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読んだ漫画単行本をひたすら記録。読んだ端から。
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弟ひとり守れずに「週刊マンガ日本史 源頼朝」
2009/12/29 [Tue]09:20
今年最後の更新は「週刊マンガ日本史」。

前号の義経に続いて、兄の頼朝。
漫画は清瀬のどか。線も麗しく、カラー漫画の企画にもマッチしている。クドくもないし。
弟の義経は「弟キャラ」っぽくかわいい。前号の若武者とどう整合させればいいのか。
振り幅を楽しむシリーズらしくはある。

絵の爽やかさからか、歴史情報でなく、情緒的な人物描写の方に引っ張られていて、そこはもったいない感じ。
やっぱりさ、前号の義経とまとめて情報量をアップさせた方がよかったんじゃないかなぁ。
政治は頼朝、合戦は義経で対照的になるわけだし。

全体がドラマティックな分、北条政子がかっこいい。次号は北条政子かと思ってしまったが、時宗だ。
なんかこう、権力を立ち上げると傀儡になるパターンなのかね。
才能やカリスマ性は遺伝しない。遺伝しないからシステムを置くのだけど、それは傀儡だということで。

藤原カムイの人物カードは
「安徳天皇」「源義経」「静御前」「武蔵坊弁慶」「那須与一」「藤原泰衡」「西行」「後白河法皇」「源頼朝」

お、頼朝のカードが頼朝の号に収録されてる。前号の若武者・義経は仏頂面で収録。
義経関連で割りを食った藤原泰衡は、泣けるなぁ。やっぱ、やばいだろ源氏の血脈。野蛮かつ暴虐的。
後白河法皇の漫画も読みたかったなぁ。
後白河法皇の立ち位置や考えとか、木曾義仲の話とか、もっと群像劇にもできたかもと思うんだよなー。
わりと資料がないのかしら。逸話はあるけど確証はなし、みたいな。

関連資料は伝記漫画、源平の小説、吉川英治の小説。吉川英治、頼朝も書いてたのか。
源頼朝―鎌倉幕府を開いた源氏のリーダー (学習漫画 日本の伝記)源頼朝―鎌倉幕府を開いた源氏のリーダー (学習漫画 日本の伝記)
(1989/02)
柳川 創造古城 武司

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源平盛衰記 (巻の1)源平盛衰記 (巻の1)
(2004/10)
三田村 信行

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源頼朝〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)源頼朝〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)
(1990/02)
吉川 英治

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テーマ:今日読んだマンガは? - ジャンル:アニメ・コミック

2009年・読んだ漫画振り返り
2009/12/26 [Sat]09:46
古本屋の戯言さんでやってる、一般参加の漫画ランキング企画
「このマンガが凄いから読め!(仮称)γ版2010」
参加エントリ。

2009年に読んだ漫画を振り返ると、歴史漫画を読もうぜ習慣が強くて、あまり新刊、新作に手を出してないなぁ。
なんて思いつつ、なんだかだ漫画読みの記録を続けている自分をほめたい。

というわけでランキングへ。

1位
「犬を飼う と12の短編」(谷口ジロー)読みログ
犬を飼うと12の短編 (ビッグコミックススペシャル)犬を飼うと12の短編 (ビッグコミックススペシャル)
(2009/09/30)
谷口 ジロー

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谷口ジローにハマってしまうきっかけとなった復刻短編。
独特の「ジェントル感」がいい。きっちりかっちりした絵で、いい大人がちょっと間抜ける。
上品だけど気取ってないところがいい。


2位
「この世界の片隅に」(こうの史代)
読みログ
この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)
(2009/04/28)
こうの 史代

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2008年もランクインした名作。完結巻でさらに面白くなった。
不幸、不運を受け入れる内面が、冗長な語りでもないのに伝わってきて、漫画ってすごいなと思える表現。

3位
「空の巻き貝」(逆柱いみり)
読みログ
空の巻き貝空の巻き貝
(2009/07)
逆柱 いみり

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久しぶりの新作にして、新境地。一冊まるっとお話を通した。
基本のトリップ感や生物、風景の美術が素晴らしいのは変わらず、お話の流れがややスムーズ。いい塩梅。
BLブームに間違って乗って売れてしまってほしい。

