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読んだ漫画単行本をひたすら記録。読んだ端から。
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ついついガツガツしちゃう「シマシマ」(山崎紗也夏)6
2009/09/30 [Wed]11:04
女子でも男子でも読める恋愛漫画って、古いとこだと「あすなろ白書」のよう?

表紙が2人になった6巻。
1~5巻まではシオさんに添い寝男子4人のピン起用だったから、これからはカップリングを暗示するようなペアでいくのか?

この巻はリンダと菖子さんのパートが解決したと思われる。
リンダが恋心で悩み、性欲を満たすことで関係を固定しようとするが、大人の菖子さんからすると、そんなんで感情も関係も確定しない。
恋愛に物語のような始まりも終わりもないのだな。

リンダは感性や会話でモテていると思うけど、そこに邪念が入ると感性の良さが崩れる。
マシュは天然でかっこいいのだが、空気の読めなさを頭の良さ、知識、経験で補っているから、地味でもブレが少ない。
リンダとの対比もあって妙にかっこいいんだけど、そこかしこに「経験上で」みたいなテクニックを感じるし、それを使ってる自分をうれしく思ってるわけでもなさそうだ。

次からは構成の上で意図的に寝かせていた風の、ランとシオさん編。
ランはおそらく4人の中でいちばん(モデル的な意味で)顔が良く、カンがいいからモテる。
シオさんに対して、押して待って、ダメっぽいので引いてみる。
嫉妬に苦しんでみっともないところは見せない。
強力だなぁ。自分をコントロールできる人がモテるのは正しいんだろうけど、漫画的には感情で動くキャラの方が魅力的になってしまうので、ランは物語の主人公っぽくないのだよね。

ではガイは。
次男、良い育ち、かわいい顔。母性本能を刺激してモテるから、受け身でいられる。
結果、狙って磨いたランや必要に応じて身につけたマシュ、飾らなくていいリンダと比べるとテクニックに欠けるのだろうな。
受け身キャラのガイがシオさんに対して動く。感情を出す。そこでしょう。

と、冷静なフリして読んでいかないと。
悶々したあげくに「※ただしイケメンに限る」という冷や水を自分でかぶらなくてはいけないのだよ。ふう。

シマシマ 6 (モーニングKC)シマシマ 6 (モーニングKC)
(2009/09/23)
山崎 紗也夏

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オリオンの翼を広げよう「宇宙兄弟」(小山宙哉)7
2009/09/29 [Tue]10:59
打ち上げから日々人が月に立つまでの7巻。

人間関係や訓練でモヤモヤを貯めて発散させる展開の漫画だけど、この巻は爽やかだ。
吾妻さん方面にも問題ない。
6巻分のモヤモヤを吹っ飛ばす打ち上げだな。



ドキュメンタリー映像ではアポロの月面着陸ネタはよくあるが、じっくりと漫画で描いていく。
しかし爽やかすぎるのに対して、月面着陸ってアポロでやってたじゃん、って感覚もある。
月でのジャンプも、アポロの飛行士たちがやってなかったっけ。バギーで走ったりさ。

漫画の中ほど盛り上がれない自分がいて残念だ。
ちょっと未来の日本人の話だというところに親近感を持てそうなんだけど、やはり火星や小惑星まで辿り着いてくれないとな。
それはムッタの仕事か。
このままだとすごい長い連載になりそうだが、もう訓練から打ち上げ、着陸まではやったので、「あれから●年後」の展開でもいいかな。

やってることはシンプル、地味に見えても、宇宙だと大変なんだよな。
「オリオンの翼を広げよう」「月のウサギは彼だったんですね」
宇宙に行くと、簡単なことが偉業になる。
宇宙で人間は詩的になりたがるのかもしれない。

宇宙兄弟 7 (モーニングKC)宇宙兄弟 7 (モーニングKC)
(2009/09/23)
小山 宙哉

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お楽しみに!!「反逆ののろし」(榎本俊二)
2009/09/27 [Sun]10:01
本棚整理をきっかけにして再読。
表紙を手にして、内容がすっと思い出せないけど「面白かった」感触がよみがえるんだから、いい漫画だろうと。
読んでみて記憶もよみがえる。
犬語の漫画って初めて読んだよ、当然だけど。

