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読んだ漫画単行本をひたすら記録。読んだ端から。
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入山入軍します「レッド」(山本直樹)3
2009/06/30 [Tue]09:21
山でキャンプか。楽しそうだな。どっからどう見てもサークルの合宿にしか見えない。
違いは銃器と論争だな。
おとなしくみんなでレポートでも仕上げて、大学に提出したら単位もらえたろうに。

盛り上がってる所で「そろそろ帰る」「帰るなよ~」の圧力も、ただのサークルなんだよね。
女性関係でモメるところもそう。
全体的な方向性を決める際に幹部(自主リーダー)数人で
「じゃ、これはナシだな」「これやったらハブ(死刑)ってことで」
みたいなのも、まー幼いこと。何様の気分だったらそんな論争(笑)ができるのやら。

(何かからの)自由やら解放やらを求めてたのでは? 不当な圧力なるものに対して正当性を用意しないの?
自縄自縛ぶりがかわいそうでならない。

合議制が行きわたってるから、逆に自己決定できないのな。
周囲や総論や大筋に合わせようとするとバカになる。それを踏まえて自分の立ち位置を知っておかないと。
(その立ち位置から自由に行動していいわけでもないぜ)
合議制は、公平なようでいてまったくそうじゃない。
多くの場合は口先の説得力や声の大きさで決まってしまう。

世の中は理不尽に満ちているもので、それがわからない年齢だってのは理解したいけど、そこで自分が他者への理解を持てなかったら同じ穴に落ちているだけでしょ。

とまぁ、いつものような「バッカじゃねぇの」感想。
漫画として期待するのは、内にたまったエネルギーがドンと破裂する瞬間だ。
がんばれ。

レッド 3 (イブニングKCDX)レッド 3 (イブニングKCDX)
(2009/06/23)
山本 直樹

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人間的な問題はないのです「東京怪童」(望月ミネタロウ)1
2009/06/29 [Mon]09:04
名前がカナになって、絵柄もポップな、なんつーか海外もののような雰囲気に。
絵がうまいよなぁ。やはり。

脳と自意識と、捉える世界をめぐっての物語で、まだわからないところが多すぎるが、いきなり玉木を退場させたり、マリにも変化が起きたりと、2巻を読まざるをえない展開に参った。

脳に疾患、異常があるからしょうがないってメンバーの中で、ハシだけが事故による後天的なものなんだよな。
彼の異常性はもっとも捉えづらい。言いたいことを言ってしまうって、思考のすべてではないし、自暴自棄を徹底すればできそうだ。
(殴られても嫌われても続けるってのは難しいが)
疑うわけではないが、脳の異常のレベル設定は、わりと見所になってくるのかな。

だって、二本木だってナースだって、おかしいっちゃおかしいだろ。
漫画だからなんだけど、異常さがテーマだったら、普通にしなくてはいけない。
ヒデオの描写でも、異常が脳内だけのものか、わかんなくなってるしな。

思えば、ハシたちの世界を「おかしい」と断ずること、
いや、玉木や院長はじめ普通とされている人たち(読者もか)の世界に欠落がないと断ずることは、
難しいんだよな。

でも脳を具にした物語で
「みんなおかしかった」「正しい認識などない」「自分を受け入れろ」
ってオチもなぁ。

人間性と、脳と、世界との、一致と不一致で、どう漫画を転がすんだろうか。
まんまと楽しみになっている。

東京怪童 1 (モーニングKC)東京怪童 1 (モーニングKC)
(2009/06/23)
望月 ミネタロウ

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キャスバル畏るべしと「愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN」(安彦良和)5
2009/06/27 [Sat]09:23
ジャブローきっかけで、過去編に。ジオン側の裏事情を語る「シャア・セイラ編」で、ルウム戦役あたりはまた続刊で、だ。
モビルスーツはガンタンク(初期型)しか出てこないし、ガンダムもアムロも出ない。

