06« 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 31.»08
読んだ漫画単行本をひたすら記録。読んだ端から。
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何でもえらそうに大声で「島本式」(同人誌)
2007/07/31 [Tue]08:34
BSの「マンガノゲンバ」に島本和彦が出演していた。それをきっかけに同人誌を購入。作者の公式HPで通販していた。一律1000円+送料500円(複数冊買うと割引)。わかりやすい。郵便振替にて支払い。
同人誌を意識して買うのは初めて。コミケなるものに行ってみよう、の一貫で何冊か買ったことがあるくらい。

内容は、それこそ「マンガノゲンバ」や過去に岡田斗司夫の番組で言ってた「落としどころの先や裏」に展開を追い込んでいく手法について。安易にまとめそうなところを、ぐぐぐーっと引いて自らツッコミを入れていく。
テキストはガンダムSEED、仮面ライダーV3、ジャイアントロボOVA。
てか、テキストですよと進めてきた「島本式」でも、まさに「わかりやすく落とさない」実践がなされている。大いなる自己完結!

スカルマンについては仕事でやってるが、これはひょっとして「納得のいかないラスト」を「島本式」に? そんで「かえっていろいろと説明できてない」?
萌に説明を求めたい! 


超約炎の言霊 (島本和彦名言集 (3)) 超約炎の言霊 (島本和彦名言集 (3))
島本 和彦 (2005/06)
朝日ソノラマ
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ぜんたい この街の人は不自然だ「夕凪の街 桜の国」
2007/07/30 [Mon]14:24
夏が来て(梅雨どこ?終わり?)、嫁が棚から引っ張り出してきて読んでいた。季節モノで済ませちゃ失礼だが、きっかけから自然に手が動き、なにかが染みるのだからいいこと。
もういろんなところで語られている漫画ですわね。なにをいまさら。

描線の柔らかさから人物たちの素朴な仕草に茶目っ気も漂ってきて、そこで暗部をチラ見せ。意識のレイヤーを一枚越しただけで見えるものが違う、感じるものが変わる。生活から短く語る。理想的な“お説教”。


3つのエピソードを通じて残るのは、広島に残された「不自然の正体」ではないか。
丸焼け、死体だらけ、原爆症、傷跡はありありと残っているのに、戦後の生活は始まっちゃうし、結婚などの幸せも舞い込んでくる。
子孫まで手持ちの「不自然」は受け継がれるのに、終わったことになってるってのは、あれは一体なんだったのかなーという気にもなるよな。被爆後にうめいてたら終戦だものな。

世間との違和感。悲しみでも怒りでもなく、違和感があったのか……。
戦後世代からすると「悲劇を忘れるな」なのだが、本来は「忘れたくても逃れられない」ものだったと。この意識の違いは埋まらないにしても、作品で残されていく。

絵と人の動き・表情がとてもかわいらしい。トーンじゃなくて手書きが暖かいなどとわかりやすいことはないだろうけど、均質な密度のコマ運びがゆったりと読ませてくれてるんじゃないのかなー。ほかのも読んでみよう。

夕凪の街桜の国 夕凪の街桜の国
こうの 史代 (2004/10)
双葉社
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売れることを考えて「バカでも描けるまんが教室」
2007/07/28 [Sat]13:14
テレビで金持ち少女漫画家として出ていたことと、「快感フレーズ」の作者ってことしか知らない新條まゆ。人気漫画家のエッセイ的なものかなーと思って買ってみた。

ところが内容が濃いし面白い。作者本人の漫画家になるまでを振り返りつつ道具やテクニックについて解説する構成で、ギャグ込みの半生記としても、教本としても成り立っている、のではないか。漫画描かないからわかんないけど。

ガチガチのハウトゥー本でなく、ただのエッセイ漫画でもない。新條まゆの名前で買った漫画少女を上手いこと導けそう。
巻末には投稿についての情報や編集者からのメッセージがあって、小学館の少女漫画編集部全体の意思や新人発掘への意気込みが感じられる。
これ読んだら描いちゃうよなぁ。小中学生の漫画女子。商品力が高い。


また、新條まゆ本人のキャラもエキセントリックで面白い。もともとホレっぽい人みたいで漫画のような恋愛遍歴もチラチラ語られるし、いきなり上京してキャバクラでバイトしつつ描くとか、パワフルだ。
稀なケースではあるらしく、編集部側から「運が良かった」ことが強調されているが、まず作者自身がかなりの努力をし、リスクを背負って挑んでいるから幸運をつかめたわけだ。
テレビで見た感じだと「エロシーン描いたら売れちゃいました」のお嬢様漫画家なのかなと思ってたけど、人並み外れた燃料を抱えてる。誤解してたわー。

