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読んだ漫画単行本をひたすら記録。読んだ端から。
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世界が動くその瞬間!!「電波の城」(細野不二彦)7
2008/12/31 [Wed]10:47
テレビ局の内幕をそのままドラマに!
というノリだったのだが、もはや現実を飛び越えてドロドロ系のヒューマンコメディとして暴走中。いや、まさかこんなにバイオレンスでクレイジーな世界ではあるまいて。
ってのは外の業界だからか?

なにしろ目標の「城」として君臨しているジャーナリストの本城律子ですら、取材や情報でなくタンゴで攻める。なんのこっちゃ。寝技も使えねばホンモノではないというのはわかるが、これまでのルナティックな「成り上がり」キャラに負けまいとドラマを作ったらタンゴくらいは、という勢いも感じる。

もっとも地に足がついているキャラは谷口ハジメ君だ。最近はクジラ社長もあんまり出てこない、活躍できないので読者の気分は谷口君に向かう。
てか、天宮は主人公だけど、こんだけミステリアスってのはなんだ。いいのか。
「しょけい」とか物騒なキーワードが出てきたし、過去にまだ闇があるのか。

しかし人並みにプレッシャーを感じてウツになり、人並み以上の運と行動力を持ち、過去に秘めたる闇も深そうな天宮。
この振り幅が魅力的なんだよな。
不安の時代に、この突破力。見習いたい。

電波の城 7 (7) (ビッグコミックス)電波の城 7 (7) (ビッグコミックス)
(2008/12/26)
細野 不二彦

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すでに宇宙の歯車のひとつ「暗黒神話」(諸星大二郎)
2008/12/30 [Tue]20:28
ジャンプの40周年記念本を読んで、「暗黒神話」を再読したくなった。

40周年記念本には第一話しか収録されてないので、このあとどうなるんだっけ?と放り出されてしまう。
読んでいくと、「古事記」「ナムジ」を(漫画で)読んできた身としては、こりゃ主人公の正体はアレかなとか、思いつくのだけど、結末はそんな想定をはるかに超えた時空でハードランディング。

まさかほぼ成り行きや強制で西日本をぐるぐるしてたら、あの立場になるとは。
隠された神話の真実、選ばれし者の冒険物語どころか、宇宙規模の命運を語る話だものな。

しかも思いっきりハマって楽しんだのに、あとがきに「壮大なウソ」って言われちゃう。
そりゃ当然なんだけどさ、作劇、作話、資料からでっちあげるお話の妙味がもったいないような。
これが1976年の作品なんだから、諸星大二郎、おそるべし。いや、絵はいまひとつブレてる感もあるけど。描き方は完成されてる。

日本の漫画史の密度はすさまじい。
名作や漫画史を追いかけきれない絶望感も楽しみのひとつだな。


併録の「徐福伝説」はみんなが知ってる伝説の漫画化として初級編。

暗黒神話 (ジャンプスーパーコミックス)暗黒神話 (ジャンプスーパーコミックス)
(1988/06)
諸星 大二郎

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メシ以上薬未満としてやっていく「もやしもん」(石川雅之)7
2008/12/26 [Fri]09:52
舞台を大学に戻して、味噌&醤油を作る実学編。カバーは及川で、本編でも及川が活躍している。いちばんまともでかわいいよな。
初期は自分の居所を探したりしてたしな、及川。

例によってでかい帯を外すと仕掛けあり。で、カバーまで外すと表紙に解説漫画が載っている。
そこで初めて気づいたのだけど、これまでもこの巻も、一巻ずつテーマに分かれていたのか。ゆるやかに。そこでこの巻は「味噌と醤油」だ。
そうだったのか。すでにテーマありきだったのか。「まんがサイエンス」(読みログ)ほどではないけど、人物が狂言回しに徹している。

なんとなく読んでいて、菌がかわいい、美女がいい、ウンチクが面白い。そこは相変わらず。
すっかり定着してしまった蛍の奇行はどうなるの。

と思ったが、ラストの三老が良いシメをしている。ウンチクが面白いったってさ、それは情報だ。文章だ。又聞きだ。読む面白さとしては確かにあるが、それと実感はまた違う。
(描くために資料を読み込んだ作者にしても、描き切れてないと思うからの言葉じゃないのか)
蛍についても格好や本人の弁明で計れるもんじゃないってこと。

表紙の解説と、三老人のセリフで、自分としてはぐっと良い方向に折り返した。
日吉のじいさんがこっちを見てるんだよ。あのコマいいなぁ。

もやしもん 7―TALES OF AGRICULTURE (7) (イブニングKC)もやしもん 7―TALES OF AGRICULTURE (7) (イブニングKC)
(2008/12/22)
石川 雅之

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やるねあいつも「シマシマ」(山崎紗也夏)3
2008/12/25 [Thu]09:54
隙のない美青年たちがちょいちょいずっこけていく1-2巻だったが、3巻のガイは深刻にずっこけている。
シオさんも巻き込んでいるから、ああ、これは本編なのだな。

今回の注目の「顔」は、ガイの「壁を作っている顔」。すげぇ目がうつろ。シンプルな線なのにいい表情だ。1-2巻で顔を読み取る面白さに気づいたからかもね。
同じくシオさんが風呂掃除中に呆然としちゃうところもいい。漫画だからって大声出したり駆け出したり空に語りかけたりしない。風呂掃除しながら呆然。あるある。

仕事でも人間関係でも、コップから水かあふれるように「あーもうこうなっちゃうとどうもなりません」の状態ってあるもの。
くだらないことで、蛇口を閉め忘れたのは自分のせいでもあるんだけど、その蛇口はどうもこうも。
自分で自分に酔ってる気がしつつも、砕けた腰は急には立たないのよね。わかるよシオさん。自分もこないだまで年末前で忙しかったからなおさらに。
と、感情移入してみたり。女性相手なのにな。

