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読んだ漫画単行本をひたすら記録。読んだ端から。
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次の満月の夜、ジャブローが開く「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 愛蔵版」(安彦良和)4
2008/06/30 [Mon]10:44
愛蔵版ではようやくジャブロー編。連載の方は佳境(いつでも佳境みたいなもんか)で、終わりが見えてきた。
表紙はシャア専用ズゴックだが、流れ的にドムじゃないの? ここで出さないとズゴックは出てこないんだっけか。

テレビアニメ版の記憶がほぼ残っておらず、劇場版で上書きされてるのでシーンによってテレビ準拠なのかオリジナル部分なのか、わからない。
でもマチルダ結婚式妄想、シャアとセイラの再会あたりの、多くの人が一枚絵で覚えているシーンはそのまま出てきて、ファーストガンダムの記憶として上書きされていく感じだ。
リュウ、マチルダの死が重なって、なんかもう泣くってよりかは疲れたよって空気は映像よりも濃いような。
なんだろう、ベタ塗りの効果かな。黒の強さ。印刷はつまるところ黒方向の表現で、映像は明るさ、白方向の表現だもんなとかソレらしく考えてみたり。
あとコマの大小で緩急やズームイン・アウトを誘導されて気持ちいいとか。
生き神ってのはヨクサル調だけど、安彦漫画の流れは好きだなーと強く実感した。


人物が増えたぶん、コマ数が使って、表情だけでじっ、とやりとりするシーンが印象的。
敵味方みんな人間らしく出てくる。前後の動きや性格がわかりそうなというか、突然そこにいる感じがしなくて、さすが熟成された設定世界を掘り下げてるなー。
と思えば、ジャブロー上空では雄大に飛ぶシーンを長めにしっかり見せてくれるし。
愛蔵版なんだからボリュームあって当然なんだけど、これでも2巻分だもんな。

んでもってフラウはいつも忙しい。素朴な表情から母性的な怒りまで、アムロや大人がなんだか静かに不満タラタラなのに対して自然にふるまえていてかわいい。すっかり戦場に慣れたのな、この子。
折り返しだ。
でも開戦前の話が入るんだよな。ここから、ORIGINの本領発揮。


おまけ。
リュウさんが死んでガックリしてるガンダムはなかなか面白い。モビルスーツがうなだれているとは、トニーたけざき方面からの逆流じゃないか。
ガンプラのMGガンダムVer.2.0が出たら、再現してみたいシーンだ。ガンプラはいかり肩だからダメか。

愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV    ジャブロー編愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV ジャブロー編
(2008/06/26)
安彦 良和

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あれがRJの弾き方だ「俺と悪魔のブルーズ」(平本アキラ)2-4
2008/06/27 [Fri]12:31
「やりコン」の一方でこんなのも描いてるんだよな、ということでまとめてログ。

一巻を読んでロバート・ジョンソンやブルーズに興味がないとしんどいかなーと思ったが、続刊を読んでみればスリリングな展開続きで、情報なしでも面白い。
ワル知恵のクライドと不幸なRJがいいコンビで、人種差別に禁酒法がある、狂気が常態化している世界を旅する漫画として読んでいる。
で、街のトップがド変態の悪魔的ジジイだったという悪夢。ホラー漫画じゃないか。ブルーズどこいったんだ。

スリルとバイオレンスの応酬をどぎつい絵で、たっぷりのコマとページを使って読めるのはいいな。どこを開いても濃くて黒い。コマの端(視界外)からひょっと恐怖が飛んでくるし、見えない見せない、説明しない、場所を飛ばす。じわじわとなぶられるようなゾクゾク。

お話としてやってることはわかりやすいけど、緩急と絵で濃く読ませるのは作家パワーのたまものだ。主人公コンビが強くないのがいいのだよな。スリルの純度と「もち」がいい。


ブルーズは3巻では特に忘れられたような扱いになったが、4巻のラストでまたぐいっとギターの力で引っぱる。かっこいい!
落とし所はRJの死しかないんだけど、思いっきりフィクションだからな。てかアイクはどこだよ。それに一度は故郷に戻らないとまずかろうしな。悪夢的な旅がどう終わるのか、楽しみ。