最後のインタビューでは「大手以外の漫画はサボってるように見える」「メジャーにはそこにしかない達成感や満足感がある」などなど、かわいい顔でスパスパと切る。
カッコいいぜ、新條まゆ。漫画は読んだことないけど、応援します。

バカでも描けるまんが教室 (フラワーコミックススペシャル) バカでも描けるまんが教室 (フラワーコミックススペシャル)
新條 まゆ (2007/07/26)
小学館
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花もつぼみの十七歳「掃除当番」
2007/07/27 [Fri]10:15
「鈴木先生」前夜の短編集を古書店で。表紙の三つ編み・マフラー・モコモコ着込みの女子がかわいい。文系男子を狙い撃ちー。
「鈴木先生」で関先生が語った昔話のバタフライナイフ事件に相当するエピソードもある。小川、ちょっとパーマだったのか?

漫画用にデフォルメせずに、かわいくない女子、気持ち悪い男子や先生、やな感じの女子がきちっと描いてある。うわ、ここクローズアップしますか?という表情がきつい。普通の漫画の場合、嫌な顔にも意図や演出があるけど、ここでは失敗した写真のようによろしくない表情のまま描いてある。

その中でシャイ子だけ漫画っぽいのはなんでだろ。漫画っぽくかわいいのに、最後はヤスい現実に食われていくしな。漫画顔の敗北。ああ。

「まんぼう」は漫画的な“チャンチャン”オチでニヤケるのだが、「康子」のオチにも爆笑。たくましい。そうだよな、現実を生き続けるのに、漫画のような安易な落としどころに満足する必要なんてない!

いろいろと漫画脳を刺激されるなぁ。


あとがきがあり、作者自身による解説も収録。文庫本のようだ。漫画では珍しいが、これも文芸漫画の構成要素なのかも。
島本和彦とは違う意味で語る漫画家なんだな。

掃除当番―武富健治作品集掃除当番―武富健治作品集
(2007/03)
武富 健治

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初陣を経て初巻につながる「ヒストリエ」4
2007/07/26 [Thu]10:39
太もものまぶしい表紙。ポニーテール。コレ見て「一巻に出てきた女性だ!」と思い出せる人は良い読者。自分は、えーと、新キャラだと思ってしまいました。だって一巻が出たの03年だよー。

あまりに久しぶりなので1巻から読み返してみる。挫折の要因となったスキタイ人の血を逆転させて成長し、故郷に戻る。序章としてエウメネスって何者ですかパートがまとまった、ところか。第二の故郷になりかかってた村を追われる際、村人を守るようにスキタイ流を披露。自己犠牲で村人を守るんだけど、半分は本音っぽいな。回りがバカに見えてしょうがないってのは。カッコいい。
濃厚なドラマ、半生記なのにコミックス4巻で収まっているのが、読んでいて不思議。10巻くらいの物語のようだ。
4巻まで読んで一巻をまた読むと記憶がまたバシッとつながる。気持ちいい。

エウメネスのすごさは、スキタイうんぬんじゃなくて普通に頭が良いし、本も読んでて洞察力が優れているんだろう。と、思いたい。
でもギリシア人のコテコテ軍人、平和ボケした村人とか、結構、民族や生活習慣でキャラが形成されてるっぽい世界ではある。世界はいまほど均質ではありませんでしたよねそりゃ。

ヒストリエ vol.4 (4) (アフタヌーンKC)ヒストリエ vol.4 (4) (アフタヌーンKC)
(2007/07/23)
岩明 均

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愛こそ最強「覚悟のススメ」5
2007/07/25 [Wed]09:52
分厚い本がAmazonで到着。完全保存版全5巻で完結。そういえば最初は世紀末学園漫画のような雰囲気もあったっけ。それが世界規模の愛憎バトルになるとは。いつの間にか。

最終巻は、ひたすらに散と覚悟がドツきあう苛烈な展開に終始。4巻読了時点では「兄弟タイマンだけで5巻?」と思ったが、まったくゆるまない。すげぇ。最後まで丁寧に怒鳴りあい、ドツきあっている。

前巻から引き続いて堀江ラブであり、戦いの中に愛があってこそ勝てる。最後に勝ったのは堀江さん。
強化外骨格は父子関係なので、敵が母子の愛となる。うむ。
強固な憎悪には深い愛をもって。しかしこの怨念がしぶとくて、普通の漫画なら2~3回は納得してくれるところを引き下がらない。

例えるのもなんだが、「一通りテーマや流れを作っておいて」「それを真っ向から壊して」「流れの中で構築し直す」という島本和彦のような、「まだまだ作中での納得テンションが緩い!」って叱咤がセリフのまにまに顔を出す。美しく強い散の思い(真の意思とかいうもの)とか強化外骨格そのものの悲劇とか矛盾とかをただ単に「正義は勝つ!」「覚悟かっこいいー!」では済ませられんよな。


