12« 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 31.»02
読んだ漫画単行本をひたすら記録。読んだ端から。
ブログ内検索

プロフィール

mangalog

Author:mangalog
自由業。07/03/23以前のものはストックからのもの。
全記録にするためのフォーマット作成を思案中。
カテゴリを作者名にしてみたらなんだか冗長なことに。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

スポンサーサイト
--/--/-- [--]--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告  |  TB:--  |  CM:-- | 編集
パタパタしてるのか!?「山へ行く」(萩尾望都)シリーズここではない★どこか1
2008/01/31 [Thu]10:21
評判がいいので読んでみよう、で購入。萩尾望都作品は「11人いる!」くらいかな、読んだことあるの。
シリーズ「ここではない★どこか」の1巻ということだが、いずれにしてもなんというストイックなタイトルだ。
表題作は読んでみれば確かに「山へ行く」話なんだけど。

ベースは平穏な日常で、そこに小石程度の波紋がうつくしく生じるというか。
喜怒哀楽とかの一字ではあらわせない、ふわっと、ぬるっとした感情を残す良作ばかり。なるほど評判がいいはずだ。

「あなたは誰ですか」「くろいひつじ」のぐらぐら煮込んだ末の感情もいいし、「山へ行く」「ゆれる世界」の吞気な感じもいい。
んで「柳の下」はうますぎる。

「ゆれる世界」の「パタパタする」のは、風呂敷だけ広げといてナシよという、抑制に笑う。なにがおきても家族や親子関係がからんできて、世間話のようになるというか。読み感が身近なのな。


読んでいてなんとなく懐かしくなった。絵柄や仕掛け、演出なんかは昔ながらの味わい。良くも悪くも。
あと、昔「花とゆめ」を読んで「少女漫画なのに超能力とか異世界とか出てくる!」「恋愛ばっかじゃないんだ!」と啓蒙された少年時代を思い出すからか。
「これは男でも読めるなぁ」という。いまやそんなジャンル分けで読むこともないんだろうけど、掲載誌には区分があるわけで。


山へ行く (flowers comicsシリーズここではない・どこか 1)山へ行く (flowers comicsシリーズここではない・どこか 1)
(2007/06/26)
萩尾 望都

商品詳細を見る

スポンサーサイト

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

彼の時代ですッッ!「範馬刃牙10.5外伝 ピクル」(板垣恵介)
2008/01/30 [Wed]02:22
「SAGA」に続いて「バキ」の外伝を読んでみる。
読むだけなら8巻くらいまでは読んだことがあるが、こんなキャラが出てきてたのか。
いったい9-10巻でなにが起こったんだ。って、いつものように「超人がおりまして」だと思うけど。

いろいろなタイプの超人を生み出してきた漫画だが、ついに時を越えてジュラ紀から。
つい恐竜ウンチクで「ティラノサウルスレックスは白亜紀じゃないか」と思ったが、人類がTレックスを食ってたとか言い出す漫画でそんなツッコミしてもなぁ。
塩漬けの細菌が復活したくだりが発想のヒントかな。
いやだから理屈は、それこそステーキに胡椒を振る程度でいいのだって。ディスカバリーチャンネルでもびっくり人間が出てくるじゃないか。知ってる範囲、わかってることだけで世の中を歩いてはいかんよ。

ましてや漫画だし。

なので、弾丸よりも素早く動き、9mm弾頭3発を素肌で受けとめ、素手で壁をぶち抜いて車を投げ飛ばしても(これくらいはいつもの「バキ」か)、納得。
きっと、戦車で砲撃されても瞬時にかわして砲塔をへしおって、装甲こじあけて中の兵士をぶっ殺すね。

しかし、見事なプロローグ、キャラ紹介。11巻を読まないと実にスッキリしないじゃないか。だって、ピクルの本気を見てないんだもの。
前後の巻を読んでなくてなんだが、ピクルにはちょいと知性がありそうな。むやみに殺し、破壊するマシーンじゃないよね。
いいキャラだ。


→外伝だけ持ってるんだよなぁ
快感を与える!!!「バキ特別編SAGA」

範馬刃牙10.5外伝ピクル (少年チャンピオン・コミックス)範馬刃牙10.5外伝ピクル (少年チャンピオン・コミックス)
(2008/01/08)
板垣 恵介

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

株で絶対、儲かる方法って「闇金ウシジマくん」(真鍋昌平)5-8
2008/01/29 [Tue]09:29
闇金の実態なんて知らないけれど、これは現代の漫画だなぁ。
5巻は「ギャル汚」編の悲しい結末から、やるせない中に女の強さも薫る「フーゾク」編、そしてウシジマの本気が読める「フリーター」編へと。

「ギャル汚」のジュンはもう、始まったときから手詰まり感があったような。金策して大規模イベント打っても、楽しむだけ楽しまれて、利用されるだけでオシマイという。ひたすら悲しい。
しかし、あんだけおどろおどろしく出てきた肉蝮のあっけなさはなんだ。笑っていいのかソコは。
「顔は憶えた」つってたけど、「フーゾク」「フリーター」と続く線じゃ、肉体の暴力なんてかなり下位のパワーだしなぁ。


「フーゾク」は、いちばんまともな瑞樹をさしおいて、なんも考えてなかったモコが「元気ですよ!」だもんなぁ。男で運命が変わるということか。杏奈にその幸運を分けてあげて!
女性は強い。闇金の世界では利用価値があるから生かしておいてもらえる、だけなのかもしれないけど。


で、「フリーター」だ。チーム・ウシジマ総出で一般家庭をつぶしにかかる。つぶれかかってる家庭をキレイに掃除するというか。
自業自得の債務者からいかに取り立てるか、ではなく、余計な借金を背負わせて「合法的に全財産を」獲りにきた。ウシジマが本気で仕事をしている。
久々のビッグビジネスなのかな。パチンコ中毒相手に日銭(利息)を稼いでるだけじゃないんだな、ウシジマ。

「絶対儲かる」なんて話がいちばん怖いじゃないか。でも目の前に支払いが迫れば、賭けに勝つ気になってしまうのだよな。
もちろん自分はだまされないぞ、と思いながら読んでいる。

鬱ブログのテキストは妙なリズムがあって、つい共感しそうになるが。
借金を元手にパチンコで勝って、出会い系で女を買うのか。おめでたい。すべてが「無人」じゃないか。母親が外に向かえばウシジマチームに囲まれ、息子は誰とも向き合わずに自滅していく。どうしたらいいの。バカだから悪いの?