俺と悪魔のブルーズ 2 (2) (アフタヌーンKC)俺と悪魔のブルーズ 2 (2) (アフタヌーンKC)
(2005/08/23)
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(2006/07/21)
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俺と悪魔のブルーズ 4 (4) (アフタヌーンKC)俺と悪魔のブルーズ 4 (4) (アフタヌーンKC)
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いつもやりすの菊穴ぬぐい「やりすぎコンパニオンとアタシ物語」(平本アキラ)
2008/06/27 [Fri]11:28
帯にアゴなしゲンがいるなーと思ったら同じ作者。「俺と悪魔のブルーズ」と「アゴゲン」に、こんなエロっぽいのも描いてたのか。
と、どうにもログが残せてない最近のためにも読んでみる。時間がないというより、更新ペースに悩んでちゃダメだな。呼吸するようにログしないと。


絵が上手くなってるのを逆手に取って、一見普通にかわいい女子を使ってエロギャグ満載。女子キャラだけほかの人が描いてるんじゃなかろうかと思うほど。

かわいい女の子がエロギャグやるんだから、男読者としてイイゾモットヤレーと思いそうなんだけど、結果的にはちっともエロくない。プレイがハードコアすぎる。そういう意味のやりすぎだったのか。フリスクはそんなによかですか。

エロくなってもバイオレンスになっても、力強いアホギャグで締めてくれるのは読んでて気持ちいい。やばげなクスリも性奴隷なんてのも、全部アホと笑いがかっ飛ばす。

「アゴゲン」の休載時期に描いてたものだそうだが、キレイに一巻分の大笑いが詰まっている。
下ネタが本能的、生理的にダメってひとも、ひょっとして笑うんじゃないか。これなら。
これまで知ってるエロギャグがよわっちく見えますなぁ。

やりすぎコンパニオンとアタシ物語 (ヤングマガジンコミックス)やりすぎコンパニオンとアタシ物語 (ヤングマガジンコミックス)
(2008/04/04)
平本 アキラ

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あたし戻ったって何もないもの!「鮫肌男と桃尻女」(望月峯太郎)
2008/06/20 [Fri]10:12
「万祝」が完結して、思えば無鉄砲な男と女のペアってコレもそうじゃないかと思って再読。
男はスリルを、女は変化を求めている漫画。一巻完結の名作で、映画にもなってたっけ。その99年ごろに新装版を買ったんだっけ。

鮫肌黒男はカトーほどクールじゃないが、カネじゃなくてゾクゾクする生き方を求めている節がある。
組織でもいいところだったのにわざわざカネを持ち逃げしちゃうとか、その際にもっと価値のあるクルマを置いてきちゃうとか、無鉄砲に豪快すぎて、スマートじゃない。
桃尻としこ体を鍛えなかった21歳のフナコって感じ、そのまんまだ。(と強引に考える)

イカレた男と唐突に出会い、変化を求める女が巻きこまれたくて外に出る、というのは大枠だから、カトーとフナコに重ねて整合だなんだというのはためらうが、当人たちのモヤモヤ感はこちらでも共感できる。理屈や打算じゃなくてもうとにかく動きたい、変わりたいんだ!という。

でもこっちはバッドエンドなんだよな。
フナコのように帰るところがないと、自分の身を大事にしない旅になる。
鮫肌も豪快すぎた。その割にヒーロー性を引き寄せる運がなかった。
どっちも普通の人間だったってことだよ。「万祝」が優れた漫画だったのは、ウソだからな。
「鮫肌桃尻」はつきはなしたところがカッコよかったんだけど、いや、どっちも読者は無鉄砲な連中においてかれているのな。

