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読んだ漫画単行本をひたすら記録。読んだ端から。
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酒と涙と戦と女「怨歌劇場」
2007/04/26 [Thu]19:15
女子相手が得意な宙出版から「漢(おとこ)文庫」、だ。投資先がこっちに来たかとか、余計なことを考えつつ手に。

「火垂るの墓」といえばすっかりジブリなんだけども原作は野坂で、その漫画も収録されてる。そこをフックにして読むとキツい昭和前半をかみしめられてぎゃふん。底本の発行は昭和55年、1980年か。終戦から35年。んで、今年はそこから27年目か。すでに80年も歴史の射程だなぁ。

戦中~戦後すぐの衣食住、性、労働の描写がこれでもかと積み上げられ、史料がどーの、証言がどーのといった次元ではない。作者の見たまんまだ、と思わせる。日本中が貧乏で臭くて腐乱してて困っててヒマで病気やケガしてたんだな。説教臭いシーンはほぼない。
その説教臭さがない純生活描写を意外に感じてしまうのは「はだしのゲン」読書経験からのギャップか。

そらま、生きるのにせいいっぱいでナニを立たせることくらいだもの、余計なことったら。(生存について考えれば余計でもないね)
読んでると苦しい苦しい……。一晩に一話をかみしめるペースでいっぱいいっぱい。
ふう。

怨歌劇場 怨歌劇場
野坂 昭如、滝田 ゆう 他 (2007/01)
宙出版
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ファンブックでなくドキュメンタリー番組のよう「仮面ライダーをつくった男たち」
2007/04/26 [Thu]09:37
「仮面ライダーSPIRITS」をなんとか読んでいる流れで購入。この手のメイキング、舞台裏ものは子ども向けだったり演出過剰だったりして漫画としてはチープなんだろうな…と思ってたら、さすが村枝漫画。しっかり熱いドキュメンタリー作品になっている。
「仮面ライダー」に興味がなくても、「ガイアの夜明け」風に読めるのではないか。

バッタの改造人間って世界観の前にスカルマンが前身にあるってのは知ってたけどクロスファイヤーってのもあったんだなぁ。手元の「石ノ森章太郎 変身ヒーロー画集」を見てみたら、別企画の元デザインとしてクロスファイヤーが載ってた。
となると、もっと東映内の企画を揉んでる段階も知りたくなるのだがあくまでも「仮面ライダーをつくった」話なので難しいか。「松田優作物語」ばりに語れる関係者にどんどん当たっていく連載でもない。

後半の大部は大野剣友会の話。いわゆる「中の人」特集で、コメントを題材にした再現ドラマだ。こっちはさらにドキュメンタリー要素濃いめで面白い。物語になっている。仕立ててあるというか、もろにドラマのような人生を送ったんだろうなぁ。

いやほんと、この手のメイキング漫画としては珍しい面白さ。最近はこういった雑誌の企画漫画もレベル高いんだなぁ。って、これが異例なのか?

仮面ライダーをつくった男たち 仮面ライダーをつくった男たち
小田 克己 (2007/04/23)
講談社
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白ガクランは覚悟前夜「平成武装正義団」
2007/04/25 [Wed]09:29
本屋で「平成武装正義団」と「サイバー桃太郎」を発見。アニメ化の効果なのか、再出荷されたのかしら。奥付はどちらも05年。どっちも新装版なのは絵からして明らかだが、2年前からずっと棚にささってたのかな。
「平成武装」の表紙は右手とヒロインを左右に並べたカッコいい構成。赤いブーツとされている鉄キンレガースはシルバー(黒?)に。全部カッチリ描く今の画法だと右手番長もカッコいいが、これは読み始めるとギャップに笑う。リボンはもっと大きめじゃないとな~。


主人公の名前がゼロで、白ガクランに眼鏡、短髪と「覚悟のススメ」(新装版で2巻を読み途中)とビジュアルが重なる。
いじめられっ子が鎧を着て復讐と防衛を極める姿に非武装・非暴力の学校を対比させて、平和ボケに警鐘。キレイにはまるテーマだ。

