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読んだ漫画単行本をひたすら記録。読んだ端から。
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このままビクビクおびえたままで「レッド」(山本直樹)2
2008/07/31 [Thu]09:27
革命サークルの闘争イベント漫画。彼らの闘争って言葉を聞くと、「サッカーのワールドカップは戦争だ」くらいの空虚さを感じる。
それ実際の闘争、戦争に失礼だって。

銃や金を強奪しても、隠れているだけの悶悶とした2巻。
のんきな男女交際まで始ってしまう。この普通さがたまらなく気持ち悪い。
漫画だったらもっと危険分子らしくいればいいのに、これが現実の闘争か…。
現実から逃げ込む先のフィクションにしては盛り上がりに欠けて、よくこれでトレンドをつかめたものだよ。革命の青写真、恐るべし。

いやほんと、山行ってどうすんだよ。

きっと指導部や「中央」は、革命サークルのトップにいることが気持ちよくて状況保持したいから、武力闘争は(潜在的に)延期したいんじゃないかな。
サークルのOBがいつまでも幅を利かせているような窮屈さがある。
卒業の概念がないからしょうがないか。あれ、でも革命の成就を目指して単位取得をがんばってるようにも見えない。

なんでアル、アイデアルの時代かー。

この世代の人のことは、もうぜんぜん理解できない。なんだよコイツら。
と、思っているわけだが、山に行ったあとの盛り上がりには期待してるぞ。
派手に散ってくれ! そのための2巻、だよね。

レッド 2 (2) (イブニングKCDX)レッド 2 (2) (イブニングKCDX)
(2008/07/23)
山本 直樹

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なんというエレガントな超訳「さよなら絶望先生」(久米田康治)14
2008/07/29 [Tue]09:25
漫画好き、漫画業界に関心がある世間から期待されてしまった最新刊。

「恥辱に塗れたあの日々」とか書いてあっても、この漫画の場合はパロディというか、ここでノッてボケてナンボみたいな勢いもあるしな。
プロの芸としてボケておいて、裁判ざたには触らぬがやはり大人。
大人が描いてなかったら、14巻も続けられないって。

今巻のヒットは「消去法でテレ東の旅番組」「オレ改造されたのか?」あたり。
あとは超訳字幕は全部おもしろかった。あ、ここで裁判ざたについて遊び放題だったのではないか。

巻末には「かなよし」に異動する担当者さんへの手向けに少女漫画の企画案が載っていて、
またこれの「ありそう」なこと。ありそうすぎてベタというか、少女が読んでも媚びてるのが透けそうだけど、そこまで「ありそう」だから良いパロディ。
世の中の見方、見ている量がすごいな。漫画家が漫画しか知らないなんて、今では通用しないな。
こんだけ世の中に開いた漫画もないと思う。


関係ないような話。
M-1のDVDを見ていて、キングコングの漫才は速い。で速いとどうなるかというとボケツッコミの回数が単純に多くなる。
同じ時間でたくさんのボケツッコミを見られると、笑いとしては得した気分になれるなーと。
(実際の面白さではやはりサンドウィッチマンだと思ったけど)

「絶望先生」の箇条書き例示や、巻末のオマケなんかも、大爆笑ってんじゃなくて全体で得した気になるのよね。だから単行本で読むとかいうと、連載から支えた方がいいんだろうけど。

さよなら絶望先生 第14集 (14) (少年マガジンコミックス)さよなら絶望先生 第14集 (14) (少年マガジンコミックス)
(2008/07/17)
久米田 康治

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この境地かぁ……「明日また電話するよ」(山本直樹)
2008/07/28 [Mon]08:54
自薦短編集。読んだことがあるのがあろうとも、装丁からしてカッコいいんだよなぁ。エロい漫画ではあるのに、なぜこんなに青春のすがすがしさがあるのか。
「泳ぐ」「テレビばかり見てると~」「肉彦くん」は確実に記憶があるな。

しかし自分も大人になったな。いまさら女性器や横乳、下乳が見えたからって喜々としない。
なんかカッコいい行為、自然な事物(そりゃ自然だけど)としてみている。
ワシも若いころは「コールド」「ぽつん」のようなごっつぁんな状況を夢想したものだわいと、つい老成しちゃった。

