09« 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 31.»11
読んだ漫画単行本をひたすら記録。読んだ端から。
ブログ内検索

プロフィール

Author:mangalog
自由業。07/03/23以前のものはストックからのもの。
全記録にするためのフォーマット作成を思案中。
カテゴリを作者名にしてみたらなんだか冗長なことに。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

スポンサーサイト
--/--/-- [--]--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告  |  TB:--  |  CM:-- | 編集
きのう今日姉妹になったんでしょ?「海街diary2 真昼の月」(吉田秋生)
2008/10/31 [Fri]09:51
鎌倉を舞台にした四姉妹の青春漫画。日常漫画ってほどほのぼのしてないし、青春だよなこれは。

すっかりサッカー少女のすず。生い立ちや境遇が「かわいそう」ってのは確かに指摘するようなことではないが、サッカーを普通にやっても悲哀が付いて回る、決意を求められるのはヒロイン性が高いぞ。

そんなすずをはじめ、同じことでも視点を変えると意味合いや事情が違って見えるよねという、大人の漫画だ。結論を急がない。間接的に語るというか、意味合いを置いてあるのを拾い読みするような。
四姉妹が主人公で、母親が天然の世間知らずの印象。親世代に呆れるようになったら大人。

今のところ、死別や難病や犯罪っぽい闇が重なってて、シャチ姉の恋愛が乗っかってる。タイプ別の重みのバランスがちょうどいい。読者としては不幸を楽しんでいるわけで申し訳ないが。
死や病気だらけでも泣かせくさいだろうしな。
お互いが普通に生活しようという距離感を持っているもどかしさが、押せ押せの泣かせも防いでいて自然に読める。


ふと思ったのは吉田秋生のイケメンは正面を向いて、横目で語るのだよな。アッシュもそうだったんじゃないか。キレイな顔を読者に向けて、目線は語りの相手。
わざとかもしれないけど、真正面の顔って実は不自然だったりするしなぁ。そのキレイだけど奇妙な印象を狙ってるのか。それはないか。
というわけで朋章の語り方がエロい。

海街diary 2 (2) (フラワーコミックス)海街diary 2 (2) (フラワーコミックス)
(2008/10/10)
吉田 秋生

商品詳細を見る

スポンサーサイト

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

ひっぱりダコアピール「僕の小規模な生活」(福満しげゆき)2
2008/10/30 [Thu]11:07
実録なのかどうか、少なくとも漫画制作の記録としては忠実だろうと思うエッセイ漫画。というか、時系列を整理するとかなり細かい日記になるんじゃないだろうか。他の作品も合わせて混ぜたら。
すっかり売れっ子になって、でも量産はできないジレンマの時期。
駆け引きは難しいよねぇ。

そのまんま「○月△日、講談社モーニング打ち合わせ」じゃないところで日記じゃなくてエッセイになる。そこが漫画のテクでもあって、ネタの配分や使い方、見せ方は上手いよなー。
偏見だけど、講談社はネタ出しにも厳しいんじゃないかな。
そのためにひっぱりダコアピールで牽制してるんじゃないかなーと読んだりして。

どんな大人にも仕事の不満や言い分はあり、その時々であーだこーだ、直後に悶悶、振りかえってなんだかなーと、同じ出来事でも時間が経てば考え方は変わるのに、この漫画ではリアルタイムの感情に書いてある。普通のことのようだけど、時間が経ってから漫画にしているのだから、その時の尖った感情を思い出して描きだせるのはすごいことなんじゃないか。

普通はアホで強気の態度、隠したい。作者は妻や編集部の面々も素で出すが、同じく自分も素で、とルールを作ってるのかも。いや、ただ隠せないだけか。
ジブリとのやりとりも正直みたいだし。

でも露悪的だったり攻撃的に見えない。配慮もないが棘もないよね。でも表面はザラついているようだというか。


で、やはり妻がかわいい。すっかり内弁慶でパーティに出るのを愚図ったり。
最後の「うそなの?」も。いいところはかわいいところだな。顔というか生態が。

いやしかし、ジャンプスクエアのパーティには行ってみたいものですな。iPod(nano?)配るとは。

僕の小規模な生活 2 (2) (モーニングKCDX)僕の小規模な生活 2 (2) (モーニングKCDX)
(2008/10)
福満 しげゆき

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

人並みに暮らしていきたい「NANASE」1-4
2008/10/18 [Sat]19:48
NHKでドラマ「七瀬ふたたび」がやってるので、漫画版を再読。
一部の悲劇の原因は美貌にある、というのが文学的でよろしい(エセ筒井風)。