添い寝屋のオーナーのシオさんがノーパン快眠法ごときを試しているのも切ない。
それがガイで満たされてしまったら逃避かもしれないが、個人的には割れ鍋に綴じ蓋でもいいと思う。傷口はなにかさ塞がないと、というか塞がればいい。


でだ。こんなに顔や仕草で感情を見せてくれる主要人物の間で、ヒビキの無表情はなんだ。
なんも感じてないような。怒っても笑ってもうさんくさい。
存在自体が課題なんだけど、悪意100%の男とも思えないのよな。

シマシマ 3 (3) (モーニングKC)シマシマ 3 (3) (モーニングKC)
(2008/12/22)
山崎 紗也夏

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息災で何より!「鋼の錬金術師」(荒川弘)21
2008/12/24 [Wed]09:08
最終章突入らしいが、4月からアニメも始まってことは2クールとして9月まで。単行本でも完結はそのころじゃないかと勝手に予想。
テンションの維持としてはちょうどいいんじゃないかと勝手に編集者目線。

この巻の見所はホムンクルスのプライドの初実戦。アクションは相変わらずの「鮮やかな体術」「ビュンと飛んでくる突起物」「大胆な行動に出る敵」の組み合わせ。
相変わらずだけど、少年誌で連載を読んでたらこうでなくてはと思うよな。懐かしめのジャンプ的なアクションと、緻密な描写とねちっこい設定と、かっこいいキャラ(ギャグもできる)。いろんな層を取り込める魅力があるよなと改めて。

敵がどんどん味方になり、対ホムンクルスで同盟が編まれていくが、主人公がとんと強くならない。こう、悟りを開いて錬成力3倍!みたいなことが。腕がカーボンになったくらいだ。「ベルセルク」みたいに大砲を仕込むでもなく。
錬金術でなんにでもなれるから、パワーアップが目に見えないってのは、古めのジャンプ的バトルを含む作品としては惜しい(と勝手に編集者目線)。
赤いローブにこだわったところで、おおっと思ったものな。

さて、最後まで付き合いまっせ。

鋼の錬金術師 21 (ガンガンコミックス)鋼の錬金術師 21 (ガンガンコミックス)
(2008/12/22)
荒川 弘

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未来が存在する限り「EDEN」(遠藤浩輝)9-18
2008/12/23 [Tue]09:00
サブタイトルは「It's an Endless World!」。終わらない世界の終末期を読み終わった。

マーヤとコロイドの提案する情報になって溶け合おうよの世界と、地球の上で肉体や欲望と向き合って生きていこうよの世界って、対立している。
ん、だよな。と、ふと考えたりして。情報世界は逃げ道として待っていればいいはずだ。作品中では卵子を迎えるタイミングに合わせて急いでいた訳だけど、そうじゃなかったら、もっちょいまったり「こっちに逃げてもいいよ」の選択肢として情報世界が用意されてたら、それは幸せなんじゃないかな。

でもだいたい、大乗の救いのような顔してるけど、脳死したら合流できない、早めに自主的な参加を求めますなんてノリがうさんくさい宗教なんだよ。
それじゃ全人類はついてこないぜ、マーヤ。豊かな人、目的がある人は来ない。
もう人類の歴史をまるごと保存しちゃってるから、安心してこっちに委ねてくれという大風呂敷じゃないとな。

それは「マップス」のブゥアーなんだけど、ってそうだよ。この情報になって次世代に向けてぶっ放すエネルギーにってさ、「マップス」だ。
あっちよりも冷静で、世界があきらめているのは地球にへばりついた存在だからだ。勇者のいない地球は、絶望ともがきで埋め尽くされている。

でも宇宙規模SFじゃなくて、とことん地道なテクノロジーでコロイドや気候変動に立ち向かってる旧人類はかっこいい。絶望的ではあるが、こちらを応援したい自分はまだ人生に希望を持っているんだなと思う。
もちろん作中の災害の当事者じゃないからだが。


ともあれ、エリヤの無力感はエヴァのシンジ同様に、勇者不在の物語の主人公らしい。選ばれたことだけ、父親から譲り受けた条件だけで主人公をやってる、やらされてる苦しみとか、先が見えてるネタバレ世代のむなしさとか、頭でっかちの行動とか、青臭さとか。
共感できちゃって、いやなんだよ。勇者にシンクロさせてくれない漫画。こんなもんですよと、登場人物は目を伏せて落ち着いて語るのみ。
華麗にアクションしても脳をパーンと撃たれて死ぬときは死ぬ。

ああ、でもケンジだけは勇者っぽいんだよな。後半はオリジナルメンバーががんばっている。でもワイクリフやカチュアは、コロイドの中にもいないんだよな。その線引きが意識されるから、読んでいても「コロイドに入ればOK」とは思えない。

正直、ミッションクリア形式のアクションゲームのような展開や、麻薬と娼婦の裏社会抗争のところは飽きそうになってたんだが、そういう横道での絶望や絶命が、コロイドへ誘うものでもあるのだよな。

長編ならではの、揺り戻し。
そして作品を通じて見えるのは、思考実験を仮想の地球上でやってのけた神たる作者の恐ろしさ。何人殺したんだ。
でも自らも「直接的な性描写」を自覚し、巧みな格闘技描写を得意とし、サイボーグ技術も大いに描き込んだ。これは、自らが設定した脱肉体の大テーマに対して、身体表現大好き作家が自問自答で挑んだ作品だな。