読んでてふと気になったのは、大声セリフの吹き出し。
文字、写植の面積が吹き出しの枠をはみ出してたりする。「新兵器の実験に使うおつもりでしょう」とか、「残った右がやけに熱いぜ」とか、もうギザギザ吹き出しは背景で文字を載せてるような印象も。
これもあって、余白が少なくなり、誌面の密度が濃く感じられるのかも。

覚悟のススメ 5 (5) (チャンピオンREDコミックス) 覚悟のススメ 5 (5) (チャンピオンREDコミックス)
山口 貴由 (2007/07/20)
秋田書店
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あなたの方が上ですか?「さよなら絶望先生」9
2007/07/24 [Tue]13:22
アニメが想像以上に面白い「絶望先生」新巻。17日発売だったのを、まぁ、すぐに読まんでもと放置。ようやく買う。買い忘れてただけなのに「新刊だからってすぐに買うんだ?」と勝ち気取りしてみよう。
今回のヒットは過剰装飾と過充電。
インド……。自分も休みすぎないようにしよう…。メモリ効果のあるアルカリ人間なので、放電しきっても繰り返し充電してもよろしくないのだ。働いて休んで……。しっかり……。この切迫感だけでウツになれるな。



アニメでは膨大な小ネタがアニメ的なスピードで消化されていて、一話目なんかは見ていてチカチカ。録画して見直さないと追いつかないのではないか。そういう作りか。
時事ネタもアップデートされてた?違和感なかった(確かめようとも思わなかったが…)

巻末に収録のオマケ「絶望音頭」は夏休みアニメのエンディングっぽいな。勝手に関連づけて発見した気になれるギャグなのかも。過剰な小ネタ集の数に圧倒されるけど、基本は「気づく人は笑えますよね?」だものな。
気づいてもらえない可能性のあるサービスを心ゆくまで。絶望先生の大半は過剰装飾でできています。

講談社漫画賞少年部門も受賞。以前は「改蔵と同じ流れだ」と思ってたけど、違うんだろうか。アニメになれて、漫画賞がもらえる条件って。講談社だから(後者はそうか)?
スタイル確立→完成度向上、なのかなー。

さよなら絶望先生 第9集 (9) (少年マガジンコミックス) さよなら絶望先生 第9集 (9) (少年マガジンコミックス)
久米田 康治 (2007/07/17)
講談社
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カレー味とコンビニとウナギの街「安住の地」
2007/07/23 [Mon]10:32
古書店で1,2巻それぞれ200円で売ってた。計2000円のところを400円で。安いなー。小さな店だったから、この判が嫌われたのかも。隅っこの「大判ぎみ」の棚でサルベージ。

思えば久しぶりに山本直樹を読む。これも最初のころはIKKIで読んでたはず。
見た目では「線がほっそい」ところにインパクト。Macで描いてるそうだけど、実際の原稿ではどこまで描いてあるのか。印刷に出てないところがありそうだ。
局部の修正は「描いて、修正は編集部任せ」とどっかの取材で読んだ記憶があるけど、ほかの線についても「消えてもしょうがないか」なんだろうか。

集まってしまった経緯や背景情勢が小出しにされつつ、もう性欲しかぶつかっていく先がないんです、生きるうえでと。線も細いが、性へ向かう状況の先細りも相当なもの。小屋から見下ろす街並みは開放的なんだけどな。新幹線の静岡手前で見えるような、住みたくない(すいません)“良い街”っぽさ。

カレー味のものと漬け物的なもの、たまにはウナギを食べる。街には期待感は低いけどコンビニがある。
快適じゃないけど生きるに困らない。でもこのままでもいいと思ってない。

日本人街を描くの、これでよかったんだ。ひぇぇ。00~02年ってこんなだったかもな。

安住の地 1 (1) 安住の地 1 (1)
山本 直樹 (2002/01)
小学館
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小川爆発「鈴木先生」2~3
2007/07/20 [Fri]10:39
オムニバスにできる学校漫画で、ひたすらに人間関係が重なってしんどくなっていく「鈴木先生」の続きを読む。うは、こんなんなったかー。教室に平穏なんて一時もないぜ!

1巻ではキャラたちのオオマジメぶり、テンパリ具合に笑っていられたが、2~3巻を読んでいるとすっかり先生とシンクロ。うわオマエ何言い出すんだよ!頼むからみんなおとなしくしててくれ!と願いつつ読む。
それでも続木先生の「続いて来い!」「ズキーン!」には笑ったが。何時代の何キャラだよ!

2~3巻の主役というか主題は小川。実はモテる女子が、明確にモテてしまったらどうなるか。中学校だと圧倒的な美少女より笑顔がカワイかったり話しやすかったりする方がモテるんだっけか。もう記憶が。

これまでのエピソードからの変化を踏まえて進んでいくので、人間関係が多重多層。カバが輪から外れ気味になって情報から取り残される仕掛けなんて上手すぎる。一コマもムダにしないぜ!