約10年をはさんで、また置いてかれてしまったな。この感触を得るためにフィクションを楽しむわけだけど。

鮫肌男と桃尻女 新装版鮫肌男と桃尻女 新装版
(1999/01)
望月 峯太郎

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いかなる世界のいかなる場所か!!「万祝」(望月峯太郎)10-11
2008/06/19 [Thu]11:51
9巻末でラスボスのスズキが倒れたことになって、諸問題は残しつつも最終章、大団円の完結巻。ギリギリまとめて太い10巻でもよかったと思うんだが、なんでだろ。売り上げのためではないと思うから、リズムとしての区切りかな。
正直、一巻から読み続けていて、こんなにまともに終わるとは思ってなかった。

夏休みをまるっと使った冒険を経て、先生は厳しい現実といっている世界がキラキラと見えるようになった。
なんてキレイな成長物語。宝は持ち帰れなかったけどもっと大事なものが、とは、もう児童文学の王道のような。これ、ヤンマガだよね?と思わず確認。
フナコは世界への関心を取り戻し、カトーはトビミズチとの戦いで自分を取り戻した。で、二人の目線は次の冒険へと。

最初のころのカトーはデロリアンで乗り付けて登場し「サングラスは俺の顔の一部」「風呂でも外さない」とか言ってたイタい奴だったはず。海賊風のマントにこだわり、銃撃で穴が空いたら「夜なべでつくろう」とかの、なんつーか海賊らしさを現代に持って来たら笑えるね、という役割もあったと思うんだが、海賊バンクでの冒険でホンモノの海賊になりあがってしまった。
スズキの処分の仕方はまさに海賊流。ごっこ遊びじゃないぜ、マジもんだぜ。非道! そこがカッコいい。
カトーの自分探し、大成功だ。読者に納得させた点も含めて。

フナコは自分じゃなくて対峙する世界を見つけた感じなので、カトーの一歩手前。
じゃあ読んでる側はってと、フナコやカトーや海賊たちの行動を「ギャグでしょ」と流し、「うわ結構、本気だ」「マジお宝ー!欲望むき出しー!」なんて距離を置いて読んでいてしまうとだ、フナコにすらなれないのだ。
一緒に冒険するにはカトーのデロリアンをカッコいいと最初から思える純粋(にバカ)な感性がなきゃな。

海賊たちもルチャマスクや骸骨の衣装なんてのはギャグだと思ってたが、航海が始まればそういうものに思えてくるし、スズキの伏線にもなるし、漫画読んでたのになんで俺はギャグだのホントかよだの思ってたんだろうと気付く次第。

面白かった。いい漫画だ。
カトー、最初はバカにしててごめんなー。カッコいいよカトー。

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(2008/06/06)
望月 峯太郎

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(2008/06/06)
望月 峯太郎

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モエエの描き方を「マップスネクストシート」(長谷川裕一)4
2008/06/17 [Tue]08:48
ウェブコミックで連載中の漫画、順調に巻を重ねて4巻か。コンパスはあと1個なので、折り返してはないにせよ、まだ続くな~。
宇宙船がロリでハァハァフゥフゥ言うのは、まぁ、マップスだから相変わらず。

前作のキャラを総登場させるにはまだまだエピソードが必要なのに、ここで金子主役のお話。確かに前作の星見のように、宇宙人がいっぱい出てきて幼なじみとかが驚き役になり、出番が減っていくのは悲しい。お姉さんにも関係上の秘密があるし。愛のある展開。金子とお姉さんがどうこうなったら、あてがったようでなんだけど。割れ鍋に閉じ蓋というか。

ハードな宇宙戦闘をやったかと思えばギャグになってしまう(当事者は大まじめなんだけど)パートもあって、でもそこでも理屈の土台は忘れない。「こうなってるはずなんだー」の地固めが面白いんだよな。

で、前作から読んでる身には違和感ないのだけど、長谷川宇宙の中の、モノ、デザインの進化ってどうなのかと。作者の感覚(マップスだからこう、みたいな)なのかマップス世界の文明なのか、プロダクトデザインに変化が少ないような気がする。宇宙文明が発達し、交流が進むとべストなところに落ち着くのかしら。それって銀河全体では文明の停滞じゃないのか。
精神面は個々の生体に依ってしまうから、規模の大きな悪代官、大げさな頭でっかちなんて敵対キャラが出てくるのは(自分は)納得している。