4位
「思ってたよりフツーですね」(榎本俊二)
読みログ
思ってたよりフツーですね (1)思ってたよりフツーですね (1)
(2009/08/28)
榎本 俊二

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話題になった「青春マガジン」「アオイホノオ」のカウンターで。
漫画業界に限らない、若気の至りと青臭さを超痛快なテンポで笑って、わが身を振り返る。
なんらかのワナビーだった人に捧げる。

5位
「電波の城」(細野不二彦)
読みログ
電波の城 9 (ビッグコミックス)電波の城 9 (ビッグコミックス)
(2009/10/30)
細野 不二彦

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ずっと面白くて好きなんだけど、9巻でさらにぐっと鋭角になった。
こういう作品がいちばんランキングしにくい。(何様だ)

6位以下も下記に一応。刊行中ので面白いなーってのをメモしておきたい。

6位
「のだめカンタービレ」(二ノ宮知子)
完結おめでとう。面白くてありがとう。
あの終わり方で十分というか、すべて描かなくたってキャラは生きていると思うからOKだ。
(って、後日譚が出るものだよね)

7位
「闇金ウシジマくん」(真鍋昌平)
エピソード単位で毎巻さくっと絶望できる。
カネの話ばかりでもなく、欲望や願望を薪にすると人間のエンジンは壊れるのね。

8位
「へうげもの」
利休が退場する節目はずっしり重い。
「シグルイ」と迷った。

9位
「浦安鉄筋家族」(浜岡賢次)
なんだかだ毎巻、爆笑している。
「チェリーナイツ」と迷った。

10位
「週刊マンガ日本史」
勉強になります。漫画はわりとさわやかな描かれ方をするのに対し、藤原カムイの人物カードが邪気妖気あふれてて毎号びっくりできる。
歴史の見方は一面になってはいけないってことだな。


というまとめ。
2010年も歴史漫画を厚めに読んでいこうという気分なのだが、刊行中の作品も新作も面白続きなんだよなー。

テーマ:漫画 - ジャンル:アニメ・コミック

本物のミュージシャンを見た「東京都北区赤羽」(清野とおる)2
2009/12/19 [Sat]09:46
局地的だけでなく売れているらしい、赤羽漫画。
街歩きはテレビ番組でも安定して支持されてるからかなぁ。

にしても、すべて実在する面々の奇矯さはどうだ。
ここまで描いたら赤羽を歩きにくくなりそうだが、「ちから」閉店の件からして、後からまとめて漫画にしている模様。

ペイティさんの再登場のほか、「ちから」のエピソードが掘り下げられていて、安定軌道を感じる。
ネタが続くのかと思ったが、以降は赤羽に取り込まれた主人公(作者)の姿も見られるんじゃないか。
自分もおかしくなってたとか。

で、奇妙な赤羽住人の中でも、女性は強い。ペイティさんのようなアウトサイダーも強烈だが、普通におばちゃんが強い。
「ちから」も女性が強い話だし、前半は占い師のおばちゃんが盛り上げている。

でも男はなんとなくダウナーだ。
「ちから」のマスターも、館長も、和尚も、くたびれている。ジョージさんは元気だけど、弱さが武器だしな。

若さを失って男性がダウナーになる中、主人公(作者)が相対的に生き生きする。
となると、「相当な好きモノ」として現れた新青年が面白そうなんだよな。
彼も若さを持つが、ダウナーな一面を見せてしまうのか。

東京都北区赤羽 2 (GAコミックススペシャル)東京都北区赤羽 2 (GAコミックススペシャル)
(2009/09/16)
清野 とおる

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桂男は一人として「週刊マンガ日本史 源義経」
2009/12/18 [Fri]09:56
次号が源頼朝だというのに、ここで義経。
エピソードが伝説的なものばかりで、確定情報に謎が多い人物だと紹介がつらい。
卑弥呼、聖徳太子あたりもつらかったが、同様に知名度で外せなかった人選だろうか。
頼朝をベースに義経も出てくる、W主演の方がよかったんじゃないかなぁ。清少納言と紫式部みたいに。

