03« 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30.»05
読んだ漫画単行本をひたすら記録。読んだ端から。
ブログ内検索

プロフィール

mangalog

Author:mangalog
自由業。07/03/23以前のものはストックからのもの。
全記録にするためのフォーマット作成を思案中。
カテゴリを作者名にしてみたらなんだか冗長なことに。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

スポンサーサイト
--/--/-- [--]--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告  |  TB:--  |  CM:-- | 編集
君のささやかな自由に「エマ」(森薫)10
2008/04/30 [Wed]08:58
すばらしい最終回。大団円のためにたっぷりページを用意して、コミックスも分厚くなって、作者も描ききり、読者も読みきり、編集者もやった感があるしめだろう。
いいな。いい終わりだ。

描いてないエピソードの心残りはあるかもしれないが、それはきりがなかろう。
「シャーリー」でもなんでも、ページを割く用意はあるに違いない。タイトルが「ハンス」ではなんだが。でもそれでいえば「エマ」ってのはどうなんだ、今更ながら。
「アデーレ」はタイトルっぽいな。「マリア」はタイトルにはならない。「ターシャ」はなんだか世界名作劇場くさい。いっそ「ケリー」はどうだ。
ま、おいといて。

「あなたのことをただのお友達だとは思ってないんですけど」
「言い忘れてたけど」「すごくきれいだ」
もうラブも惜しみなく。奥ゆかしい、本音よりも規律優先の社会でひょんと出てくるこの手の本音セリフがたまりません。恋愛やるのにこれほどいい舞台もないのか。中学生じゃ気取り過ぎだし、現代日本人の大人がやってたらことだ。

エマの幸せがすでにありものになってる状態で、新時代に向けての苦労は描かれていない。そこはもう、一生ものの物語だろうからな。簡単にまとまっては、ここまで描いてきたヴィクトリアン描写とつじつまが合わない。
そうだな。ヴィクトリアンを丁寧に描こうとすると、どうしたってエマが恵まれすぎているようにはなる。孤児から貴族へ。身分差がないとされる現代だって立派にドラマになる展開だ。それをあの時代、あの社会でやるのだから。最初からのテーマなんだけど。

7巻でいったん終わった後、アデーレやターシャたちメイドの日常、生き方、身の振り方や考え方が掘りさげられていく中で、なおさらにエマの境遇が浮いてくる。普通は、貴族と結婚したっていいことがない、と思うのかもしれないな。
そういう意味でも終わりどころだったのではないか。エマの中のいろんな面を保存できるところで、パタンと蓋を閉じる。開ければいつでも見られる状態にはしておいて。
パーティがジャジャン!となって、漫画は終わる。劇的で、素直にじんとした。


次回作はともあれ、描き込みパワー全開のが読みたいなー。
「4インチスティレット」「返せるアテがない」のどちらかで。
ま、まったく違うのになるんだろうけどさ。だってその瞬間に描きたいもの、描いちゃうんでしょ。

エマ 10巻 (BEAM COMIX)エマ 10巻 (BEAM COMIX)
(2008/04/25)
森 薫

商品詳細を見る

スポンサーサイト

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

宇宙たこ焼き最高~~「向井千秋―日本人初の女性宇宙飛行士」(橋本るい)
2008/04/29 [Tue]09:21
古書店で発掘。宇宙漫画というか、偉人伝の漫画。シリーズの決まりなんだろうけど、冒頭にアトムたちが出てきて向井さんの宇宙行きについて語り合ってるのはなんともかゆい。
「おにいちゃんは何度も宇宙に行ってるでしょ?」ってなキャラたちがものすごい倍率と必至の訓練の末に数人がやっとたどり着く世界をガイドする。

ま、それはそれ。なにしろ小学3年~中学生向けなのだから。
あ、でもその世代にアトムって有効なの? 02年の発行だから「ASTROBOY」にもまだ早い。

おいといて。宇宙に行ったり帰ってきてどうなのとか、宇宙の衣食住ってどうなってるの描写は少ないので、宇宙漫画として読むとやや外れなのはしょうがない。その辺は本人の著書があるだろうからそっちで、だな。
なにしろ大学入学までで半分だ。基本は勉強ほかをがんばって夢を叶えるんだ、が主題。

でも宇宙飛行士になれる人が、群馬県の鞄屋さんの娘だったり、慶応女子校に進学しても医学部の推薦は取れない成績だったりするのな。知性も体力も人格も超人しかなれないものだと思ってた。十分に優れた人ではあるが、慶応女子校で一番ではなかったわけだよ。

女性で外科医ってのもすごいけどな。体力仕事で、そこも宇宙行きの遠い要因とも読めるのに、思えばより体力仕事で選抜をくぐり抜けて宇宙へ行くってのはまた。そこは、競技でどうこうなる性質じゃないタフネス、体力があったんだろうかな。

命を預かるのと、重要な実験をまかされるのと、どっちが心身の疲労につながるのか。別のものさしだろうけどさ。

向井千秋―日本人初の女性宇宙飛行士 (講談社学習コミック アトムポケット人物館)向井千秋―日本人初の女性宇宙飛行士 (講談社学習コミック アトムポケット人物館)
(2002/10)
橋本 るい、宇宙開発事業団 他

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

自由が鉄棒してるっ「オートバイ少女」(鈴木翁二)
2008/04/28 [Mon]10:11
借りて読む。映画にもなってたそうだが、なんの前知識もないまま。
表題作は短編で、成長しかけの少女とバイク(おっさんのイメージ)と、磯の香りをさっくりと堪能したあとは、おっさんの独り言ワールドが淡々と続く。一冊でいうとそんな感じ。

基本的には自分と、訪ねてきた、そこらで合流した、いきなり現れた「自分´」みたいな存在との語り合いで、結論もあったもんじゃなく、議論が白熱するわけでもない。漂う漂う。
見ているのか見られているのか、語ってるのか聞いてるのか。

結局、漫画を描くべき自分が部屋で待っているというのは、明日へつながる今日の自分を見つけられてよかったよかったということだ。(ってことだよね)
それを読んでてなんだかな感はあるものの、妙に腑に落ちる。てか、ここで落ちなきゃいけないんだよなと、無理めに納得しようとしているな。うむ。

そう感じてから「オートバイ少女」を読み返すと、爽やかに澄んだ少女のモノローグもおっさんが託したものに見えてきて、バイク(おっさん)が少女にしがみついてほしかったのかとも思えてしまう。
海でオシッコ、帰って脇のにおいかがせたかったんじゃないかと。そこのブレンドがうまいこといったから表題作なんだろうな。