ヤシマ家のミライさんはちらっと出てくる。良家の令嬢という設定を使って、なるほど、後半のセイラとのからみに一味加わりそうだなー。

キャスバルからエドワウ、そしてシャアへと変わり身していく青年の物語なのだが、
「同年齢で顔がそっくり」なシャア・アズナブル君と「偶然」出会って、彼がジオン軍入りを志望したそことで「すり替わってバレない」というのは、ちょっと無理があるな。さすがに。
3つも重なってるものなぁ。
だいたい、瞳の色って欧米ではそこそこのアイデンティファイの材料じゃなかったか。
DNA鑑定まではせずとも、現代だって指紋や光彩で入国管理してるんだぜ。軍ならば身体検査のデータも渡すだろうし、どこかに違いはあるだろう。
ラル家が「そっくりな人物」を発見し、強引にすり替えた、くらいでもよかったかな~。偶然はひとつになるし。

ていうか、過去編は徹底的にガンダム世界、宇宙世紀ではない。
安彦良和が得意とする歴史漫画として描かれている。
謎の青年将校シャア、妹のセイラ、ラル家、タチ少尉、サビ家の面々とジオン・ダイクン。

酒場で情報交換とか、塔に幽閉されるとか、甲冑が動き出すとか、テキサスとか、イメージももはや架空の歴史もの。ガンタンクで我に返る。
そりゃ、ジオンもキリストじみるってもんだ。彼を正当化せずに、そこそこに狂ってる人物として描くところも、実に「そこが、安彦良和」だ。

歴史上の人物を使って、作者が解釈した歴史絵巻がつづられている。
過去編を描いた理由については、巻末で作者が語っているんだけど、動機はどうあれ、安彦良和はこれで「ガンダムを自分のものにした」んじゃないだろうか。
複数のスタッフがかかわり、監督もデーンと構えているモンスターコンテンツを前に、自分でしか描けない物語とした。できた。
漫画家としての自分のキャリアがなければできなかった形で。

それは作者にもガンダムにも、すごくいいことだと思う。


シャアとセイラが別れるシーンで、CGで風や空気の厚みのような演出が加わっている。
(ここが初めてでもんばいか)
塗りに魅力がある安彦絵をいじるなんて!と思いつつも、こういうのが入りまくったアニメもいいかな。
来るべきアニメ化への布石として、見えたりして。
(ユニコーンの次はコレでしょうと勝手に)

愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN V  シャア・セイラ編愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN V シャア・セイラ編
(2009/06/26)
安彦 良和

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いい雰囲気なの……!?「シマシマ」(山崎紗也香)5
2009/06/26 [Fri]09:59
ドラマになりそうだなー。なんだろ。韓国に輸出されそう。
帯でも草食系を打ち出して、トレンド感があるっつーか。
「花より男子」のノリでね。アラサー女優とイケメン俳優なんてもっとも粒が揃ってる。


4巻で生まれた混乱が、もと通りではない方向で収まる。
人生は破れ鍋に綴じ蓋よね。

なにかとうまくやってる人物たちのようでいて、安定した「いつもどおり」のようにはいられない。
コントロールしきれない自分と向き合うってことは、誰かやどこかを求めているわけで、弱さを認めて託すということ。
となると、求めずにシレっと収まるヒビキは最強だな。
「求め続けるのが恋、奪うのが恋」
「与え続けるのが愛、変わらぬ愛」
って歌があったけど、己の欠落を他者との関係で埋めようとしてれば、無理が生じる。
でも、初期の完璧に「うまくやってる」彼らも、うさんくさいんだよな。

マシュもリンダもシープの外へ。ランはシオの中へ。
疎外されたのはガイだけか。

相変わらず感情移入はしづらいのだが、いまくらいのゴタゴタがちょうどよい。

シマシマ 5 (モーニングKC)シマシマ 5 (モーニングKC)
(2009/06/23)
山崎 紗也夏

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誇りと嫉妬が「宇宙兄弟」(小山宙哉)6
2009/06/25 [Thu]09:08
宇宙飛行士になるぞ漫画。
人気があるだろうし、時事の勢いもあるんだろうな。
面白い。宇宙モノ好きだし。NASAに歴史あり、なんて場面を入れてくるのはうまいなぁ。現場感が巧みなんだよ。

・・・だが、ちょっと飽きてきた。長いよな。人気や勢いがあるゆえの「引っ張り」を感じてしまう。
宇宙飛行士はどうあるべきか、というミステリーがあって、ロマンティックな物語なんだよ。
でも、展開としてはムッタがなにやら「外したっぽいこと」をして、でもそれが「関係あるようなないような」感触で受け入れられる。
で、選考が進んでいく。

そんだけっちゃ、そんだけなんだよねぇ。
いや、十分なんだ、でもな。

で、ムッタって、苦労はしてるけど、なんつーか少年マンガ的な修行や苦行や血や汗を感じさせない。
運とキャラで進んでいくから、ここにきて共感できそうでできなくなってる。

あ、これは嫉妬か。ヒビトに嫉妬するムッタに嫉妬か。どんだけ小さいんだ俺は。
そういう共感のさせ方なのか?