完結してからの一気読みだからか、個々のキャラや出来事への思い入れは薄めなんだけど、面白い。08年の作品として年末に間に合ってよかった。

EDEN 18―It’s an Endless World (18) (アフタヌーンKC)EDEN 18―It’s an Endless World (18) (アフタヌーンKC)
(2008/07/23)
遠藤 浩輝

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両取り逃げるべからず「宇宙兄弟」(小山宙哉)4
2008/12/22 [Mon]10:43
宇宙飛行士選抜、閉鎖環境試験の続き。そして終わらない。人気があるからじっくりやろうということなのか。人物ドラマとしては盛り上がってるし、面白いのだが、これって宇宙飛行士になろう漫画だったよね、ハタと。

閉鎖環境試験は「度胸星」(感想ログ)でもやってたし、どうしても比べてしまうのだけど、もうちょっと人格が壊れるかと思ったらみんな優しくて賢い。これが数年の違いか。
仲良くなれるなんて、とても人間ができている。

宇宙兄弟は、JAXA目線で読んでしまう。ゲームを見守る立場。決して宇宙への夢をかき立てられない。
熱さも過酷さもいまひとつないからな。もちろん宇宙飛行士に冷静さは大事だろうが、ムッタたちを見ていても宇宙に行ける気がしない。特殊な訓練、ゲームに従事している面白い人たちにしか見えない。それはそれで面白いんだが、高尚な「カイジ」、小規模でアクションのない「ジョジョ」のような?

作中で宇宙へ行く目的はもっとガーンと出てくるかも。でもそれは試験でJAXA側から「どうしても行きたい人は残ってください」的に提示されるんじゃなくて、落とされかけてもくらいつくような流れで示してほしいのよ。
でもそれは漫画として古いんだろうね。


宇宙兄弟 4 (4) (モーニングKC)宇宙兄弟 4 (4) (モーニングKC)
(2008/12/22)
小山 宙哉

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リセット・ボタンを押したくなった「EDEN」(遠藤浩輝)1-8
2008/12/21 [Sun]09:00
むかーしアフタヌーン読者だった頃に読んでた「EDEN ―It’s an Endless World!ー」が完結したとのことで、一気に読んでみる。
過去にどこまで読んだかって、具体的に覚えてるのはカチュアの悲劇あたりまでで、読み返してみたらやっぱりそのあたりだった。当時は戦闘シーン続きで大筋への関心を失ったことで、引っ越しを機に買うのを止めて、完結したら読もうと思ってたら21世紀になってた。

現在12巻まで読み進んでいるのだけど、とりあえず節目っぽい8巻までの感想メモ。


100ページ超もの第一話で、メッセージの投げかけはできている。続いて語られるのは息子たち、「こうなったのは俺らのせいじゃないけど」世代の冒険と成長だ。

提示されている人類の危機は「目に見える身体的な自閉症」で、人類はサイボーグ技術でそれをごまかしながら生きている。引きこもりをネットで補うような世相は連載開始の97年にはまだなかったと思うけど、揶揄の矛先としてはビンゴだったってことか。

クロージャーウイルスとサイボーグ技術のいたちごっこが、巧みな身体表現と重なって、それはもう見事なアイデアと画力とテーマの一致。
肉体的な危機感、絶望感、変化が底にあるから、見事な体術や死のあっけなさもウソっぽくない。てか、やたらに身体表現の画力が高いのな。格闘技や暗殺術の心得でもあるのか、作者は。

作者コメントにもあるようにエヴァンゲリオンがあっての世界観。エヴァほど情緒的でなく、伏し目がちな登場人物たちが諦めたように落ち延びている。あがいている漫画だ。
なにしても解決ではなくて、漫画の文節としても「この場を切り抜ける」ことで進んでいく。感覚として近い物を感じたのはゲームの「メタルギアソリッド」で、あれも大きな世界の動きがありつつ、主人公が参加できるのは当面の「ここから脱出」「敵を殲滅」「要人の救出」だったりと、小さなできごと。
その対比がまた哀しい。エリヤの成長譚であるはずなのに、無力さが際立つばかりだ。
汚れて殺してエロくなって、あがいたり逃げる手段を覚えただけ。

そもそも第一話で、「世界を救う」ために行動した父クリスが否定されている。ヒーローになんて誰もなれない。キアヌ・リーブスもブルース・ウィリスもいないんだよ。

だから長編にありがちな、関係する人物が増えていくけど切るに切れずにヒーロー集団が出来上がる展開が抑えられてて、死ぬときはもうあっさり死ぬ。パーンと脳髄を飛び散らかして死んで、重たい回想シーンや「死ぬなぁぁぁぁ!」的な絶叫もなく、軽く死んでいく。

作者、どっかで戦争体験してきてないか。研究肌のオタクだってのはありありとわかる。
ねっとりした思考実験を画力とうんちくでシミュレートしちゃうような豪腕なパラレルワールド。後半にまたぐぐっと、展開実験が進んでいるのだ。
面白い。9巻以降の感想はまた後日。

作者の作品は短編集でも読んでいるはずだ。EDENに続けて読み返してみようと思う。

EDEN 1―It’s an Endless World (1) (アフタヌーンKC)EDEN 1―It’s an Endless World (1) (アフタヌーンKC)
(1998/04)
遠藤 浩輝

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08年面白かった漫画振り返り
2008/12/20 [Sat]09:40
08年に読んだ漫画で、面白かったのはなんだろうと振り返る。
この投稿はこちらの「この漫画が凄いから読め!」企画への参加用。

去年も思ったけど1巻が出た、盛り上がってる、無事に完結の3か所で評価が変わっちゃうのが悩みどころ。
でもまとめだから、08年末段階の今の感覚が大事。というわけで、「次が読みたい度」で選んでみることに。