さっくりと世相に合わせて言いたいことを血潮とともにぶちまける手法は過去に読んだ「悪鬼御用ガラン」「蛮勇引力」(1巻だけしか読んでないけど)ともいっしょ。ついでに戦闘・破壊の様式は胴体ぶち抜きや顔面皮剥ぎ、敵はギョロ目や巨漢デブ、仲間にリボンのヒロインとパーツが似ているというか、いわゆるスターシステムなのかと思う。

順番としては「サイバー桃太郎」→「平成武装」→「ガラン」→「覚悟」→「蛮勇引力」か。
血みどろ人体破壊活劇→高潔な精神→近未来荒廃と現代への問題提起……という流れで世界の厚みが増している。なんてのは古くからのファンはリアルタイムで感じてるし、もっと見つけてる要素もあるだろうけども。
10代に読んでたらもっと刺激を受けたかも。30の今はただ、作家読みを楽しんでいるだけだ。もったいないことをした。


平成武装正義団 平成武装正義団
山口 貴由 (2005/10/25)
リイド社
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からとし?かくとし?「殻都市の夢」
2007/04/24 [Tue]10:07
昔、アフタヌーンを読んでたころに知った作家の短編集を買う。このあいだ「ぼくらの」に手を出そうとしたものの結構な巻数が重ねられていて躊躇。結局「ぼくらの」1巻とこの短編集を手染めに。

掲載誌はマンガ・エロティクスFだが内容はそんなにエロではない。描写にエロが含まれる程度。少女なのはひっかかる人がいるかもしれないなぁ。でもこの作者に熟女を描けというのは変な話だ。

停滞して苦しい現状維持でごまかしてる未来都市を舞台に、未来っぽくない感性の人たちが出てくる。街は変わっても人は同じというか、科学技術と比べると精神文明はちょっと後退してるのかも。
ゾンビ、座敷童、渉猟子など突然の設定もするっと入り込む、余白の多い世界は読み切り生まれの魅力だ。作者にとって長編にするでもない、アイデアを活かせる舞台が“外殻都市”なのかもしれない。

妙なルールで管理されてる世界だが、それなりに人権というか人命は尊重されてる。せっぱ詰まってるわりに平和。ジャパン的というか、作者、優しいよね人に。

殻都市の夢 殻都市の夢
鬼頭 莫宏 (2005/11)
太田出版
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アイドル総理のいる日本「蛮勇引力」1
2007/04/23 [Mon]09:35
古書店で発見した山口貴由本。1巻しかなかったが、4巻まで出ているようだ。これ続きはどこで買ったらいいんだろ。Amazonか。

01年連載開始作品だが、格差社会とか、統制政治とか、科学への過剰な依存とか、そりゃ漫画的なんだけど割と合点がいく。
「よいこのみなさん6じです。ケータイのナビゲートでかえりましょう」ってのはもう、今まさに便利に使っちゃおう新製品のネタだしな。使う側がアホだと大変ですよ予見。

不思議に最強な浪人者・由比正雪が機会に支配されたアホ管理社会に鉄槌!……と書くとそれだけなんだが、端々のセリフが芝居がかってるというかカブいてて素敵。
朝顔をキレイに咲かせた女性に、中コマ使って「愛がなければできぬこと」とかキメてしまう。
重要な決めゼリフは吹き出しでしゃべらず、顔アップの見栄切りコマに太明朝体で。見出し扱いなのだな、セリフが。

総理はアイドルの中曽根まり(知名度当選かよ!とかな)、都知事は石原。あ、現実の石原知事が当選してるのか、01年はすでに。
んー、今読むべきか。知らずに寝かせていたことで視点が違う面白さをはらんでしまってるな。ちょいちょいの買い足しで。

蛮勇引力 1 (1) 蛮勇引力 1 (1)
山口 貴由 (2001/10)
白泉社
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スポンサー登場か?「カウンタック」9
2007/04/22 [Sun]16:33
去りしスーパーカー時代を掘り起こしてガンガン走らせる「カウンタック」の新刊を買う。エロい樹利のアメ車編が一端まとまって、ウルフカウンタックのサーキット編へ。
順調に車両の伝説度と走りの仕掛けがゴージャスになっている。レーサーじゃないから「世界一を目指す!」という設定ができないから発展はコッチになるか。

しかし「走る伝説!!究極のスーパーカー!!ウルフカウンタック激走!!」と帯にあって、まだ伝説マシンがあったのかと正直驚きつつ笑う。イオタ、ミウラを出しちゃってさて、というところか。世界に3台……。