・・・・せっかくの発射前なんだから、じっくりになるのも仕方がないか。
ヒビトの死亡フラグが立ってるような気がする。全体、楽観的だから、冷や水には最良なんだよな。
むむ。
宇宙兄弟 6 (モーニングKC)宇宙兄弟 6 (モーニングKC)
(2009/06/23)
小山 宙哉

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こんな所に山はないはず「ニュー土木」(横山裕一)
2009/06/23 [Tue]09:34
古書店で発見。探してるならAmazonで買えよ、と思うのだが。つい、ね。
手に取ってしまうタイミングってあるよね。

で、いくつか読んできた作者だけど、最初の本らしい。
やってることは変わらない。いや、ここが原点なんだから、ブレていかなかったようだ。

帯に「聴こう」と上條淳士のコメントがあるけど、作品内は確かに音にあふれている。
「ゴゴゴ」「ワーワー」「パチパチ」「ザザザザー」の擬音が、いちばん前に出てくるので、読んでいると音にかき消されて情景が見えにくい気分になる。
普通の漫画だと擬音はトレペとかで指定されてシロフチがついてたりするんだけど、この漫画の場合はもう、堂々と画面に上書きされている。

画面が見えにくいから、音の大きさや音圧にひるんで首をすくめ顔を伏せてしまう感覚……つまり音がデカい、そういう気分になる。
狙ってるんだろうか。すげぇな。違う方角から似た感覚を呼ぶなんて。

画面は平面的だ。3Dのデータを線に起こしただけのよう。ライティングのテクスチャを貼る前の。
空気遠近法も使わないから、遠くのものは小さく書いてあるだけ。
まさに「書いてあるだけ」だから、実に平面。

なので「工作」のようなのがしっくり来すぎてしまうギャグになるし、
「ドレスアップ」も平面の理屈の面白さだ。

ああ、空気の層がないってことは、小さいんだな。ミニチュアの世界なんだよ。
なので、モノの厚みも妙にある。


合点がいった。
いや、面白いとか、新しいとかじゃなくて、合点がいくうれしさのある漫画なんだよな。

ニュー土木 (Cue comics)ニュー土木 (Cue comics)
(2004/01/22)
横山 裕一

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祭司王だからだ!「天皇論」(小林よしのり)
2009/06/22 [Mon]12:22
皇室について、成立と役割と国民、国家とのかかわりを解説する漫画。
イマジネーティブな部分もある情報がわかりやすく受け取れるのは漫画のいいところだ。

本書では皇室、天皇の存在を自然と一体でみなしている。
海や山や風や稲穂のような。
天皇は今日もあなた(日本国民)のために祈っている、という感覚は、確かにもっと共有されていいだろう。
神様はどこかで見ている、天網恢恢の自覚は、きっと社会をよくする。
(これは真顔で思う)
法律で穴埋めをしていく補修作業をがんばるよりも、家の基礎がしっかりしてたほうが長持ちする。まさにそれ。

そもそも階級的な上下でなく、シャーマンキングとして別次元にスライドさせて捉える見方は合点がいく。
特殊で文化的にも意義のある仕事を世襲している人たち、ということだ。
2000年超ってのが神話含みだとしても、国宝なんてメじゃないほど、存在が保持されているわけで、自分としてはそんな続いてる事象をだ、ここ最近の価値観だけで覆せないだろうと思う。
だって法隆寺より古いんだよ。法隆寺がどんだけ大事にされて、補修されて、尊重されているか。
そんだけで価値は十分だ。

基礎となる神話の整理、三種の神器の確立をした天武&持統の功績は大きいな、と思うことも含めて。

漫画としては、繰り返しになるが祭祀のイメージ的な描写も含めて漫画であることのメリットがあり、かつ情報量が豊富で、勉強の基礎になりそう。
(ここで読むだけでなく、巻末記載の資料も参照しなさいねー。でないとウノミだよーと自分へ)