映画にもなってるそうで、見てみたいうような怖いような。

オートバイ少女オートバイ少女
(2000/04)
鈴木 翁二

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

学園とアイドルとヒーローの三本立てだ!「MEAN 遥かなる歌」(栗原一実・長谷川裕一)1
2008/04/25 [Fri]10:53
というわけでヒーロークロスラインをもうひとつ読んでみる。「マップス」育ちとしては長谷川裕一原作のは読んでおきたい。「仮面ライダーSPIRITS」で「ジエンド」を読んだわけだし、シリーズ全体のツカミには乗れている消費者なんだよな、自分は。

まず、漫画として、原作付きだから全体が長谷川テイストなのは当然なんだが、見栄の切り方、表情の作り方、小ネタの運びまで原作者の風合いがある。これはすごい。モブのセリフとか、頭にくっつく困惑の汗とか、擬音までそうなんじゃないかと思えてくる。研究してるというか、元アシスタントだし、ファンだし、かなり意識的に取り入れているんだろう。

女性漫画家さんに巨乳女子が裸になったりパンチラさせながら異世界の生物と戦う漫画をロリコン原作者が描かせてニヤリ、というわけではもちろんないようだ。
それにしては2人して需要を読みすぎているじゃないか。なんという共犯関係。
違うのは女性キャラがグラマラスのむっちり系だという点だな。

で、H×Lとして読んでいると、全体にオルタレイション・バーストとノッカーズ問題があるが、ミィンとヤマネはただのノッカーズとは別の理屈の世界と戦うことになるっぽい。デビルマン的な融合変身で、一般人が大変なことになるのを防ぐ変身美少女、ということだ。いまのところはノッカーズを忘れて、ファンタジーバトル漫画としてまとまっている。
スナジアナが実は別作品の主要キャラでしただったりすると関連が面白いのだが、どうなんでしょ。

で、どうするんだ、このシリーズを読みつくすのか。
つまみ食いでもいいよね……。


MEAN遥かなる歌 1 (1) (マガジンZコミックス)MEAN遥かなる歌 1 (1) (マガジンZコミックス)
(2008/04/23)
栗原 一実、長谷川 裕一 他

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

混沌というバランスの中で王となれ!!「ジエンド炎人」(村枝賢一)2
2008/04/24 [Thu]09:38
ヒーロークロスラインのひとつ、タイトルからしてもおおまとめになるのかなという作品を読む。当時に「仮面ライダーSPIRITS」14巻も出てて、H×Lでは「MEAN」も買った。どんだけヒーロー好きなんだ俺はという自問で、ちょっと冷めてしまった……。

かっこいいフィクションは同時摂取してはいかんかもな。意識がブレるし、かっこよさの印象も分散される。おっさんになったからか。

しかし村枝賢一なので、なにぶん漫画は面白い。ちょっとやんちゃな主人公がようやく正義を決意して、 ボスっぽい存在も明らかになり、ノッカーズじゃない武装警官もまだまだがんばる。エネルギーや物質を取り込んだり出したり、主人公の暴走能力も把握した。正義のノッカーズが悪いノッカーズを退治すると。いつか人間とノッカーズがわかりあえたらいいねとかそういうの?
おお、わかりやすい。

でどうなるのワクワクと思ってたら、武士神。誰これ。主人公クラスのキャラがあり、そしてそれまでの作中とは別論理のように思えるヒーロー性だぜ。これが突然出てくるって。せめて普通のノッカーズとして出てきてくれ。読んでてヒーローの印象が薄れる。

このへんでおなかいっぱい。中断。ちょっとおいて、続きを読んだらアルクベインにネクロマンも出てきた。
H×Lなんだから当然だが、この情報量、ミックスを能動的に楽しむ、消費するぜという意気込みなくしてはもったいない作品なのだな。クロスしなくても意味ないしな。

関連で知ってたら楽しいくらいのクロスだと思ってた。甘かった。これが現代最新のヒーローモノの楽しみ方か。深夜に特撮やアニメやったり、フィギュアストーリーが模型誌で展開したり、ライトノベルが連載されてたり…店は、してなくてよかった。してないのがおかしいような気もするが、Yahoo!コミックとマガジンZが主体だからな。

全部読むか、手を引くか。「MEAN」読みながら考えよう。


ジエンド炎人 2―The last hero comes alive (2) (マガジンZコミックス)ジエンド炎人 2―The last hero comes alive (2) (マガジンZコミックス)
(2008/04/23)
村枝 賢一

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

第二部再開を心して待て!!「夕刊赤富士」(唐沢なをき)上下
2008/04/23 [Wed]11:16
夕刊フジに週刊連載されていたという不定形漫画の単行本。古書店で発見。
連載は92-93年で、扶桑社から単行本で出たのが94年。これは01年のエンターブレイン版。

もともとが新聞見開きに多様なサイズと流れの漫画がいくつも詰め込んであったものなので、単行本のページにうまいこと収まってない。
ページ的なものもあれば一コマも四コマもあり、横長縦長、コメントカット、一行小説などなど。
その不定形も含めて楽しめる。唐沢なをき漫画は自由であればあるほどいい。
できれば新聞見開きのレイアウトも縮刷で入れておいてほしかった。
(その意味で扶桑社版が気になる)

ネタのバリエーションも豊富で、通しで出てくる「もぐらOL」はじめいくつものシリーズをまとめ読みしている満足感は高い。とても高い。
ほかでも読んだことがある「旗本ダイエット侍」(好き!)もあるし、思い出したように「爺マン」、デ落ちだけど引っ張る「ZINSEYの冒険」、作者が疲れた時は「カメレオン男」。
小ネタで遊ばせたら天下一品の唐沢漫画に、かなり適した誌面だったのではないか。

個人的にはこういった小ネタ大量投下の作品は大好き。作者は描いててしんどいのだろうけど。
最高傑作はいまだに「からまん」だと思っているし、週アスの「電脳なをさん」も毎回飽きない。
漫画誌ではアイデアを膨らませて世界やシナリオが広がっていく長編をやるんだけど、作風の真骨頂はコッチではないか。
花火の形態模写を漫画でとか、ハンバーガーが養殖ものでしたとかさ、ほかに誰がやるんだよ。しかもうまい。面白い。