面白さが(個人的に)安定期に入った「よつばと!」「シグルイ」「へうげもの」「絶望先生」「ウシジマ」「鈴木先生」なんかは、「次を早く!」って感触が弱まるので、そこで線引きできるから。
あと1巻や序盤から今後もっと面白くなりそうな「アオイホノオ」「3月のライオン」「あたらしい朝」「宇宙兄弟」とか、とりあえず次も読むだけの気分として保留にできる。

じゃあ「万祝」みたいに大いなる完結をしたのや短編は? この場合は作者の次の作品も買うぞ気分になってるので大丈夫。感覚としては同じ(ってことで)。


という前提でのランキングは

1位 ギャラクシー銀座(長尾謙一郎)
面白かった。恐くて笑える、気持ち悪くて面白いって感覚。スピリッツすげぇなと。
やたらに奇矯な振る舞いではなく、奇妙な一致やルールをチラ見せして想像させてもてあそばされている感じ。

2位 万祝(望月峯太郎)
今年に出たのが完結の10巻、11巻なのでインパクトは弱いけど、読み返して充実感いっぱい。余韻のあるラストも青春冒険作品らしいし、いいところで完。すばらしい。

3位 この世界の片隅に(こうの史代)
そんなに作品数読んでないけど、味わいがもう活き活きといきてて、あーいい漫画読んでるなと思える。しかもこれ、ほのぼのしつつもある程度の不幸が避けられないというわけで、もう気がかりでしょうがない。

4位 シマシマ(山崎紗也夏)
好き。これからもっと続いていくだろうけど、感じてる味わいはこのままのテンションかなと思う。それでよくて、「東京家族」みたいにふわっとまとまってくれたら素敵。

5位 生活(福満しげゆき)
いろいろ読んで、エッセイ漫画が面白いのだけど、「小規模」「うちの妻」はやっぱりサブで、本編はこっちだと思う。持ち味の弱さ汚さ危なさズルさが詰まってる。
どんな続き方をするのかわかんないけど。


というところ。一発ものだと「サラリーマン田中K一がゆく!」もよかった。
ほかの方々はいかに?

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わが血潮でえがいたはじめての「ジャンプレジェンド」1-2
2008/12/17 [Wed]09:18
ジャンプ創世記の作品の第一話を収録したチラ見せ作品集。コンビニで購入。セブンーイレブンでしか見なかったけど、流通が限られてるのかしら。

サンデー&マガジンは50周年で、ジャンプは40周年。サンマガはキャラクターを使った企画が多かったけど、ジャンプはどうなるのかしら。漫画好きとしてはこういう、ストレートに漫画を使った企画の方がうれしい。
もちろん40年前はおろか30年前の作品は知ってる年齢じゃない。確かな記憶でもっとも古いのはキン肉マンかな。
でも「伝説の」漫画をチラ読みできるのは楽しい。「星矢」世代だから「スケ番あらし」の「ドオオォォォォム!」の擬音も笑えてしまう。このころから使ってたのか。ザシャァッがあればなおよかった。

で、疾風編の白眉はやはり「男の条件」だ。漫画家漫画はこのころからあった。「まんが道」だけじゃないんだと。
梶原一騎&川崎のぼるが漫画家漫画を作ると、旋盤工が血で機械をデッサンすると。背景の旋盤加工機のことで巨匠に会いにきてしまう。熱い。「吼えペン」とは異なるというか、「吼えペン」の熱血ギャグの源流にある面白さ。
美形のエリートライバルもいて、熱い第一話。アンケートハガキを送って復刊を願うしかない。
ちばてつやの「モサ」も続きが読みたくなるなぁ。
小室孝太郎の「ワースト」は、絵も作風も石森章太郎かと思ったけど別人で、アシスタントでもなかった。手塚系だそうで、石森もそりゃ手塚の係累だからな。なるほど。

怒濤編では「東大一直線」「ブルーシティー」もいいが、「ホールインワン」「テニスボーイ」にスポーツ漫画のセオリーが見て取れる。ここから「キャプテン翼」までちょっと距離があるな。間になにかエポックがあるんだろうか。

と、どれも本当に熱く感動している訳ではなくて、おおこんなに熱かったのかーと資料的な気分で楽しんでいるのが30歳前後の限界だな。
今の子供たちが「キンケシ、ビックリマンってすごかったらしいよ」と知ってるような。そういう楽しみ方。

Vol.1が疾風編、Vol.2が怒濤編。気分としては怒濤編ですでにテンションダウンしているような。
これで完結かもしれないけど、このまま続けていって80年代に入ったら歓喜。

でもそのころはコアミックス組の作品がないとおかしい時代だよね。今後、40周年を語る際にそこが抜けてしまったら惜しいというか不自然になるが、どうなるのか。

ジャンプレジェンド Vol.1 疾風編 (1) (SHUEISHA JUMP REMIX)ジャンプレジェンド Vol.1 疾風編 (1) (SHUEISHA JUMP REMIX)
(2008/11)
貝塚 ひろし

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ジャンプレジェンド Vol.2 怒涛編 (2) (SHUEISHA JUMP REMIX)ジャンプレジェンド Vol.2 怒涛編 (2) (SHUEISHA JUMP REMIX)
(2008/11)
梶原 一騎

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いいカエルになれるんだ「ビーム短編傑作選 奥村編集長セレクション マンゴー編」
2008/12/16 [Tue]09:01
ビーム短編集、マンゴーの方を読む。