その確からしさだけで十分なのだが、「左翼のこれは間違っている!」的なあげつらいが、皇室の静的な(不滅の意味で)ニュアンスと合わないのだよ。
落ち着け。ちゃんとした存在を丁寧に解説しているんだから、いきりたったら逆に「うさんくせー」「何か隠してるでしょ」って思うだろ。
同調させたいんだったら、怒りじゃなくて「こうなっておりますが?」と提示すればいいのにさ。

って、そういう芸風の漫画なんだけど。

あと、気になるのは秘書みなちゃんによる解説、資料。
なんで手書きなんだろう?
いや、汚くて読めないってんじゃないからいいんだけど、申し訳ないが写植よりも美しいとか、写植とは別の価値があるものには思えない。
最初に作ってたのが手書きで、それをそのまま使ったのかな。
そこは不思議。

ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論
(2009/06/04)
小林 よしのり

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太上天皇の位を定める「天上の虹」(里中満智子)18-19
2009/06/19 [Fri]09:51
太上天皇になるって、藤原史にしてみれば「それがアリなら楽だな~」という大技。
当初の予定通り、天皇が多少弱くても制度でサポートするから権威だけあれば大丈夫、の方向性はブレていない。

近江側の葛野も混乱を嫌い、旧世代らしい行動に出た弓削は死亡フラグが立っていたが、ゆるりと退場の模様。
紀は巻き込まれた感もある。現代の昼ドラだったら主演なのにな。
時代と舞台が悪かった。残念。

政略は藤原史のように、かなり繊細にやらないと。てか、皇族本人が動くと目立つんだよな。
藤原家くらいだと「なんかやってるけど、直接は関係ないし」だが。
政略でなく、忍壁のように仕事で存在や必要性をアピールしないといけないぞ、弓削。
地道に歴史書の編纂にあたる忍壁の人生にあこがれる。
そして、もうひとつの歴史書、万葉集を残す人麻呂もかっこいい。

古事記と日本書紀、そして万葉集あってこその「天上の虹」だからな。


新田部と氷高も、次世代の恋愛を育もうとしている。新人類ってやつですか。
時代は動いてるなぁ。
18-19巻は明るい気分になれるね。

天上の虹―持統天皇物語 (18) (講談社コミックスキス (367巻))天上の虹―持統天皇物語 (18) (講談社コミックスキス (367巻))
(2002/01)
里中 満智子

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天上の虹―持統天皇物語 (19) (講談社コミックスKiss (416巻))天上の虹―持統天皇物語 (19) (講談社コミックスKiss (416巻))
(2003/01/10)
里中 満智子

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皇位継承の決め手とは「天上の虹」(里中満智子)16-17
2009/06/18 [Thu]09:25
史(不比等)の暗躍ぶりがトリッキーになってきて、三千代という謎の味方も登場。
(漫画として仕掛けやすいのかしら)
そんなところで、高市が急死。苦労人だからいつ死んでもって感じだけど、誤爆の毒殺ってのは驚いた。
人麻呂の情熱に、若いころのBL的なアレを思い出してモヤモヤ。
不幸だが、恨まれない人生だった。それでいいじゃないか。
現代だったらよき官僚になれたかな。
合掌。


皇族の物語をつむぎつつ、藤原家の定恵に「血縁だけが問題ではない」と言わせるのは興味深い。
歴史の授業で全国の中学生以上は後の藤原家を知っているわけで、なんとも「らしい」のだが、天皇を悩める人間として描く漫画との相性がいいな。

子どもの世代も「俺がやるよ」「俺もやるよ」で、「どうぞどうぞ」とならない混乱の兆し。
なんか、天皇や太政大臣が必死にやってんのにさ、なんでこう、立場や継承だけに拘泥するのか。
真面目に働けよと思ってしまう。
って、それは努力しようがしまいが、血筋で決まってるからって言われれば、シラケもするか。

讃良が「安定のために」と言いつつも、家族愛、母性愛、女性愛につい踊ってしまうところが、劇としての面白さ。
これは、ずっと変わらない。満智子節ともいえる味だ。

天上の虹―持統天皇物語 (16) (講談社コミックスキス (137巻))天上の虹―持統天皇物語 (16) (講談社コミックスキス (137巻))
(1997/08)
里中 満智子