って、まぁマップスだからな。下手するとこのへんの具合まで設定に組み込まれかねない、油断のならない包容力、風呂敷畳み力があったりするが。

マップス ネクストシート 4 (Flex Comix)マップス ネクストシート 4 (Flex Comix)
(2008/06/12)
長谷川 裕一

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見ての通りの大バカです「バクネヤング」(松永豊和)
2008/06/14 [Sat]15:09
「邪宗まんが道」で話題の漫画家、松永豊和。そうだ完全版を持ってたよと思いだして再読。
「邪宗」を頭に入れて読んでいくと面白い。

絵がうまいなー。擬音の置き方が面白い。ペーパーバックを意識した装丁で海外版も出たとかだけど、これ、どうなったんだろ。剃神の頭を貫く哄笑とか。そのまんまでも伝わるか。
マネできない、されない力があって、しかも構想ができあがった状態で描き始めていたというんだから、そりゃ編集者が作ったとか言われたら怒るだろう。
(編集者が存在を消しながらサポート、ナビできるのが理想だろう。作ったと自分で思ってても言っちゃいかん)

なにしろキャラがカッコいいよな。剃神が好き。登場当初の「オーラでヤクザを止める」ところとか、すげーかっこいー。あんま活躍できなかったけど。
ヤクザとか警官のモブも面々が面白い。

大阪城を占拠して100兆円要求という、大味のバカに翻弄されてされてされて、バカひとり処置できない現実の弱さもおかしい。
バクネがいじってる相手はヤクザにケーサツに国。ベタに考えれば「あれ邪魔だなー」という素朴な思いを代弁ってところか。
バクネなりのスジってのはつかめないのだよな。お年寄りは大切にするけどヤクザの親分は対象外。弱きを助けるための金でもない。

自分は暴力礼賛漫画はギャグになってないとしんどい性質なんだけど、これはなんだかサファリパークだな。暴力を見ている気がしない。さわやかだ。バイオレンスが気持ちいい漫画のはずなんだが、再読だと違うのかな。
おいてかれたのはロシアンルーレットからだな。あそこで「三人は運がいい」と親分が締めたため、超人たちの物語となった。
(実体はバクネに2人は追いついてなかったが)
運がいいというのは最強のスペックなので、ケンカが強くても銃には負けるとか、人数には勝てないとか、そういう理屈を超越してしまう。強さの表現としてはジョーカーだ。
そこでもう、読者としては四の五の言わずについていこうと思ってしまうのだった。

でだ。要は馬鹿が強いというところから始まって、バカに理屈を背負って対抗しなきゃいけない法とか体制の脆いことでひと笑い。
法の領域から外れたヤクザが泣きながら斬りかかったら即、解決ですわ。ケーサツなにしてんねん。最初からヤクザは俺らにいかせぃいうてたやろ。
とモノマネの大阪弁で考えてしまう。

運のいい馬鹿は覚悟を決めた情熱には勝てない。「幸運+馬鹿<覚悟+情熱」と、えいやと単純化。
蓮華はどうかって、運もいいけど自分で引き寄せてるクソ度胸が売り。あとと知恵だ。それはヤクザよりも強かったことになる。
「幸運+馬鹿<覚悟+情熱<度胸+知恵」。ねぇ、書いてみてもなにもわかりまへんがな。

蓮華がその度胸を持てたのは大いなるイエスマン、プリマの頷きがあったから。誰かに承認されることで度胸をつけ、運を引き寄せて勝ってき。言霊の力を信じている感じ。
なので最後に「抱擁+受容」のプリマが、というのは、泣ける。

漫画としては、バクネを見てから蓮華を楽しむのは難しい。小賢しさは前半の爽快感に欠ける。
が、爽快感ばっかでもいかんしな。勢いで終わらないためにも、バクネが死んでからのボリュームがこんだけあるのはいいことではないか。