この情熱的な長ゼリフの応酬って漫画ではないどこかで、と思って、演劇に思い当たる。それも小劇場。舞台と客の距離が近くないと伝わらない熱さの。
で、さらに鈴木学級における、誰が何を言い出すのかわからない地雷地帯を歩くような状況って、昔見たポツドールのセミドキュメントを思い出した。1巻を読んだ時点で舞台に取り込まれていたようだ。気づかなかったー。これも抑えるはずの理性が狂ってた、か!?(違う)

山崎先生の存在は大きかったのかもなぁ。小川トークができる相手がいない。自分も疲れたらシークァーサージュースやクエン酸キャンディを補充しよう。


裏ステージではカーベェの色気に磨きがかかって(これも丁寧に重ねてきたよな~)、竹地ともども夏休みの(?)爆弾は装填完了だー。二学期へ向けて一時の油断もさせないぜ!

……というわけでウチでは今、語尾に「ぜ!」をつけるのが流行っている。面白いぜ!

鈴木先生 2 (2) (アクションコミックス)鈴木先生 2 (2) (アクションコミックス)
(2007/02/28)
武富 健治

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鈴木先生 3 (3) (アクションコミックス) 鈴木先生 3 (3) (アクションコミックス)
武富 健治 (2007/07/03)
双葉社
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戦後の米国に日本アニメを売る「ジャパナメリカ 日本発ポップカルチャー革命」
2007/07/19 [Thu]12:11
本屋で発見。こういう最新事情の本って一年も経つとすぐに古くなるけど、07年5月の発売ならOKOK。取材は03年3月から06年春に行った、とあるし。

最初はよくある「アメリカでジャパンアニメ・マンガがヒット!超クールだよね」本かもと思ってたけど、広がるんだ話題が。5章の知財の話以降は、日本のクリエイティブ側のトップが取材されてもいるのに、聞いたことない話が多くて勉強になる。でもガチガチの論文じゃなくて取材レポート&考察なので、作者の視点で最近のジャパンアニメ・マンガの国際化について振り返り気味に考えてみましょう、という読み方。身構えずに読める。

日本のアニメ・マンガはアメリカに習ったことが多く、それが日本語圏の狭さによる鎖国的な市場で特異に熟成されたと。
(ネット以前では日本人しかみてないしー、という感覚が普通だったわけだ。今はそうも言ってられないようで)
その、アメリカにとって異母兄弟の3代目の親戚みたいなジャパンアニメ・マンガは、親しみやすくて新しいものに見えて、9.11以降の戦後の混乱期に受け入れられた。
(アメリカの9.11以降と、日本の戦後=政治も文化も経済もゼロからの再スタートとは別種かと思うけどね)

しかしそんな良いきっかけを握っているジャパンアニメ・マンガも、ビジネスでは「ポケモン」の不平等契約を象徴としていまいち儲けにつながってない。

だから向こうにただ売り込むんじゃなくて、原作を持ってるプレーヤーとして働きかけて、権利をガッチリ握っていこう、と考える日本の制作会社も出てきた……。
けど、向こうに合わせていったら、そもそも狭い日本語圏による熟成の味が薄れるんじゃない? それって良いこと?

……とかなんとか。なるほど。
日本人に受けるモノを作って、それを堂々とアメリカに持ち込めばいい。制作側や日本のファンからするとそれが当然目指すところに思えるけど、ビジネスとしてナメられない、主導権を握るには向こうに合わせる方が得ってのは、もどかしい。

大学時代に習ったソフトパワーがここで出てきた。パワーはあれども言語の壁が伝播力を削いでるのかね。
日本語の鎖国ぶりにはメリットもデメリットもある。
人口減少も目に見えてる未来というか現実だしー。
でも海外のジャパンファンが「(アテレコがヘタだから)字幕で見たい」ってのと、日本語学習者が増えてるデータも載っててちょっと安心する。焼け石に水っぽいけど。
ソフトパワーの強さって言語の学習者で計れたりするのかな。
ああ、学生時代の自分に教えてあげたい。

でも98-99年当時はジャパンアニメ・マンガがこんなんなるとは思ってなかったよな。進めてる人、挑戦してる人はいたわけだが。

向こうではベストセラー(って日本と基準が違うか?)だけに、Amazonには洋書も。あ、表紙は洋書の方がクールなんだな。

ジャパナメリカ 日本発ポップカルチャー革命 ジャパナメリカ 日本発ポップカルチャー革命
ローランド・ケルツ (2007/05/24)
ランダムハウス講談社
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Japanamerica: How Japanese Pop Culture Has Invaded the U.s. Japanamerica: How Japanese Pop Culture Has Invaded the U.s.
Roland Kelts (2007/11/13)
Palgrave Macmillan
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胃の頭町は今日も平和です「栞と紙魚子」1~3
2007/07/18 [Wed]12:29
ちょいちょいと古書店を覗いて、文庫3冊がようやく揃った。3巻でシリーズが完全に完結ではないだろうけど、とりあえず打ち止め? そもそも朝日ソノラマ自体がなくなるんだっけか。