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天上の虹―持統天皇物語 (17) (講談社コミックスキス (238巻))天上の虹―持統天皇物語 (17) (講談社コミックスキス (238巻))
(1999/06)
里中 満智子

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神になりましょう「天上の虹」(里中満智子)14-15
2009/06/17 [Wed]11:12
文庫の続き、講談社コミックス版14巻以降を読む。

持統天皇(ってのちの名だ)として即位し、三種の神器をそろえる。
高市を太政大臣に据えて、体制は盤石のようでいて臣下は本音を言わない。
讃良本人にしても、野望や夢や理想が自分にあるわけじゃない。夫の遺志で、って時点で求心力は弱いんだよ。

そこで太政大臣がしっかりとか、新都ができればとか、三種の神器をそろえてとか、脇を固めることになるのだな。

天地人でいくと、天(カリスマ、運命的)が三種の神器、地が新都の藤原、人が太政大臣?
人が弱いよね。人が弱くてもいいように天や地をしっかりさせておくってことだ。
これは草壁を立てようとしたときと同じ。


恋愛の方面では、川島と泊瀬部がモメたまま終了。
穂積と但馬、紀と弓削は禁断の愛。
どのケースも女っておっかねぇなと思う。
女の出世は男(夫)次第という現実がありつつも、「愛があればそれを越えてきて!」というモダンな恋愛観で作劇されているので、もう男がかわいそう。
「がんばるから!」「お前のために!」と言わされてる感。

和歌で思いの丈は残ってるんだろうけど、女って・・・・・。普通に働かせてやれよ。
草食系の忍壁と明日香のような「あなたさえいれば」がベストカップルなのだが、これはこれでわき役なんだよなー。

てか、恋愛の方向には讃良はもちろん参加できず、かわいそうというか、そこで「キーッ!あの子たちだけ浮かれちゃって!」ってなってるのではという読みをしてしまってすいません。

天上の虹―持統天皇物語 (14) (講談社コミックスミミ (451巻))天上の虹―持統天皇物語 (14) (講談社コミックスミミ (451巻))
(1994/07)
里中 満智子

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天上の虹―持統天皇物語 (15) (講談社コミックスミミ (476巻))天上の虹―持統天皇物語 (15) (講談社コミックスミミ (476巻))
(1995/03)
里中 満智子

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自分のためだよ「新ブラックジャックによろしく」(佐藤秀峰)6
2009/06/10 [Wed]09:03
なんだか作品以外の話題も多い作者の、最新刊。
漫画に限らず、大手出版業の社員さんはリスク取らない割に不思議と給料がよすぎるのは確かで、それが最後までコストの負担になるとは思うぜ。
(と、作品とも作者とも関係ない部分で援護)


で、移植編はまだまだ続く。移植編の中で過去編が語られ、斉藤先生の青臭い献身が
「それは私たちが●年前に通った場所だ」
とされる。若いムツミ先生が色っぽくていいねーとか言ってられないシビアさ。

しかも当時は法的にも実績的にも技術的にももっと大変だったんだぜという、オマケ付きで。

個人的には、こうした先達の「昔おれも」「以前はもっと」の話はオールスルーすればよろしいと思う。
経験しなくては、考えなくては得られないものがあり、人生はひとり一回なんだから、「~~しなくていいよ」といわれても「なんであなたの人生や経験を引き継がなきゃいけないんですか」だ。

とはいえ、こと話が医療や科学の分野に及べば、そこは経験や実績の積み重ねで進歩していくものなので、そうも無視はできない。
医者は科学者でもあるのだから、新しい、珍しい症例に出会えば知的好奇心がくすぐられる。
うん、わかる。そういうことに正直な人に治療されるのは、精神論で慰める心霊療法よりは安心だろう。


そして医者は人間でもあるのだから、親として子どもを救いたいのは当然だ。
生きるのは欲だし、生かすのも欲。
その欲に対して、恥を思ってしまう。これは日本のものかね?