発売当時に読んだときは原作に忠実だと思ったっけ。今読むと忠実なんだろうけど、ややダイジェストに感じる。小説はいきなり現れた敵対組織について、意味が分からないなりの恐ろしさがあったが、今になって漫画で読むとどうも唐突な感じに。読んでる年齢もあるんだろうが、やはり敵の顔が見えてしまうと「普通じゃん」とな。普通だから、なのだが。
街の人が催眠をかけられるのは、小出しに作中の超能力は増えていってる流れはあるからなんとなくのれる。

昔も今も、フェリーで刑事をやりすごす話が好きだな。テレパス、サイコキネシス、タイムトラベル(過去行きのみ)のコンボがきれいに決まってハッピーエンド。

ラストの悲劇にしても、いっそ藤子さんの力でフェリーまで戻れば良いと思ったが、そこまでしても状況は変わらないわけで、優れている能力を持ってるのに活かせない、迫害されるなんて人間って実に社会的な動物ですな。個々人の能力なんてどうでもいい、どうとでもなるという。

ドラマの方は七瀬の覚醒から始まっているし、どうなるんだろ。
そこで個人の能力と社会の制度について、今時の解釈を含めてリメイクしたらカッコいいんだが、雰囲気はジュニアドラマだしそれはなさげ。
でしゃばるとたたかれる、優れていると妬まれるって社会は、今も同じなの? どう見せるのよNHKは。

NANASE 1―The Telepathic Wanderers (1) (ヤングマガジンコミックス)NANASE 1―The Telepathic Wanderers (1) (ヤングマガジンコミックス)
(2001/09/06)
筒井 康隆

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

パパのパパなのだ「天才バカボンとおそ松くんとアッコちゃん」(赤塚不二夫)
2008/10/17 [Fri]10:04
追悼企画的に、My First BIGで「天才バカボンとおそ松くんとアッコちゃん」「ニャロメとイヤミと天才バカボン」がアンコール発売されていた。もともとは02年か。
赤塚漫画はまともに読んだことないので、600円でイイトコ取りして読めるのはいいなーと思って購入。コンビニ本は久々だ。

バカボンのパパ誕生秘話があったり、割りと有名な「劇画調になる」に近いギャグもあったり。
作者がバカボンを描いてること自体を土台にギャグやってたりして、そうか世間でよく話題になる赤塚ギャグって、というニワカ気分も味わえる。楽しいセレクト。

意外だったのはイヤミがイヤミなだけじゃなくて、結構、イジラレ役だ。愚かで流されやすい。顔も変形するし。イヤミは手の届かないところにいる上の人じゃなくて、気取ってるだけのバカだったのか。

子どものようなウンコシッコに残酷ネタもあるんだけど、いま子ども向け漫画でもこんなん、あるんだろうな。
それよりも、みにくい人に対して「おまえは永久にダメなのだ!」と言い切ったり、ライオンズクラブを延々と揶揄する話があったり、まーなんとも大人味のジョークもあるじゃないですか。
この大人味をオシャレに扱うと台無しなんだけど、鼻毛の出ている腹巻オヤジがやるからいいんだよな。

面白かった。でも赤塚漫画を読もうとなると、どこからいこうかなー。たくさん一気に読むとダレそうだし。

天才バカボンとおそ松くんとアッコちゃん (My First Big)
ニャロメとイヤミと天才バカボン (My First Big)

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

悪いことをしたなんて思っちゃいない「マップスネスクトシート」(長谷川裕一)5
2008/10/16 [Thu]09:43
完全に一見さんお断りになって、続編ってよりはセカンドシーズン。
前半はダブルヒロインの物語でほんわかしつつ、後半は描かれる世界の革新へぐぐっと迫って、続く。お見事!