漫画は大島やすいち。おお、「バツ&テリー」の人か!
フルカラーもこのシリーズの売りなんだけど、にじんでるところもあって彩色漫画や判型、印刷との相性の不幸を感じる。


で、毎号読んでる方としては、平清盛が父を超えて強いリーダーとなったところで印象がひと段落している。
前号の解説部分で「奢る平家」の悪印象が触れられているが、この漫画の平家はあまり奢ってないように読める。
だから、義経が戦で勝っても空虚さというか、兄に討たれてしまうのも無邪気な戦バカだったからかなーと思った。
(週刊マンガ日本史で歴史観を得るのはどうなんだ・笑)

だいたいだな、源義朝にしたって父を殺し、義経は伯父の義仲を倒して、兄に討たれる。
この血縁はやばいだろう。
まだ「奢る平家」の方がマシではないかと思うが、解説部分や人物カードを参照すると結局、皇族や貴族が糸引いてる部分もあるんだよね。よく出来てる(時代が)。


紹介されている関連文献は、大河ドラマの総集編DVDと「歌舞伎になった義経物語」「義経伝説をゆく」。
やっぱり伝説ベースになるのか。


付録の人物カードは
「白河上皇」「源義朝」「崇徳上皇」「俊寛」「以仁王」「源頼政」「平清盛」「源義仲」「静御前」

静御前は美人なんだよなぁ。こわいオバサンでもいいと思うけど。
武骨な顔で山出し感まるだしの源義朝と、怪しい坊主の平清盛のイラストが不細工で、一体前号のイケメンライバル構図はなんだったのか。
前号の主役が次号でカードになる構成が多いんだけど、藤原カムイは予想外の顔に仕上げて「歴史の解釈はいろいろ」とメッセージを送っているに違いない。

というわけで次号の義経のカードがどんな顔になってるか、実に楽しみ。

NHK大河 義経 総集編 [DVD]NHK大河 義経 総集編 [DVD]
(2006/03/24)
滝沢秀明松平健

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染五郎と読む歌舞伎になった義経物語 (イワサキ・ノンフィクション)染五郎と読む歌舞伎になった義経物語 (イワサキ・ノンフィクション)
(2006/12)
小野 幸恵市川 染五郎

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義経伝説をゆく―京から奥州へ義経伝説をゆく―京から奥州へ
(2004/07)
京都新聞出版センター

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みな死んでいく「天上の虹」(里中満智子)20-21
2009/12/17 [Thu]09:03
新刊が出たので、20巻から読み返す。

讃良の寿命も尽きかけていて、主人公として物語を引っ張っていくパワーが感じられなかったが、
多安万侶に一撃を食らわすタフネスはさすが。
歴史の裏側を埋めて描く漫画だからこそのシーンで、女帝の強さを示して話が締まった。

しかし、大津の反乱を指摘してはいるものの壬申の乱だってただの内乱だ。
自分の周囲を巻き込むことを厭わない判断を身勝手だという。
主張するなら、根拠や物語の準備もしろということか。それが大海人皇子の勝ち方だったからかな。


讃良の子どもたちの世代もどんどん死んでいく。
後悔や感謝、恨みや愛は歌に残っているので、死んで退場しても思いが消えるわけじゃない。
読んでいて、積もり積もった思いに縛られ潰される人物たちがかわいそうではある。

本筋とは離れていそうだが、新田部と氷高の新世代ラブは、旧世代のいざこざを引っ張らないように幕引き。
(このラブ描写がなければ「天上の虹」で歴史を読む意味はない)
新田部の、男前で頭はいいけど諦めている感覚は現代の戦後生まれとか新人類とかのイメージだよな。
なにやってても「苦労して整えた制度なんだ」なら、やる気もなくすって。

でも、本当にそろそろ終わりが見えて来た。

21巻で文武天皇が授かった男児は、ゆくゆくは聖武天皇になる。
聖武天皇は「週刊マンガ日本史」で里中満智子が描いていて、つながる関係だ。
母親が引きこもっていた経緯がずーっと重ねられて来たと、あとがきでも触れられている。
現在描いてる部分を順繰りにってんじゃなくて、全体を調べてから描いてるんだなぁ。
焦らないでいい描き下しにしても、すごい作業だ。