いちぢく編と比べて、やや読みやすくてほのぼのした作品があるような。そういう分け方の編集なんだろうな。

「ちゃらっぽこ幽霊」「ブルーベリージャム」「虫の味がする」「カエル」
この4編が印象的で、共通項は女性が特殊というか孤独なんだな。孤独を嘆いてばかりでもないから、強くて生命力のある女性が出てくるというか。

男性読者の方が多いだろうから、読めばサブカル系女子の生態がわかったような気になるかも。
フリルを巡る「ピコレースはしごレース綿レース」なんて、乙男なら「わかる!」感覚なのか。

そういう覗き見的な、俺だけはわかってあげるからね的な、満足感があるのよね。

女性読者はどう読むんだろう。そこが気になる。

ビーム短編傑作選 奥村編集長セレクション マンゴー編 (BEAM COMIX)ビーム短編傑作選 奥村編集長セレクション マンゴー編 (BEAM COMIX)
(2008/09/26)
不明

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あいまいな態度はとらない「ロボ道楽の逆襲」(とり・みき)
2008/12/15 [Mon]12:56
漫画誌以外に掲載された作品も多い短編集で、しかも表題作がセルフリミックス。
単価は高いんだけど、ネタの密度が非常に高くて、作者の濃いファンでも新鮮にお得に感じる内容じゃないかな。
なにしろ表題作の展開はすげぇ。なにこのドライブぶり。
これを読んでて途中で止められる人はいない。いてもロクデナシだ。
もう細かいところがどうだったの、言ってられない構成とテンポと絵の面白さ。映画でもゲームでもケータイでも再現できまいて。素晴らしい漫画。

ギャグとしては半ブロックずれたままボケ倒していく、いつもの面白さ。
で、「ジャンダーレス漫画」や「万延元年のラグビー」なんかのパロディでは漫画教養の深さをフル活用している。
思えば漫画家へのインタビュー集も書いてたんだよな。SFマニアの映画ファンの漫画好きが、たまたま漫画を描いているんじゃないか。

マニアにもお得感が高いと思ったが、とり・みきを読んでみよう、TVブロスしか知らなかったけど作品集を買ってみよーって人にぴったりのボリューム。
作家生活●周年とか、そういう節目だったっけと思うほどの充実作品集だ。


今は公式サイトやブログで「ここでちょっと書いたよー」なんて情報は手に入りやすいけど、ちょっと前までは「こんな雑誌に描いてたのか!」なんて見逃しは多かった。とり・みきに限らず。
その時代の小作品が含まれてて、かつセルフリミックスで鮮度を上げる。
先日の「冷食捜査官」に続けて出す戦略的なところも含めて、狙いがくっきりしてるところも好きだな。

ロボ道楽の逆襲 (CUE COMICS) (CUE COMICS)ロボ道楽の逆襲 (CUE COMICS) (CUE COMICS)
(2008/11/29)
とり・ みき

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フリースタイル「このマン09」との一致度は
2008/12/14 [Sun]18:54
こうひとつの、元祖の方の「このマン」も出ていたので一致度チェック。

トップの「ママはテンパリスト」は知るはずもないが、確かに面白そう。
人気作品はみんなしってるから、誰かが推すからという意味で外される傾向を踏まえると、大いなるトップ下人気なんじゃないだろうか。
そうなると「よつばと!」の人気はすごいな。
とにかく、やっぱり今年は「聖☆おにいさん」読んできゃ、だったのかね。

10位までの「読んだ一致」は「ギャラクシー銀座」「よつばと!」「僕の小規模な生活」。
20位までだと「アオイホノオ」「海街diary」「くらしのいずみ」「万祝」。

でだ。新作開拓のきっかけとして本書を活用するのだから、選者の中で自分の読んだものを多く上げた人を探すことが大事。
調べてみると、
二村ヒトシが「大金星」「生活」「シグルイ」で一致。
いしかわじゅんが「3月のライオン」「真昼の月」「よつばと!」で一致。

この2人の漫画選びについていこう。
特にいしかわじゅん先の「ビアティチュード」、「海獣の子供」は読みたかったし。

宝島社のとあわせて、「ちはやふる」「奇跡のヒト」「天狗の子」「ロボット小雪」も読みたいリストに入って、今年も収穫ありました。
両誌の選者の方々に感謝!

このマンガを読め!〈2009〉このマンガを読め!〈2009〉
(2008/12/12)
このマンガを読め! 編集部

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宝島社の「このマン09」との一致度は・・・
2008/12/12 [Fri]09:04
もう「このマンガがすごい!」の季節か。元祖といえる「このマンガをよめ!」(フリースタイル)の方もAmazonで予約しちゃったー。
みんな好きな漫画のことを語りたいのだな。

ランキングと自分の読んでるので、一致したのは下記。去年よりは一致してるな。

「宇宙兄弟」
でも2位ってすごいな。これから盛り上がるところじゃないか。来年1位になったら気持ちいいけど。

「3月のライオン」
これも「これから」のようだけど、今年に1巻が出た作品だと確かに。
2巻の勢いだと個人的には「宇宙兄弟」を超えてる。でも「このマン」の集計期間からして2巻は入ってない。それでも4位ってすごいな。

「アオイホノオ」
面白い時代の、面白い人を、面白い経験で描いてるんだから鉄板。でもこれもやっぱりこれからもっと面白くなるような。

「よつばと!」
安定感からして入ってないと変だ。それでいくと繰り返しの「さよなら絶望先生」がランキング外で「よつばと!」が8位というのは、大きな流れがあると乗れる、目が離せない感じになって評価が高まるのかも。

「俺はまだ本気出してないだけ」
1巻だけ読んで、2巻から買ってないや。いずれ読みたいけど、主人公の様子からして一生懸命買い集めるのがイヤというか。わはは。

「ハチワンダイバー」「へうげもの」「シグルイ」
どちらも初見の面白さとは違うところに到達していてなお面白い。こういうのはランキングなんて関係ないのだよな。上下させてもしょうがないというか。相対評価だからしょうがないか。