先の銀河大戦は銀河一体となったかと思いきや隙間があったと。
統一して戦ったようなまとめだったと記憶しているが、「重要でない文明とか星系」がきちんと区別されてたんだな。それはもう、前作のクライマックスの基盤設定だったから、そこから揺るがすのかと、愕然。
隙間を使ったサイドストーリーどころではなく、その隙間の存在がテーマ。

高度なシミュレーターである伝承族と、規格外で計算されない存在の勇者。
そこにただ単に強力な生物という第三者がいる。
宇宙規模でいくと白銀の支配者でようやく人類レベルの認知力を持てるというスケール感はさすがだなー。大きな風呂敷にくるまれる幸せ。

でだ。現代の続編ならではの要素があってしかるべきなんだけど、今度の主人公は前世代の主人公と同じく規格外の存在なんだけど、それはもう世界がズレているから(なんでかはまだ不明)という、ヒーローらしいものではなくてただの阻害されている人だ。

その彼はよその文明のルールに踏み込んで「悪いことをしたなんて思っちゃいない」とタンカを切ってしまう性格。そら地球の現代教育では生命第一なんだけど、宗教的、文明的にはそうではないケースだってあろうに。そこはマップスの世界だし。
そういう広大な世界に対して自分の価値観を堂々と押し付けられる。ここは彼の特性として覚えておいた方がいいかも。

統一されたという事実は幻想。自分が過ごした世界は平行世界で、これまた幻想。
世界として主人公は要らない子だった。そして守ってくれる第三者からも見捨てられた。

この阻害された視界をどう切り抜けるんだろう。

なんて、次の巻では「消すといっても平行世界を元に戻すだけで~~だから行き来はできるんだよ」みたいなホンワカ設定ができるかもしれんが。

ああ、てか、ネスクトシートの物語全部が「伝承族のシミュレーション例にすぎない」だったらすごいな。まさにフィクションだった、という。

マップス ネクストシート 5 (Flex Comix)マップス ネクストシート 5 (Flex Comix)
(2008/10/09)
長谷川 裕一

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

シャアをお願いします「雷とマンダラ」(雷門獅籠)
2008/10/15 [Wed]09:37
「風とマンダラ」で有名な落語家(前座)兼漫画家が描く、エッセイ4コマ漫画の続編。巻数表記はないけど帯には「本当にあった笑える話」で連載中とあるので、現在進行形みたい。

立川流を破門になってモーニングの連載が終わり、名古屋に進出(進んでるのか?)したら演芸場に客はいないし離婚に至るしと、波乱の出だし。

大須演芸場の存在はしってたけど入ったことはないし、ましてや客入りがあんな状況だとは知らなかった。
こんな面白い人が集まってたのか、というのは楽屋視点、漫画家視点を通して面白いトコを抜き出しで読んでるからだろう。いやしかしメイド漫談って。

その逆境をネタにして、紙切り名人をガンダム紙切りでブレイクさせたあたりが中盤、シメには師匠の話題。
序盤はエロネタを入れてたりして苦しいんだけど(狙い?)、中盤から、作者が環境に慣れてくるとジッとしてられなかったんだろうな。
勝手に動いて騒いでネタを生み出すパワーが気持ちいい。

「風マン」も読んでたけど、実は漫画としてはこちらの方が面白いんじゃないか。

「風マン」はどうしても前座哀愁物語、立川談志伝説ばかりだったけど、「雷マン」はドン底からの現在進行形だけに、盛り上がりがある。
・・・ような。「風マン」読み返してないからわからないが、今残ってるのはそういう印象。

風が扇子、マンダラは手拭いのこと、と知ったのは「風マン」だったな。
いつか、大須演芸場に行く機会を作ろう。幸い、実家があっちの方だ。

雷とマンダラ雷とマンダラ
(2008/09)
雷門 獅篭

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

どんなにみじめな生命であっても「風の谷のナウシカ」1-7
2008/10/08 [Wed]23:33
古書店で1995円だったので、まとめ買い。このくらいの巻数、金額がまとめ買いしちゃいやすい。

映画はリアルタイムに劇場では見ていない。テレビやビデオで見た。DVD時代になってからは見てない。
記憶の中のナウシカは強く美しく、大地讃頌で自己犠牲の人だった。いかにも主人公らしい、賢くて良いモン側というか。
周りを固める人たちも王族だったり超能力者だったり、なんだかトクベツな人だらけだし。

漫画も最後の最後までその印象だったのだけど、6-7巻の突き詰めと大逆転、大決心にしびれた。二週も三週もした末の思い切りの良さは、カッコいい。正しいかどうかじゃない。決断するのが人間なんだよな。いやさ生命は常に決断を迫られているのであって、そこを放棄したらそれこそ「みじめ」なんじゃなかろうか。

1-2巻のころはコマがちょい窮屈だったけどだんだん大きく使われたりとか、そういうのは時の流れかもしれないけど、テーマや視座については、描いてるうちに時代が90年代に入ったとはいえ、そういう変化ではなかろうよ。