人生はひとり一回なのに、積み重なる症例にされてしまうの?
立つべきところはどこだ。科学の進歩を信じて願う現代人か、病者の権利を求める優しい身内か。
どっちもいけるはずだよね。
エゴで治療してもいいじゃない。むしろ、エゴで全人類を救うくらいの気負いでいいじゃない。
って、医療事故が増えるのもこういう勢いから、なんだろうね。


科学を信じ、かつ漫画の力を信じる読者としては。
患者を救い、かつ医学進歩的に納得のいく結末を見守るしかないのな。
医者はセンセイ。黙っていうことをきけばよろしい。

しかも病の当事者ではない。読者は見舞客なんだな。このこじれた漫画に対して。

過去巻の読みログ

新ブラックジャックによろしく 6 (ビッグコミックススペシャル)新ブラックジャックによろしく 6 (ビッグコミックススペシャル)
(2009/05/29)
佐藤 秀峰

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誓約は成立だ!「海神記」(諸星大二郎)3
2009/06/09 [Tue]09:30
海を舞台にした日本古代漫画を読み切る。

各地の信仰と海童一行がぶつかったり融和したり、という基本線はそのまま。
古代人でも心のどこかで神々を疑っているところが面白い。
各地で違う神をたてつつ、よその神様もちゃんと敬い恐れるんだよな。

その代表はオオタラシで、巫女としてふるまうのだけど、海神の声が聞こえたり聞こえなかったり、意味がわからなかったりとブレにブレる。
自然の現象があり、人間がそこに解釈を与えているだけなんだけど、偶然も自然も、先読みできない事象ならそれは神業だわな。

そうして翻弄されたうえでの解答は、自分の巫力を信じ、政治的なアレコレはおいといて、神に問いかけること。純粋になること。
海の道を示し、常世への推進力を引き受ける堂々ぶりはカッコいい。イソラじゃなくてオオタラシが主人公だ、って、思えば主役ってものがいそうで確定的ではない作品じゃないか。

最後まで、神々はわかりやすく姿を現さず、常世は実景として描かれない。
でもミケツの「本物らしさ」は残されている。

「常世へ行く」と意識をまとめたところが常世なのじゃよ、ということ、でもないわな。
あんだけ提示しておいて足元でしたってのは、ない。あくまでも常世は目指すべき(すなわち絶対にたどりつけない)場所。

「俺たちの旅はこれからだ!」の完結なので、漫画として、ロードムービーとしては中途半端。
でも、それだけに、わかりやすくない神と人々の関係が面白い。

1-2巻の読みログ

海神記 3 (希望コミックス)
海神記[下] (光文社コミック叢書〈SIGNAL〉 (0007))海神記[下] (光文社コミック叢書〈SIGNAL〉 (0007))
(2007/08/31)
諸星 大二郎

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常世へ!「海神記」(諸星大二郎)1-2
2009/06/08 [Mon]10:08
気分的にはSABE作品追悼読みをしようかなとも思いつつ、積んであるものから粛々と。

潮出版社の3巻構成のものを古書店で発見。

古代日本が舞台で、狩りと採集で暮らし、山や火に祈るんでなく、海に暮らす人たちの話。
水害と豊漁をなぜか呼ぶ海童(わだつみ)ミケツといっしょに、海人(あま)たちが東の常世(とこよ)を目指す流れ。
各地の信仰や神様を取り込み(打ち倒し)つつ、ミケツ&海神の伝説が!
という漫画だ。2巻までのところ。

北九州が舞台で、半島からより進んだ文明(武器と船)を持つ人たちもやってくるけど、それだけで全体を支配できるような技術力ではなく、神様の権威を借りなくてはいけない。
人間は適度に政治的で合理的でもあるんだけど、文明の根本的な進んでなさ(現代からみて)がそれをさせないという、バランスがいいね。
古代人はもうとにかく神様を信じ、恐れていたんだという一本調子ではない。

とはいえ巫女のオオタラシだけでなく、海神の声が届いたり、ミケツが神がかった現象を呼ぶことは確か。
始まってしまった常世行きのロードムービーを通じて、神々や常世なる楽園がどう顕在化するんだろうか。
海神記 1 (希望コミックス)
海神記 2 (希望コミックス)

海神記 上 (光文社コミック叢書“シグナル” 6)海神記 上 (光文社コミック叢書“シグナル” 6)
(2007/07)
諸星 大二郎

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SABEさん、逝去
2009/06/06 [Sat]22:31
ここには、漫画/漫画関連の情報を摂取したことしか書かないだろうなと思ってたのだけど。