そうだ。
ストライプマンのみちあきは、どっかで読んだような。ほかにもデジャヴが?
部分的に再録されてるのかな。

いい買い物をした。新刊で買うべきだったな。

夕刊赤富士 (上乃巻) (Beam comix)夕刊赤富士 (上乃巻) (Beam comix)
(2001/03)
唐沢 なをき

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

オレは負けたんだああ「蚤の王」(安彦良和)
2008/04/22 [Tue]09:58
「ナムジ」「神武」に続く記紀作品第三部を読む。

筋肉がきれいだ。原始的で感情まで武骨さ丸出し。
記紀が書かれる前、神話以前の時代だからか、あまり神がどうこうは言わないのな。死後の世界はあるんだけど、わりと、肉体派で現実主義に思える。
仮面や人形でようやく現実を仮想に託すというか、目に見えないものを感じるというか。

能見の宿禰というか、国譲り後、没落傾向の出雲族が天孫の日向族に取り込まれていくのが大きな流れで、思えば漫画的な盛り上がりが、天孫側から仕掛けられた「内輪もめ」なのに天孫に刃向い続けるのは主人公ではない。
宿禰は後半、文字通りの腰ぬけになってしまう。政治に丸めこまれるのが大人か!
若者が体制に歯向かうロックな漫画ではまるでないな。皇子の純粋さに大王も宿禰も癒されてホンワカしてるが、あんたら冒頭ではヒドイ関係だったじゃないか。
てなわけで文庫版の表紙は勇稚なんだよな。

いやはや、歴史の流れは偉大だな。大きい。逆らえない。
誰かが誰かを征服して国はできる。野蛮で欲深い衝動がなければ日本国としてのまとまりはなかった。日向族みたいな集団がいなければ、いまごろ中国の一民族だったかもしれない。(考えすぎ)


日本が天孫でまとまる以前の歴史が流れている出雲大社が、60年に一度の大遷宮をとり行っているとか。60年後はたぶん死んでるので、行くなら今しかない。
きっと安彦良和も行くんじゃなかろうか。

ナムジも神武も読み返したいなー。どこにしまいこんだのか。


漫画とは関係ないが、殉死の人形、埴輪を作ったのが土師氏ってのは、その、妙な事件を思い出してしまうな・・・。
やめやめ。考えすぎ。


蚤の王―野見宿禰 (中公文庫―コミック版)蚤の王―野見宿禰 (中公文庫―コミック版)
(2004/08)
安彦 良和

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

ふくしゅうするよ!「ジョージ!ジョージ」(石森章太郎)
2008/04/21 [Mon]09:44
古書店でサンコミックス版「ジョージ!ジョージ」を発見。状態は良くはないがボロボロでもなく、それで500円は安いだろうと購入。
石ノ森章太郎は2~3年くらい前までコレクション的に読んでいて、ストックはあるので地道に読み返していくか、と。本棚の整理が先だが。

シナリオは一冊分にしては重たく、濃い。
船旅中に遭難、漂流先でロケット基地建設にレジスタンス、潜水艦を奪って帰国、会社設立してスパイ合戦、ロボットまで出てくるメカバトル、宇宙へ。
世界を股にかけて宇宙を目指すなんて男子ワクワクの展開続きだ。アクションとメカ。鉄板なんだなやっぱり。面白い。

62年少年ブック1~9月号連載とあって、201ページ。一話分が22ー23ページ平均の計算にはなる。
昔は一話分のページ数がある程度あって、しかもそこに情報や展開を惜しみなく盛り込むことがセオリーだったのか。いかに引きを作って引っ張るかってのは週刊連載になってからのもの?
このへんの掲載事情についてはまじめに調べないとなにもいえないが、今時点の感覚では濃すぎて早すぎる感じもある。さすがに今の月刊誌でもここまで濃くないのでは。

濃いのは展開の情報量だけでなく、ジョージのキャラクター性にもあって、徹頭徹尾、復讐の鬼。社長令嬢と出会って恋との板ばさみになんてならないぜとばかり、後半は天才マッドサイエンティストとなっていくしな。優しく正しいのは主人公らしいだが。

失ったものを取り戻すんでなく、自分の力で別の幸せ、解決に切り替える、力いっぱい逃避している。前向きといえば前向きだ。
併載の「こだま」にしても、きりのない復讐の話。だからこそのカップリングかもな。
このへん、子ども向けだとか大人っぽくとか、意識や住み分けみたいなのは作者にあったのかなー。掲載誌がジャンル分けされてなかったというか子ども向けしかなかった時代なんだろうな。

「大人っぽいもの読んでる」と楽しむ当時の子どもと、
「大人でも読める漫画は昔からあったんだな」と思う今の自分じゃ、
まったく読み方が違うんだろうな。なんだかだ漫画も時代ありきのものだ。

ジョージ!ジョージ! オンデマンド版 [コミック]ジョージ!ジョージ! オンデマンド版 [コミック]
(2005/03/24)
石森 章太郎

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

もう全てが気に入らん!!「豪快さんだっ! 完全版」(泉昌之)
2008/04/19 [Sat]10:35
「孤独のグルメ」に続いて読んでみよう企画。

わざとらしいほどいわゆる日本男児をやりぬく姿はもうギャグ。
こっちにも「孤独のグルメ」と同じく、やってみたいことをスカーっとやってのけてくれる爽快さがある、ってのはソレらしすぎる読み方だが。
食についてのウンチク、能書き、こだわりの発露はまるで逆なんだけど。
いや、思ってることは一緒で、あえて理屈っぽくこねてるのな。カツ丼天体の七重構造とか。
焼き肉を腹いっぱい食ってビビンバでしめて「食ったぁー」とか。
「孤独のグルメ」のあの人の中にも、豪快さんはいる。


文庫版は「完全版」だからか、豪快さん以外のエピソードも含まれている。
ザクっと地面をすくうような荒いギャグだが、理屈っぽくて豪快なのと比べるとやっぱりちょっと弱い。
「愛と誠」のパロディっても、ちょっと、唐突かもな。


でも唐突感でいえば、四畳半の室伏には不意をつかれて爆笑。
実に豪快だなぁ。そりゃ全長3kmの怪獣も出てくるよ。

豪快さんだっ! 完全版 (河出文庫 い 17-1)豪快さんだっ! 完全版 (河出文庫 い 17-1)
(2008/04/04)
泉 昌之

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

キンピラゴボウもうれしい「孤独のグルメ」(久住昌之・谷口ジロー)
2008/04/18 [Fri]09:46
なんだか面白いと以前から評判で、ネットやらで感想を読んでしまうとすでに満足した感があったんだけど、実際に読んでみても面白い。

ほかのグルメ漫画が能書き重視だけに、この漫画の素朴さがいいと。
それは漫画内で喜ばれてる、ふらりと入ったところで飯がうまかった感触に近い。
(なので、評判をもとに期待しながら読んじゃうのは、本来ではなかった。もっと早く読むべきだった)