カウンタックに乗ってないときのしょぼい生活とかっ飛ばし公道走行(実は走り屋として腕が一流)のギャップを楽しむ側面がかき消えてしまっていて、ちょいとヒーローすぎる。
ウルフカウンタックのオーナーは10億円ホルダーであり、今後の展開でちょっとした金銭的な壁は彼が解決しうる仕掛けが用意されてしまった。
すでにレースとケンカでは空山は無敵なのに……。めせて貧乏という弱みは残しておいてほしい。

一回、空山の運転ミスでカウンタックが大破。それを修理するために何かに挑戦(失うモノあり)、必死で愛車を復活させて回帰・・・という展開になってもいいか。
と思ったが、現状のいかに伝説のクルマを理屈・うんちくコミで登場させて走らせるかの演出だけという世界も完成度が高いんだよな~。
クルマを楽しむか漫画を楽しむか、ということなんだが。

カウンタック 9 (9) カウンタック 9 (9)
梅澤 春人 (2007/04/19)
集英社
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そりゃぁ瞬間移動もするよ!「新吼えろペン」7
2007/04/22 [Sun]16:13
熱血漫画家・島本和彦による熱血漫画家についての熱血漫画シリーズ20冊め。燃えペン、吼えペン、新吼えペンで20冊かぁ。さすが本人が「(漫画家が漫画家の漫画を描いて)面白くならないわけがない!」と断言していた作品だ。

「新吼え」になってしばらくアシスタントの話になったり、ライバル漫画家との対決や意地の張り合いになってたりと、キャラクターギャグになってたのだが、最近は漫画制作の現場を燃料にして爆発させる本来のスタイルに戻ってきた。

島本漫画で必然的に生まれる名言も「我慢できるひとが我慢しないと!」(裏表紙にもある)をはじめ、多く誕生している。

自分は仮面デスク・星さんの過去に迫った回で爆笑。
「そりゃぁ瞬間移動もするさ!」って! しないよ! でもできそう!
そして伝聞とはいえ異常であいまいな「仮面をかぶるまで」が納得できる逸話として受け入れられていく作中世界はまさに漫画なのだが、この巻を通して読んでると漫画家や漫画業界ってホントにそういう逸話を信じられる世界なのかもと思った。

でも、若いころの仮面なし星女史を想像する際に「頭の中でキャラクターを設定する」過程が入るところに漫画家漫画としての徹底があって面白い。

漫画業界、漫画業界人、漫画的人物をネタにまだまだ読みたい。作者が漫画業界にいる限りネタは尽きないだろうし、大丈夫か。

新吼えろペン 7 (7) 新吼えろペン 7 (7)
島本 和彦 (2007/04/19)
小学館
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アニメ化したら路線、変わらね?「さよなら絶望先生」8
2007/04/20 [Fri]09:56
情報がいったん消えて、それすらネタかと思ってた「アニメ化」が確定。メジャー敵視も絶望技のひとつだがどうなるのか。「こちとら深夜枠!なんですか26時って!」「所詮U局」とかだろうか。(現時点で深夜って話は聞かないけど)

「持ち越し制度」にあったようにパターンを「勝手に改蔵」から持ち越しているけど、面白いからいいのだ。ははは。

いつの間にかアゴが尖る、28歳女性の相応、タクシーで海まで。
ここが今回のヒット。
7巻でちょっと絵が荒れたというか線がぐんにゃりした印象があったけど、元に戻っているような。アニメ化の精神的効果か。

時事ネタもあるから単行本ですら「あーあのころの」笑いが生じる。アニメだとアップデートが大変だなぁ。
女子生徒をメインにキャラアニメになるのか。キャラ萌えアニメになってしまっている、というのすらネタになったりして。


さよなら絶望先生 第8集 (8) さよなら絶望先生 第8集 (8)
久米田 康治 (2007/04/17)
講談社
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やっぱ天然には勝てない「天然まんが家」
2007/04/18 [Wed]10:45
「俺の空」しか読んだことないけど、本宮ひろ志自伝エッセイ「天然まんが家」を楽しんだ。人生がマンガ的だ。