「ウシジマくん」はホラー漫画なんだよな。どこに行っても災厄が待っている。そして端緒は自分にあって、人間は悲しいねという。ホラーの定番コース。読者はそれを期待している。
恐怖を克服する最短コースは理解しかない。だからこそ、先が読みたくなる。恐怖の対象を知ってしまえば、回避も防御もできようってものだ、と読者は思うのだ。
オチまで読めば「自分には関係なく終了してくれた」とおちつくもの。

恐怖を楽しみつつ、はやく終わってくれないかなと思う自分がいる。
こんな漫画が面白く読めちゃう世の中って、ねぇ。


→1-4巻の読みログ
家がビンボーで金がねェ!「闇金ウシジマくん」1-4


闇金ウシジマくん 5 (5) (ビッグコミックス)闇金ウシジマくん 5 (5) (ビッグコミックス)
(2006/08/30)
真鍋 昌平

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

07年ベスト漫画ランキング……「このマンガが凄いから読め!(仮称)2008」に便乗
2008/01/28 [Mon]08:17
「古本屋の戯言」さんのブログ(営業日誌での企画にお呼ばれしたので(ありがとうございます!)、07年のベストマンガを考える。

ぐだぐだはおいといて、下記が07年の自分ベスト漫画。


「MOON LIGHT MILE」(太田垣康男)
15巻の読みログ
14巻の読みログ

明日の宇宙開発漫画。14巻まで一気に読んだところで「日本が月探査衛星を夏に打ち上げ!」というニュースがあり、世相とリンクしつつ楽しめた。最新刊では米中が宇宙戦争やってる先取りぶり。


「シグルイ」(山口貴由・南條範夫)
9巻の読みログ
8巻の読みログ

狂いっぱなし漫画。原作小説や平田版の「駿河城~」も読んでどっぷりハマっていた。
今年は山口貴由の「蛮勇引力」の愛蔵版もお気に入りなのだけど、新刊ではないのでやはり「シグルイ」を。


「ムーたち」(榎本俊二)
2巻の読みログ

理屈に自縄自縛の漫画。裏主人公はキリノ氏。お父さんは強そうでいて、実はふがいないところがいい。


「世界の孫」(SABE)
2巻の読みログ
1巻の読みログ

06年の1巻では孫のかわいさを信管にした漫画だったのに、07年の2巻ではイカを頂点とした変態バトル漫画になってた。すげぇ。


「御緩漫玉日記」(桜玉吉)
3巻の読みログ

漫画家漫画。ブログではまともに感想を残してないな。
いい大人が、しかもベテラン作家が編集部とぐだぐだしたり性欲に悩んだり大人ぶったり追い詰められたりするのを、笑って消化しようとしてハラを下すような体験ができる、かも。
いつか伊豆へ引っ越して仕事するのもいいなぁ。と思う。


てなところで。

ランキングは難しい。「このマン」読んでても思うけど、「連載開始」「盛り上がってる」「見事に完結」のヤマがあるわけで、どこで評価したものか。
なので、07年に発売された新刊で、「相変わらず面白い」「当たり前のように面白い」安定感のものは、はずしてみた。
(「もやしもん」とか「へうげもの」とか「ハトよめ」とか「吼えペン」とか「ヴィンランド・サガ」とか「はるか17」とか。講談社おおいな。)

こう、今年に読んで、面白さに「にょきっ」としたものが残っているものというか・・・。
フラフラした基準だ。

ほかの参加者さんのランキングが楽しみ。
Amazonのおすすめだけでは新規開拓は望めないものな。

テーマ:漫画の感想 - ジャンル:日記

人間は凶暴だということ「度胸星」(山田芳裕)3
2008/01/25 [Fri]14:58
愛蔵版がAmazonから着。3巻の表しは火星。ついちゃったじゃないか。4巻はどこへ?

今巻で出てくるのは減圧適応とサバイバル。どっちも身体、精神の深部が試される(才能といいますか)もので、勉強漬けや努力、ド根性、やる気だけでは宇宙に行けないのだな。
宇宙ステーションに行って無重力に浮かぶだけだったらいいが、火星で人命救助だからな。

度胸の地力、生命力が有利に働くも、全員の生存を求めると追いつかない。
自分だけ頑丈でも幸運でもダメ。ミッションの天井は高いっつーか、宇宙マンガだか何の漫画だかわからなくなってきたりして(おいおい)。

度胸は「選抜も命もあきらめない」ことでしがみつき、スチュアートは死を覚悟して「あきらめる」ことで攻勢に出ると。
経過時間、所要時間的にもうダメなんじゃないかと思わせつつ、雪だるまになっても「あきらめない」度胸に勝手な期待が湧くのだ。訓練や宇宙の厳しさをずんずん掘り下げといて、ド根性で一発逆転の楽しさよ。わはは。フィクションはこうでなくては。

減圧適応をクリアした7人が結局、石田、武田、坂井輪夫妻、茶々、筑前、度胸。これまででおなじみの面々。目立ってないけど実はデキるやつとかいなかったのな。
NASAのB・Bコンビが来日するし、キャラ数としては適切か。


巻末に2/22「度胸星Ⅳ」発売とあって、丁寧に「最終巻」とも記されている。
うむむ。しょうがないやね。


→2巻までの読みログ
こらえはするが辞めはしない「度胸星」2
でも英会話に自信はない「度胸星」1

度胸星 3 (3) (KCデラックス)度胸星 3 (3) (KCデラックス)
(2008/01/23)
山田 芳裕

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

蝶がぼくたちをさらいに来る「虹ヶ原 ホログラフ」(浅野いにお)
2008/01/24 [Thu]10:05
昨年の好評作品だったので読んでみる。これは、読みつくしたくなる、語りたくなる、考えたくなるな。
考えさせられるでなく、考えたくなる。

約10年のときをはさんだ世界を行き来して、それぞれの時系列もバラバラ。ちょいちょい晩年のシーンもまじりあってくる。
すべてが語られ、描かれているわけでもないので、そこを整理しながら読むうちにのめりこむ、と。
各シーンはなにかと傷だらけで、傷を覆うかさぶたで場面がくっついちゃってるような。

とまぁ、そんなスジを追って読んで、そっから先だ。
見つけたものは「永遠の苦しみ」とか「世界を終わらせる力(を得た気分)」とか。あきらめ感が強いくせに「不毛でも強い意志を」とか言われてしまう。
「大人と子供じゃ住んでる世界が違う」のだけど、実際はつながっているし忘れてなんかないし未来の自分に示唆される。