どんなに食にこだわりがあっても、ランチには時間と場所の制限がある。
夕食、その後の仕事に差しさわりがないように腹を満たす。ガソリン補給に近い。
こだわってられないけど、どうするかなーと。ああ、あるある。
自分も個人の自営業なんで、ランチタイムはたいてい孤独だ。出かけてたりすると、行きつけでもない店に入らざるをえない。状況に共感する。

んで、店にも食材にも媚びない。
今日はうなぎだ、わーい。・・・なんて小さなことで喜ばない。
飯は飯で、そこでうなぎを食いたかったどうかのほうが重要。食事よりも常に自分が上にいる。
鰻や寿司、焼き肉をランチに食って、気分をアゲようってのは、わかるわかる。
万世のカツサンドと缶コーヒーで満足したりな。いいんだよ飯はそういう満足で。毎日はなんだが。行く先のその時間に満たされればそれでいい。
満腹になっちゃえば、げふーで終わりだ。

また気持ちいいのは主人公がよく食うこと。食い足りないくらいなら食いすぎたい人。
自然食の店でカレー大盛り追加したり、回転寿司でつい11皿頼んだり。
焼き肉で注文が止まらなくなったり、コンビニで2000円近く買い込んだり。
よく食うなぁ。でもどれも、やってみたいタイプの豪快ランチだ。ここに小さな夢があるよ。
(書いてて自分の食の細さとケチぶりがいやになるな・・・)


と、やはり名作でしたというだけの感想。
いやしかし、脱いだら筋骨隆々とか、女優とパリで恋してたとか、やはりアンタも漫画キャラかと思う端々もあるんだが。
まぁ、よく食い、能書きを垂れないところとあわせて、昔ながらの強い男性像ってとこかな。
仕事も自立してやってるし。


孤独のグルメ (扶桑社文庫)孤独のグルメ (扶桑社文庫)
(2000/02)
久住 昌之、谷口 ジロー 他

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

冗談のサービス期間中です「24のひとみ」(倉島圭)3-5
2008/04/17 [Thu]09:13
嘘つき教師と純朴な生徒(変態やアホも含む)やその家族、いや社会全体との不毛な舌戦ギャグを最新巻まで読んだ。
テンポがいいとはいえ、一気読みはとてもできずにちょいちょいと。
悪い意味じゃなくて、トイレにいいかもしれない。

5巻にまで進むと、キャラも多層になってきて、「いつもの嘘つきギャグ」にいいテンポができているような。
Mっけのある変態男子の岡野くん、とことんバカで嘘を嘘とも思えない渡辺さんなんかは、嘘ギャグの基本を動かしちゃうキャラだけど、使い方次第ではという。
保護者たちは手ごわくてあからさまな嘘には騙されないシラケキャラもいる。そこでガッチリ食らいついて嘘をつきとおすひとみ先生がカッコよくすら見えるぞ。

絵も見やすいし、なんだかどんだけでも続けられる素地ができてしまった。どうなるんだ。


単調ではあるが、飽きないのは会話だけのギャグじゃないからでもある。
「メグミックス」からの、絵、背景の急変を使った手法もさらに進化したのではないか。1-2巻のこと、すでに忘れてるけど。
「警察もおすもうもてっぽうを」という背景にフグが描いてあるような、そんな小ネタも潤沢だ。
隙間があれば(くだらない)ギャグを入れる情熱。徹底ぶり。これ続けるの大変だよ。


「三股がどうの」というコマで「サンマ」と思われる背景だったり、
「食べるか!!」のツッコミで跳んでたり。(跳べるか?)

じゃあ「聞きませんから」のツッコミで木になってるのはどうなんだ。
「振りおろすんです」へのツッコミは不動明王なのか?
「いい加減にしてくれ!」の背景は焼き打ちっぽくて「火加減」なのか、ひょっとして。

という、小ネタ探しの深読みが始まってしまうのだった。こっちの勘違いも大いにありそうだが。


24のひとみ 3 (3) (少年チャンピオン・コミックス)24のひとみ 3 (3) (少年チャンピオン・コミックス)
(2007/06/08)
倉島 圭

商品詳細を見る

24のひとみ 4 (4) (少年チャンピオン・コミックス)24のひとみ 4 (4) (少年チャンピオン・コミックス)
(2007/10/05)
倉島 圭

商品詳細を見る

24のひとみ 5 (5) (少年チャンピオン・コミックス)24のひとみ 5 (5) (少年チャンピオン・コミックス)
(2008/02/08)
倉島 圭

商品詳細を見る


テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

壁全面の本棚ぁぁぁ~~「番線」(久世番子)
2008/04/16 [Wed]09:15
「暴れん坊本屋さん」の作者が、お店を出て(バイト辞めたのかな)、本全体のテーマに取材したり思いをはせたり。
ウンポコって、エッセイ&コメディマガジンだったのか。

制作の現場ではアオリから辞書編集、小説の校正にもおよび、装丁や写植の現場にも行く。
国会図書館は人よりも本が大事な作りなのか、そうかそうかと。
取材先はどれも、地味といえば地味な現場。下手すると説明図とおじさんの解説トークで埋まってしまう。
でもそこで取材対象をうまいことキャラにしたり、解説図じゃなくて擬人化したりの読ませ方がいいな。
校正の人は裏方・隠密で、フォントの石井宋朝体は知的なスレンダー美女となる。

読んでて、仕事内容の実態はわかんなくてもいいけど、イメージは残したいと。で、実際、わかる(ような気がする)。
つらい、汚い部分は情熱的なギャグにしているし。
そして本にかかわるいろんな職業があって、そこには(本への、仕事への)愛がつまっていたという、全体の幸福感。


漫画、BLだけじゃなくて本当に本全般が好きなんだなぁ。
自分のペースで紙をめくり、自分の中で補足しつつ表現を読み進める、そんな感覚が好きなのではないか。でなけりゃ「教科書やおい」なんて発想はない。

本棚にいかに本を収納するか。これは目下、自分が直面している問題だけに(漫画ばっかだけどな)しみじみと。
刊行中の長編の扱いが難しい。「あずみ」があとどれくらい続くのか考えると、収納レイアウトが組めない・
「あしたのジョー」みたいに完結してて、関連作品も出ないだろうことがわかってれば、「完結」コーナー組み込めるのだが。