表題のシリーズは無声漫画で、得意の動きと事故的な事象のギャグ。
機械的、非人間的にコトが運ぶ中で、動きが非常になめらかで脳が「リアルだ」と感じてしまう。

人物に背景などなく、展開に物語はない。ギャグがギャグとしてある。
しかもコメディアンのように出てくるだけで笑いを呼ぶほど奇矯な風貌でもなく、動きが過剰すぎたり、爆発などの派手な演出があるわけでもない。
シンプルに「アレがこうした」ってだけで笑いを作れるかというストイックな作品だ。
装飾がないから状況の唐突さが立っていて面白い。

無声漫画でいうと横山裕一を思い出して、あちらはセリフなしで(会話がある作品もあるけど)、展開、物語を進めるわけだな。


その姿勢で「風前の灯火ジョニー」が作者渾身の作だというのもわかる。
「反逆ののろし」でも巻末に収録だし、辿り着いた感はあるのだけど、うーん、やっぱり技巧が優先されすぎじゃないかな、とも。

コマ割と絵を極力シンプルにして、言動のテンポと強さでギャグを作った、骨格標本のような美しさは感じるが、贅沢な脳はすぐに過剰な刺激を求めてしまうからなぁ。
しかもあとがきで苦労話も載せてしまっているので、読者も構えてしまう。ハードルが上がる。

ゴルフ雑誌や麻雀雑誌に描いたパロディ、風刺漫画の方が、力の向け方が鋭くて面白い。
でもその鋭さは題材や読者層を絞ってるからの、当然の絞り込みなわけで、この攻撃的な鋭さのままにシンプルなギャグ表現をつめるとしたら、媒体はどこだ。

うーん、もうどこの雑誌も島宇宙なんだよなぁ。

反逆ののろし (アクションコミックス)反逆ののろし (アクションコミックス)
(1995/01)
榎本 俊二

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何を笑いにするか「戦後ギャグマンガ史」(米沢嘉博)
2009/09/26 [Sat]09:15
米沢嘉博によるマンガ史三部作、ギャグマンガ編を読む。

「はじめに」でも書かれているが、マンガの「何を笑うか」「何を笑いの対象とするか」の変遷からは笑いの文化史も読み取れる。
芸能やテレビのお笑いともリンクした論に深められる題材なんだけど、マンガだけでも労作といわれる作業の後継者はどこだ。

笑いって進化してるんだな。進化してて当然なんだけどさ。自分の生い立ちより古い文化の変化って肌感覚を持てないけど、読めば少なくとも脳では感じられる。

というわけでメモ。



漫才師や落語家の演技にも通じる「状況の笑い」(誰かがおかしなことをしている)から、
笑わせるための「道化役の笑い」が出て来て、これは出てくるだけで面白いコメディアンなんだけど、マンガの場合は描きたい放題にドタバタ(スラプスティック)させられるからなお軌道に乗ったという。

変な顔のヤツが出て来てドカンと何かする。
そんだけで笑える。人間にはできない絵の強さ(記号)がマンガの笑いを引っ張った。

そして週刊マンガ誌で「笑いを情報として送り出す」のが赤塚不二夫だったと。
「シェー!」はもうびっくり表現のギャグじゃなくて、面白いポーズの記号として流行る。マネされる。
意味や脈絡はおいといて「シェー!」が面白いという、考えるだにめちゃくちゃな状況だ。すごいなマンガ。

今でもテレビの笑いが1分になったとかキャラ芸になったとかいわれるけど、瞬間的な感情の笑いってどんどん瞬発性を磨いてしまうのかも。

でもマンガのギャグは、ギャグだけを取り出していく瞬発的な先鋭化を一段落させて、パロディやデフォルメを交えた生活ギャグに一種、回帰していく。
元にしてる生活感は大人のもので、かつての少年(良い子)が過ごす社会ではないけど、なんにしても脈絡のある笑いに戻っていく。
少女マンガはマンガらしい世界にギャグのキャラ(コメディアン)を放り込む、異端児のギャグがあるし、吾妻ひでおはマンガのお約束を逆手に取ってギャグを作る。