うーんキになってきた。
ほかの作品も読んでみようかしら。「エンゼルマーク」と「竜宮」だっけ。

バクネヤング (ビッグコミックス)バクネヤング (ビッグコミックス)
(2000/10)
松永 豊和

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幸せもいつか必ず終わるってことをさ「素晴らしい世界」(浅野いにお)1-2
2008/06/10 [Tue]09:12
古書店でまとめて買う。徐々に体を慣らしてる感じだ。きっとこの微妙なハマり方は、自分が20代前半じゃないから。
オムニバスでよくこんだけ人生が出てくるものだと、大枠から感想が入っちゃうもの。これ、おっさんだからだよね。

ともあれ何かしらの決断を迫られ、成長or死(んだも同然)みたいな状態の人たちが主人公(になってることが多い)
判断を保留できる勇気や時間的な余裕を若さという。「どーにかなりますよ」といえるかどうか。
大人になるってのは決断することなのな、きっとな。
だからイジメっこ中学生は決断を先送りにしていい。
イジメられてたら逆襲のために行動するか、死ぬ。

わかりやすいのはバンドの話題だ。やることないからバンドやる。メジャーデビューしたら「聴いたよ。よかったよ」でも実は納得いってなかったりのズレ。なんも一致してなかったよ俺たちはという断絶はさらっと描いてあったけど重たいなー。
決断を迫られてああだこうだ好きなことしてみても、それは大人になって職業やってるだけだったりする。
(とまぁ、一エピソードからでっちあげてみる)

でさ、わかりやすく読むと決断させられるの大人で、拒否や抵抗して、考えるのをやめちゃうのが素晴らしい世界なのか。
じっくり読むと発病した人とそうでない人で面白い読み方ができるのかな。
でさ、幸せなんてくだらねぇ~~みたいな空気じゃない。大人になるしかないみたいな。残酷だけどこれ現実なのよね的な。
そこで考えるのを放棄して幸せ、素晴らしいってんだったらもう、なんたる若さだよ。
こっちのオチに決断した作者、すごい。振り切って抜けた。


漫画としてはやっぱり、どこかしらに山本直樹を感じてしまうのだが、どうなんだろう。
ヒゲとか、ホズミが転落未遂する見開きとか、乾いた建物とか。

そんな逃避のような感想を持つほど、まだ作風の若さと乾きに慣れない。(でも読むよ)

素晴らしい世界 (1)素晴らしい世界 (1)
(2003/05/19)
浅野 いにお

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ピアノでも死ぬの!「トロイメライ」(島田虎之介)
2008/06/09 [Mon]09:48
手塚治虫文化賞新生賞を受賞したとオビにあったので読んでみる。表紙がかっこいいなーと、知ってはいたけど読むには至ってなかったけど、早く読めばよかったよ。

一台の古ピアノと、02年6月11日の日韓ワールドカップ予選Eグループ・ドイツvsカメルーン戦までの時間制限という、関係あるのかソレという二軸で物語が進む。
いろんな思いや理由や歴史を背負って、みんながピアノのもとに集まる流れに、華麗に乗せられて一気読みした。
ここでパス回しのうまいサッカーを見ているようだとか書くと、行儀がよすぎる感想だな。でもそんな感じ。

やたらな緊迫感がないのもいい。
ピアノの呪いでドイツが負ける、負けるってことは……という世界的な大ピンチを防ぐためなのに、やってくるのはカメルーンの少年ひとり。
焦ってはいるけどのんびり感は残るし、なにしろカメルーン側の人たちがギャグ顔なんだよ。ホントに呪いなんてあるんかいなと思ってしまう。ドイツの過去にしてもピアノの呪いが関係したとは限らないだろうに。
オヤジにしても「忘れてた!」だよ。なんだよそのゆるんだ感じは。中津江村に大遅刻したカメルーンの印象とは一致するけども。
その、全体にホンマカイナと思いながら、でも個々人が強い思いを持ち寄ってピアノにこだわる、そこがいい。ホントかどうかはおいといて、その思いを受け止めて読む。

世界がピンチだから読者も焦れ!という強迫じみたノセ方じゃないのな。当事者の必死さでコトの重要性を感じられる。
これが伏線だ!色濃い人間関係だ!という構成の巧みさを高らかにうたわないし、上品にして大胆だ。面白い。