わかるわかるよ、番子さん。
本業の方の漫画を読んでないが、「暴本」と合わせて絵に慣れたので、読んでみるかも。BLって読んだことないしな。

番線―本にまつわるエトセトラ (UNPOCO ESSAY COMICS)番線―本にまつわるエトセトラ (UNPOCO ESSAY COMICS)
(2008/03)
久世 番子

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

回線にかかった異常な負荷が「パソ犬モニ太」(唐沢なをき)
2008/04/15 [Tue]09:38
「唐沢なをき×動物×電脳」だったら、鉄板。と思って購入。
プリン太、カッコいいな。

読売新聞の夕刊で週一連載していたものだそうで、キャラはいまでもネット上のコラムで顕在。そっちで知ってたけど、漫画が先だったか。
これが一冊にまとまるんだからエンターブレイン、コミックビームの見逃さなさはさすが。
ビームで復刊もたくさんしてるし、そのまま全集っぽく集められるのな。

で、鉄板だろーと思ってたが、そこまでカタクはなかったか。
やはりあまりにもシモ、グロなネタは使えないようだ。一般家庭に届くものだしな。
ネカマに盗撮っぽいものくらい。絵としては出てこないし。
投げっぱなし感もないし、こう、なんというか、丁寧だ。読者に親切というか。マニアックすぎないし。そこはさすが、匙加減と思われる。


途中から(わりと早々に)パソコンネタとオタクネタが融合したところはいいんだけど、犬ネタも混じってなにがなにやら。
モニ太を通してPCユーザーのおっさんくささを見せるというか。
いまやツンデレなんて現代用語だし、オタクが一般的になっていく最中に描いてた感じなのか。01-05年。
そのへんは本領発揮。

ネカマに個人HP、通販にオークション、ネットビジネス、アイコラやら盗撮っぽのまで。
今だとmixi炎上、YouTubeやニコニコ動画で神職人、児童ポルノ規制、ケータイ小説で大儲け・・・
あたりのネタが入るのかなー。でも、基本的にはPCユーザー、オタクの生態はあんま、変わってないんじゃないか。とびぬけた才能の持ち主や発明的ユーザーでなく、どこまでも間抜けでミスもするユーザーたちを見抜いているとかそういう。

と、思ってたら、ネタ選びや「いまだったら」感想も含めて、あとがきで語られているのだった。
うわああ。
ま、いっか。

パソ犬モニ太 (BEAM COMIX)パソ犬モニ太 (BEAM COMIX)
(2008/03/24)
唐沢 なをき

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

大丈夫でーす「防衛漫玉日記」(桜玉吉)
2008/04/14 [Mon]09:52
カテゴリを作者名にしてみよう計画、開始。ゆったりと。



文庫になってたので読んでみる。防衛って、釣りのことだったのね。
ヒゲにお面の玉吉像は、なんだか「でんぢゃらすじーさん」っぽいなーと思った。

手持ちの「御緩」と判がそろわなくなるしやだなーと思ってたが、古書店でも見かけにくいため、思い切って。
あまり時事ネタだったりしないにせよ日記漫画なので、昔のを読んでもどうか、という懸念もあった。
「御緩」は夢と現をいったりきたり感もあってきわどい(と感じる)迫力があったのだが(エロいだけか)、連載開始当初だし、わりとまともだったんじゃないのきっと、という予感。

でも、面白かったのでよかったよかった。描く意識、モチベーション、つらいよこわいよ面倒だよという不満トロットロ。この準備段階が漏れまくってるところが漫玉日記なのではないか。
面白くしようすることをいったん放棄して面白くしちゃうというか(なにいってんだ)。
どうしようね、どうなるだろうねという緊張感がな。きっちり構成してこれだとしたら、どんな技術だろ。
ペンも筆も「本気(マジ)」タッチも使う。他作家のタッチを使うギャグ、もうあったんだなこのときに。

あとは編集者が実に奇人だ。O村氏は後の編集長だが、ヒロポンの腰砕けっぷりはどうだ。これが社会人なのか。
もちろんフィクションなんだけども、ゼロから生じたキャラでもあるまいに。オチ担当。
まさか10年以上も経って、改めて世に出るとは、なんじゃないの。10年前の自分って見たくないような。(しかも他者目線)

10年以上前といえば95年~は不景気始まってたと思うんだけど、なんだかだ経費の出る取材が多くてうらやましいな。
漫画は制作作業が作者一人(とアシスタント)に集約されるから、取材やネタ出し、打ち合わせに編集者が全力。そこまでフルに付き合いますのかな。なるほどな。


おもしろかったのだが、やっぱり文庫で読むのはサイズ的にきつい。カラーページもないし。
手書き文字だからな。雑誌でも単行本でも、このサイズは想定してないよな。

てなことはわかってたはずなのに。
「幽玄」はどうすりゃいいのか。

防衛漫玉日記 (ビームコミックス文庫)防衛漫玉日記 (ビームコミックス文庫)
(2008/02/23)
桜 玉吉

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

でもわたしは待っている……「おろち」(楳図かずお)3-4
2008/04/11 [Fri]19:21
愛蔵版で、後半をようやく買った。2年遅れだが、実写映画は今年公開になったみたいだし、ちょうどよかったか。
実写は姉妹モノの「姉妹」と「血」だとか。


覚える感想としては1-2巻と変わらないのだが、これで「完」となると、不思議な、古典的な表現だとキツネにつままれたような。

描かれた時代は69-70年。「戦闘」では復員兵がお父さんとなって、戦争の影を引きずった世であることが根幹にある。
でも、おろちの生きている時間は人間のそれとは大いに違うので、あまり時代とか関係ないか。

人生を賭けた復讐譚が多く、人間の気持ちに時効はないし、法律の適用も難しい。
因果応報とか正義を感じつつも、その執念の異常さにはそのまま移入できない。理屈はわかるが、お前もおかしいような・・・と読み手の心は引き裂かれる。

で、どっちがどうとか、おろちはいまいち介入しない(特に3-4巻は)。作品としてジャッジしない。
「ただみている」「みなくてはならないから」
読み手はおろちの視点に重なることで、ゴロンと転がる悲劇や死を見つめる……。
怖いとか嫌だとか許せないとか、負の感情がキレーにデッサンされてて、それを見て「ほほう、怖いですね」とか思っちゃうような。
妙なホラー漫画だ。ああ、ジャンル分けしちゃいかんよな。

で、そのゴロンとした現実を見つめるおろちを、描いてる作者ってのはどんな風に世間を見てるんだろうな。
描いてるときと、その目は変わったのか。

ただ縞々なのか、なんてね。

コレ描いた本人の方に恐怖を覚える。


→1-2巻の読みログ
わたしは石のようにそれを見守った「おろち」1-2 

おろち 3 (3) (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 4)おろち 3 (3) (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 4)
(2005/12/26)
楳図 かずお