どうしろってんだ。

恐ろしいことに虹ヶ原には出口がない。小学校時代の関係者が街に残り、わざわざ戻ってきて傷を深めて生き続ける。
「地元で昔さー」という客観話にさせてくれない。

どうしろってんだ。

蝶になんてなりたくないね。
と、強がらないと読み終えた気にならない。


勘違いかと思うのだが、絵やシーンがところどころ、山本直樹っぽい箇所があるような。
ヒトは全然違うんだけど、シャツのシワとかヒゲとか。瑣末すぎるか。
あと、スーパーの店主と木村さんのやりとりの異常さがなんとなく。
きのせいでしょうな。

虹ヶ原 ホログラフ虹ヶ原 ホログラフ
(2006/07/26)
浅野 いにお

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

逃げ続ける勇気を「機動戦士ガンダムMSV戦記 ジョニー・ライデン」(長谷川裕一)
2008/01/23 [Wed]09:55
Amazonで妙なプレミアが付いていて、書店でももちろん見つからず往生していたところで発見。「まんだらけ」はすごいな。あの規模は。
帯には“巨匠 長谷川裕一”熱筆。そう、巨匠である。---特定のジャンルにおいて、とみに有名な……。
という書き方で長谷川ナレーションを真似てみた。

内容は角川じゃないほうのガンダム漫画ソース、ボンボン方面から。
シャアじゃないほうの赤いザクでおなじみ、“真紅の稲妻”ジョニー・ライデンのお話。
赤い高機動ザク(R2)のライバルはフルアーマーガンダムだ。MSV戦記だけに。

自分は真っ赤な(シャアはピンクだしな)高機動ザクと名前しか印象にないけど、約30年の歴史の中でジョニーの情報やイメージはもっと多岐にわたるらしい。
サビ家を嫌って戦争を忌避したエースパイロットって“設定”も普通に受け入れてしまったのだけど。

作者もあとがきで断っているが、語られないこと、知られすぎていないことの魅力や意味を踏まえて、本作も全体で「伝聞」「噂」「行間」を組み込んだ構成。赤い理由、ユニコーンの由来もジョニーしか知らぬところのものがあり、全体で実にMSVらしい。


で、ガンダム抜きにするとさすがによくわかんない漫画ではある。
フルバレットザクはZZ、パーフェクトザクは逆シャアあたりのデザインを先取りした感じかなとか、プランCってジオングの線じゃないのかと思ったが、さほどマニア知識もないのに考えても無駄だと思った。
一年戦争に詳しい人は「あそこにXXが配備されてて」「シン・マツナガがここにいるということは」とか踏まえて読めて、作者が意図した行間はたっぷり。

そういうテキスト的な使い方もいいけど、ともあれドリルかついだ旧ザクの格闘戦は長谷川漫画でしかありえないのな。
ドリルを使った体術て。ペンキかぶって赤くするて。なんというケレン味。「黒い三連星にワビ入れろ」のセリフも小気味いい。
あとDr.Qのテンション。純悪、純狂ぶりも。ああでもZZ以降にはいるか、こういう人は。

機動戦士ガンダムMSV戦記ジョニー・ライデン (KCデラックス)機動戦士ガンダムMSV戦記ジョニー・ライデン (KCデラックス)
(2007/11/16)
長谷川 裕一

商品詳細を見る

テーマ:機動戦士ガンダムシリーズ - ジャンル:アニメ・コミック

よく見たら黒目がちで「カワイコちゃんを2度見る」(福満しげゆき)
2008/01/22 [Tue]09:44
「小規模」に続けて読む。「2度見る」は「二度見する」じゃなくて「2回、目にする」だった。
鬱々とした笑いだらけで、予想以上の快作! ギャグ短編集だったのか。

表題作は未発表作品で、表紙イラストは「日本のアルバイト」という連作から。おっさんと青年は主人公だけど、豊満な女性は端役も端役。でも良い装丁だなぁ。
なりゆきでゾンビ退治に従事し、アングラじみてるけど悪の派手さもなく状況に適応していく地道な主人公。ここは「小規模」に通じる感じ。流されてゆくー。

描いた時期は1999~2000年前後(表題作だけ97年)で、掲載誌もバラバラ。
ダッチワイフが届くとか、おっさんが女子高生の衣類に貼りつく(ド根性ガエルばりに)とか、服が透けて見えるメガネとか、生首女性を鉢植えで育てる(そんなギャルゲーあったな、韓国産)とか、通り魔しておいて女子高生と逃避行できるとか。
妄想だだ漏れのエロチック(純エロではない)漫画も多い。あ、ゾンビ退治も自殺未遂も宗教も妄想か。
ギャグ短編集じゃなくて妄想短編集。
でもその妄想に手痛く裏切られる自己完結のむごさ。作者なんだからもうちょっと溺れてもいいのに、無欲なのな。


突っ走り感の高い「僕の宗教に入れよ」「バタフライキック」が好きなんだけど、それは「小規模」を経て作者に関心を持っている段階だからかもしれない。受け入れ態勢ができてないと、あの違和感をどう処理してよいか。

途中に95~96年掲載とある、変形4コマが4本載っているが、コレが「小規模」でも触れられていたハガキ投稿の漫画、だよな。
このころから麻っぽいザラザラ感の「片目出し覆面」があったのか!



→ブレイクのきっかけ、の源流の読みログ
どのスタート地点にすら「僕の小規模な失敗」

→講談社にて連載中の漫画家&愛妻生活漫画の読みログ
カワイイけどずんぐりむっくりしてるな「僕の小規模な生活」1


カワイコちゃんを2度見るカワイコちゃんを2度見る
(2003/12)
福満 しげゆき

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

みんなキラキラしてる「浦安鉄筋家族」(浜岡賢次)18
2008/01/21 [Mon]08:38
これ新刊だっけとか思いながら購入。新キャラのノムさん、かわいいな。ヨネスケは一本調子のままだった……。
プールや海、野球などの夏ネタが多くて、チャーリーのブートキャンプにいたっては「去年」感がありありと。すでに懐かしさがある。本物のビリー続編が以外と売れなかったからかな。

好きなのはノムさんの大食いと、春巻のプール遭難なんだけど、あとがきによれば作者は駄作と思っているようだ。難しい。
作者の「好き」は家族旅行と犬の散歩など。移動ありというか破壊力や突破力の高いものがいいのかな。描いててアイデアや視界に広がりがないと出し切れた感じがしないんだろうか……。

パロディネタではあるが、垣・垣ママの描き方も見逃せない。
オチに向けて突如、後日談的になる構成は、バキで新キャラが出てきたときに「目撃者」「ナレーター」の存在があるからだよな。
そこまで似せてきたか。


賢げな感想を書くと、大鉄はよく実体が見えないまでもちゃんと働いている風で、順子はキレつつも家族を大事にしている。なんと幸せな家族か。15年も描いてきて、ということもあって、昔ながらのいい家庭像がベースにあるギャグ。
近所にも貧乏な子がいれば変なやつもいると。思えばいまどきこんだけ生活層にバラツキのある子供たちを描いた漫画も少ないんじゃないの。自分が少年漫画を読まなくなってるだけ?