ワールドカップは代理戦争だとか、元植民地vs元宗主国だとか現在戦争中に近いとか、なんだか因縁からめた対戦の紹介がされるワールドカップだけど、その裏でこんな話があったら、と思うのは面白い。
描かれたのは05-06年だからむしろドイツのころですか。
で、結局ドイツは決勝で負けたんだっけか。となるとやっぱりマンベ・マンベの取り越し苦労だったんじゃないのとか、そんな理屈合わせはどうでもいいのよ。

絵も独特で濃いし、黒田硫黄が好きな人は合う世界だと思った。というわけで大好きです。

トロイメライトロイメライ
(2007/07)
島田 虎之介

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なーんていったりしてな!「まんが極道」(唐沢なをき)2
2008/06/06 [Fri]11:26
漫画業界のイタイ面々を痛烈に描くというか、常人からすれば自業自得でもがいてる人たちの漫画。
漫画業界の「ありそうな都市伝説」を漫画家が描いてるわけで、ホントでもネタでも誇張でも面白いことに違いない。
読者は漫画好きだから読んでるわけだし、漫画業界はさておいてもこの狂い方はすげぇって。

表紙のとおり、女性作家のエピソードは巨匠と新人(志望者)で収録。
女性の漫画志望者のオチは、なんだろう、ありそうだ。女性はその活路があるからいいよね、とか言い出すと問題あるんだが、自由業、自営業なんかだと現実にその差はあると思う。

漫画家は最低限、漫画を描く練習をしないとなれない。日本語は誰でも描けるから「小説家志望」は心意気だけでもいいが、漫画はやっぱり描いたことがないと志望者ともいいがたい。
その、個人的にでも自分の世界、表現を仕上げた自負があるんだろうな、新人にも。
漫画は100%自分で作れるものだしな。自分と編集者だけで世界と向き合う。
そりゃ変人になるよとか言い出すと、漫画と現実がごっちゃになっててなんだが。


キャバクラ大好き売れっ子先生とか、天然パクリ先生とかが幸せそうに見えちゃうのはなんだかな。
ギャグ漫画家のエピソードは・・・切実だ。解釈しようのないオチに、沸くものを感じる。

狂った世界で愚痴っぽくならないように、続いてほしいっす。

まんが極道 2 (BEAM COMIX)まんが極道 2 (BEAM COMIX)
(2008/05/26)
唐沢 なをき

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高い“志”こそが「電波の城」(細野不二彦)6
2008/06/05 [Thu]09:11
フリー女子アナの立身出世漫画を読む。カッパで大勝利からゴールデンへ。小さな挫折は逆転の前哨ですよ。良い漫画だ。

主人公が美人で賢くて強い女性で、でも陰がある。で、小さなBS番組にしがみつかなきゃいけないほど立場は危うく、ゴールデンに進出したらしたでもう決定的に「慣れてない」挫折を味わう。

テレビ局というなじみがありそうで実態がわからない舞台は「100%変人」だらけで、これからがいよいよ怪人の群像劇になるのか。6巻まで来てるんだから、簡単にはクリアしなくてもいいだろう。また色仕掛けや甘えた接待で解決はできなそう。なにせ、不幸にして不遇でなく能力が足りてない。

天宮の美貌と才能にあこがれつつ、6巻まで読むと読者はどこか、天宮のミス、苦労を期待しているのかも。「がんばれ天宮!」側はすでに作中で濃いキャラが演じているから読者がそこに立たなくてもいいともいえるし。
「がんばれ!」と「怪しい女だなー」と「美人が苦労しちゃってまー」「悪い人がいるもんだね」と思いながら、自分には関係ないことなのにのめりこんでるという、まさにテレビの出演者を見ているような気分じゃないのこれ。

電波の城 6 (6) (ビッグコミックス)電波の城 6 (6) (ビッグコミックス)
(2008/05/30)
細野 不二彦

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ノーネームの逆さ綴りよ「おもいでエマノン」(鶴田謙二・梶尾真治)
2008/06/04 [Wed]09:40
タイトルに聞き覚えはあるんだよなー、なんだっけかなーと思い、購入。鶴田謙二なら大丈夫だろうと。

