2007/07/05 [Thu]10:34 額に第三の目のような穴を開けたら他者が抱える自分の悩みが見えるようになった、というところまでの整理ではとうてい収まらない8巻。 ホームレスが謎の事件に巻き込まれるとか、他人の悩みを特殊能力で解決してあげるとか、そんな話じゃなかったのか。
そもそも「何が見えているのか」の説明にかなりの巻数を費やしていて、じっくり謎解きに付き合える。さくっと専門家や当事者が「これはXXが見えているのだ!」とか喝破して次の展開へ、とはならない。名越といっしょに恐怖できたのが面白かった。
で、8巻からは名越が自分で動き出す。もう巻き込まれ役ではなくなる勢いで、ようやく「次の展開」なのかも。しかし一冊で人物が2人、場面が室内のみってのはすげぇな。 普通に考えればセリフも目線も謎のヒントになるはずだけど、この漫画の場合は「勘違い」「解釈違い」の可能性もあって油断できない。
8巻の新ヒントは「リンクではなく連鎖」ときた。単体で抱えてるんじゃなくて、周囲とともにあって影響されている。 見えるモノも動くし変わるしな。このあやふやな触感がいいよな。 いったいどんな漫画になるつもりだ。
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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
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