→順子がかわいい、17巻の読みログ
ちょっとあなたー!「元祖!浦安鉄筋家族」17


元祖!浦安鉄筋家族 18 (18) (少年チャンピオン・コミックス)元祖!浦安鉄筋家族 18 (18) (少年チャンピオン・コミックス)
(2007/12/07)
浜岡 賢次

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

モカは私にとって東京の味「珈琲どりーむ」(花形怜・ひらまつおさむ)1
2008/01/20 [Sun]21:20
ちょっと前に街の本屋で突然の平積み。コーヒー好きがいると見越しての特集だったか、まんまと乗せられて1巻を買ってみる。

タイトルからそのまま、珈琲限定のグルメ漫画で、主人公は老舗茶屋の息子。夢は恋人(カフェの一人娘)といっしょにカフェを開くこと、というさわやかな設定。
グルメ漫画に欠かせない「ウマそうな口元」と一口後の感動フレーズはもちろん特別丁寧に描いてある。

「岩間から湧きだす清水のように感動的に私の喉をうるおしてゆく……」(ダッチコーヒー)
「柔らかな風味とほんのりとした酸味が舌の上で霞のようにたなびいていく…(ブルーマウンテン)

といった具合。味の雰囲気がわかるので、確かに飲みたくなる。
しかしブルーマウンテンのNo.1を家庭で試すわけにもいかないし、気長なダッチコーヒーもどうかなーと。雰囲気で楽しんで、いつか喫茶店で出会えたらいいな、だ。

やってみたくなったのが珈琲酒。
「35度のホワイトリカーに炒りたてのモカ豆を3週間漬ける」
「酒1.8リットルに豆100gで」
それをインスタント珈琲にひとさじ混ぜる、というもの。これでモカファンも納得のモカらしさが出るらしい。作り置きもできそうだし、これはぜひ。
レモンを入れるカフェナポリターノも手軽にできそうだ。

などなど、一応は漫画から読み取れるんだけど、まとまったレシピも欲しいな。

自分は自宅で珈琲を飲む習慣があるので、わりと楽しく読めた。
が、ほぼ完全にウンチク漫画、情報漫画なので、珈琲に興味がないと読めない。「美味しんぼ」は漫画としてだけでもなんとか読めるが。

主人公に欠陥がなさすぎる。長身のイケメンでかわいい恋人がおり、交際は順調。
(珈琲バカのくせに!)
キレない優しい人格者であり、努力家。完璧超人ですな。
いちおう家業の違いで交際や結婚には壁があるけどさー、それもまたラブラブのモトなわけで。なんだか。

んー。でも珈琲情報のために続刊もぼちぼち読んでしまいそう。

珈琲どりーむ 1 (1) (芳文社コミックス)珈琲どりーむ 1 (1) (芳文社コミックス)
(2006/08/16)
花形 怜、平松 おさむ 他

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

シャンプーの…残り香とともに--!「鈴木先生」(武富健治)4
2008/01/18 [Fri]09:41
小川の大告白から、「鈴木先生の中の小川」「クラス内の小川」「鈴木先生と続木先生」「鈴木先生と麻美さん」といった諸問題が解決していく。表紙の顔もひきしまるってもんだ。
さすがカミサマ、のんのんさま。あの「好きだっていいじゃないかぁ~~!」はご利益のある天の声だった。

で、復活した鈴木先生は“らしさ”を取り戻し、カーベーと竹地の関係も返す刀でバッサリ。
でっかい爆弾の処理に成功したなぁ。上から目線だが断定口調でもなく、主張はしっかりしている。理想的な説教だ。
避妊はどっちころんでもエゴ! 経験率を上げろ!
相手に合わせて武器をつかいわけている。

しかし、割合にスッキリ感の強い巻ではあるものの、この全体的なコントっぽさはなんだ。
鈴木先生と竹地が「ヤったこと」で「みんなと会うのが恥ずかしい」とシンクロしたり(同レベルかよ!)、続木先生が「小川病」を露たりと、感情の裏側がひょいっと出てくる。
何歳でも基本の性格が違っても男は男で同質の感覚を持ちうるってことか。
桃井先生、佐野先生のサポートもありがたいし小川も中村も男好みにかわいい。結構、男性目線での満足感が高いな。

鈴木先生自身が状況や立場や自らの仕事ぶりに酔っているのは間違いないのだ。そこが笑いになってる絶妙な漫画なんだ。
階段で小川と「ふたりきり」を実感したあたりから、軽い酔いにあると読んでおきたい。

今巻はうまくいきすぎてるからなぁ……。
中村・入江・神田マリの問題も残ってるぜ、先生。「問題になる前に」解決……できたら世話ねぇか。


「掃除当番」編の始まり。過去の短編集にも「掃除当番」があるけど、関連してるんだろうか。
その読みログ

ここまでやって、まだ一学期! 一巻の「酢豚会議」のように、普通の先生がスルーしてしまう問題にがっぷり食いついてくれるからこその長さ、濃さ、鈴木先生らしさなのね。

→一巻の読みログ
酢豚会議の重要性「鈴木先生」1

→2~3巻の読みログ
小川爆発「鈴木先生」2~3


鈴木先生 4 (4) (アクションコミックス)鈴木先生 4 (4) (アクションコミックス)
(2008/01/12)
武富 健治

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

この手にずっしりと「Danza(ダンツァ)」(オノ・ナツメ)
2008/01/17 [Thu]12:07
海外映画のような空気が漂うダンディでハードボイルドな男漫画の短編集。これを女性が描いていることをどうとらえたらいいのか。
って、女性なんだよな。そうだよね? どこで確信したのか。当たり前のように思っているが。

ま。女性が描いたものとして。
でてくる男連中は、不器用でも生きざまで男を語るタイプの方々。
生身で男性をやってる男性漫画読者は「こんなカッコよく生きてらんねぇ」と思うか、素直にあこがれるか。
女性から見て、こういうぶきっちょ男子がイイのだろうな。
ぶきっちょ男子といっても、昔のヤンキーとかガキ大将のそれではなくて、こだわりある大人のものだな。

ハードにクールに、感情表現を削いでいってディスコミュニケーションさせまくって、最後にふっと本音が置いてある。残る。
兄弟の相克ストーリー「煙」に出てきた、「理解なんてされたくないんだ」だな。男は「自分をわかってー」なんてもがかないのである。

いまやダンディズムを語るのは女性作家の時代ですか。(大げさだな)
男がこんなダンディーたちを描いてたらうさんくさくてしょうがないかも。

って、ホントに男性作家だったらどうしよう・・・?