短編の怖いネタ集だと思って読んでたけど、クトルーちゃんファミリーや菱田きとらさん、長姫あたりは準レギュラー。3巻では共演もする。飼い猫がおっさんになる世界もいくつか。

クトゥルー神話を知ってるともっと楽しめるんだろうなぁ。気づいてない小ネタがありそうだ。「テケリ・リ!」についてはWikipediaに情報があったけども。

怖がらせるため、傷つけるためのホラー仕掛けではなく、恐怖の持ち込みが「なりゆきで」のことが多い。栞と紙魚子に要因がないというか、胃の頭町のせいでこんなんなった事件ばかり。
当事者意識がいまいち働かないので、主人公2人ものんびりしちゃうし、奇妙な世界もわりとあっさり引っ込む。しつこいのは長姫だけだ。
殺人や傷害、物損が起きても主人公周辺には影響しない、もしくは元通りになるルール(笑)だから、ひどいめにあっても「明日からはまた日常」と締めくくる。「奇妙だけどしょうがないなぁ…」的な含みで。

平和な胃の頭町で、小ネタがフル回転。栞と紙魚子は今日も災難だ。でもまだ読みたい。作者にとってもいい舞台だな。

栞と紙魚子 (1) 栞と紙魚子 (1)
諸星 大二郎 (2003/06)
朝日ソノラマ
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巨大なるロボットGR「ジャイアントロボ―原作完全版」上下
2007/07/17 [Tue]12:11
新作アニメのタイトルが「GR」となっている、巨大ロボ漫画の元祖を読む。連休が雨だったしー。

巨大ロボ漫画の最初だけに、ジャイアントロボが完成するまで一苦労。秘密裏の開発に妨害工作がからまって主人公が巻き込まれる、ドラマチックな作り。ロボットを見慣れた今ではじれったいほどのタメがある。頭部が出てくるのが約40ページめ、完成するのが80ページめ。
その間、ジャイアントロボではなくGR、GRと連呼される。この謎めいた感じがまたいい。そうかー、ジャイアントロボの略称として後年に定着したんじゃなくて、原作にGRと呼ぶ世界があったんだな。

子ども向けだからとはいえ、毎回の柱に
「ジャイアントロボ(GR)とは巨大なロボットという意味で、この物語の主人公だ!!」
と記されている。そうだよな、巨大なロボットってのが初めてなんだものな。

古くさい漫画かもと思って読んだけど、主役ロボの存在感、重量感、関連する出来事の重要性、緊迫感がどっしり語られていて、面白かった。いまのキャラクター漫画にはない描写ばかり。一周回って目新しいというか、勉強不足ってことですか自分が。

ジャイアントロボ―原作完全版 (上) ジャイアントロボ―原作完全版 (上)
横山 光輝 (2006/06)
講談社
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眼鏡もかけずに…!?「BLUE DRAGONラルΩグラド」2
2007/07/13 [Fri]17:04
乳のために世界を救うべく立ち上がる主人公でおなじみのゲーム原作(になってない)漫画の続き。あと一巻くらいで終わりそう。

一巻ですでに感じられた、巨大で異形なカゲで戦うのに理屈っぽい展開はさらに加速。なにをするにも、どこにいくにも、チュートリアルが入る。ゲームじゃないんだからってゲーム原作なんだけどそれを意識してのゴタクじゃないだろうし。
狙いなのか?このRPG的なご丁寧さは?

ちょっと変わった動機の主人公で面白いナーと思ってたが、2巻でもそのままではちょっとなぁ。カフカに対抗して立派な戦士を目指すとか、ミオがさらわれたら乳だけでない思いに気づくとか、こう、ベタにしてもいろいろ舵取りができたのではないかとか。要するに引いちゃった。

ファンタジーにしてもある程度、チャンバラ・肉弾戦がないと熱気が出ないんだろうか。
グラドの影も薄い(カゲなのに)しなぁ。最強で危険な感触はどこにいったんだ。
アイア&クルクルを使いこなさないまま新キャラだし…。

うむむ。こんなだだ滑りだっけか、週刊漫画の勢いというか流れってば。

BLUE DRAGONラルΩグラド 2 (2) (ジャンプコミックス) BLUE DRAGONラルΩグラド 2 (2) (ジャンプコミックス)
鷹野 常雄、小畑 健 他 (2007/07/04)
集英社
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仲良くするにもエネルギー「よいこの星!」
2007/07/12 [Thu]19:57
古書店でセット買い。一冊あたり換算で300円ちょいだった。なかなか見かけないだけにお買い得。探し方が下手なだけか?