今は「明日また電話するよ」のような恋愛、恋人関係はカッコいいじゃないかと。
そんなもんでもあるよね的な振る舞いをよしとすると。

この、漫画なんだけど生っぽい(実写ってーか)感じ(勝手に思ってるだけだが)はなんでだろう。
線が細いからか。女性が華奢だってんじゃなくて、描線が繊細だから、風景になじんで見えるから? 現実には縁取りなんてないんだぜというか。
細くても形はよく見える。形状をうかめるギリギリの細さってことかね。
まぁ、今思ってるだけのことかもしれないが。


「アナログ温泉」のグダグダした連中は「レッド」の人たちをアホにしたような感じだが、空虚さでどっこい。「レッド」の彼らも映画をとればよかったんじゃないか。ゲバ棒じゃなくてカメラを握れと。
「レッド」2巻もそろそろ読まねばー。

明日また電話するよ明日また電話するよ
(2008/07/17)
山本 直樹

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権力に向かって投げてみませんか「アンラッキーヤングメン」(藤原カムイ・大塚英志)1-2
2008/07/26 [Sat]09:54
古書店でまとめて購入。時代に共感できないってスルーするのもなんかな、と思いながら読む。

主人公たちは連続射殺魔に漫才師に革命少女。なんていうあらすじはどこかで知れるとして、名称や意匠、風物を取り込んだ青春漫画ってことで面白かった。
もちろん名称や事物に関する知識があればもっと楽しめるし、読んだ年齢でも感じるものが違うかな。
固まりすぎない時代に、固まってない思いの若者が過ごしたことを楽しく見るか、うらやましく思うか、懐かしく感じるか、あきれて怒り出すか。

史実でもないから、絵の緻密さに比して細かいところを突き詰めていく読み方が難しい。え、これどこまで本気で(勉強チックに)読めばいいの?と思えてしまうのだよな。教養に対して背筋を伸ばせばいいの? そのうさんくささが漫画にはいい味になってる。

で、この時代の若者たちがどうだっていうと、いまや伝説のようになってるけど、まぁ、普通だったんではないかと。いまとあんま、変わってないんじゃないかと。英雄、犯罪者、表現者のどこでも。と思いたいのよな、あとの世代としては。
どうしようもない人たちじゃん。彼らも。三億円はうまくやったけども。
革命や原爆にあこがれても、啄木みたいなイジケ詩だしな、ベースは。負けや不可能性がわかってる足掻きじゃないかと、それは21世紀の目線か。

ちょっと変わったことをやってみた彼らに興味を持って、時代について振り返る、勉強するきっかけになればいいとか、そういう漫画じゃないかと思った。

あれか、時代の雰囲気をごちゃっとまとめてストーリーにして、あたかも史実のように見せるって、神話や聖書の類か。100年後にはこういう時代だったというテキストになってたりして、ってそれはないな。

アンラッキーヤングメン 1 (1)アンラッキーヤングメン 1 (1)
(2007/07/26)
大塚 英志

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アンラッキーヤングメン 2 (2)アンラッキーヤングメン 2 (2)
(2007/07/26)
大塚 英志

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こんなんなってもまだ「最終兵器彼女」(高橋しん)1-7
2008/07/22 [Tue]10:31
そういえば最後までは読んでなかったと思い立ち、古書店でまとめ買い。アニメや実写映画も見てないんだよな。
いわゆるセカイ系だそうで、でも描いてる最中に「セカイ系で!」と思ってたわけでももちろんなさそうだ。

主人公たちの行動が世界規模の動きと直結してるってのは、セカイ系じゃなくてもあるんじゃないかと思いはするが定義はいろいろあるんだろうな。


で、今さらに読んでみれば年齢のせいか時代のせいか自分の性格のせいか、いまひとつ盛り上がれなかった。
基本的には戦争の進行と男女交際で、なんというかどちらも先が読めてしまうわりにはモジモジしている。これはまとめ読みしてはいけないタイプの漫画だったか。まとめ読みは、ちせの歩調と合わないのな。