最後の刑事バディもの「パートナー」は、前振りだけのような終わり方にジリジリしたところへ「モーニング・ツーで連載開始!」とな。運びがうまいぜ。


→最初に読んだ短編はやっぱり印象深いなー
彼のおかげではない「not simple」

→次に読んだのはさわやかで心洗われた
映画のようなイタリアン共同生活「LA QUINTA CAMERA~5番目の部屋~」


Danza (モーニングKC)Danza (モーニングKC)
(2007/12/21)
オノ ナツメ

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

お坊さんは、みんなのアイドルです「悟空道 愛蔵版」(山口貴由)1-4
2008/01/16 [Wed]08:45
4巻くらいで完結かな、と勝手に思ってたらまだ続きそうなので、ここらでメモ。

原作というかモトネタはおなじみ西遊記で、行く先々で妖怪をこらしめながら天竺へお経を取りに行くと。経文や天竺、仏教の大切さはそのままに、熱い克己のフレーズが踊る踊る。
熟語に独自のルビがついて、吹き出しからはみ出す勢いでしゃべるしゃべる。バトル漫画はセリフが少なくなるものなんだけど、わりあいしゃべくり倒してる。
仏契で「ぶっちぎり」だものな。昔の暴走族かという。あれ、時代的にはちょうどいいのか?

読み比べ的にいえば、「覚悟」や「蛮勇」に対して「悟空」は強いものどうしのダイナミックなバトル漫画。
身体的にも精神的にも強いキャラが立派に屹立している。まっすぐさは少年漫画らしい。
「覚悟」が小難しく、説教臭くもあったところで、痛快な(だけでもないけどさ)「悟空」を持ってきて、次に大人の落ち着きもある(ケンカっぱやいけどさ)「蛮勇」へと。
流れがあるというか、作風はいっしょで見せ方は異なる。クセにさせる語り口でいろんな年齢、立場の男をぶっつけてきたわけか。掲載誌も変えつつ。
んでいまは「シグルイ」。これはちょいと変え幅が大きい。

で「悟空道」。SM的な描写がアリアリなのはなぜだ。男衆が半裸なのはわかるけど、三蔵がデフォルト(自主的)で縄縛、亀甲縛りの謎。袈裟を脱いだら緊縛て。
4巻の最後ではまさかのハラミですよ。恥辱プレイ極まれり。
生命の危険に貞操の危機まで加わって、ドキドキの角度が幾重にも仕掛けられてる、と読んでおこう。

しかし悟空は最初からとんでもなく強いので、三蔵を守ったり不殺の誓いがあったりの制約はドラマ展開のうえで重要。でないとドツキあって終了だ。
三蔵の自縄自縛はその、強さと節制をあらわしたもの・・・だったりして。あとで設定が語られるのかしら? それともただの遊びかしら。

もとは全13巻だから愛蔵版では6-7巻になるのかな。ぶあついしアツくるしいけど、読んじゃうのだよなぁ。


→理屈っぽさと力技なら「覚悟」
愛こそ最強「覚悟のススメ」5

→やっぱりお気に入りは「蛮勇」
日本を守る竜が見える!「蛮勇引力 愛蔵版」

→10巻はそろそろ出ないの?
権左は素手による「シグルイ」9



悟空道 1 (1) (チャンピオンREDコミックス)悟空道 1 (1) (チャンピオンREDコミックス)
(2007/09/20)
山口 貴由

商品詳細を見る

悟空道 2 (2) (チャンピオンREDコミックス)悟空道 2 (2) (チャンピオンREDコミックス)
(2007/10/19)
山口 貴由

商品詳細を見る

悟空道 3 (3) (チャンピオンREDコミックス)悟空道 3 (3) (チャンピオンREDコミックス)
(2007/11)
山口 貴由

商品詳細を見る

悟空道 4 (4) (チャンピオンREDコミックス)悟空道 4 (4) (チャンピオンREDコミックス)
(2007/12/20)
山口 貴由

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

どのスタート地点にすら「僕の小規模な失敗」(福満しげゆき)
2008/01/15 [Tue]08:48
「僕の小規模な生活」の前段にあたる、ガロ漫画を読む。掲載はアックスになってからか。
「~生活」は妻が社会性に目覚めたところから。「~失敗」は漫画を描き始めた高校時代から順を追って。
「~~生活」でカワイイカワイイいわれてた妻は、ここでもカワイイ。漫画の持ち込みや喫茶店での漫画描きにつきあってくれる女性なんてそうそういない。しかも美人。そこをクリアしてる時点で結婚までのラインは引かれているよな。

工業高校~定時制高校~大学~フリーターと「人並みになりたい」と「漫画を描きたい」をゆらゆらしながら過ごしていく。バイトしてると漫画を描きたくなり、描いて結果が出ないと仕事をしなくちゃとなる。振り子の心理は勝手ながら共感。
「軍隊か宗教か格闘技」の三拓になったり、ホームレスを想定したり。
なんだかだ「俺には漫画しかないんだ!」とは言い切れないところの状態が果てしなく続く。このモヤモヤに結論を求めてはいけない。モヤモヤはただ、当時のそこにあったと。そんで今でもあると。で、誰でも抱えている。開かれたモヤモヤ。この人、漫画があってよかったなぁ(上から目線)
「ガロ」で「あんなの(逆柱いみり)こんなの(花くまゆうさく)」が載ってて感動したり、自分が描いた漫画が「本当に載った!」と震えたり、その重みをコイツに教えてやりたい。