SABEさんが亡くなった(ていた)そうな。
ワニマガジン公式サイト
コミックナタリー

絵もキャラも、ギャグも、煮込んだような展開も、自分の好みに忠実なところも、好きだった。
学生時代に「BEAUTIFULL MONEY」をジャケ買いして、ファンになって、
そこから見つけた単行本はことごとく買って行って、
最新の『世界の孫』(読みログ)がいちばん面白かったということが幸せで、
(自分の中では)上がってる、キテる作家だったのに。次回作も期待してたのに。なんでここで。

なんでここで。

合掌。

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月のファベーラだ「MOON LIGHT MILE」(太田垣康男)18
2009/06/02 [Tue]09:08
ムーンチャイルドの、ルナネクサスの現実を掘り下げる。
これまでもハードな近未来宇宙漫画だったけど、18巻で掘り当てた地下世界は、まるで地球の濃縮版。
問題だらけの上に蓋をして、最先端の数パーセントが「人類の存亡」を語っている。

Jr.連中との小競り合いがまさにガキのケンカと思えるほど、大きく重たいテーマへ。

ルナネクサス社会が抑え込んでいるものは、なんなんだ。いたしかたない格差なのか。
(中国様はどこいったんだ)
表の世界の裏(ややこしい)はバーチャルな会議で制御される意思だけ、目的だけの思想(野望)世界。
都市の地下は注射を打たないと生きていけない、肉体がある世界。

対置としてクッキリすぎて、でもフィクションだからと思えない二項が肉薄する。
ロストマンも機械で生きているんだから、注射を打ってるのと同じだ。
人間はどうしたって生きていたいって、業なんだけど、贅沢さのレベルは違うよな。

テロリストの瞳がきれいすぎる。それはそれで、純粋さだけで処理していい話じゃない。

ムーチャイルドの可能性は、表と裏、月面と地下をくっつけることだってできるはずだ。
血や汗は必要だろうけど、そう思いたい。だってこれ、物語なんだもの。
いい夢みさせてくれ。



気になったところ。
ファベーラは本編に注があるようにポルトガル語でスラム。検索してみたらブラジルのスラムの意味がよくひっかかった。
一方でブラジル料理の店名でも見つかる。家庭料理ってことなのかな。にしては、呑気な名前に聞こえるけど。

あと、Jr.のムーンワーカーにツノがあるのは、やっぱ指揮官だから、だよな。
3倍とか言い出さなくて、本当によかった。そこは別バラでお願いします。

(関連の読みログ:作者別カテゴリ太田垣康男

MOON LIGHT MILE 18 (ビッグコミックス)MOON LIGHT MILE 18 (ビッグコミックス)
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あえて危険な斜面を駆け降りねばならない「電波の城」(細野不二彦)8
2009/06/01 [Mon]16:37
ドス黒い部分をパーティ会場という公開の場で発現して、ブラック天宮ですっとばす!
のか、と思ったらケロっともと通り。

紀州のご老人なんていう、響き的にも「日本のドン」みたいな切り札もちらつかせて、すっかり権力ゴロの扱いに手慣れてきたなぁ。
権力ゴロに、怪しい魅力と特殊な情報源で切り込むところがヒロイックだったのだけど、これでは同じ穴のムジナというか、目には目を的な攻撃にも思える。
そもそも目的が不明確で、ひょっとして「自分が電波の城の頂点に立つ」という私情から動いてるのか。
なんたって、次の仕事は格闘の世界。グラドル業界も、縦割りとか仲間意識とか、ありそうなんだよな。
(このへんは「はるか17」(読みログ)的な感覚なんだけど)

そこからジャーナリストとか文化人的な面も持つ女としてはばたくって、なんだ、フジワラノリカの(歩みつつある/歩み損ねた)路線か。
ずいぶん、魅力的じゃないところじゃないの、それ。

そんなところだとすれば、その思いはどこかで「正しさ」からすっ転ばされる可能性がある。
それが谷口記者なんだよな。最初はわき役で、さくっと抱き込まれたかと思いきや、獅子身中の虫として面白く動いてくれそう。

漫画の中で天宮の「正しさ」って、担保されてないんだよな。
なのに、最初は怪傑美女、カッコいい!なんて読んでいた。丸めこまれていた自分を反省(笑)

電波の城 8 (ビッグコミックス)電波の城 8 (ビッグコミックス)
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細野 不二彦

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