「うる星やつら」も「Dr.スランプ」も、一定の秩序がある世界に笑いの元となるキャラを送り込んで行くギャグマンガだ。

赤塚不二夫から山上たつひこで暴れまくられた「ギャグのための純粋ギャグ」には、もう笑い疲れてしまったってことじゃないか、読者は。
生活体系から言語体系に進んで瞬発性を獲得したギャグが、また生活体系を求めて行く。

マンガはそのままで非現実的だから、キャラやギャグにはある程度、秩序の地盤が欲しかった、ということかもしれない。
「マンガは世界を閉じてから笑いを作る」のね。

いやほらやっぱり、テレビ芸能とギャグマンガ、意味と無意味あたりを駆使して、誰か続編を著してくれないかなー。

だって、「ねじ式」の意味不明さをギャグとして語ってはいるが、吉田戦車やうすた京介には辿り着いてないんだもの。
もったいない。この素晴らしい滑走路、もっと活用されるべき。

戦後ギャグマンガ史 (ちくま文庫)戦後ギャグマンガ史 (ちくま文庫)
(2009/08/10)
米沢 嘉博

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本来の間合いだ「串やきP」(SABE)1-2
2009/09/25 [Fri]10:00
そろそろ追悼本が出るよね、という頃合いに再読。
ペンギン虐待が持ちギャグのひとつである作者が、
ウミガラスをペンギンに改造するというヒドイ虐待を振り出しにして、動物格闘漫画を描いた。

動物、格闘、そして動物愛の変態男子、動物虐待の変態女子。
SABE漫画のアダである「醜いオヤジ」もあまり出てこず、変態と美少女と動物とバトルで構成される。
ウミガラスにしてペンギンの串Pの体術は主人公らしい「小さいけど速い」型で、大型デクセのあるカンガルーやオオアリクイとの対比は格闘漫画の見どころいっぱい。
それでいて「なんでウミガラスが…(笑)」という脱力感は常時ある。
なにしろ人間から見ると串Pの体術も「小躍り」なんだから。

暴力女子も妹もサービスショット(エロはないよ)多めだ。
なんだか作家性の純度が高いんじゃないの。
と改めて思った。

しかし。
2巻に入って、主人公の動物好き変態・晴間の嗜好が「純粋さ」というキーワードに変化し、動物虐待変態女子の不二子の背景も見えそうになったところで、未完である。

3巻が出ないまま放置され、作者も亡くなった。
3巻、出ない者かな。1-2巻も絶版なのかなー。

今度の追悼本の売れ方次第で、ってことを期待しよう。

串やきP 1 (MFコミックス)串やきP 1 (MFコミックス)
(2000/11)
SABE

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串やきP 2 (MFコミックス)串やきP 2 (MFコミックス)
(2001/09)
SABE

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さべちんさべちん
(2009/09/30)
SABE

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きたならしく野獣のような私有欲「光る風」(山上たつひこ)上下
2009/09/24 [Thu]09:25
本棚を整理していて発見した漫画を再読。ちくま文庫の漫画、結構持ってるよな。

管理社会を強めて行く仮想の日本で、人間の権利と権力とを巡って話がぐるぐるする作品。

金持ちのボンボンでありながら、友人の関わった事件、事実をきっかけに家を出て、管理社会に反発して投獄されてクソの道(産道)を通って生まれ変わる少年の成長譚……のようでいて、その成長もまったく報われずに終わる。

政府の権力と個人の権利ってのはわかりやすい対立で、腐敗しやすい権力に対して「個人を支配するな」と叫ぶのが物語。
となると「腐敗した権力なんてぶっつぶせ!」な展開と結論になりそうなものだが、そうではない。
最終的に、自然災害に追われた少年(大人になっているはずの)も、政府が用意した配給の水に並んでいるのであって、これはもう手ひどい皮肉なんじゃないか。