「デトロイト・メタル・シティ」
これは個人的にはパワーダウンしている。盛り上げ方がさすがにわかりやすすぎる。

「僕の小規模な生活」
実録漫画家漫画。本音ベースなので漫画好きが読んで面白いのは業界に関心があるから。漫画としては「うちの妻ってどうでしょう?」の方が凝縮感、自由なリズムで楽しいけど、本編っぽいのはこっちだよね。
あ、本編は青林工藝社の「生活」か。あれも面白い。今年は福満作品を読みまくったっけ。

以上が20位まで。オトコ編は割と一致しているぞよ。
21位以下だと「闇金ウシジマくん」「うちの妻ってどうでしょう」「おもいでエマノン」「この世界の片隅に」「あたらしい朝」「ギャラクシー銀座」が一致。

オンナ編では「すーちゃんの明日」「番線」「くらしのいずみ」「ブラッドハーレーの馬車」「のだめカンタービレ」が一致。
「ブラッドハーレーの馬車」ってオンナなんだ。よくぞランクイン。

漫画好きがオススメしているだけあって、評価が早い。スレッガーさんかよという早さ。
今年読んで面白かったというのは絶対的な基準なので総合ランキングはあってしかるべきだけど、新作との出会いを求めている読者としては1巻が出た作品の賞(ルーキー賞)や、万祝みたいに完結した作品の総合評価(大団円賞)も読みたいなー。

全体的にやっぱ青田買いされすぎではないか。
ま、読んでる分には「いろんな漫画が楽しげに紹介されてる」だけで問題ない。作り手、売り手側じゃないのでランキングの上下に一喜一憂することもないし。

自分的の振り返りは近々にまとめて。(こちらの企画への参加)
全部ルーキー賞で選んでみようかしら。

このマンガがすごい! 2009このマンガがすごい! 2009
(2008/12/05)
『このマンガがすごい!』編集部

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パンツまでぬいでいた「ビーム短編傑作選 奥村編集長セレクション いちぢく編」
2008/12/10 [Wed]11:54
新規開拓スペシャルとして購入。マンゴー編も買っている。
ビームは以前にふらっと買ったら当たりだった経験が多いような印象(ボヤケている)。
編集長セレクションって、編集者が選ぶのは普通のこと。編集者が顔出し、キャラ立ちしているのもアスキーやエンターブレインの文化なのね。


この短編集、ぶっとんでる作品ばっかりで、少量でも劇薬くさい。

福耳ノアル「蟲酸」なんて、もうこのページ数でギリ。駆け抜けてそのまま帰ってこなくてOK。しつこくされたらちょっと困る。いいかげんなようでいてきりっとした狂気を安全圏からわらかしてくれるんだからもう最高だ。

鮪オーケストラ「類まれなるリンダ」も駆け抜けていくギャグ。おいてかれてるくらいでちょうどいいし、この手の味が「続きは来年の2巻で!」ってわけにもいかない。

あと、仲能健児「赤色エレジー」、泉晴紀「夢の行方」のドリフト感も好きだな。ズレズレ、ブレブレの違和感をきっちり楽しめるのは短編。やっぱりいいぞ短編集!

なるほどこういう作品はアンソロジーで出会うべきだよな。しかもホラーギャグとかのカテゴリの短編集だったら自分は買ってない。ビームだから読めたわけだ。

しかし。
コレ読んでじゃあ他のも読もう、となるかといえば、実は微妙なのだ。大量摂取したらヤバそうな気がする。もちろん少量で刺激がなくては埋もれちゃうんだけどさ。
きっと今後の漫画読みでなにげなく手に取り、あーあの短編の人かと思いだすに違いない。

それぞれの味が混ざってしまうので、一気読みはお勧めできない。一日一作のペースを守りましょう。
用法用量を守って、っていかにもクスリですな。
マンゴー編はどうなんだろ。

ビーム短編傑作選 奥村編集長セレクション いちぢく編 (BEAM COMIX)ビーム短編傑作選 奥村編集長セレクション いちぢく編 (BEAM COMIX)
(2008/09/26)
不明

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ちそうになるぜ!「クッキングボス」(うえやまとち)
2008/12/09 [Tue]09:37
「クッキングパパ」が100巻だそうで、さすがにそっちを追いかけるとか、今から読み出すのはちょっと・・・ということでこちらの短編集を。
ベストセレクションと迷ったんだけど、自分で料理しないからな。

うえやまとちといえばクッキングパパを描いている人。
クッキングパパの無口な料理とか、「うまいゾ!」とか、だんだんコロコロしていく家族とか。100巻も食い続けてただけはあってこの辺は「みんな知ってるよね」といっていい情報なんじゃないか。

その印象を良くも悪くも変える短編集なのかなーと思ったら、もうそのまんま。なるほどこの作者ならクッキング100巻可能だ。
古典的な番長系の不良が決闘の代わりに料理する「クッキングボス」。
忙しい奥さんの代わりにパパが料理する「クッキングパパ」(現在とは設定が違う)。
田舎のほんわか家族もの「ばさら村だより」。
「ばさら村」は、短編でちょいちょい読みたいような、読んでる雑誌にあると「おっ」という味。もっと描いたらいいのに。
いずれにしてもいかにも漫画の絵にして、生活描写の細やかさはさすがだ。