商品詳細を見る


おろち 4 (4) (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 4)おろち 4 (4) (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 4)
(2005/12/26)
楳図 かずお

商品詳細を見る


テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

月まで行っているので一週間帰れません「まんがサイエンス」(あさりよしとお)ⅩⅠ
2008/04/10 [Thu]09:21
大人も読んでる(と思う)学習漫画の新刊。Ⅷの「ロボットの来た道」は持ってて、あとはどれを読んだっけ。
テーマは宇宙船。やっぱり去年~今年は宇宙開発シーズンだよな。

墜落した宇宙船を助けるために、という設定から、
「飛行機ではなぜ宇宙にいけないのか?
「ロケット(液体燃料)と大砲(固体燃料)でどっちが宇宙にいけるのか?」
と、こどもたちが試行錯誤していく。

それはそのまんま宇宙船開発の歴史だったりして、結局は形が似て技術的にいいとこどりしてきました、ということだろうなと読める。
年表や科学者の研究過程として読むのもいいけど、この手法もわかりやすいな。
ミドリの思いつきが未来を向いてたりするし、軌道エレベータのアイデアも出る。
すでにわかっている事実・現象があるんだから、「実現できる方法を考えよう」だ。
子どもたちには未来があるなぁ。考える時間が山ほどある。

というわけで「宇宙までの飛行」がメインの一冊。「宇宙空間での滞在」についてはちょっと触れられてるが、これをやるなら宇宙ステーションまで発展させたいところだしな。(既刊でやってたっけ)

ただ、中盤すぎまで「ロケットか大砲か」で突っ走ってて、一冊の漫画としてはちょっと単調。
宇宙漫画として読むと、早く宇宙へ、月に行けよとジリジリしてしまうわけで。
そんな理屈をすっ飛ばしたがるダメな大人は対象じゃありませんか。


巻末の「酸化」のエピソードでは、あやめちゃんの生命力の高いボケが見られた。そうだそうだ、これだよ、まんがサイエンスは。

まんがサイエンス 11 (11) (ノーラコミックス)まんがサイエンス 11 (11) (ノーラコミックス)
(2008/04/03)
あさり よしとお

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

イスのネジがゆるいなんて「宇宙兄弟」(小山宙哉)1
2008/04/09 [Wed]09:54
「度胸星」「MOONLIGHT MILE」に続いて始まった宇宙飛行士漫画。
2025年はNASAが月面有人飛行を実現させることを予定している。そこが時代設定。主人公は93年の「ドーハの悲劇」生まれ。

優秀な弟にもう一度張り合うべく、ダメっぽい兄が宇宙飛行士を目指す、という初動。
同年代の友人や悪者(っぽい人)でなく、気心の知れた、とりたてて問題のない弟がライバル。
兄としては「月にいったアイツは子どものころさ~」のネタだけで、楽しめる。褒めつつ逃げれば、楽しくやってける立場から、一念発起すると。リストラもきっかけではあるが。
ちょいヘコみからの脱却なんだけど、目標のデカさ遠さから、つい現実的な諦めが襲ってくるなんて、実に正直な人だ。

なにがなんでも宇宙へいく!ライバルを超える!ってんじゃない。
六太に熱血さがないのは、より分別を求められがちな長男だからかなーと。背伸びはしない、できないタイプ。
でも親は厳しい感じでもなさそうなんだよな。
六太はかなりすぐれたスキル(語学もエンジニアリングでも体力でも直感力でも)を持っているのに、どうしてかダメ男になっている。
アフロだからかなー。誰だ、アフロ=いじられ系のアホ、ってイメージを作ったのは。「田中」か。

この兄弟、キャラの設定としては地味なんじゃないか。
宇宙行きを憧れつつもシビアに考えざるをえない兄。
要領はいいけど「小さいことを面倒くさがる」弟。
どっちも細かい、それこそ兄弟でないと気付かないような性格の機微が核にある。
宇宙行き自体が現実的なテーマだから、人物も超人的では困るのな、きっと。

でもUFOの仕込みもあるし、火星行きも視野に入っている。リアルに仕込んで、思い切り未来やってほしいなーとも思う。


宇宙兄弟 1 (1) (モーニングKC)宇宙兄弟 1 (1) (モーニングKC)
(2008/03/21)
小山 宙哉

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

混沌じゃなく、豊饒「ゴーダ哲学堂 空気人形」(業田良家)
2008/04/08 [Tue]09:44
古書店で発見。愛されたい、生きる意味を見出したい、欲の連作。
文庫になってたのか。シリーズはもう一冊あるみたいだが、収録状況はどうなんだろ。


空気人形やロボットも愛されて、任務を果たしたら清々しく退場していく。ちょっとは残念そうにするんだけど、そこのあきらめ、割りきりのよさはなんだろう。
愛されるって受け身でいるのが人生だとすると、それは外側一枚なんだよなとか、そのまんま空気人形になぞらえて思うのも単純なんだけど。

じゃあ内面としてどう生きるか、どうありたいかを考えていくと、「オレにとって一番美しい花」を探しに行くという、自己満足なことに。
もちろんいい話なんだが、連作の中では「そうですか。よかったですね」と白けてしまう自分がいる。
怒ったり歌ったり、真実を貫いたり。それって自分のために自分の中身を一生懸命、作ってるってことだな。
(真実をうんぬんにいたっては他人の人生を奪っての自己満足だ)

人生ってなんだ。
それを他者からの愛に求めればスカスカの人形になり、内面を掘っていけばただの自己満足となる。

どっちも良い悪いとは規定できない。そうあるものがゴッチャになっている。
どうあがこうと外と内の欲望を抱えて、奪い合ったり傷つけあったり、満足したり、怒ったり泣いたり愛したりしなくちゃいけない。
なんと面倒なんだろうな、人生は。

連作のシメとしは気ぐるみ脱いで「ここから始めよう」だ。
さわやかなんだけど、なんだか悟りのようなんだな。

と、勝手に思った。

ゴーダ哲学堂 空気人形 (ビッグコミックススペシャル)ゴーダ哲学堂 空気人形 (ビッグコミックススペシャル)
(2000/02/01)
業田 良家

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

おもちみたいなものですから~~!!!「ギャラクシー銀座」(長尾謙一郎)1
2008/04/07 [Mon]10:23
「おしゃれ手帖」がヤバイ方向へギアチェンジしたあたりからいろんな要因で読んでなかったのだけど、新作で区切りも良く、読んでみる。
いやはや、洗練されている。