人間は群れなければ生きて行けない。それは自分を愛する家族だけでもいいんだけど、外国の脅威とか、自然災害とかを想定すると国家での団結が必要であるという、作中で敵視されていたものを肯定せよと迫ってるよな。
この無力感と違和感があるから、いつ読んでもモゾモゾと感想を抱ける作品なんだろう。

光る風光る風
(2008/07)
山上 たつひこ

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光る風 (上) (ちくま文庫)光る風 (上) (ちくま文庫)
(1997/12)
山上 たつひこ

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(1997/12)
山上 たつひこ

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ヤラセっぽいの?「とりから往復書簡」(とり・みき/唐沢なをき)2
2009/09/23 [Wed]09:08
エッセイ漫画、または実録にギャグをふりかける作品が得意の両者による合同作品。
往復書簡というか交換日記の要領で、全ページ2色刷り。
1巻と同じで奥付まで「とり」「唐」で色分けされている。

内容は相変わらず内輪ウケすれすれなので、2人の交遊とか関係者とか界隈を知ってればより面白いけど、
鹿野司氏のネタ、街の外人のネタがふいに出てくるタイミングとか、絶妙なクスグリもあるので大丈夫だ。
(自分の読み方は「関係者についてわからなくもない」くらいだと思うが)

それに交換エッセイ漫画として、外国人から取材(される)につながったり、
景品当選からクルマ、事故、路上観察に、または現実逃避から日常のピンチ、アウトドア、多忙な日々へと話が転んだりして、話が面白い2人のダベリを聞いているような読み進めがいいなぁ。

「こういう漫画を描けというのか!」の天丼なんて、この形式でしか生まれなかったろうし。

しかし2巻も出るとは思わなかった。
最近の話よりも、過去の思い出の発掘の方が多いんだぜ。ネタ続くのかな。
コミックリュウは懐かしさの共有もテーマなんだろうな。
いい意味で新しくない漫画雑誌、レーベルなのではないか。

とりから往復書簡 2 (リュウコミックス) (リュウコミックススペシャル)とりから往復書簡 2 (リュウコミックス) (リュウコミックススペシャル)
(2009/09/12)
とり みき唐沢 なをき

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工夫がつきましてござる「シグルイ」(山口貴由・南條範夫)13
2009/09/22 [Tue]09:51
表紙の肌色率が高い、狂い咲き剣術の最新刊。

この巻は忠長の狂気が掘り下げられ、狂人が権力をふるう強さ、恐ろしさの表現から始まる。
あの千加を制し、清玄を伏させ、笹原を抑える。
殺傷能力ではない強さでねじ伏せる。
特に笹原は源之助を抑えている存在として出てきているし、
そもそも御前試合を始めなければ、真剣でといわなければ死傷者は出ないわけで、
すべては忠長が中心。

改めて「この作品で最強は忠長」と断言しているわけだ。


しかし、そこで源之助はといえば、御前試合で邪法を用いる覚悟もあるほど、復讐の鬼と化している。
清玄は将軍に伏したが、源之助にその用意はない。

剣の才気や実力ではないところで、違いを出している。
作品と読者の間合いも、じりじりとしているよな。
だから面白い。読んでいて緊張感がある。

このままじっくり続けてくださいな。


そうだ。
源之助が虎、清玄が龍、屈木が蝦蟇で、猿は猿。
笹原が蛇、千加は馬?
蝦蟇が別ものなんだけど、干支でも揃うのかと思った。

シグルイ 13 (チャンピオンREDコミックス)シグルイ 13 (チャンピオンREDコミックス)
(2009/09/18)
南條 範夫

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ほんの6600万年前のこと「DINO2」(所十三)1-2
2009/09/20 [Sun]13:23
「恐竜発見記」以来、恐竜漫画家の道をひた走る作者。
「竜の国のユタ」もちょっと読んで、面白さに安心したところで、「恐竜大紀行」の路線ならコッチですよと勧めてもらったので先に読む。

「DINO2」と書いて「ディノ・ディノ」と読む。
サブタイトルは「The Lost Creatures」で、恐竜を冠すると翼竜や魚竜をはじめ分類や系統の上での魅力的な古生物を含められないから、だろうな。