「世界がヒドい状態“でも”、俺はあなたを愛している。」
というのは前提条件が勝手にマイナスになってるわけで、あなたがたが恋愛で盛り上がる(恋愛自体は普通レベル)のにナニ世界を巻き込んでんだとも思えてしまって、まさにこれはセカイ系への感じ方なの?
なんて感じる自分は勝手に世界全体側に立って意見してるわけで、それはそれで痛いわけだが。

とにかく読み方に失敗したな。
そうだ、ちせのメカディテールはもっと見たかった。見せちゃうと漫画が変わるけど、あの線の全体は美しく楽しめそうだし。


この作品はなにより連載第一回を覚えている。
スピリッツの表紙に「高橋しん新連載!」とあって、ああ、「いいひと。」の人が新しく描くのか。イラストがかわいい女の子だなー。というところで、読み始めるとやっぱりちせとシュウジがほのぼのしている。
やっぱこの線かと思ったら、空襲の後にちせの「ごめんね」が来て、そこでやっと「最終兵器彼女」のタイトルが出てきたんだっけか。
思えば表紙にも連載扉にもタイトルが出てなくて、ちせの最初の変身の60P目までタイトル出しを引っ張った演出は当時、カッコいいなーと思ったのだった。

という記憶があるのだが、思い違いだったら恥ずかしい。

ともあれ、あの衝撃からちゃんと連載をおいかけとけばよかったんだな。

最終兵器彼女 (1) (ビッグコミックス)最終兵器彼女 (1) (ビッグコミックス)
(2000/05)
高橋 しん

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手のかからない子供の心の摩耗の上に「鈴木先生」(武富健治)5
2008/07/17 [Thu]09:45
自作解題の「掃除当番」から小川家の家庭訪問、そして夏祭り、夏休みへ。

学園ドラマでも不良が目立つもんな、というのはある。悪いか面白くないと目立てないのが学校社会だ。
下がった(っていうと語弊もあるが)ところで普通のことをやると上がったように見えて、ドラマになりますな。
そこに自覚的な教師漫画ってだけでも画期的だ。

「掃除当番」は、回想モードだけあって、かなり整理されている。鈴木先生の思考ドライブを楽しむ漫画なので、これまでとはちょっと違う感じ。
語りが落ち着いてるから変顔も出てこなくて、笑いどころが…と思ったらシメに麻美さんが大逆襲。
これは……漫画、変わってないか? 大丈夫か?
小川の幼少時の写真や、宮司の家系(分家だけど)って話も出てきたし、まさか小川もなにやら特殊なってことにはならないよな。そうなったらいよいよ。思考ドライブの楽しみは増すけど。

で、夏祭りではこれまでの生徒がオールスター的に出てきて、後日譚的な面も。
人間らしく感情を引きずっていて、さわやかだ。
しかし、自分の中学生時代を振り返ると、なんだか早熟で獣のような街だな。鈴木先生タウン。そんなもん? 地方によりけり?

そうだ。
夏祭りでそれこそ「普通の子」が出てくるシーンもあって、ああ、よかったと思ったのだった。
でなきゃなんのための「掃除当番」だったのかと。

鈴木先生 5 (5) (アクションコミックス)鈴木先生 5 (5) (アクションコミックス)
(2008/07/11)
武富 健治

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とうとう呉へも「この世界の片隅に」こうの史代(中)
2008/07/16 [Wed]09:09
戦時生活マンガの第2巻。上巻は嫁入り編だった。下巻が敗戦(死者多数?)に向かってのまとめになりそうだ。
というわけで中巻は戦時下の生活描写をじっくりと。

いやもう、見てきたかのような戦時中の生活描写。情報の細やかさ(って知ってるわけでもないんだが)から。いきおい生々しくなりそうなところを四投身の人物がひょいっとやわらげて、現代人の感覚でも悲惨さだけが見えてこない。そういう生活、時代だったんだなと身にしみる。
昔は大変だったとか、倹約してたとか、一生懸命くらしてたんだとか、上から目線の説教臭い「昔はね」語りがないから、素直に読める。

みたいな、解説はしないのだ。小物や風物をあんだけ丁寧に描いておいて人物の内面は読み手に任せる。
漫画ではつい説明臭くなってしまうが、その「そっと」感がいいのだよな。
「これはリンさんにあげるつもりで買ったものでは……(ショック)!?」
と、そこまでは描かない。さらりと。ぐっと入り込むのだよな、そこで。