ひきこもり10年キャリアのロックンロール息子がイタ電ギグ。
コーラスに通う優しき母とミニ宇宙人。
「竹やぶの中に入らないかん」美美。
シャンソン歌手の父親とNHKキャラ的なポテコ。
SLに乗って自宅へ参上するホストクラブ、ニューファラオ。

それぞれ一発ギャグみたいなネタなのに、重ねてくるんだぜ。
話が進んでしまうということは、メチャクチャでおかしい、狂った世界にルールや理屈や流れや秩序があるのではないかと感じてしまう。
美美が全体的に後日談だったりして。仏像が、信仰がどうとか言い出されて。
あげくに2巻に続いちゃう。どうなってんだ。

連載で読んでたら忌避したと思う。雑誌なんていう、コンビニで買えちゃってアイドルが表紙になるような、現実とつながったところで触れたら違和感におびえる。

おじいちゃんの話を楽しく聞いてたら、あれおかしいなボケてない?ボクはあなたの息子じゃありませんよヘルパーですよとか、そういうヒヤリ感。
旧友と再会してお互いの仕事の話をしてたら、あれそれ違法な業界じゃないの?って指摘できずに「大変だねー」と流したくなるモヤモヤのような。

突破力のあるギャグなので、一瞬は笑うのだけど、笑い続けていいのかとも思ってしまう。
これ、絵が遠景になるからだよな。ふいに、カメラが人物から遠ざかる。「おしゃれ手帖」でもあったと思うけど。
笑うべき観客、ツッコむべき良識が不在で、ただボケが孤独にコマ内で浮かんでいる。ひとりでボケてたらそれは狂気か痴呆だ。その感触かやはり。
あんだけボケさせといて、カメラは冷静。作者は意地悪だなぁ。その意地悪が笑いの基盤で、ギャグ自体はトッピングなのだな。

トッピングなんだけど単発のギャグも実にキいてる。
「便所のロッカーに達郎がいた!!?」「私はガスメータになっておりました」とか。
ひょっとしてギャグじゃないのかもしれないが、読み手が笑ったんだからギャグなんだ。
そうしとかないと伝染してきそうで。ここで線引きね。

「おしゃれ手帖」も後半読んでないから、買ってみるか。


ギャラクシー銀座 1 (1) (ビッグコミックススペシャル)ギャラクシー銀座 1 (1) (ビッグコミックススペシャル)
(2008/03)
長尾 謙一郎

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

仁村エクササイズだぁーー「デトロイト・メタル・シティ」(若杉公徳)5
2008/04/04 [Fri]09:37
客におちょくられている疑惑がいよいよ高まってきた5巻。デスメタルは共犯で殺るもんだぜ、ですか。
実に楽しそうだ。

演者そっちのけで楽しむ仁村まで出てきた。いるんだろうな、実際のライブ会場でも、こういう自己陶酔ファンは。
でもDMCの場合は「クラウザー様の真意を見出すと偉い」というか「言ったもん勝ち」な世界なので、仁村は正しいのかもしれない。

根岸くんはただのアーティストワナビーで、カメラを手にしてもポップスを歌ってもクネクネとキモいだけ。
下手さ、センスのなさに気付けないのはつらい。笑っては申し訳ないような気になる……。

これはきっとオシャレ方面がモノマネにすぎないからだろうな。やりたい、なりたいだけでは本物ではない、ってことだろう。
素直な内面表現であるクラウザーの活動では評価が高い。志望と才能がズレてるんじゃなくて、志望の方が不純だから(女を喰うためとか思っちゃうほど)、キモくなる。
スピーチにしても、クラウザーとして語った方が、ムダなく本音で、かっちりシメられるものな。

いつかクラウザー側の才能の使い方に気づいてほしいのだが、それはⅠ世との対決を経て、アイデンティティを獲得するのかなと。
しかし鳴り物入りで登場しても恥ずかしい自意識をいじられて“殺られる”のがこの漫画の常だ。Ⅰ世もそんなにもたない予感。

主人公が成長して、ライバルが父親とか身内とかに向かう。王道だが、ちゃんと盛り上げて次に続けるとは……さすが悪魔だぜ。

実写映画の告知がオビにあり、主演は松山ケンイチ。コミック実写の仕事が多いのか。
でもやり逃げのショートギャグが主武装になってる漫画なんだから、深夜に30分ドラマでやるのがよくない?

→4巻の読みログ
メタルは外見じゃねぇ!「デトロイト・メタル・シティ」4

デトロイト・メタル・シティ 5 (5) (ジェッツコミックス)デトロイト・メタル・シティ 5 (5) (ジェッツコミックス)
(2008/03/28)
若杉 公徳

商品詳細を見る


→関連
いけ!空北高アマレス部「アマレスけんちゃん」

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

例の持病が!!「やっぱり心の旅だよ」(福満しげゆき)
2008/04/03 [Thu]09:30
ひょっと入った古書店で発見。買ってしまう。新刊をAmazonで買えばいいんだけど、タイミングが……。
03-05年くらいの発表作品、エロ向け媒体のものが中心。うっかり電車内で読もうとして大慌て。

「小規模」で描かれた、エロマンガ持ち込み時代のはココのあたりらしい。エロを描こうにも個性が出ちゃう(出しちゃう、出したくなっちゃう)、でもマンガ家として食っていくために描くんだ! という時代。
エロ描写もギャグ混じりからストレートなご都合主義エロ(「早く入れてぇ~ん)的なまで、かけちゃう作家生命力が強いのな。
あとがき的に挿入されている作者コメントにも感情移入できる。00年以降の自分をすべてマンガにつかってないか。

鬱屈した自己完結語りに共感できる自分もいいかげん根が暗い。過去を引っ張り、将来を不安視して、妙な現実にも無抵抗でいいやという。
社会から落伍する恐怖と抵抗、四から五歩くらい跳びで進む妄想。数年前なんだから当たり前なんだけど、今と同じ世界がすでに確立されている。かわらないのはいいのかわるいのか。

変わらないと言えば、登場人物たちは共通だ。
主人公は伏し目がちな気弱青年、四角い顔の老人は凶暴というか意思疎通が困難な別次元人、メガネのおっさんはやさぐれているようで達観していて実は強い(憧れがある?)。
で、女性は巨乳でタレ目と、サラサラおかっぱの丸顔少女だよな。
スターシステムというか、花くまゆうさくの工員みたいなものか。