内容はまさに「恐竜大紀行」の路線で、食事や巣作り、子育て、群れなどの恐竜(いわゆるね)の生態を題材にして、物語を紡ぐ。

肉食にしても「骨まで食える」ことや「体格の違う異種で共闘する」考察で、お勉強がドラマになるのだ。
ティランノサウルスとトリケラトプスの因縁なんてのは、使い尽くされた題材なんだけど、そこに刷り込みや糞食といった現在の生物の習性を織り交ぜて、かつ擬人化された情緒もある。
有名な闘争化石から導いた「伝説」のエピソードなんて、古生物のファンはウンチクで、ドラマとしても笑える仕掛けだ。
練り込まれた作品だなぁ。

どんなにわかりやすい(子ども向けの)文章でも、これほどイメージあふれた「解説」はできないだろう。漫画の解説力おそるべし。
監修や解説、原作を立てずに作者が独自に研究して物語に仕上げている。
解説コラムも作者によるもので、「漫画ではこういう描写もアリかと・・・」との断りもある。
もちろん、これは一説にすぎないと心しつつ読むのだが、ある程度以上に調べて書いているのだから、登場生物を動かす時、あまりにもご都合主義に動かすことは作家の理性としてできないだろうという信頼感はつよい。
(翼竜の羽の傷、とかね)

デイクラエオサウルスとランフォリンクスのペアは、恐竜大紀行のサンダー(アパトサウルス)とペッカー(アルケオプテリックス)を思い出すし、群れを守るために犠牲になるトリケラトプス父も、思い出すところがある。
そういった意味では二番煎じともいえるが、古生物研究の発展を考えれば、新種や新解釈に連れて描かれるべきジャンルなんだろうな。

羽毛恐竜なんて出てこないんだから、「恐竜大紀行」には。
決定版が存在し得ないジャンルでの、作者の継続的な活躍に拍手。

で、これもう絶版みたいで、3巻がプレミア付いちゃって買えないのよね。
いつかどこかで、絶対読もう。


しかし、自前の恐竜知識って、どうアップデートしていけばいいのやら。
とりあえず恐竜漫画を追いかけていこうかな。
DINO2 1―The Lost Creatures (モーニングKCDX)DINO2 1―The Lost Creatures (モーニングKCDX)
(2003/02/21)
所 十三

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DINO2 2―The Lost Creatures (モーニングKCDX)DINO2 2―The Lost Creatures (モーニングKCDX)
(2003/07/23)
所 十三

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赤門新聞です「元祖!浦安鉄筋家族」(浜岡賢次)23
2009/09/16 [Wed]09:30
思い出したように読んだ。

相変わらずなので、あまり新鮮味はないんだけど、ふいに「赤門新聞」のようにスマッシュなギャグが出てくるから油断できない。
テレビ欄まで赤門って!
小鉄たちが何かしてれば先へのドライブ感は自然に高まってしまうけど、赤門はマックスのパワーで出てくる。
存在、設定が異常なので、出てくるだけで面白い。

小鉄の大暴れなんて、天然ものの異常さに比べればかわいいものだ。
順子の全力疾走には小鉄も目を剥くのだし、実は小鉄は頑丈でパワフルなだけの一般的な人物で、脇の面々の方が強い。
天然最強。赤門新聞はじめ、小鉄はコマの奥で爆笑していることも多いよな。

やはり個人的には順子が好きで、暴走が他己的だからだろうか。
自分でやりたくってやってるわけじゃないけど、相手を思ってこそつい、というウッカリ感がかわいいのだよな。


で、なんとなく読んでるので小鉄に姉の桜がいることを知らなかった、もしくは忘れていて、かつ花丸木くんと付き合ってるってのはなおさらに。
単行本だと流し読みがちなのかしら。

トータルの感想を持つのが難しい漫画だ。それでいいんだけど。
リニューアルしたら、またナンリングが1巻に戻って新規層が増えるといいけれど。
内容を引き継ぎつつつタイトルを変えていくのって、バキとかと同じチャンピオンのメソッドなのかしら。