そして、漫画を描き始めても、漫画が載っても、大手で描いても、妻と出会って前向きになれても、まだまだ不安は尽きないがこれでいいと。グダグダグダグダしていることの価値。
とりあえずは友達も漫画もなかった時分から、漫画という生き方と妻を手にするのだから小規模な失敗どころか大成功ではないか。
(これは後段の「~~生活」を読んだから思えることか)

しかし学生時代の風景や妻はじめ周囲の人たちとのやりとりほか、よく観察しているし覚えているし、描きこんでいる。この目があってこその漫画家ですな。


無粋な読みだけど、親が一切、出てこないのは、なんかなーと思ったり。「大学までいけば4年もある」という背景には親の存在があると思うんだけど、そこへの思いはまだ出すわけにはいかない、のだろうな。

というわけで、今度は純粋に作品を読んでみようかと。「カワイコちゃんを2度見る」にするかな。


→続きにあたる「~~生活」の読みログ
カワイイけどずんぐりむっくりしてるな「僕の小規模な生活」


僕の小規模な失敗僕の小規模な失敗
(2005/09)
福満 しげゆき

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

この国の成り立ちも錬金術も「鋼の錬金術師」(荒川弘)18
2008/01/13 [Sun]10:27
なんだかだ読み続けている18巻。買って読んだの去年だよな。
コトの核心に迫るための遠回り北方編、まだまだ混迷。

ルールやしがらみが積まれてきて、大局的な動きがてんこもり。18巻から読む読者はいないだろうけど、対立関係や強弱関係、それぞれの思惑(本音と建前)を思い出したりしながら読む。

こんだけ積み重ねてもギリギリ意味不明にならないのは、きっちりバックグラウンドを作ってある(ような)のと、少年誌だからか説明的なわかりやすい描写が厚いこと。作者は優しい。
設定や大シナリオだけで十分重たいからトークはとことん軽いものな。
で、基本はキメラだろうと生命や人間としての尊厳を重んじると。スカーの贖罪や歩み寄りももしかり。

思えばエルリック兄弟はわりと、弱い設定なのではないか。有能な錬金術師ではあるが、相手が人外なので手に負えてない戦いをずーっと強いられている。

でだ。敵側も大シナリオに沿って動きが鈍かったりしがらみがあったりして、歯切れ悪いんだよな。ホークアイくらいさくっと殺しちゃうくらいの巨悪かと思ったら、だ。
大きな収束地点が見えないので、そろそろ人気キャラか重要人物に大ピンチの季節かと。

鋼の錬金術師 18 (ガンガンコミックス)鋼の錬金術師 18 (ガンガンコミックス)
(2007/12/22)
荒川 弘

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

僕もおまえも受け師さんを「ハチワンダイバー」(柴田ヨクサル)1-5
2008/01/11 [Fri]08:30
「エアマスター」時代から読みたいなーと思いつつスルーしてしまって、ようやく追いかけ読み。宝島社「このマン」はじめ評価高かったので、エイヤと。

裏社会に足を突っ込んでしまった、という導入に引き込まれて、自意識と生活を賭けて真剣勝負。心躍る展開だ。
将棋知識がなくても、やってることのギリギリ感や積まれたものの重さはひしひしと感じられる。

特に漫画家との対決は状況も戦法の表現も激しくて笑いながら興奮できた。
将棋の戦術とキャラクター性と、その描写。このバリエーションはもっと見たいかも。主人公が盤にダイブするんだから、ライバルたちも特殊な戦法を持っていてほしい。
受け師さんはカッコがメイドで正統に強いからいいのだが、キリノはもうちょい、ワザに広がりを見せてくれようー。

基本的には主人公のレベルと現れる敵がインフレしていくバトル漫画でいいのだろうか。
で、その戦闘は将棋なのだけど、それ以上にセリフバトルで相手を呑んだ方が勝てる。というか将棋の内容は描かれているわけではないので、盤上の趨勢をセリフが代弁しているというか。
なにしろ顔よりも大きな吹き出しで特大のフォント使用。2~3文字のセリフでも顔より面積がでかい。

漫画的には一見、言葉で圧倒する島本和彦作品に近かったりして。
ただし、いい意味で説得力に欠けている。一対一の対決だし、自分の力量を示す際に「容易に理解されてはいけない」部分がある。何言ってんだかわかんないけどアイツなりの理屈ですごそう、という熱気が大事なんだな。島本作品だと強引でも理屈は通す。
「ハチワン」のセリフ戦は、相手の理解や読み(将棋だけに)の範疇を超えて跳躍したものが勝つ、のかね。

というわけで、5巻ではサイコな精神バトルになったところ、肉弾派を思わせる澄野さんが登場。
振り幅、大きいな。決して丁寧ではない、手作りの絶叫マシンに乗ってる読書感。

澄野戦で戦術描写に変化が出るといいなぁ。そろそろ、ダイブだけじゃ勝てなくなるはずだよね、漫画展開の時期的に。

ハチワンダイバー 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)ハチワンダイバー 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)
(2006/12/19)
柴田 ヨクサル

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

いー女になりやがって…「どろろ梵」(道家大輔・手塚治虫)1
2008/01/10 [Thu]11:08
手塚原作の「どろろ」リメイク漫画。実写映画と並行して企画されたのかな。
表紙の女性はなんだろうと思ったら、新設定のどろろちゃんでした。

帯に「現代を舞台に」とあるから、モチーフだけ借りたのかと思いきや、時間軸でも正統の続編でびっくり。第一話で500年飛んだ。
(輪廻転生の描き方が手塚風味といえばそうだ)
原作にしても「これからだ!」的な終わり方だったと思うが、思えば体のパーツを妖怪からどうこうってのはオマケで、父親との関係が描かれているから完結ってことかも。

で、原作を踏まえたところは百鬼丸、どろろの名称と因縁くらいしかない。
人間によって(無意識に)生み出される妖怪の描き方も独特だし、人物の造形もキレイで現代的だ。
原理主義的には「改変しやがって!」となるが、ここまでくると「なんで『どろろ』使ったんだろう?」と。
別に「どろろ」踏まえなくても、500年前の因縁から現代にすっ飛ぶ剛腕な展開や妖怪の描写、どろろ(新設定)や梵ちゃんの抱える謎とか、十分に面白く読める。

この感覚は実写映画の「サンダーバード」見ててなにかおかしいなと思って、「脚本はもともとスパイキッズ用のものでした」と知ったときのような。
作品の下地と元ネタが別次元にあったんかいというような。