しかし、「クッキングボス」でケンカを牛肉の網焼きで収めるのはいいとして、「クッキングパパ」で画家のパパが描いてるのがでっかいアレってのはギャグだろう。
最後にコレが出てくると、しみじみ読んでたのに吹き出しちゃうじゃないか。
あんた本業でまでクッキングがらみなのかと。そりゃ生きるのに大事なことだけどさ。アバンギャルドに見えなくもないところが憎い。

期待どおりすぎる内容で、満足。

クッキングボスうえやまとち初期作品集 (モーニングKC)クッキングボスうえやまとち初期作品集 (モーニングKC)
(2008/11)
うえやま とち

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手のひらをおひさまに「コイソモレ先生」(しりあがり寿)
2008/12/08 [Mon]09:42
以前のブックフェアでちくま文庫版を買っていた。
3冊分入ってお得だが、まとめて出版されてるのもわかる。なにしろ徹底してスジがない。

それぞれの4コマ漫画は面白かったり面白くなかったり、意味深かったり意味なかったり。
でもまとめて読むとね、「しりあがり寿」「ちくま文庫」のオーラなのか、しみじみとさせられる。
量の説得力もあるんだよな。これだけの数、無意味なものが並ぶはずないという。そのうちキャラや設定が深まってきてモロにシミジミしてしまうだろうなと思ってたら、肩すかしでただただ、面白かったり面白くなかったりした4コマだった。

ただ笑わしたかったんだな。日常的に愉快だったり奇妙だったりしたことをつらつらと。
くだらなそうに見えて実は渋そうで、でも実はくだらないだけってで、いいなと。

覚えているほど好きなのは前半だとマッチョのまっちゃん。
後半だと時々変な顔になる先生。
あとは、こう、すいっと出てくるほど覚えてないんだよなぁ。

それもまたよし。(ってことで)
ユリイカのしりあがり寿特集号にはなにかあるかしら。読んでみよう。

コイソモレ先生 (ちくま文庫)コイソモレ先生 (ちくま文庫)
(2002/10)
しりあがり 寿

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おめでたじゃ!「あずみ」(小山ゆう)47
2008/12/06 [Sat]09:51
47巻にして、最終章に入ってるんだなと思わせるのは巻末の告知だったりする。
08年末から(もうすぐじゃんか)幕末の漫画がスタート。タイトルは「AZUMI」(なの?)。
ええと、これは原作のない「お~い龍馬」ってことか。

ということで家忠VS家光編で、第一部完だ。スペリオールではすでに完結。
徳川幕府安泰のために、あずみは本当によく働いた。身体的には無敵なので主に心を犠牲にしてきたと思う。
その辺の落とし込みは完結までの単行本でじっくり読もう。

47巻では、あずみでは珍しく無事に帰ってきた万様のご懐妊が軸。ああ、もう政治的な対立やチャンバラは「どうとでもなる」安心感があるから、それほど気にならないのよな。どんなハンデがあってもあずみは勝つし、家光が将軍になるだろう。

でも万様の妊娠で子どもができること、産み育てることがあずみの前に生で出てきたら、殺しまくってきた立場としてあずみはなにか考えねばならないはず。
そこまでちゃんと読みたいな~。
るろうに剣心みたいに不殺になってもかっこよすぎるが、ただのアクション漫画じゃなかったことは教えてほしい。

あずみ自身が産む側に回ったらいいのだけど。
その子孫が幕末漫画の主人公だったらややアテこみすぎかな。まさかね。

もう一息、付き合います。

あずみ 47 (47) (ビッグコミックス)あずみ 47 (47) (ビッグコミックス)
(2008/11/28)
小山 ゆう

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逃げなかったって記憶が「三月のライオン」(羽海野チカ)2
2008/12/05 [Fri]09:23
少年が秘めたる鬼に、戦いに目覚めた第2巻。自らの能力に気づき、恐れるってアクションバトルマンガの主人公だ。
男だぜ! ヤングアニマルだぜ(香子の雰囲気もYA的)! 勝負の世界に将棋も野球も関係ない! ビバ真剣勝負!

相変わらずふわふわの袋文字が躍る賑やかな紙面だ。
セリフと思考とモノローグが重なって、シリアスなシーンでも思いがあふれてくる。思いがあふれるって汎用的だけど、読めばまさに。


先輩棋士の綻びがまた、面白い。将棋で生活しようってナラズ者がまともな人だらけってことはないよなと勝手な脳内イメージと一致。テレビに出てる人は一部だろ。それも仕事中のまじめな面を見せてるわけだし。

生活描写では「学校での友達はいたほうがいいけどあせらなくてもOK」の提示があり、優しい。こうでなくちゃというプレッシャーは厄介なんだよな。レイ君がんばれ。味方は美女軍団と先生だ。あ、二階堂もいるぞ。
クリスマスが交友関係の通知表だなんて、ああ、この季節に出すコミックスとしては残酷ですなぁ。かわいい顔して、えぐるよねぇ。


あ、二階堂の作ったイラスト将棋ガイドは、洋風と和風の2パターンで売ったらいい。てか、付録小冊子とかで実現したりして。
やろうと思うと作者の時間をどう確保するか、だね。

3月のライオン 2 (2) (ジェッツコミックス)3月のライオン 2 (2) (ジェッツコミックス)
(2008/11/28)
羽海野 チカ

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さびしくてさびしくてたまらない「闇金ウシジマくん」(真鍋昌平)13
2008/12/04 [Thu]09:01
一冊まるごと「出会いカフェくん」。かわいい18歳の女の子が主人公で、あーこれは落ちるところまでいくかなと思ってたら。こんなまともな展開になるとは。

意外だ。
暴力じゃない、リッチな方向で特殊な人たちが出てきて、カネや法律じゃないゲームが始まったのも意外だ。12巻の「タクシードライバーくん」も人間味がやや回復してたけど、どこかで切り替えたのかしら。