流れとしてはラブコメもあって、戦時下を舞台にした少女漫画のようだ。女同士の会話はストレートで、そこもまた自然な生活感がある。
でもなんか、こうなると水原は確実に死んでしまいそうだし、周作も危ないのではないか。
リンさんは生き残るのか。あの平和な家庭にも死傷が割り込むのだろうな。
それまでのタメとして中巻を読んでしまうのはつらいが、勝手にいわゆる戦争漫画の展開で予想してもしょうがない。

下巻はいつだろうか。8月に出れば、実にそれらしいけど。

この世界の片隅に 中 (2) (アクションコミックス)この世界の片隅に 中 (2) (アクションコミックス)
(2008/07/11)
こうの 史代

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わし30になってもうた・・・・「チェリーナイツ」(小田原ドラゴン)3
2008/07/15 [Tue]11:46
作者得意の青春童貞マンガ。青春童貞とかいうとカッコよさそうだが、江藤先輩も田村もカッコ悪いこと。

しかし作者は取り残される江藤先輩に「カッコつけ」批判をこめてるんだよ、きっと。
軽々とナンパできたり、即ヤリコンに参加できたりするほうが異常なんだ。そうだそうだ。

その対抗能力として田村のように歌舞伎町をすいすい歩ければいいのだが、それもできない純情さをよしとしている……のではないか。
童貞疑惑から江藤先輩の虚勢がウザくなくなり、「かっこつけたいけどモテない」「いわゆるカッコつけには抵抗がある」感覚に共感できるようになった。
30歳誕生日もなぁ。わかる、わかるよ江藤先輩!

客観的には田村の天真爛漫さがうらめしく読めてくる。でも江藤先輩のそばにいてやってくれな、田村よ……。
田村、気づいてても指摘はしないでくれな…。

しかしこの世界ではヤンキーかアホしか幸せになれないのか?

チェリーナイツ 3 (3) (ヤングマガジンコミックス)チェリーナイツ 3 (3) (ヤングマガジンコミックス)
(2008/07/04)
小田原 ドラゴン

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「スピードレーサー」を見てきた
2008/07/11 [Fri]00:37
漫画ネタではないのだが、実写版マリオカートみたいなCG映画「スピードレーサー」を見てきた。先週土曜の初日に、都内で、ガラガラってのはどうしようもないな。

前評判は良くなかったけど、それも含めて想像通り。
せっかくの原作を生かしてないとか、CG使いすぎだとか、確かにそうだ。
原作は読んでないし見てた世代じゃないが、原作どおりにはならないだろう。実写だし。

ただCG使いすぎってのはあの兄弟だからってのをおいといても、いまひとつ。
なにしろレースシーンだけじゃなく、山の中の格闘シーンもCGだし、普通に街中をトロトロ走ってるシーンもCGだ。その背景はロケしたほうが早くないか? 100%架空の街にしたかったんだろうか。浮かんでる広告に日本語があったりしたけど、ひょっとして上映各国で微妙に背景のデータを替えてるのかな。そのためのCGだったらなんだかすごいが。(以上邪推)

で、どこにひっかかったかといえば、アホみたいなマシンでものすごいレースしてるのが「かっこいい」世界なはずなんだ。少年はそこに憧れてレーサになったわけだし、家族みんなでレースを愛しているし、世間はレースに熱狂している。
でも悪役がレースそのものを軽んじてるんだよ。そこでスカされた気分。
「レースなんてさ~」って人が作中で大きくいるとな、せっかくアホなレース世界に入っていこうとしたのにしらけるんだよ。

そこでの悪役は「俺のスーパーマシンでマッハ号なぞ踏みつぶしてくれるわ!」だろう。仮にレースを軽んじていても、「最後は実力でも勝てるぜ」と対抗してきてほしかった。
主人公側と悪役がかみ合ってないんだよ。そんなバトルじゃ燃えられないー。