最初はナウシカが王蟲や大自然を勝手に代弁しているようで、うさんくさかった。
浄化される世界なんてのも幻想じゃないかと。人間だけ愚か者扱いで世界から排除してまーるく収まるのは都合が良すぎる。それは自己犠牲で自己満足してるだけだ。人間も動物だぜ。食いつくして自滅するバカは動物にもいるし。
世界は人間でも誰かの意志でもなく、愚かさ込みの自然な成り行きでソコにたどりついたはず。
そこを人間だけのせいにしちゃーいけないよ。

……なんて思ってたら、ちゃんとその違和感も回収してナウシカが強く立ち上がってびっくりした。
間違ってても、長い目で、すごく上からの目線で効率が悪くても。「今を生きる」者として進みだす。
それが自然だ。
(時代も関連もズレるけど「マップス」でブゥアーを否定したゲンを思い出した)

物語としては大きくおさまるが、思えば人類のたそがれが明るい方向にむけられたわけではないのだよな。
ナウシカは娘として現れて母になるが、子どもは残さなかった。
問題はあるけど、終末は見えてるけどしょうがないのでこのまま生きましょう、か。よく考えたら、フィクションにしてはなんも前向きじゃないな。
大見得切って、自信満々であきらめて先送りしただけ。
相手が千年単位の大変動なんだからしょうがないが、2008年で30代の自分としては、どうにも困ったメッセージを託されたなとも思った。

このバトン、どうしろって?
どうもしませんよ。もちろんね。
で、いいのだ。いいんだよ。人間単位では、それでいい。それでつないでいけばいい。
それ以上に長くがんばろうとすると、不自然になるのだ。

ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」
(2003/10/31)
宮崎 駿

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

ずっと--…愛してるよ!!「地平線でダンス」(柏木ハルコ)
2008/10/06 [Mon]15:20
時をかけるラブコメ、完結。事態はすっとシリアスだったけど、やはりどこかコメディだったのは2人の物語だったからかな。
違ってるかもしれないが、実体化できた30年後の琴理が竜ヶ崎を過去に戻して、竜ヶ崎が7年後に琴理の実体化に成功する。それぞれは並行世界かもしれないけど、まーるくおさまる。2人の世界で。

タイムマシンものにしては地球規模で話が広がらず、基本的には恋愛漫画だ。
人間が情報化されてどうなるかという、形而上的なところにもいかなかった。タイムマシンの可能性にも触れられてない。

どんな世界でも、人間が情報になっても琴理の愛だけは不変(普遍)だったのだから、「ぢゅてーむ」こそ最強という純愛メッセージ。すがすがしい。エロもないし。
そもそも最初から地球のためとか、科学のためとか、過去や未来のためからスタートしてないんだよな。ノーベル賞という個人的な目的からなんだから、最後が愛でもOKだ。

いやしかし、岩越くんの「どうでもよさ」ったらないな。2人が抜けた後に研究が続けられているための存在。脇にいるための人生。
岩越、もっとがんばれ。ノーベル賞はきみのものだったかもしれないのに。


しかし、数多ある並行世界もすべて、春日琴理と竜ヶ崎邦衛のためにあるのだから(そうは断言してないが)、そりゃ野宮ナナが嫉妬してぶっ壊そうと思うはず。
ナナは体で世界に触れ、感情に接してきた人間なんだし……と、ここにきてちょっとナナに共感したりして。2人が世界を動かしてることを本能的に知って、支配に抵抗しようとしてたのかもな、ナナは。裏主人公として、読者側の代表は彼女だったのかもよ。
読んでて、「ほっとくなよ!」「おまえらの話だけかい!」と思わなかったのは、自分が鈍感だったこともあるけど、ナナが邪魔をしてたので「その邪魔を乗り越えてがんばれ!」に変わっちゃってたからだ。
面白かったけど、最後の最後で琴理から意識がずれていったな。不思議な読後感。

地平線でダンス 5 (5) (ビッグコミックス)地平線でダンス 5 (5) (ビッグコミックス)
(2008/09/30)
柏木 ハルコ

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

どんなに日本人が嫌われたって「ジャパン」(三浦建太郎)
2008/10/02 [Thu]10:23
実家の押し入れで発見した文庫版を読む。これ、再読のはずだけど「王狼」より記憶が薄い。
主人公はヤクザで、ヒロインは美人キャスター。主人公の顔はブサイクなゾッド顔だ。
ドアを蹴り開けるついでに見張りをドガっと吹っ飛ばすところは「ベルセルク」っぽい。