初っぱなに出てくる青年像は、不器用ポジティブという本宮マンガでよく出てくる主人公そのまま。衝動があって壁があって、うう~~とうなってぶつかって壊す。その生き様で現実に生きられるとは。時代背景もあるとか、そういう次元ではない。天井と底が抜けている。
恋愛とか性愛についてざっくり書いてあって、笑いつつ、有名人だしなんだかだ書けない付き合いもあっただろうとも思った。あるだろ。あったよなぁきっと。

これだけ衝動的に生きてて、何回か逃げてるのになんだかだで漫画家を続けてるのが不思議。ムチャクチャな生き様が許される逃げ場が、実は職場だったということだ。
苦しみの一部である作画はアシスタントシステムで解消し、自らは語り部を主にすることで自己防衛。
デビュー当時の不器用ポジティブな人とは思えない、クレバーで社会性のある対応だ。もともと考える(考えすぎる)タチだけに社会や初期の過酷な連載進行と添い遂げられなかったのかもな。

天然というと「考えナシ」「無邪気」「天性」などが連想されるが、むしろ考えるタチだったからこそ自分の能力や欲望とがっぷり組んでしまって壊れるという、思考型の不器用なのかと思った。


後半の対談で大沢在昌と「ジグソーパズルをあえて外す」ことについて語っている。カタにはまりそうになったら外して考えると。
よく言われることだし、お決まりで返されるのが「もう外し方もパズルの絵柄も、マニュアルやウケ筋がある」ということ。あるとされているというか、あるとして作品が創られているし受け入れられているというか。実際あるよねとみんな思ってて楽しんでる。
それは養殖モノで、そこには手を付けずに「ピースを外せる」……なんて、やはり“天然”でないとなぁ。

天然まんが家 天然まんが家
本宮 ひろ志 (2003/01)
集英社
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表紙は藤木顔「悪鬼御用ガラン」
2007/04/15 [Sun]13:00
古書店で「シグルイ」藤木の顔を見かけて、おっと手が出る。「覚悟のススメ」しか知らなかった。

05年発行で表紙は最近の絵だけど、作品自体は93年掲載のもの。「もやしもん」に合わせて「カタリベ」が出たような流れだろうか。リイド社の戦略として。


天に代わりて悪の本質を討つガラン。わざわざ本質というだけあって、現代のずれた善悪判断、人権擁護や司法の勘違いが世界の源泉だ。
「覚悟」もそうだけど社会に対して孤軍奮闘する暴力的なヒーローってのは、最近だと「アクメツ」か。不景気のころの作品・・・なんてくくっちゃうと安易だけど。

悪鬼になったものには基本的に容赦がない。ないくらいでちょうど良いというバランス感覚が、巻末のとおり作者の心象だとすると、かなり絶望して危険思想寸前じゃないのと思うが、漫画になってるんだから理性的だ。まっとうな伝え方を選んでいる。最後は悪鬼への救済も含んでいるし。最後だからか、描いてて迷いが生じたか。


とかなんとか、いろいろ設定はあるんだけど説明せず、細かい背景を見せる瞬間に完結。そんな流れも「カタリベ」みたいだ。リイド社の方針?でもないか。


悪鬼御用ガラン 悪鬼御用ガラン
山口 貴由 (2004/12/20)
リイド社
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単行本化の都合「スナック鳥男」
2007/04/15 [Sun]12:42
セキセイインコの顔がユーモラスだと最初に指摘したのは誰だろう。表紙にひかれてレジで価格にびっくりの1300円。んー。なんとかならんのか。

「スナック鳥男」という連載の単行本ではなく、短編集。表紙にも書いてあるが気づかなかった。
で、中身の鳥濃度が意外と低くて、むしろ「一身上の都合により」「とりあえず生」「超彼氏」がこの人の主戦場なんだろうか。周辺のあるある人物カリカチュア。
そこと異常な鳥男は切り離して読みたかった。

いちばん面白かったのは「明るい職場です」かな。カーク社長のと並んで、狂気よりも素直な勘違いで作風の異常さがより楽しめた感じ。

どれも面白いのに、一冊にまとまってるのでさすがに飽きる。難しいなぁ。こういう作品を売るのって。

スナック鳥男 スナック鳥男
見ル野 栄司 (2005/12/17)
コアマガジン
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宇宙ナンパ!「チェリーナイツ」2
2007/04/13 [Fri]02:49
小田原ドラゴンによる童貞物語第2弾。「おやすみなさい」がクリーンヒットだっただけに、今作はややこぢんまり。というか生っぽくて鋭すぎ。次巻で終わるかな?