小学校の一年一組を舞台に、みんなと仲良く、大人に評価されるよいこを目指すべく奮闘するバカな子たちのバトル漫画。そのためには攻撃や排除もいとわない、一周回って目的からそれてるところが子どもだなー、なんて思ってられない。会社でこんなんなってるところ、ありそうだ。自分は自営業で幸い。

イヤだったなぁ。小中高の“仲間”作り。自然発生する友だちじゃなくて、つるんで安心するための連係。めんどくさいんだけど、孤独を味わう惨めさはそれ以上につらいので、必死に仲間を維持するんだよなぁ。あああ。思い出す。
ま、人間関係テクを磨く場でもあるんだよな学校は。だから大人になっても仲良くするスキルが活きてくるわけだ。活きるために仲間を作る!


読んでてかわいいのは民子。大人として勝手に決めてる「子どもは素直・純真・弱い」のモデルと一致する。後半のトゲトゲすなおも子どもらしくてかわいく読める。

まりあは……応援せんでもOKなような。男子と仲良くなれるし。カエルやヘビや自転車のアイテムも男子寄りだ。見たところ心配なさそう。パワーアップしたエピソード(田舎と柔道)の入れ方が唐突だったせいもある。
あれかな、実は、すなおを描いてた方が面白かったのでは。いじりがいのある子。ツッコミどころがいっぱいだぜお嬢ちゃん。うへへへ。

すなおが全員からハジかれる、という最大の逆転まで持って行かなかったのは、作者の優しさか。ひっくりかえってからなんらかの決着があっても……。それは大人の漫画的予想か。
なんも考えずに、ケンカのことはすぐに忘れ(たフリをし)て屋上でワーキャーやってるのが、漫画的で現実的な小学一年生の結末。みんなよい子になりたい年齢だものな。
でも小4あたりになってくると「すなおちゃんは気取ってる」「一年のときにこんなウソついた」「男子や先生に媚びてる」って言われたりしてな。ははは。あそこで漫画が終わっててよかったね、すなおちゃん。


そうだ、タクミくんって途中からどっかいっちゃってるなぁ。劇の物語を書くってんで主役はアタシよー!な展開もありそうだったかも。
それに先生に褒められたら勝ち、という世界もありそう。「先生に言いつける」「先生がこう言ってた」も子ども世界では強力な攻撃呪文だ。
いろいろ試してみて、やはり女子グループ内の対決がいちばん濃くて語りがいがあった、ってことか。
女子こえー。

よいこの星 1 (1) よいこの星 1 (1)
柏木 ハルコ (1997/09)
小学館
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酢豚会議の重要性「鈴木先生」1
2007/07/11 [Wed]08:08
今年の流行り漫画を読んでみる。とりあえず1巻だけ。現実に即していると思わせる熱血教師漫画か。キンパチ先生ともナッキーとも違う知的な熱さ。
確かにこれは面白いし新しい。漫画の新しさは絵の洗練やモチーフじゃないんだなー。


読んでると自分が本能的に中学生を侮っていることを知った。ゲリミソ発言なんて鉄拳&小言でいいじゃんか、と思ってしまうが、鈴木先生は対話と自己言及で鉄拳よりも断然高い解決をする。お見事。
それでいて「ふぅ~」「ゴクっ」「…小川!」あたりの焦りを読者には見せてくれる。先生、行動がスリリングです! 表情の変化に笑ってすいませんね。

鈴木先生のパーソナリティがマジメ・セイジツなだけでなく、現場全体も同じくマジメだ。先生方が雁首揃えて酢豚について語り合ってるのはギャグのようだけど、教育現場としては普通だし必要な時間なんだろう。
作中では話し合いやアンケートが上手く働いてるが、きっとグダグダで意味のない会議もあるんだろうなぁ。そんな理想的でたまるかよ現実が。

「ありそう」と「あってほしい」の教育活動に、元学生だった大人たちは救われたいんだ。これは良い漫画。
現役学生は読んでるんだろうか?

鈴木先生 (1) (ACTION COMICS)鈴木先生 (1) (ACTION COMICS)
(2006/08/11)
武富 健治

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もたれあってイチャイチャ「茄子」1~3
2007/07/10 [Tue]11:07
「大日本天狗党~」を読んで、ふいに押し入れから引っ張り出す。そうだそうだ。映画化された際に買ったんだっけか。それがもう4年前だとは。

田舎で茄子栽培する元教授の“おっさん”をメインに、生活苦を料理と愛嬌で乗り切る女子高生とか、悩めるサイクルレーサー(っていうの?)とか、若隠居を目指すぼんやり青年とか。

最初のイチャイチャカップルの少年に投げる
「たかがメンドクサイにえらそうにゴタク並べんな」
ってーのがスカーンと抜けるヒットで、この当たりですでに試合が決まりましたねーという解説が聞こえてくる。
(なんで野球?)
でも1巻でみると、最後のキャッチボールエピソードは働かない20歳男女をさわやかにフォロー。
なんだろ、この温度差。
描き方が…か? 年齢か。20歳前後のフラフラと13歳のゴタクじゃなぁ。人生で考えるのは理屈じゃないものな。かっこわるくても良い場合と良くない場合。
そこの感覚を共有しましょう、と訴えてくる。密かに読者を選んでる?