元祖!浦安鉄筋家族 23 (少年チャンピオン・コミックス)元祖!浦安鉄筋家族 23 (少年チャンピオン・コミックス)
(2009/07/08)
浜岡 賢次

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わしそんなに贅沢でっか・・・・?「チェリーナイツ」(小田原ドラゴン)4
2009/09/15 [Tue]09:48
江藤先輩のイジられ方がひどくて、笑っていいのかためらう場面もあった4巻。
30超えた純真童貞をイジらんでやってくれ……。

腐女子デリヘル嬢なんて、同人誌購入で応援したのにドロンだよ。信じられない。
そりゃ、作品のファンじゃなくて下心アリの購入だけど、いきなりストレートな風俗嬢詐欺に切り替えることないだろ。非情。
オタクノリについていけずに逃げるとか、そういうオチもあったろうに。

3巻までで田村は器用な鈍感野郎として生きていることがわかったが、
職場でバカにされていても鈍感力が盾になっていればいいけど。

読んでいて不憫に思うのは上から目線なので、ひょっとして自分は読者の対象外なのかもしれない。
笑おうぜ、この不幸を。

ニコニコ江藤マンなんて真顔でできないよ。江藤先輩はすごい人なんだよ。
山下はすみのようにすぐアッチ方面の世界に染まっていくのがおかしいんだよ!

そんな江藤先輩に、居場所を与えてほしい。
お乳解放隊でも、日蔭者同好会でも、暗黒舞踏の教室でも、はじめそうで関係が続かない。
江藤先輩がもとめているのは恋人とか性欲の解消じゃなくて、
そもそものコミュニケーションなんじゃないかな。
田村とだけでなく。
ドクターフィッシュとの交流はできなかったが。

笑おうぜ!

チェリーナイツ 4 (ヤングマガジンコミックス)チェリーナイツ 4 (ヤングマガジンコミックス)
(2009/04/06)
小田原 ドラゴン

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貸本版を!!「悪魔くん 世紀末大戦」(水木しげる)
2009/09/12 [Sat]09:46
なくなってしまったチクマ秀版社の「悪魔くん」をブックオフで発掘。

「悪魔くん」はアニメの記憶のほか、ちくま文庫で「悪魔くん 千年王国」を読んでいるが、あまり覚えてないのだよな。
一万年にひとりの天才が世直し、というプロットだけだ。

この「世紀末大戦」は、仕掛け人が「貸本版の続き」として作者を動かし、87-88年に連載されたもの。
舞台が10年後の97-98年に設定されていて、好景気の時によくぞ不景気で不自由な社会を描いたものだよとは思うが、刊行が05年で読んでるのが09年だから、実にタイミングが悪い。
そもそも残念ながら漫画としてはいまひとつ、盛り上がりに欠ける。

貸本版にこだわるあまり、あらすじで序章を割いてしまって出鼻をくじかれているし、
その後の本編も盛り上がりどころを逸したまま続いてしまったのではないか。
悪魔くんの復活、使徒の集まり、敵となる政府や悪魔の侵攻など、あらすじのままのスピードでザクザクと進みすぎている。
アクションの場面はそこそこ描いてあるんだけど、世界や物語があっさりしすぎている。

と、「千年王国」ではどうだったか、思い出せないところでなんなんだが。

長期連載のノリなら、復活した悪魔くんがぶちあげる世界の改革についてねちっこく、壮大に語ってノセてほしかったし、
短期連載なら使徒や敵軍勢をガッツリだして盛り上げてくれないと。

なんて僭越にも思うのだが、要はやっつけ感があるのだ。


あとがきの解説で、仕掛けた当人が「ほかの仕事が忙しくなったので友人にパス」みたいなことになってるし、貸本版にこだわるあまり、迷走した作品なんじゃないだろうか。

というわけで、「千年王国」を読みたくなったんだが、もう手元にないんだよな。
悪魔くん世紀末大戦 (Legend archives―Comics)悪魔くん世紀末大戦 (Legend archives―Comics)
(2005/05)
水木 しげる

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悪魔くん 貸本版悪魔くん 貸本版
(2007/06)
水木 しげる