そこが惜しい。
てか、明るく楽しいバカレース映画かと思っていったら(そこはこっちの勝手な勘違いだが)、ドラマ部分がなんだか「大人っぽく重たく」しようと無理してるみたいで、そこは監督と観客がかみあってなかった。
だって主人公の名前がスピード・レーサーで、お父さんがパパ・レーサー、お母さんがママ・レーサーって設定でだ、アホ映画じゃなかったのかと。
なに真面目に陰謀やってんだ。それはアホレースを全うしてからやりやがれ。

ただ、クリスティーナ・リッチはすげぇかわいい。そこは得した。


基本的に子どもに届いてないし、届かないよな。
オモチャはマテルのホットウィールがメインか。レゴやタカラトミーも出てるけど。
各社がきっちり仕事したらもうちょっと違ったかもしれない。でもそれで映像が変わる訳じゃないからな~。

トミカ スピードレーサー マッハ5トミカ スピードレーサー マッハ5
(2008/07/10)
不明

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テニスプレーヤーである前に…男だろうっ!「燃えるV」(島本和彦)2-3
2008/07/10 [Thu]11:32
文庫版の続きがまとめて出ていた。結構、間が空いたような。
あとがきの対談いわく、作者としては不本意な作品だとか。

そこまでいまひとつのものでもないと思うけど・・・・。
いつもの島本定食を望んでいるうえでは。ああ、でもそれだと文庫で3巻は長いかも。


主人公に迷いがない。あるんだけど、それでテニスが弱くなるとか、ラケットが振れなくなるとか、そういう致命的な何かがなかったような。
強いんだよな、武偉が。テニスのルールに苦しんでた1巻のころは人間らしくなったけど、2巻以降は試合についてあまり心配がない。
あんな乱暴はテニスとして認めん!とかの体制的な圧力があったらよかったが、日本全国、全世界が武偉を応援していたような。
逆境、ではなかったな。境遇は悲惨だったけど、それは前ふりだし。

ああ、でも外国人に対する家族愛コンプレックスはあったか。
そこで敵が「一家団欒サーブ!」「スイートハニースマッシュ」とか出してきて、それをテニスで跳ね返せば……?
ま、読み手が考えても無駄だ。

でもこう考えていくと、武偉の強さ、過去の影、家族の欠落って、むしろ悪役なんじゃないの。
やってることはむちゃくちゃだけどあいつにも事情があるのさと、同情される設定。
なので、むしろ赤十寺のほうが主人公らしい。一喜一憂するし、運命たライバルに振り回されてる感がある。

残念なのは女性キャラがいつになくかわいく強く、魅力的なのに(テニスだからか)、あまり活躍しなかったところ。

しかし男だけのテニス世界でいくと「テニスの王子様」をしっかり先取りしてたよな。必殺技も含めて。
どっちも、読んだ後にテニスをしたくならないのは同じだ。

燃えるV2 (MF文庫 10-1)燃えるV2 (MF文庫 10-1)
(2008/07/02)
島本和彦

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燃えるV3 (MF文庫 10-2)燃えるV3 (MF文庫 10-2)
(2008/07/02)
島本和彦

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クタラギサン…ドコデスカ…「プリンセス破天荒」(田中圭一)
2008/07/08 [Tue]10:48
というわけで田中圭一のリーマン経験活用漫画その2、ゲーム業界編。
下ネタがいつものように(Comicサイテー程度に)多く、「サラリーマン田中K一」よりも物語に起伏はないが、バカさ加減ははるか雲の上。

アートディンクで「建設重機喧嘩バトル ぶちギレ金剛!!」をプロデュースした人が描いた漫画、と思うと説得力がありそうな。
「ぶちギレ金剛!!」は遊んでないけど存在は覚えてるものな。本宮ひろ志の絵のキャラが建設重機に載ってバトルする対戦ゲームというだけで大笑い。ゲーム誌の情報だけでお腹いっぱいになれた。
D3パブリッシャーの実在プロデューサーも(名前だけ)出てくるし。
でもそのうえで「サラリーマン田中K一」のようなノンフィクション度がないってのはどうなのか。
巻末にファミ通っぽい「出てきたゲームのクロスレビュー」がついてて、そこのJAMおじさんに電撃カリ坊は許可なし? 電撃はいいとしてJAMおじさんの風貌と親子ネタはいいのか。田中圭一人脈があるのかな。