エロホラ話のエスカレートと崩壊、そして田村の実エロレベルアップ。次からは終わりに向かうか新章に移行せざるをえないヒキ。ちらりちらりと田村に依存する関係になってるしな。天然は場を支配する。
と、田村が、読者の見ているように天然ではない、という可能性もある。別種の、知ってたけど言わないとか、3週遅れの気の使い方をする天然かもしれない。とかそう思うほど田村の非人間的な性格が面白いのだが。


でも毎回がある種の漫才で、ネタが「チェリーナイツ」専用ではない気がする部分もある。思いついたのをサクッと盛り込んだような。2巻にして良い意味でダラダラ続けられないだろうという予感。

見え透いたエロホラ話とその盲信者というのは作者の知人にいて、そこから膨らませている。しかしそのためか登場人物に広がりが出ずに(なにしろ2人とも友だちがいない)、苦しんでいるのかも。

しかしそのまとめベクトルに合わせて、しっかりジャンパーや昔のさびしさ(=田村の存在の貴重さ)を折り込んである技巧っぽさ。小田原世界も漫画制作の童貞ではないのだなぁ。


チェリーナイツ 2 (2) チェリーナイツ 2 (2)
小田原 ドラゴン (2007/04/06)
講談社
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可愛ーい!きれーい!「私の人形は良い人形」
2007/04/12 [Thu]09:29
ホラーで市松人形とはベタな、と思いつつも読む。86年初出だからベタではなくて、むしろ凝っているか。「あなたの知らない世界」を思い出す怖さ。「私の人形~」のほかに3作が収録されている自選作品集。

何が怖いって、理解できない、把握できないものが怖いわけだ。理屈がわかっちゃ幽霊じゃない。収録作品は全部、恐怖の解決策が示されていない。表面を理解したところで許さないぞというしつこさが不可解で怖い。生者の理屈は通用しないのだなぁ。
ガス爆発にしても心臓麻痺にしても、幽霊とかが実際に作業するところは見せない。タメてタメて加速する。勉強になるなぁ(ってホラー小説を書くわけではないが)。


中でも「千引きの石」の西町くんの存在が面白い。ホラー世界まっただなかで「おれここ…怖いもんね」のみ。彼がいることで、自分は感じてないけどあるのではないか理屈が生じる。で、いつ自分が感じる側にいくのかという懸念が生じる。「自分は感じたことないし」なんていって恐怖から逃れる隙間が埋められたような気分になった。

と、こうやって客観的に考えよう、捉えようとしているあたりが作品に呑まれている証左。

いやしかし、市松人形って怖い。お菊人形の髪が伸びる話も「あなたが知らない世界」世代には有名だろうし、これはもう刷り込まれている恐怖だ。セルロイドになるまではあれが人形のスタンダードだったとは、高級品オーラが畏敬となり恐怖を押さえていたか。むしろ高級品だからなにかが宿るというのか。

日本人形メーカーは苦労しているのではないか。
むしろネタにしてホラー風味の新製品を出せばいいのかもしれないが、それで万が一実際に事件事故が起きたらシャレにならない。

わたしの人形は良い人形―自選作品集 わたしの人形は良い人形―自選作品集
山岸 凉子 (1997/05)
文芸春秋
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快感を与える!!!「バキ特別編SAGA」
2007/04/10 [Tue]06:04
筋肉と理屈と猟奇性でおなじみの「バキ」シリーズからの抜き出し特別編。「バキ」15巻あたり。「ドカベンvs野球狂」みたいな感じで、ここだけ読んでも面白いというもの。乱読漫画スキーには絶好なんですよこういうの。

予備知識を消して読むと、初の性体験に向けてその気になった男女がもう全身ビンビンに感じながらまぐわう、それだけ。いじり始めてから「・・・が始まったらどうなってしまうんだ?!!」っていったん離れるほどに警戒しつつも、出し入れが始まったら幾度も幾度も。ティッシュだけはあったんかいという小屋で。