オリジナル企画で描いた方が、そりゃ最初の注目度は下がるだろうけど、よかったのではないか。
企画を通す段階のアヤかしら。

そんな邪推をしてしまう。
でも確かに「どろろ」冠してなかったら、自分も手にしてないしなぁ・・・・。
うーむ。面白さと別の方向で考えてしまった。


どろろ梵 1 (1) (ヤングチャンピオンコミックス)どろろ梵 1 (1) (ヤングチャンピオンコミックス)
(2007/11)
手塚 治虫、道家 大輔 他

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

いろんなものが詰まってるって感じだね「海街diary 1 蝉時雨のやむ頃」(吉田秋生)1
2008/01/09 [Wed]12:16
年末の漫画特集ムック各誌で絶賛されていたので読んでみる。
吉田秋生で読んだのは「BANANA FISH」「吉祥天女」か。うってかわって(どっちが本筋?)ハートウォーミングなのね、これは。日常会話は五頭身くらいでチマチマかわいく、決めのシーンでは頭身も伸びてまつ毛もパッチリ。
しかし帯の「実は売れてます!吉田秋生最新作!!」ってのは失礼ではないか。

それはさておき、これは良い物語。同じ風景を見に行きたくなる。
四姉妹の気遣い、気遣わなさが大人だ。恋愛事情はそっと見守ってたまにツッコミ、仕事や職場の話もあまりしてない感じか。「ムカツカない?」くらいのストレートな言い合いもあって、姉妹らしいのかな、こういう関係。
自立した魅力ある女性ばかりよりどりみどり。キャラで読む(男性の)漫画読者もホクホクな内容。

で、舞台や人間性のリアリティを保ちつつドラマを進めていくとどうにも事件的ななにかがインフレ気味にしないといけないのだが、そこは四姉妹がそれぞれ別世界を持っているので気にならない。
家がハブになって、それぞれ見ている世界(同じ街でも)感じる出来事、出会う人が違うんだと。落着いた雰囲気が鎌倉の風景と合うのだな。
こちらによると他作品「ラヴァーズ・キス」との関連もあるんだそうで、よまなきゃいかんなぁ。

正直、すずのサッカーチーム仲間の病気については、ドラマチックすぎるかなーとも思った。
でも「リハビリだからそっとしとこう」から「戻ってきてくれ……」までの、漫画的に焦らないじっくりとした書き方になってて、そのドラマを漫画的に軽くなくしている。
ベタな漫画だとさー、時間おいたり強引に元気づけたり、チームメイトみんなでどうこうって、力づくの盛り上げになるよな。

巧いなー。超能力とか怪事件の派手さはないけど、そんなのナシでも物語れる作者の漫画力に感動した。(いまさらか?)


→若いころにこっちを読んだひともぜひ
いつの間にかゴルツィネに肩入れ「BANANA FISH」

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃海街diary 1 蝉時雨のやむ頃
(2007/04/26)
吉田 秋生

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

家がビンボーで金がねェ!「闇金ウシジマくん」(真鍋昌平)1-4
2008/01/08 [Tue]05:01
話題なのでとりあえず4巻まで読んでみた。
借金と貧困のドツボで踊る、現実と地続きのホラー漫画。ジャンルとしてはホラーでしょうコレは。

パチンコ中毒のオバサンはわかりやすいが理解はできない「クズ」と割り切れるが、消費欲から「お金が要るのよォ!」となっちゃったOLサンは一体なんなんだ。
消費社会、コマーシャル社会からの同調圧力に屈する瞬間は理解できる。幸運にもかかわってこなかったウシジマ世界と自分がほそーい路地でつながっていたという感触。うわぁぁぁ。

借金に抵抗感があるとかないとか、なんでそんな金利で借りちゃうのとかってのは、
「お金がほしいなー」ってだけじゃない。
ウシジマくんとかかわる人たちには
「お金が要るんだッ!」ってまでなってる人たちだ。
あったらいいな、じゃなくて、ないと困る人たち。それこそ「パチンコやめたら退屈で死んじゃう」と思っている。
瞬間的に今日のパチンコ代、買い物代が最優先されちゃう……。
この価値観って意外と近い所に潜んでるんじゃないのか。
こちとらリボ払いも御免こうむりたい性分だが、この自負も割れ物注意ですか?


全体では、弱肉強食というか、食って食われる生態系が地道に語り積もっていて面白い。
ちょっと強そうだった愛沢はウシジマやヤクザより弱く、ウシジマは金主に弱く、ヤクザも親分になかなか報われない。
ケンカ強そうランキングではすでにインフレが始まっていて、豚塚が出てきたと思ったら小指で逆立ち腕立て伏せする方が迫ってきたところで4巻終了。
読めば読むほど底抜けの闇だな。


4巻まで読んでて、作中の時間経過ってどんなかな、とふいに。内容が重たいんで漫画的な部分に着目したくなって強引に考える。
高田新人時代からマサル入社、マサル裏切り&イケイケ、ウシジマ逮捕までって、2年はある感じ?
ウシジマやマサルって今何歳?
とかなるべく、入り込まないように読もうとしている自分がいる。

そうだ。小百合ちゃんの服装センスが素晴らしすぎたり、高田とマサルの会話がかみあわなかったり、ウシジマのウサギ愛が過剰だったり。
極めて緊迫した世界なのに剛腕な笑いが入るのだよな。正直、ヤンキーの「おもしれーだろ」的な圧力を感じて爆笑はできなかったりする。
どんな仕掛けで入れてるんだかなぁ。読んでて硬直させるためだったりして。逆の緩急?

闇金ウシジマくん 1 (1) (ビッグコミックス)闇金ウシジマくん 1 (1) (ビッグコミックス)
(2004/07/30)
真鍋 昌平

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

美しい南の海の光る泡玉の数々「吉田戦車の漫かき道」(吉田戦車)
2008/01/07 [Mon]08:23
一回きりの作品からカット、コラム的なものまで未収録作品をまとめたもの。時代も脈絡もないが、「ジャンル:吉田戦車」ってことね。
いちおうのカテゴリ別に作者による回想が入り、巻末には作家年表がある。埋もれそうな作品を集めてまとめるのは大変な作業だったとおもわれる。編集担当氏の執念を感じるなぁ。って、奥付によればビーム編集長・奥村勝彦氏の仕事。おおー。