ギャグ漫画としては、女性社長が主人公のようでいて、なんだか弱い。
人物そのものよりも下ネタのインパクトが優っている。圧勝。技に溺れた感があるというか…。

ギャグ先行になるのはゲーム業界の企画の世界だからかな。思いつきの良さ、突き抜け感の強さが勝負の世界だからかも。
出てくるゲーム企画は「2つのゲームを自動で混ぜる」とか「考えた理想のゲームが脳に直接」ってのばかりで、開発の工程の苦労はもうナシ!という重たさの逆転かもしれない。
でも逆ニンテンドッグスはなんだかよさそうじゃないか。「THE 子犬ライフ」ってありそうだし。

実際のゲーム業界もこんなアホな会議、打ち合わせ、試行錯誤がつまってるんだろうか。
でも開発費を使い込んでトンズラとか、外注した会社が低クオリティかつ納期破りをするくせになんだかんだ関係が続いてるのはなんでかって会社上層部と裏金の関係があったとか、そういう(ありそうな)真っ黒ネタはないのな。
それは笑えないものな。
生々しいネタは同人ゲームで儲けたら税務署が来た、くらいでひとつ。

プリンセス破天荒プリンセス破天荒
(2008/06/27)
田中 圭一

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これが玩具への愛!「サラリーマン田中K一がゆく!」(田中圭一)
2008/07/07 [Mon]12:14
いつもの「手塚絵+下ネタ」かと思いきや、80年代の玩具業界を下地にまさかのサラリーマン漫画として筋がある。
あとがきにもあるように新境地。

作者が元タカラで営業マンをやってたことはもう公開情報で、何度か漫画のネタにもなってる。これはその集大成。
上司も同僚もライバル会社の面々も個性的で、ネタも下ネタばかりじゃない。
80年代玩具業界のうんちく(ガンダムにトランスフォーマー、リカちゃんとジェニー)なんかの話題が軸になってて、情報漫画としても興味深いというか、これはサラリーマン漫画雑誌であるチャージ連載だったからか?

開発マンの漫画は、「~~を作った男」的に漫画などになるケースがあるけど、思えば営業マンは珍しい。
夢いっぱいの玩具業界でも、営業マンは「今世紀いっぱい出禁じゃ!」とか、問屋さんと体育会系の付き合いをしていたりする。
営業ならではの泥臭さ、アホさ、熱さが漫画のエンジンになってて、わりと安易においしくできそうな玩具業界事情みたいなのはオマケ要素。
作者の経験からいえば当然なんだけど、このバランスもよかったなーと。

しかし特撮番組のカロリーは高いってのはマジだな。会社が傾くほどに。
それでいくとちょい前のコナミやタカラトミーは大丈夫なのか。売りきるノウハウや番組予算の削減なんかは進歩してそうだけど。


帯とカバーと表紙で何段も仕込んであるネタといい、(おそらく)作者気合いの一冊。
ゲーム業界に移ってからの経験を生かした「プリンセス破天荒」は……いつもどおりだった。

サラリーマン田中K一がゆく!サラリーマン田中K一がゆく!
(2008/07/05)
田中 圭一

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それが王の務めだ「ヴィンランド・サガ」(幸村誠)6
2008/07/04 [Fri]10:19
クヌート覚醒の巻。
アシェラッド憎しで突っ走っているトルフィンの成長しなさに対して、クヌートの裏主人公ぶりが激しい。
神も愛も実感できない戦い続きの現世で、王族ってのは人生の水先案内人か。坊主よりも権威。説教よりも抱擁。

戦士も王族も一種の自分探しが始まった。あるべき自分の姿を見つけなくてはという焦りと義務感は人と成長させるのだな。
いわゆる最近の先進国の若者がやる、ただの解放やなりゆきでの変化を求めてぶらり、じゃないなこれは。人生かかってるし。
生きているだけで罪な人間としてどう振舞うか。
バイキングの時代や世界を説明してるウンチク&アクション漫画じゃないのな、もう。

いつの時代も愛や勇気や信頼が大事だぜ的な、大雑把な人生讃歌ではないのさ。
なんのためにディテールに凝ってきたかが染みてくる。
(とはいえディテールの確かさは知らずに「ホントっぽ~い」と楽しんでるだけなのだが)