生物的な性体験で、まったくエロさがない。交尾を見ているようだ……なんて思いつつも、その動物の言語を解してしまうために自分もいつの間にか同調していて、ムズムズして自らの動物を知る。どうしたことか。これがバキの文法か。

描写の白眉はいっぱい出した後の神々しい笑顔(男女とも)。欲を解消するとみんなああいう仏の顔になれるんだよな。うむ。
面白い。

自分はチャンピオン文化に踏み込まずに来てしまったが、惜しいことをした。チャンピオンを読んでたら、ドカベンも刃牙も浦安もリアルタイムで体験できたのに。

バキ特別編SAGA バキ特別編SAGA
板垣 恵介 (2002/11)
秋田書店
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中学生でも9歳です「世界の孫」1
2007/04/09 [Mon]23:33
何フェチってレベルではない変態女を量産してきたSABEの新刊を買う。アフタヌーンで連載してたんだ。これだから雑誌を追いかけてないと出遅れるなぁ。2巻は5月あたり。

その技術をもってすればとんでもなくエロい絵が描けるのに出てくるのは変態ばかりだ。
今回の変態さんは「イカマニアのエロ女教師」「妹で売ってる暗器使い」「妹好きの偽兄・ダメ兄」。主人公は孫を思わせる顔で世界を(いずれ)支配できるほどの能力の持ち主。

「キズ顔の幼なじみ」や「ただ暴力的な幼なじみ」が竜巻を起こせるにしてもかわいく思える濃厚な人材揃いだ。
押し出しの弱いキャラは出番が減るとして、イカ教師は希有なヒットだ。期待大。衣裳まで狂ってきた。まだ一巻なのに。

みんなが愛に飢えてる世界で、「孫からの愛」を与える側に回ってる甘水は絶対的に有利だなぁ。。やんわりとサディスティック。自らの奇妙さに自覚的じゃないと強いのかも。

後半はカンフー映画が出てきたし、甘水はなぜか当て身の達人だし、格闘シーンは多い。SABE世界におけるカンフーは梶原一騎世界におけるヤクザのようなものなので必然だ。
でもSABE初めの人は戸惑うかもな。

世界の孫 1 (1) 世界の孫 1 (1)
SABE (2006/09/22)
講談社
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中の人など…いるのか…「御緩漫玉日記」3
2007/04/09 [Mon]14:41
完結するもなにも、いつか名前を変えて復活するんだろーなーと思いながら読んでたけど、うーむ。どうなるのか。

どこまでがネタで、どこまでが脚色で、どこまでがノンフィクションなのか。事実だとしても作者視点のフィルター作品として読むわけだし、描かれた時点でギャグだ。


うわー壊れちゃってるよ、と思って笑わせるのは、日記作品でよくあるけども。自覚しつつもケガをする描き方で不安になる。

絵も面白いが、後半に向けて読みにくくする描き方(と思えばそう読める)がややつらかった。

御緩漫玉日記 3巻 御緩漫玉日記 3巻
桜 玉吉 (2007/04/05)
エンターブレイン
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ピッチャーわし!「ドカベンVS.野球狂の詩」
2007/04/09 [Mon]12:31
シリーズを買って読んでるわけではないが、ここんところの野球漫画読みの流れで「ドカベンVS.野球狂の詩」も読む。
プロ野球編の11巻が札幌メッツとの日本シリーズとして読み切りにもなる、という構成。逆の視点のタイトルが「「野球狂~」の方にもある。そっちは講談社。もともと「大甲子園」で自キャラ共演をやった水島世界だけにファンサービスなんだろう。

05年の日本シリーズは水島世界ではスーパースターズとメッツであり、実在球団の立場はない。笑っちゃいかんが、苦笑できる光景。実際は阪神とロッテだった。

最近、集中的に野球漫画をかじり読みしたけど、漫画としての面白さは水島新司作品が抜きんでる。選手の心理描写が上手いし、試合運び、全体のテンポに野球知識がさほどない自分でも乗っていける。プロ野球ニュースとドキュメンタリー番組を混ぜたような面白さというか。省くところはざっくり省いて勝負所を強調する巧みさは野球漫画って枠を超えた漫画力だろう。