これで既刊本は読めたかな。「小規模」「生活」で読み始めて、さかのぼっても(不変だけに)ハマれた。満喫満喫。もちろんこの先も。


→他作品の読みログ
断面図 見せて下さい!「まだ旅立ってもいないのに」
警備会社のような名目で「生活」1
よく見たら黒目がちで「カワイコちゃんを2度見る」
カワイイけどずんぐりむっくりしてるな「僕の小規模な生活」1

やっぱり心の旅だよやっぱり心の旅だよ
(2007/01)
福満 しげゆき

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

かあちゃんとお家が大好きだもん「毎日かあさん」(西原理恵子)1-4
2008/04/02 [Wed]09:49
「96-14=?」が会社経営にまで響くサイバラ流ファミリー漫画。規格はフルカラーの西原絵本。

息子のためなら仕事を減らす。カネはなくとも生きていけるし子どもは勝手に育つ。

夫や子どもをネタにしての日常家族漫画は「あるある」ギャグだったり「本当にあった笑える」話だったり、それらを超えて信じられない顛末の天然ギャグだったり。
そこに、ざっくりとかあさんの家族の過去や夫とのあれこれが置いてある。流れで読んでるとヒヤッとする。人生にギャグかシリアスかの境目はないのだよな。そのままつながるし、怒りも悲しみも愛も地続きだ。

夫についてのことはもう描いてあることがすべて。
「20年間ウソ話ばかり作ってきた」のだが、話にウソが入ってても、気持ちは本物でしょう。そう読ませてほしい。

ギャグ部分でもさ、あんだけ叫んで怒鳴ってキリキリ舞いの挙句に子どもは海や泥とたわむれて育つってまとめは美しい。100マス計算に8分かかったって、ひょんなきっかけで本にのめり込むし、がんばれば90点も100点も取れる。育児大成功。
夏休みを超拡大して海外滞在とか、いいなと思えどなかなか実行できない暮らしだ。てか、カネはないわけじゃないだろーとか、やっかんでしまうが、じゃあカネやるからサイバラ式で生きたいかといえば勘弁。
そこはもう、好奇心で見物していてごめんなさい、としか。発表作品にそんなこと思うのも変だけど。

昨日、NHK教育の福祉番組に出ていたそうな。やっぱり見たかったな。生家族。

子育てしないと、見えないものがあるようだ。
息子、娘についてはそれぞれもう1冊ずつになってるそうで、かあさんは相変わらず楽しく忙しそう。

末永くお幸せに。言われるまでもないか。


→サイバラ絵本の読みログ
プルートかいて下さーい「営業ものがたり」
どこかにわたしのことをぜんぶすきなひとが「女の子ものがたり」
今でも忘れない「上京ものがたり」
こんなおばさんがどこにいくのか「パーマネント野ばら」

毎日かあさん カニ母編毎日かあさん カニ母編
(2004/03)
西原 理恵子

商品詳細を見る

毎日かあさん2 お入学編毎日かあさん2 お入学編
(2005/03/26)
西原 理恵子

商品詳細を見る

毎日かあさん3 背脂編毎日かあさん3 背脂編
(2006/04/27)
西原 理恵子

商品詳細を見る

毎日かあさん4 出戻り編毎日かあさん4 出戻り編
(2007/07/20)
西原理恵子

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

終わっちまった世界があるんだよ!「ジエンド炎人」(村枝賢一)1
2008/04/01 [Tue]08:46
「仮面ライダーSPIRITS」の人がオリジナルでヒーロー漫画描いてるんだーと思って読んでみた。
どうやら「ヒーロークロスライン」なる連合企画の一環らしい。Yahoo!コミックでやってるの、知らなかった。

突然変異で特殊能力を持たされた人や生物が出てきまして、というところだけ共通で、あとはそれぞれ作家さんが物語を紡ぐと。
人間じゃないから強くてカッコいいけど、人間じゃないからつらくてかなしいってのは石森ヒーローからX-MENまで共通の不滅テーマ。正統派。

巻末には関連年表もあって、「ジエンド」含めて14作品がある。多いよ。年表って、「FSS」じゃないんだから。
ガンダムが「00」でテレビアニメ12作品目、仮面ライダーでいくとゼクロスで10号ライダーだから、これは相当にボリュームのある企画なんじゃないか。各作品が3巻くらいで終わるのかな。

軸というかオリジンになる作品は「ジエンド」でもなさそうで、どれも単体で読めるようになっている。とすると、これはネットと単行本で「変身もの縛り」の漫画雑誌ができたような感じかも。
そう捉えて読まないと、最初に提示されたメニューで満腹。完食できなそうだからパスするか、という気にもなりかねない。
(実際、全部を読もうとは思ってない)
読み始めからして他作品に気を取られたくない感触もある。スカイライダー見ながら1号のこと、常には意識したくないよね。

人気があるから派生していくのに、最初から派生してるんだからなぁ……。


まぁ、これはそういう企画ということで。マガジンZ、講談社がからんでるからそうそうはつぶれない(ちゃんとまとまる)企画だろうなという安心感はある。


で、ジエンドだ。都市部が舞台で、ノッカーズ犯罪も深刻。なにしろ189人を殺したと推定される犯罪者の知名度が低いほど。どんだけ凶悪犯罪が起きてるんだか。
「SPIRITS」でも肉弾で怪人に立ち向かう血まみれボロボロ、普通なら負け確実の戦闘が大好きな作者だけあって、主人公もギリギリまで変身しない。耐える、タメる美学。
人間が黒い強化服をまとって悪の変身怪人と戦うってのはまんま「SPIRITS」じゃないか。てか主人公を高階にしてもいいのではないか。
(ヒーロークロスラインの核っぽい作品なのでそれは難しいか)

これがまた始まったばかりで、盛り上がってるんだよな。
どうしたらいいんだ。やっぱりシリーズ全部読むべきなのか。これを機に読んでない作家と出会えということなのか。

重たい漫画だなぁ。ヒーローアクションものなのに、別の要素で。


→こっちも実に重厚なので、ただの作風かも。「ライダーSPIRITS」13巻の読みログ
戦士ならば常に試練の中に「仮面ライダーSPIRITS」13

ジエンド炎人―The last hero comes alive(1) 「HXL ヒーロークロスライン」001(マガジンZKC)ジエンド炎人―The last hero comes alive(1) 「HXL ヒーロークロスライン」001(マガジンZKC)
(2008/03/21)
村枝 賢一

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック


ComicDash

コミックダッシュ! dukimochi の所有コミック

週刊マンガ日本史

週刊マンガ日本史

リンク

このブログをリンクに追加する

カテゴリー

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。