目玉はビーム連載中の「アムンゼン」なのだが、主役(だよな?)のアムンゼンのいでたちがもうイカス。エリのあるシャツ姿で顔はおっさんそのもの。頭が書き損じのように歪んでいる。こんなのとコミュニケーションとりながら命運を預けるんだからたまったもんじゃないや。
ウルトラマンが一歩ずれたらこんなかなーという着想なのかな。衣裳だけなら昭和のマイナー特撮ヒーローにいそうな気がする。

「三つ目がとおる」「ストロング15号」「F1」と、コミックCUE掲載作品はどれもコンパクトに強く振りぬいた快作揃い。
F1からあそこまで飛躍するかー。少年期の“西部”噛み砕きにもあるように、異国の文化を戦車色に染めて“つまるところ”のような読み替えをさせてくれる。伝言ゲームというか、F1の映像を見せずに説明して絵にしたらこうなりましたというか。
正気でコレができるのはなんという発想の技術力だろうか。


石森好きとしては「苦悩戦士」に驚くのだが、あれだ、ロボットの頭部がデカいのだな。
そこでちょっとカワイくなってるのが“スコット森=吉田戦車”のヒントになったのではないか。気付く人もすごいけど。
ゴーとかの描き文字やガラスの割れる心象コマはそのものなんだけど。
あと、石森だとわりと背景描写がテキトウというか線があっさりしてるはず・・・。
とかとか。
こちらの「毎日がロボトミー」さんのところでは「むしろ田中圭一っぽい」と。たしかに・・・(笑)


どこよんでも面白い。作家人生の(結果的に)端っこを切り出しても、こんだけ“戦車らしさ”とクオリティにあふれますか。すげぇな。

吉田戦車の漫かき道 (BEAM COMIX)吉田戦車の漫かき道 (BEAM COMIX)
(2007/12/25)
吉田 戦車

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

特に問題はないです「けんこう仮面」(唐沢なをき・よしこ)
2008/01/06 [Sun]12:33
想像以上に不摂生している漫画家ライフと、ダイエットや健康法の体験レポートの自虐漫画。
著者が夫婦連名なので、けんこう仮面というか対話相手は妻のよしこさんと読める。

オビには「13kgの減量に成功!!」とあり、岡田斗司夫が言ってたセオリーからすると13万部売れてしまうのだが、ダイエットだけの本でもないし、ギャグ漫画だし、それはさすがに狙ってもいないか。

日常の不摂生エピソードからくだらない健康法、手術まで、とかくいろんなジャンルの「健康」に取り組んでいる一冊。
大きなネタは「謎の腹痛→病院タライ回し→胆嚢摘出」なんだけど、
中野から神保町までのウォーキングから赤パンツ健康法、コーヒー腸内洗浄、毛穴パックを全身にやってみただけ、ってのもある。
規模も効果もバラバラ。隔月で流れがブツ切りになっちゃってるのと、単行本化する際に載せられなかった(取材先がなくなってた)回もあってボリュームに欠ける(作者側も残念がっている点だ)。
幅がある分、数がないと散漫になるな~と。どうしても。試しながら書いてて流れが生まれきってない?

マジメに健康をやると地味でリアルな結果が待ってるし、結局不摂生は生活習慣だから治りにくい・・・という意味では誠実な健康商品だ。ヌルさに安心する。
コーヒー腸内洗浄と大阪の耳かきは一度やってみたいな。


マンガとしては、いつものなをさんなのでそのままわらえる。
ただもっちょい、けんこう仮面のキャラがぶっ飛んでてもよかったかなーとは思う。
ただのツッコミ役、聞き手になってたからな。似たものコンビだった。
OA仮面くらいの存在感は欲しいよな。

けんこう仮面 (ビッグコミックススペシャル)けんこう仮面 (ビッグコミックススペシャル)
(2007/12)
唐沢 なをき

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

カワイイけどずんぐりむっくりしてるな「僕の小規模な生活」(福満しげゆき)1
2008/01/04 [Fri]14:33
年末の漫画評論ムックで絶賛されていた漫画制作日記的な漫画。
「ガロ」で新人賞を獲ったとき、掲載誌を読んだような。脳がカラスにつつかれるやつだっけ。

編集部とのトラブル込みで「実際に起こったこと」が描いてある。
主観でのノンフィクションですいません的なあとがきがついているが、主観じゃない作品なんてありえないんだし、いいじゃないのかと思う。業界内ではバレバレにしても匿名だし。
どんな人もウワサや陰口で「主観のノンフィクション」を語るものだしなぁ。漫画で一方的に発表されちゃかなわんのだろうけど。

それにこれ、実際のところは漫画家漫画というよりも夫婦漫画じゃないか。
漫画が軌道に乗るまで、乗る際のテンヤワンヤが1巻のキモであり、描き続けられてるあとがきを読んでいるような感覚。その状況の面白さは確かに大きいんだけど、作中の夫婦愛がそれ以上に面白いのな。

生活面、精神面で支えとなり、実に適度なプレッシャーをかけ続けた功績は大きい。
「バイト探しなさい」が「漫画描かなきゃ」を反対側から意識させて「生活しなきゃ」「掲載されなきゃ」へと。
妻への負い目と怖れが作者に客観性や社会性をギリギリ残してきたわけだ。

描写にも愛があふれていて、「私ばっかり働かせて~」とキレて暴れる(のちに謝る)、両手をあげて眠りこけるさまのかわいいこと。どんなに暴れてもパンチラはさせないしな。
漫画が軌道に乗ってからも「もっもっもっ」と菓子パンらしきものをほおばり、「キャハー」と笑って「のしっのしっ」とエクササイズする姿が端々に。
不慣れななりに漫画を手伝ってくれる。「シレー」と間違えてても、寝てる間に「やってくれてる」ところとか、「五年分ゴロゴロする」とか「脚細くない?」とかな。いちいちカワイイ。
編集部とのやりとりや漫画制作のアレコレと同じくらい妻の生態描写にページが割かれている。

今巻のラストシーンも妻の様子だし、あとがきで「実際は漫画ほど体型が太くない」とな。フォローまで入れてる。どんだけ仲いいんだよ。
2巻以降はより漫画制作漫画になるのだろうか。妻をもっとみていたいのだけど。

妻への愛あふれる描写は「僕の小規模な失敗」からのものか?
読んでみなきゃな。

僕の小規模な生活 1 (1) (モーニングKC)僕の小規模な生活 1 (1) (モーニングKC)
(2007/12/21)
福満 しげゆき

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック


ComicDash

コミックダッシュ! dukimochi の所有コミック

週刊マンガ日本史

週刊マンガ日本史

リンク

このブログをリンクに追加する

カテゴリー

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。