この巻だけ持っててもいいなと思った。

ドカベンVS.野球狂の詩 ドカベンVS.野球狂の詩
水島 新司 (2006/02/08)
秋田書店
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庶民も万博へ「エマ」8
2007/04/07 [Sat]04:26
Amazonから届いた新刊その2。完結したと思ったら短編集で続いてた「エマ」。もともと魅力が舞台、生活、背景、小物など情報の比重が強い作品なので、外伝は大歓迎。

とはいえ7巻を読んでから時を経て忘れているキャラもおり、出てきても「あーいたいた」感じで再会の喜びが薄い。人物への興味を自分がいまいち持ててなかったんだという振り返りにもなった。んー。なんでだろ。

さらに考えると、仮に人物なしでモノローグと情景描写とモブでもある程度、自分は「エマ」を楽しむのではないかと。
思えば7巻の段階で、ヴィクトリアン社会の周辺うんちくを欲していたのだった。作者も書きたかった、読者(自分はね)も読みたかった。

幸せな外伝だなぁ。人気があるってのは当然として、書かれる必然が自然だし丁寧で上品だ(と思わせる)。「エマ」はこうじゃないと。
……思い入れちゃっただけかぁ? そう思いたいジェントル気取りの自分もまた発見。

ビームコミックス エマ 8巻(通常版) ビームコミックス エマ 8巻(通常版)
森 薫 (2007/03/26)
エンターブレイン
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春なのに北へ「鋼の錬金術師」16
2007/04/07 [Sat]04:09
Amazonからようやく届いた新刊のひとつ。和書にエレクトロニクス(プリンタのインク)を混ぜたからか、発送日がいきなりズレこんだ。ま、雑誌を追いかけてない時点で即読みを気取れる立場ではない。

敵側の目的が壮大でスローなのと強力すぎて余裕なのとに助けられてなんとか活動を続けているエルリック兄弟。
この漫画は激しく戦ってもたいてい引き分け、逃亡で終わる。でもたまに重傷、死亡があるから重たいわけだ。作者は基本的に命を尊んでいる。大量死と大バトルでメリハリが効いてるというか、愛あるバランスで成立しているシナリオ世界といえる。

今巻は移動が主で、ちょっと盛り上がりに欠けるパート。
新天地で新キャラ、新ルール。冒険活劇モノとして飽きさせない仕掛け満載で17巻に続く、と。
うぬぬ。上手いがさすがにジレてきたな。「ベルセルク」的といおうか。この展開。

鋼の錬金術師 16 (16) 鋼の錬金術師 16 (16)
荒川 弘 (2007/03/22)
スクウェア・エニックス
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将軍様いらっしゃい「時事ネタ」
2007/04/05 [Thu]11:26
ニュースウオッチャーをまだ続けているのだろうか。大事件が起こると特番を録画しまくる人のはずの、とり・みきによる時事ネタ漫画。

事件や出来事に対して床屋政談、茶の間雑談的にツッコむようなマネはせず、モチーフというか断片にして漫画のネタに使っている。将軍様も厚底クツもロケットも同列に具でしかない。具どころかスープのダシ程度まで砕かれている場合もある。
特に北の将軍様は大好物のようだ。

善悪や白黒、モラル判定なんかは一切せず、ただニュースは時事ネタであるとして10歩くらい引いて叩き作っている。しりあがり寿の「時事オヤジ」より遠い遠い。とおけりゃエラいわけではないが、そのぶんだけ漫画としての面白さは研ぎ澄まされているわけだ。
だからまとめて読んでも十分楽しい。96→06年(07年もちょっとついてるが)の10年まとめとして、資料的な価値はそんなにないけど最高の思い出し笑いができる。


「エキサイトなニュース」も関連で読むかな~。

時事ネタ 時事ネタ
とり みき (2007/02)
文藝春秋
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乳を揉みたいのが真っ当な男「ラルΩグラド」1
2007/04/05 [Thu]00:37
Xbox 360ゲームのコミカライズその1。ゲームの方は次世代になってまで「たたかう」コマンドに乗り切れなかったが、漫画は「デスノート」の流れで読んでみようかと衝動買い。安いし。
自分が知ってる限りゲームの世界に即しておらず、カゲと人間の関わりくらいだろうか共通項は。どうなんだろ。