で、読んで思い出した。梶尾真治だ(表紙に書いてあるのに)。帯には「鶴田謙二5年ぶりのコミックス」とあるが、原作は古いよな。そしてシリーズにもなってるという。自分のかすかなSF知識ではここまで。

エマノンと過ごした数時間(濃厚)と、エマノンが知っている30億年(超絶)と、エピローグ部分での13年(感傷)。
全然違う時間をいっしょに感じさせることで、短くも壮大に読める。鶴田謙二のエマノンが無言で表情くるくるさせてるのも面白く、数時間の濃厚さを演出してる感じ。主人公の普通なところもいいね。
シーンとしてはフェリーの中、内容はエマノンの精神年齢を巡る、解決も満足もない会話。考察。こんだけ乾いたシーンを生き生きと(妙な派手さもなく)。
てか、男だとエマノンかわいーなーってだけで読んじゃうよな。
化粧っけはないソバカス顔に黒のロングヘア、ざっくりジーンズ、雑魚寝上等の身近さ。2人でちょっと出ましょ、というお誘い。どんだけ文化系殺しなんだ。

「タバコ吸うと記憶力が減退するっていうし」という、自分が「喫煙女性は苦手」ってだけなのにウンチクから入ってしまう理屈っぽさはSF読者の姿なのかな。

記憶が30億年も遺伝してきて、唯一のものだとすると、ええと、自殺したら途絶えるわけか。自殺はしなくても交通事故とか病死とか。
どっかのニュースで記憶が消えなくて困ってる女性がいたと思うが、30億年分となるとまた悩むとかを超えた記憶になるのだろうな。考えても無駄だってことを知ってたりするんだろう。

いろいろは考えずに小さなエマノンもかわいー、でいいか。気になったら原作小説も読めばよろしい(自分に)。

おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル) (リュウコミックススペシャル)おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル) (リュウコミックススペシャル)
(2008/05/20)
梶尾 真治

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破壊力がありすぎる媒体!「新吼えろペン」(島本和彦)10
2008/06/04 [Wed]00:08
んー。ペースが戻らない。「いつもの」でログしようかどうか、という迷いは邪魔だった。
まー誰が待ってるわけでもなし。淡々といきましょう。

というわけでなんだかアクション編が続いたマンガ家漫画。
前巻から引っ張ってのマンガ家最強決定戦は「たかがマンガ!」という前提に戸惑い、「されどマンガ!」な仕掛けにいたり、そこで「マンガだから大丈夫!」と説得されかかるも「でもマンガには!」という熱さで返していくという、噛み合わなさ。

マンガの強さの評価というか解釈が違って対話がグダってるという、どこまで練ったんだか勢いなんだかわかんないぞ。この展開。うひゃひゃ。
理屈でなく描写で読者を説き(叩き)伏せるってのはいつものことだが、最たる展開だ。
媒体や雑誌を横断しての「マンガ家最強決定戦オープントーナメント全試合」は同人誌で、というわけにもいかなだろうなー。アイリンの大人のマッサージも込みで(さらにありえない)

ほかの職業交換と困った版元との仕事のネタもリンクをして、テロリスト(実は義勇的な)が隠れた悪を退治するという展開に。漫画制作の現場が背景のようだよ。

どんでん返しのようでいいかと思ったのだが、ふと、それこそギソー出版に描いた「アクションもので」「環境を破壊する」「といってバトルする」内容を思いいたってしまい、ぱみぱのように「何も残らなそうですね!」とか浮かんでしまって、そこまで踏まえて、漫画を描くことと物語が重なってるのはすごいなー。
と、勝手に思った。


とにかく、漫画は世界を平和にするというテーマは統一されてる。
「描く」抑止力って、要はソフトパワーだよなー。漫画を部分的にでもメインカルチャーに扱っていきましょう、というのが外交的に有利なのは気持ちいいね、読者として。

新吼えろペン 10 (10) (サンデーGXコミックス)新吼えろペン 10 (10) (サンデーGXコミックス)
(2008/05/19)
島本 和彦

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