至るまで、読んでてとことん翻弄される。現実に漫画のような熱血・マジメ・単純バカな人物がいると、当然に周囲とアツレキが生じるわけだが、その空気感が出ている。
不器用でヘタだけど写真に一生懸命で、恋愛で傷ついたことがあって、家庭にも悩みがあって……という設定だけを見ると立派に少女漫画のヒロイン(古めだけどな)なのだが、現実にいたらいたで扱いに困る。なおかつ自らのヒロイン性を高めようと必死なんだから。

「陽炎日記」「四年生」「五年生」「げんしけん」の木尾志目の大学漫画もあった、アフタヌーンらしい、むき身の大学生漫画だ。
イタイイタイと思いつつ、割と読んでる方には心当たりがありまくるであろう感。いるよ、いたよこういう女子に男子は。そしてあったよこういう会話や行動が。

だが、2巻で大きく世界が転換する。「漫画のよう」なだけだったヒロインが、現実感を強引に獲得してしまった。その強引さも漫画的なんだけど、2巻まで読んできた自分はすでにヤエ的な女子に思い当たっていたので、この転換には凍った。
そこまでして、正式なヒロインと化すのか? そこにホンキになっちゃった? 違うだろ!

正直なところ、一度読んだ段階で2巻の後半はいまいち頭に入ってない。そんだけいつの間にか引き込まれてたってことかぁ……。

いや、いるんだよヤエ的な女子は本当に。
ヘタで技術も磨かないくせに広告だなんだと「とにかく私を見て」行動は確かにイタイんだけど、大学生だしアリなんだよ。かわいいじゃないかむしろ。
そう言ってあげたいのだが、大学の表現系サークルに三十路を超えた「わかったような」大人が入り込む余地はないんだなぁ。あーあ。

ヤサシイワタシ 1 (1) (アフタヌーンKC)ヤサシイワタシ 1 (1) (アフタヌーンKC)
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