登場人物のほとんどが品がある。だから、読んでいて気持ちいい。いたずらに熱かったり浮き沈みしたりせんでも、生活描写とモノローグで十分に人間を感じられるのだな。
だからチケットの高い舞台を見に行ったような(数回しかないけど)満足感がある。役者も台本もいいなぁ、あのシーンがあのセリフが、あそこの装置や小道具もさ~……と語り合いながら駅まで歩きたくなる感じ。


あと、女子キャラ。賢くて行動力のある女子、女性は作者の理想だろな。色気があるよな、黒田世界の女性は。
こういう女子と話したい、関わりたいと思わせるあたり、文系男子向けの漫画ですわね。はははは。
でもひょっとして女子からは反発をくらうのかしら、こういう天然で男に混じれる賢げな女子たちって。

茄子 (1) 茄子 (1)
黒田 硫黄 (2001/07)
講談社
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都市と森とロボと「FRONT MISSION - THE DRIVE」
2007/07/09 [Mon]18:21
テカテカのCG表紙だけど、「MOONLIGHT MILE」の太田垣康男が描く、というフレーズにひかれて購入。古書店マジック。

ゲームが下地になっているが、新しくできた島に入植して三世代くらいの時代になると、戦争のネタになって困りますね的な。実際に人が住める新島が太平洋に隆起したらどうなるんだろ。地理的なメリットがなかったら、タックスヘイブンになるだけ?
とかなんとか、政治的な大人話は戦争ゲームのコミカライズだけにあまりなく、ロボットバトルと作戦行動、兵士たちの心理描写が見せ場。短いけど清濁ブレンドしててドラマになってるのは太田垣原作だからか?

でも後半のメインバトルが森なのはちょっと残念。ロボットのサイズがいまいち浮かんでこなくて、見え方としてはパワードスーツを着込んだ人間でもよくなってる。最初の市街戦のほうが見てて面白かったな。死の近さも含めて。
アンカーひっかけてビルを昇るとか、迷路的なビル街で追い込むとか。ゲーム攻略っぽいといえばそうだけど。

1巻で終わってしまうので、チームメンバーはおろか暁隊長すら、よくわからない人物になってしまっている。
なんで強いのか、なんで慕われるのか(強いだけ?)、やけに若いリュンの過去ってなんだろー。とか。ほかも個性的っぽい顔なり言動をしてるのにな。
「フロントミッションのコミカライズ」は別の作品が継承しているらしい。あれー。仕切り直しかぁ。

FRONT MISSION―THE DRIVE FRONT MISSION―THE DRIVE
太田垣 康男 (2007/03/24)
スクウェア・エニックス
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夢とかあんの?「わにとかげぎす」4
2007/07/07 [Sat]13:30
日当たりの悪い主人公が続く最新作の完結巻。オビには「こんにちは、しあわせ…。」

うーん、またヤクザが出てきたか。暴力でショックを与える展開はさすがに食傷する。どんだけクライムシティですか。

「日常の罠VSささやかな幸せ」で、罠側が仕組みとして弱かった。そりゃ、幸せ側が圧勝するよなぁ。セコンドには才気あふれる巨乳美女がついている。責任界の二大巨頭もすぐに姿を隠す。

トミーーは本当に善で、人付き合いを避けてきたからこそ疑いも嫌悪も憎悪も、人間に抱かない。簡単にいうとバカ正直。
浮浪社も犯罪者も変態もウェルカムだ。孤独よりはいい。宗教やマルチ商法や会員制サロン商法にひっかかりそう。

そんなトミーーのささやかな願いを叶えてあげた、優しさの物語だった。救われ続ける。
いたずらに暴力暴行、死や別れや涙に暮れる展開もマンガっぽすぎるわけだが、ちょっとナチュラルすぎたかもなぁ。
でもマンガ的なのはヤンマガのほかのページに載ってそうだしな。

大量の火薬に水をたっぷりかけて、抑えに抑えた展開なのに、何度も読んでしまうのはなんでかって、セリフがものすごく自然だから。語り口に特徴がある人のぐだぐだトークを居酒屋で「あー」「うえー」とかいいながら聞いてるような心地よさもあって、頭では物足りないのに体はなじむ。