格差とか構造がとかいう上からでなく結果を見せてるから絶望する。もう落ちてしまった、バカのまま学校を出て、社会に放たれたしまった人たち。簡単にいうとバカがいっぱいで怖い。
ちょっとした優しさなんかで生きてくのには役に立たないのなぁ。誰かが教えてやんないと優しさが役立つ職業すら見つからないよ。

ヒマつぶしもカラオケばっか。JPなんてこれからヒドイことしようと思ってるのに、時間を持て余すとカラオケしか浮かばない。この思考はなんなの。理解できない。

Kにしてもだ。1000万円の賭けに買って、いきなりブランドで身を固めちゃうのはどうか。カネを使うセンスもないのか。1000万円は欲しいけど、もらっても生活を一変させるには少なくないか。人生長いと思いたくないのか。
だからこそそんなゲームに興じてしまったんだろうけどさ。

バカだから逃げることも変えることもしない。考えない。

親がバカで、というね、もう格差の遺産なんてのは言葉では知ってたけど、漫画で見るとキツいな。
という、上から目線を与えてくれる漫画だ。下を見て安心する自分もホント、どうかと思う。
今のバカな子たちはスピリッツも読まないんだろうかね。

闇金ウシジマくん 13 (13) (ビッグコミックス)闇金ウシジマくん 13 (13) (ビッグコミックス)
(2008/11/28)
真鍋 昌平

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オレの罪がいかなるものか「鈴木先生」(武富健治)6
2008/12/02 [Tue]09:48
スズセンのでき婚についてクラス討議。半分を費やしてもまだ終わらない。
着地点が見えたと思ったらカーベーが爆弾を! 議長の竹地に火の粉が降りかかることは明らかで、場の主導権は速やかに鈴木先生に渡されるのだろうな。
そこで小川に対して鈴木先生が大人であり続けられなくなったら面白いな。

このクラス討議は他クラスの入江も含めて、生徒たちの性格や立ち位置や交友関係や経験してきたことを踏まえてのオールスター編だ。
キャラがわかってるから、狼狽した顔を笑ってられない。酢豚会議の真剣ぶりはギャグに思えたが、鈴木先生の世界で笑い飛ばすべき議題なんてないのだ。誰かが真剣に関わってることなんだから。
そこを自分の意見でスルーしちゃおうってのは大人の乱暴な措置、と。


解説の推薦文にもあるように、鈴木先生がパーフェクトではないが「納得させられる」存在で、なんだかだ主人公兼ジョーカー。とても便利な役所でちょっとずるい。
読者は大人だろうから、鈴木先生に自分を重ねて読んで「うんわかってるわかってる」となりそうなんだけど、いや実際は2-Aの生徒たちほどちゃんと考えて辿り着いてないよな。
・・・・これは自分宛の警告。

生徒たちは中学2年にして討論ができる。議長(マシンのように優秀な)がいればこそだけど、言葉の定義を確認しながら状況や問題を整理して、多面的に是非を問い合う。
一方的に問うのではなくて問い合う。本来なら鈴木先生に説明を求めればいいだけのことだが、そこで一般的な「でき婚って」から入らないと気づかないところで綻びが出るという、先回りできる思考の配慮。
なにこれ。こんなの中2じゃ無理。高校の文化祭のクラス討議(そういうのが義務だった)でもできてなかった。

まして、会社になるとここまで遠回りの討議は不要になる。省略して要点、用件だけを話すようになる。会社の利益のためと言う目的は一致した集団だからそうなる。
この討議は大人裸足のようでいて、中学生だからこそだな。

ああ、自分の「配慮や主張が面倒」なダメっぷりが痛い。認めてもらうための努力、説明責任が手間になったら、もう老化だ。
うっし、ちゃんと生きよう!(なにそれ)

鈴木先生 6 (6) (アクションコミックス)鈴木先生 6 (6) (アクションコミックス)
(2008/11/28)
武富 健治

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ご一緒にポテトはいかがですか?「冷食捜査官」(とり・みき)1
2008/12/01 [Mon]21:17
91年からいろんなところで掲載していたシリーズで、最近モーニングで連載し始めたと思われるシリーズ。基本的な絵が変わらないように思うが、ペンも画風も変わってないとしたらすごい。
でも冷静に考えるとどこかでデジタル化されてるはずだ。
で、転々としてちゃんと1巻、つまり続きが描かれているわけだ。

冷凍食品が規制されている状況は滑稽。でもそれは天然の食品が禁制だから。なぜかって食品の汚染が進んで合成食しか認められなくなったから。というわけで、現代の毒入り食品ブームとぴったり合った作品。モーニングの目の付けどころがいい。

なにしろ人を殺そうとかカネを奪おうってんじゃなくて好きなものを食おうなんて、ほっとけばいいじゃないのと思うが、現在の嫌煙ブームを思えば取り締まりもありえる。大麻や覚醒剤に近い扱いだ。
「生物の死骸を食うこと」がおぞましい行為とされている。それは裏を返すと生命を「いただきます」する思考が省略、忘却されているわけで、そんな社会では結果的にどんよりしてしまうのかもな。
(近未来ダークSFっぽくしているのはルール設定でズレていく世界観の作品でおなじみだけど)

「~~を見たような顔をして」の後にホントに~~みたいな姿で出てくるとか、擬音のすり替えとか、ハードボイルドな土台を使っていつものギャグも冴える。

細かいネタの引用元なんかも、気づけば面白い、という作り。男の子向けの漫画だ。

冷食捜査官 1 (1) (モーニングKC)冷食捜査官 1 (1) (モーニングKC)
(2008/11/21)
とり・みき

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