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悪魔くん千年王国 (ちくま文庫)悪魔くん千年王国 (ちくま文庫)
(1988/06)
水木 しげる

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頭角をあらわすぞー「思ってたよりフツーですね」(榎本俊二)2
2009/09/11 [Fri]10:58
「ムーたち」の作者が描く青春エッセイコミック。

読んでいる感覚としては、良すぎるテンポに引っ張られる。
コマの大小はあまりなく、枠線の太い細いを使わない漫画なのに、なんでだか「ハイ次、ハイ次」の勢いがあるのだよな。
語りたいネタがあって、それに対して即応して描いたかのようなテンポ。
そのためには話題もズレるし、人物も自由に出入りする。ネタとテンポのための構成なんではないかと。


で、半分以上は現在の日常で、なかなか回想に入らないのだが、そこも含めての味わいだろう。
日常の中からじわりと「漫画通信講座に取り組む」「高校の映研でバカやる」「映画の専門学校に入る」と、青春エッセイが進んでいくのだが、読んでいるうちにどうして回想が遅れたのかはわかる。

恥ずかしいのだ。19、20歳当時の自分の自意識が。
ひょっとして序盤の休載は「そこにたどり着きたくない」党非難ではないかと。
そこにテレがあるために、なかなか入れなかったのではないかと邪推してしまう。

それほどに、専門学校以降の展開はカユイ。
そこをかきむしったところで2巻へ続く(はず)のだから、うまいヒキなんだけども。

でもまぁ、「最悪ここまで」のギャグ漫画家も家族を持って子供をやしなってるんだから、十分すぎる立派さであり、カユい青春と向き合うにはいい頃合い・・・ということか。

本来のギャグ漫画に比べてキレや勢いで勝負する作品ではないけど、違う緊張感のある漫画だな。

でもいちばん笑ったのは「エンドウ編集長の顔」なんだけどさ。あとがきまで読んで爆笑した。1巻まるごと使って(意図的か無意識かはともかく)ギャグを仕込んでたのかよという……。

思ってたよりフツーですね (1)思ってたよりフツーですね (1)
(2009/08/28)
榎本 俊二

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大人漫画を描いている「週刊文春『ギャグゲリラ』傑作選」(赤塚不二夫)
2009/09/08 [Tue]09:26
赤塚不二夫展で購入。
展示を見た後だと「レッツラゴン」を読みたくなっていたのだけど、ちょうど刊行がないようで。何度か復刻はしてるみたたいだから、どっかで読めるだろう。

あとがきの担当編集者対談でも触れられているが、バカボン、イヤミ、ニャロメなどのスターキャラは出て来なくて、基本的には時事ネタ漫画だ。
編年で構成されていて、各年の扉には掲載作に関連するニュースが載っているから助かる。
でなけりゃ、「セリフに注が入りまくる」ネタで「なんクリ」をすぐには思い出せないよ。
10年分の連載からの傑作選で面白かったのだけど、全部読もうと思わないのは時事ネタだからだな。

野球と政治のネタは多くて、ジャイアンツを会社に例え、長嶋の言動を空き巣にやらせてみて、角栄はじめ政治家の裏顔も皮肉って見せる。

時代を経ても安心して笑えるのは、ギャグにする際に主張や思想が抜ける、弱まるからだな。
角栄の逮捕について作者の喜怒哀楽は、今読むとどこにあるかつかみにくい。角栄ザマミロだったのか、どうなのか。
ジャイアンツファンと読めるが、てペナントレースを踏まえて、ギャグで応援している。ダメだダメだ、いいぞいいぞと騒いでるだけじゃない。
時事ネタなんだけど、ギャグの作り込みが笑いを保存してるんだな。

江川についての「ちょっとまずい話」なんかは、すでにギャグではない。
マウンドで立ちつくす江川(に見える投手)。
そこに二軍選手たちの会話が重なるんだけど、読んでいくとそれが昨晩のものだとわかる。
変わらない風景が「どこまで続く?」のがギャグといえばギャグなのか。
これは本気だったかな。さすがに。

この話の最後の「狼は生きろ 豚は死ね」にしても、江川とは関係ないところのフレーズだよな。
(角川映画のキャッチで有名になったコピーだよね?)