封印から解かれる主人公がエロくて凶悪(純粋なあまりに)というスタートアップはなんだか「バスタード」。カゲに襲われて大ピンチの城、という見開きも「バスタード」の冒頭で見た気がする。確認するには実家に帰るか新装版を買う必要があるが。

最初に「お前しかいない」感を煽っておいて実は「意外と女王に反発するカゲがおりまして」なところ、カゲの特徴やハッタリを踏まえた戦闘はジョジョのスタンドっぽいかと思ったがそれは考えすぎか。
でも理屈っぽくなるのはまだ早いと思う。中盤で知的キャラやギミック重視のカゲが揃うまで、力押しでやっててもいいでしょう。いきなり漫画が高度。でも読者が「デスノート」流れでついて来てればいいか。

やや強引に展開するモノの、ジャンプ漫画ってこうだった気がする。原作ゲームの牽引力はそんなにないと思うので、自由に描けてよかったのではないか。ジャンプと360では器の威力が違う。
で、連載中からウワサだけは聞いていた乳房問題。少年誌で乳房がもりもりと出てくるのは驚きたいのだが。思う壺だろうから「へ~」とだけ。
いやでも冒険に出かける動機が世界の平和じゃないところは、すんごく共感する。少年誌の読者でもそれはもう通用しないわな。

BLUE DRAGONラルΩグラド 1 (1) BLUE DRAGONラルΩグラド 1 (1)
鷹野 常雄、小畑 健 他 (2007/04/04)
集英社
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対談は本編とあまり関係ありません「ああ探偵事務所」12
2007/04/03 [Tue]18:13
昔、1巻だけ買って止まっていた「ああ探偵事務所」の12巻を購入。帯に「島本和彦との炎の対談を完全収録」とあったため、これを機会に。

後半はキャラ情報が前提のネタだったが、前半の漫画原稿紛失事件はするする読めた。真ん中の探偵学校のところはギリギリ。短編集の体裁で、12巻をいきなりここまで楽しめるのはすごい。線が細かくて丁寧だから読みやすいし。
過去にドラマ原作にもなってたっけ。その際に1巻を読んだんだ。

笑いと仕掛けと心理描写がしっかりしてて、キャラのお約束も育ててある。なるほど人気シリーズのはず。面白くないと感じる人が少なそう。
しかし単行本を全部揃えようとまでは、自分の場合はちょっと及ばない。購読誌にあるとうれしい作品か。


目当ての対談は、方向性なし、投げっぱなしの展開。作者サービスかも。島本氏の発言が本気なのか対談用なのか、さて。本人は使い分けてるようで同じってことだろうと推察。
損のない衝動買いだった。ヤングアニマルのわりにはエロが少なめで、雑誌の中でも貴重な存在なのでは。

ああ探偵事務所 12 (12) ああ探偵事務所 12 (12)
関崎 俊三 (2007/03/29)
白泉社
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彼のおかげではない「not simple」
2007/04/03 [Tue]14:51
本屋で「オノ・ナツメフェア」をやっていて、ではと一冊買ってみる。こういう絵柄の作品は、スタイリッシュだけど尖っている……その通りだった。

時間軸を入れ替えて見せる手法のため、どうしようもなく一気読み。だって最後は、ねぇ。これ完全版じゃないので読んでたらどう感じたんだろうか。よくある悲話のようでいて、それだけに巧みさが立つ構成。


イアンが住んでいる世界は姉と両親のいる場所。そこが崩壊してしまうので手元になにもなくなる。基本的にないない尽くしだ。要因はイアンでない3人にある。しかし一番の被害者はイアンとなる。
損得でいえばイアンはもっと、怒っていいはずだ。怒りを持たなかったことが顛末の要因のひとつなのかもしれない。強いて言えば。
そもそも損得を超えたカテゴリだしな、家族は。でも家族だからこその、わがままを言って良かったんだイアンは。

イアンはとことん優しく無欲だ。ギブアンドテイクに参加しない。ズレてしまっている。残されたのは小説のネタになること。最後まで他人のためにさまよったことになる。見返りはその場の温もりだ。なんて些細なんだ。


と、ついリリカルになる良作。
自分は他人の不幸を読んで幸福感を得たのかもしれない。ちょっとは何か変われたか?

not simple not simple
オノ ナツメ (2006/10/30)
小学館
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