という、細かいところはおいといて。

お話は日本が世界に経済的な侵略をしていたことをベースに、飛んだ先の未来では日本人が嫌われて、武力を持つ白人が支配していてどうしようというもの。
さすがに参考文献が91年、単行本が92年、文庫でも98年。
世紀末の大崩壊を経て、要は北斗の拳のような世界になってる(てか原作は武論尊)中で、食料を自給自足できない日本人が虐げられて嫌われている。さすがに今読むとなんだかなー。

自給自足たって、農業機械を動かすのに油を使ってるんじゃないのとか。
その理屈でヨーロピアンたちがウハウハってのはなんでだろうとか。

日本人の経済イケイケにツッコミを入れつつ、もっと地に足を付けて、人種も民族もない新しい国を作るんだ~という展開は、青写真としてキレイすぎる。10年前の解像度。
戦いと自衛の矛盾、国家観と民族とか、単行本一冊ではさすがに盛り込めないよな。なので、ボンヤリと理想を示しているだけってのは「そりゃそうだ」なのかも。

一回、世界が崩壊すれば人類みんなが過ちに気付いて結束できるなんてことはないだろう。
むしろヨーロピアンたちの身分制度を作って合理的に世界を動かすって方が、リアルだ。個人レベルで不満は出ても、それこそ地球規模では効率いいぜ。人類が細く長く生き残ればいいってだけなら。
だからこそ作中では批判されているわけだが、納得のいく克服はされてない。どっちが正義でもねーよ。
だって主人公、ヤクザじゃないか。そこだけで納得できるかっての。

てなわけで、現在連載中の漫画「日本沈没」って、このへんの世界観がどうなってるのか知りたくなった。いまさら小松左京?と思ったけど、今だからの漫画になってるんではないかと。

ジャパン (白泉社文庫)ジャパン (白泉社文庫)
(1998/06)
武論尊三浦 建太郎

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

鯵が開いてたら閉じてあげてね「うつうつひでお日記 その後」(吾妻ひでお)
2008/10/01 [Wed]10:16
「失踪日記」の続きだった「うつうつひでお日記」の続編。ネットで公開してたもののまとめだそうな。
表紙がかっこいい。

毎日、仕事、読書、テレビ、病院。このパターンだとどんだけでも続けられるけどどうすんだと思ってたら、続きが出るなら個人誌だろうと。
仕事にしても連載作品が多くあるでもなく、出てくる編集者のバリエーションが多いわけでもなく。

むしろ一周して「ダラダラ過ごす」だけの記述に笑うとか、そういう楽しみ方もあるが、ホントに毎日(だよな?)書いてあるとなると、その細かい記述の積み重ねも意味を持ってくるような。

連日の日記記述法で、なにか読んだら「読」。それが面白かったら「読○」とだけ。コメントが添えられてあったりなかったり。
文士だよなもう生活が。

わかりやすい売りはイラスト。気ままに美少女やわけのわからないものが添えてある。
で、驚くべきは「猫を描く練習」をしている。この歳で、キャリアで練習するのか!
ガス配管工をやってても漫画を描いてしまった人なんだから、もう絵を描くのは食事といっしょなのか。

じゃあなんで失踪したんだといえば、満腹中枢が刺激されちゃったのかもしれないし、ホントに一生、食わなきゃいけないのか?という考えに取りつかれたのかもしれない。
(このへんは「逃亡日記」でちょっと出てたかな)

続きを出すなら自費出版本になるだろう、とあとがきにあるけど、この日記と並行して「逃亡」のようなB面の本も改めて…と、それはなんだか芸じゃなくてキャラを楽しむバラエティ番組のようで、悪趣味か。
というわけで、日記じゃない新作を待つのだ。「アル中病棟」ってまとまるの?


で、同時期に出た「うつうつひでお日記DX」は増補で文庫になってんだよな。うーむ。単行本を持ってるのだが。
文庫の「DX」とこの「その後」買ったらバランス悪いし、いずれ文庫になるだろうし。
そういうもんなんだけど。ペースはやくね?


と。
ダラダラしてるけど面白くない日記を書いちゃうのだった。

うつうつひでお日記 その後うつうつひでお日記 その後
(2008/09/30)
吾妻 ひでお

商品詳細を見る

テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック


ComicDash

コミックダッシュ! dukimochi の所有コミック

週刊マンガ日本史

週刊マンガ日本史

リンク

このブログをリンクに追加する

カテゴリー

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。