これはこれで貴重な、自然体の幸福と善を擁護する、優しいお話なんだな。

わにとかげぎす 4 (4) (ヤングマガジンコミックス)わにとかげぎす 4 (4) (ヤングマガジンコミックス)
(2007/07/06)
古谷 実

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2020年モルモットの旅「地平線でダンス」1
2007/07/06 [Fri]08:41
本屋で発見。あれ、「コジューツ」は終わってたのか。でも全2巻じゃなくて1~2集発売中とある。不定期でも続くのかなー。

シモフルスロットルの「コジューツ」から、今回の「地平線でダンス」ではタイムスリップものへ。振り幅でけぇ。
時間移動をからめた研究所ラブコメ(もう行ったり来たりが自由自在な)になるかと思ったら、ヒロインが悲劇的な目に合い続ける進行。いきなり黒こげだもんな。ギャグじゃなく。
良くも悪くも先が読めなさすぎ。
1巻としてのまとまりはちょっと不安だ。このままコミュニケーション困難ラブになるの??

時間移動を気楽に使っても笑えそうだが、そんな気楽なもんじゃない世界ができてるしなー。かといって「あの人と再会するんだ!」的な情熱純愛に振るのも、正直なところ、作風ともズレる。それをやるには「なんで竜ヶ崎に固執」を丁寧にやってくれないとな。これまでの作風だと「本能的にラブ」がアリだったが、モルモットになってまで、だともうちょっと生存や自己回復に意識がいくのではないかとも。

思えば得意の色香も薄く、どう転ぶかわかんないなぁ。むしろ連載を読みたくなってきた。変なドキドキ。

地平線でダンス 1 (1) (ビッグコミックス) 地平線でダンス 1 (1) (ビッグコミックス)
柏木 ハルコ (2007/06/30)
小学館
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自問自答の果ては「ホムンクルス」8
2007/07/05 [Thu]10:34
額に第三の目のような穴を開けたら他者が抱える自分の悩みが見えるようになった、というところまでの整理ではとうてい収まらない8巻。
ホームレスが謎の事件に巻き込まれるとか、他人の悩みを特殊能力で解決してあげるとか、そんな話じゃなかったのか。

そもそも「何が見えているのか」の説明にかなりの巻数を費やしていて、じっくり謎解きに付き合える。さくっと専門家や当事者が「これはXXが見えているのだ!」とか喝破して次の展開へ、とはならない。名越といっしょに恐怖できたのが面白かった。

で、8巻からは名越が自分で動き出す。もう巻き込まれ役ではなくなる勢いで、ようやく「次の展開」なのかも。しかし一冊で人物が2人、場面が室内のみってのはすげぇな。
普通に考えればセリフも目線も謎のヒントになるはずだけど、この漫画の場合は「勘違い」「解釈違い」の可能性もあって油断できない。

8巻の新ヒントは「リンクではなく連鎖」ときた。単体で抱えてるんじゃなくて、周囲とともにあって影響されている。
見えるモノも動くし変わるしな。このあやふやな触感がいいよな。
いったいどんな漫画になるつもりだ。

ホムンクルス 8 (8) (BIG SPIRITS COMICS) ホムンクルス 8 (8) (BIG SPIRITS COMICS)
山本 英夫 (2007/06/29)
小学館
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三界に家なく自在に飛行するもの「大日本天狗党絵詞」
2007/07/03 [Tue]18:13
古書店を巡り巡って、ようやく揃った天狗党全4巻。1,2巻をまとめて見つけて、4巻を確保して、3巻を見つけるまで一月空いた。おかげでどんな話だったか忘れかけていた。(自分のせい)

よくある「自分探し」「自由と国家」なんてのが軸かと思いきや、その両方についての欲望がからんだり、ひょっこり社会性が顔を出したり。新しい自由を標榜してヒトの上に立ちたい矛盾がなぁ。大がかりで奇妙な事件なんだけど、どこかコントのような、ほんわかした世界。世の中に訴えたい、世界をどうかしたいなんてのは結構かわいい欲望で、自己の利益や他社への憎しみが前面に出てない(破壊の行き過ぎでヒヤッとするけども)から、どことなく安心感を持つんだろうか。

野望じゃなくて欲望なんだよねぇ。
そのスケールの小ささ、テロはすれども政治結社として訴える、手法の丁寧さ。ジェントルだよな天狗は。
破壊しまくっておいて未来があるし、作者がジェントルなんだろう。きっと。


いろいろ、分析とか批評がされてそーなので、ちょっと調べてみよう。


そうだ。都庁は壊したくなるデザインだよな。うむ。庁舎を抜け出すようにZ氏が立ち上がるシーンは震える。一瞬だけ、特撮映画でも見たいなとかふいに。

大日本天狗党絵詞(エコトバ) 3 (3) 大日本天狗党絵詞(エコトバ) 3 (3)
黒田 硫黄 (1997/04)
講談社
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