王族も戦士も、生き方にはまったく共感できない。しようがない。
時代も立場も現代の漫画読んでる人とは違いすぎる。
読者は見守って、人生の前提条件がまったく一致しないところの彼らから何かを受け取る。それしかないのな。その距離感がいい。

うわー、先が楽しみになってまいりました。

ヴィンランド・サガ 6 (6) (アフタヌーンKC)ヴィンランド・サガ 6 (6) (アフタヌーンKC)
(2008/06/23)
幸村 誠

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ピーナッツ兄を……!!「宇宙兄弟」(小山宙哉)2
2008/07/03 [Thu]09:45
宇宙飛行士になろう漫画であり、兄と弟の家族漫画。宇宙、火星を目的地として、人生観や兄弟愛まであぶり出しちゃうぜ。
なのでなかなか試験は進まない。宇宙飛行士になれたらテーマの半分が消化されてしまうってのは「度胸星」でもそうだったか。

2025年はISSの破棄も迫っているほどの宇宙開発が順調に進んでいる時代。
宇宙にはまだ夢もあるけど、行っただけでどうこうなるような感覚のようだ。行ってなにをしたいか、なんのために行くのか。
その辺は「とにかく宇宙へ!」じゃない感覚のようでなかなかに2025年なんじゃないか。

宇宙に行っても仕事があるだけだよ、みたいな。
ムッタの逡巡はそこだよな。ムッタは生真面目なリアリストだから。
でも優しいから外側に合わせて、「正義」とか言っちゃう。
正義ってアメリカで受けそうなフレーズを天然で使えちゃうところが「運の良さ」だ。
それこそヒビトの兄ってところも運の良さだが、ヒビトを宇宙飛行士にしたのはムッタだしな。

ヒビトは無邪気にサムライを演じる。こっちも天然で(アメリカ的に)好かれる性質なんだよな。
これは似たもの兄弟なんじゃないの。割れ鍋に綴じ蓋コンビ。

しかし宇宙飛行士なら当然とはいえ遺書まで見つかって、ヒビトの死亡フラグがまたひとつ立ったような気がするのだった。

宇宙兄弟 2 (2) (モーニングKC)宇宙兄弟 2 (2) (モーニングKC)
(2008/06/23)
小山 宙哉

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エルサレムで何かが起こる「イエス」(安彦良和)前後
2008/07/01 [Tue]08:57
安彦連鎖でログ。古書店で前編を買ってから後編を見つけるまで時間がかかった。
まったり探してる状態も悪くないけど、合本が出てるのは知らなかったなー。そっち買えばよかった。

聖書の漫画化でなくてイエスを漫画にするわけで、本人は奇跡を起こしまくる神の子じゃなくてただの正直者だ。
熱心党とか律法とか、背景がわからないとただの無頼人にも読める。

律法社会の現体制に正論でモノ申す。一般人の生活が苦しくて救いを求めてるのに、律法はなんもしてないよ、人のために律法はあるんじゃないのと言って支持を集める。
同時に反体制の人にも利用されて、そこへもきっと自覚的だ。

でも説得して回るには律法に対抗できるだけの神秘性、奇跡っぽいなにかが必要で、イエスはウソにならない範囲で合わせてる感じ。
三日後の復活にしても、ヨシュアとかの行動を読んでいたのではないか。
預言者じゃなくて予言者だったという見方もできるな。別方面の超能力者。
で、奇跡の復活を実感しちゃうとみんなは当然、人外のものとして恐れる。
でもその奇跡が口伝や書物で語られると、受け入れやすくなる。肉と言葉では重たさが違う。
死ぬことで奇跡が完結するというか、本人不在のほうがまとまると思ってたのかな、イエス本人は。


悪意はなく、正論があるゆえの優しさと厳しさって人物像は聖書的に合致しつつ神秘性は抑えようという着地点。
これ、海外で出版できるんだろうか。普通のキリスト教の世界はそこまで狭量じゃないかな。

荒涼とした風景、不穏な空気の描き方はさすがの味。
安彦漫画にしてはおとなしく地味に感じるのは、アクションが少ないからだろう。
活劇あってこその穏やかさよなー。

イエス (前編)イエス (前編)
(1997/04)
安彦 良和

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