各種の時事と、知識、関心を総動員して、ズラしてからギャグにする。
最初に遠くまで行こうとしてなかったのかな。時事から、一歩ずつズラす。

「マジメにフザける」がよくわかる漫画だ。
週刊文春「ギャグゲリラ」傑作選 (文春文庫)週刊文春「ギャグゲリラ」傑作選 (文春文庫)
(2009/08/04)
赤塚 不二夫

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やっぱり自然がいいね「ニッポン昔話」(花輪和一)下
2009/09/05 [Sat]09:58
新装版の下巻を読む。

収録作品は「鶴の恩返し」「カチカチ山」「花咲か爺」「桃太郎」「コブとり爺」「猿蟹合戦」と、
描き下ろしのニッポン未来話、そしてニッポン現代話の「夢のつちのこ」。

鶴の恩返しと猿蟹合戦が割合、そのまんまだが、ほかのは花輪的倫理観、世界観でアレンジされている。
桃太郎がロボットだとか、花咲爺を助けるのが川にすむ土偶とか、細かいキャラ造形も面白いのだけど、視座のユニークさはそれを上回る。
カチカチ山なんてミステリー仕立てになってるのだ。
確かに、おじいさん側の証言だけでは一方的に狸を責めることになってしまうものな。
昔話の爺にはいい人と悪い人がいるので、悪い爺である可能性も捨ててはいけない。

というか全体的に、爺のみならず人間(大人の男性)は汚く醜く欲深く描かれている。
動物や精霊(土偶とか宇宙人的なものだが)は自然に根ざして生きているのに、
人間が関わると途端に世界が歪んでしまうのだな。
その様子を童女が見て、あーあと慨嘆する。この配役はほかの花輪作品でもほぼ変わらないんじゃないか。

それを踏まえて読むと、最後のツチノコ親子は、人間を自然に返しているわけで、落ち着くシメだなぁ。

上下巻合わせてお勧め。
「刑務所の中」の次に「ニッポン昔話」を読むといいかも。

ニッポン昔話  下巻 (ビッグコミックススペシャル)ニッポン昔話 下巻 (ビッグコミックススペシャル)
(2009/08/28)
花輪 和一

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実感のある自分なんか「ホムンクルス」(山本英夫)10
2009/09/04 [Fri]09:51
ようやく出ました10巻。間が空いたからといってどんな話だったっけ、と思う必要はなく、名越と伊藤くんとの対話が続いている。

伊藤学くんの過去が明らかになり、父から受けたトラウマが克服される。
カウンセリングしてたら自分をカウンセリングしてしまった自壊は描写の細やかさも含めてわかりやすく、よくある展開のような気もして、この漫画だと「実はそれは」のような気もしてしまうが、ここでまたジタバタしてもしょうがない。
これはきっと9巻までを思い出しながら10巻を読んでるからで、通しで読んだら相当なカタルシスだろうな。

そして、名越はひとりで「実感のある自分」を求めだすのだけど、これは重いぞ。
中学生が「本当の自分」を夢想するんじゃなくて、オッサンが「過去に捨てたはずの自分」を求めるんだから。

仮に取り戻したところでどうするんだって話だ。
取り戻せてよかったね、本当の自分でありたいよねとかいう、ドリーミンなシメって、なんでそこまで大事にされてるの。主人公だから? ホームレスでかわいそうだから? 文明やカネを捨てた聖人だから?
過去も現在も飲み込んで生きるんじゃないの。
だから、飲み込むために思い出すのだな。捨てて、逃げたままではいけない。

と思ったが、ここまでの展開と方針が確定でいいのかがわからないのがこの漫画の恐ろしいところ。
見えてるもの(描かれてるもの)、感じてるもの、かかわり方、すべてひっくるめて、「幻想でした」ともいえる漫画だ。

油断できない。

ホムンクルス 10 (BIG SPIRITS COMICS)ホムンクルス 10 (BIG SPIRITS COMICS)
(2009/08/28)
山本 英夫

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