天上の虹 20―持統天皇物語 (講談社コミックスキス)天上の虹 20―持統天皇物語 (講談社コミックスキス)
(2007/02/13)
里中 満智子

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天上の虹 21―持統天皇物語 (講談社コミックスキス)天上の虹 21―持統天皇物語 (講談社コミックスキス)
(2009/12/11)
里中 満智子

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賞賛を浴びる「榎本俊二のカリスマ育児」(榎本俊二)2
2009/12/16 [Wed]09:26
カリスマ下品ギャグ漫画家の子育てエッセイ漫画。
久しぶりな気がしないのは「思ってたよりフツーですね」が挟まってるからだ。
エッセイ漫画の主人公顔に覚えがある。

協調性と自主性と社交性には欠けるが、漫画のアイデアは湯水の如く沸き、行儀のいいインドア派女子のお姉ちゃんが大活躍。
いや、弟のデカ助はまだイタズラと夜泣きくらいしかできないのだが。

子どもが転げるだの、外食が大変だの、田舎の実家に連れて行ったら虫を恐れるだのなんだの、列記していれば普通の育児漫画なんだが、なんでか面白い。
主人公が呑気だからか。育児にありがちな大慌て、大騒ぎ、やたらな感動感激の演出(自作自演だよまさに)がなくて、出来事の唐突さや奇妙さやビックリがすぽっと届けられる。

これはいつもの榎本漫画じゃないか。そりゃそうなんだが。

執筆時点でこの子たちは何歳なんだろう。なにしろバーベキューのイラストで「ムーたち」が生まれたんだから、わりと育っているはず。
圧縮してるからテンポよくネタにできるし、そこが面白い。ネタは普通だが読ませ方で笑える。
仮に他人の育児ネタでも、すべらない話よろしく面白く描くのだろうか。


関連で妻執筆の「愛ある暮らし」も読んでみるか。

榎本俊二のカリスマ育児 2 (akita essay collection)榎本俊二のカリスマ育児 2 (akita essay collection)
(2009/11)
榎本 俊二

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めっちゃセコイやん!「アオイホノオ」(島本和彦)3
2009/12/15 [Tue]09:06
志は高く、技術は青く、舌鋒は鋭く、カンは鈍い青春漫画。
こんだけ痛々しい青春を描けるのは、作者がすでに青さを消化しているからだよなぁ。

それは後々に語られるであろう、漫画家になるための逃げない努力かもしれないし、
仲間と切磋琢磨して乗り越える何かによって、かもしれないが、
(どっちもなくて自信家のままデビューして、それが事実でもいいんだけど)
3巻のところはまずまず、青くて痛い。

でも痛いってなんだ。30代の自分が読んで、大学生の青さを痛いとは何事だ。
20代を経験しただけで、青さを笑う資格はないだろう。
まだ、行動して失敗しているじゃないか。
周りが優れているのは、回想として衝撃的なことをピックアップしてるからだし、なにしろガイナックスだろ。

というわけで、笑ってはいけない。ホノオくんを応援する。この読み方に決めた。

しかしながら、このまんま雑誌に載るかもとか、持ち込み新人大賞にノミネートされたかもと思い込むあたりは笑ってあげたいなぁ。
これ、面白い漫画を描こうとか、描きたいものがあるってんじゃなくて、漫画家になりたいという欲求だもの。
だから「それならアニメーター」となる。
形から入る、目的に合わせているから、ずれていくのだな。セルで描かねばならんにも通じる。

がんばれ。自分の中から湧き出てくる何かがあるんだから、それに忠実になればいい。


3巻は大テーマ(なのか?)の「青さ」をクローズアップしてて、いいなぁ。
ガイナックスやボンズの人、当時のアニメや漫画のことなんかも出てくるけど、背景でしかない。
女っ気については、もっと関わって来ていいと思うだけど、まだまだかなぁ。

好きな子のために何かするとか、かっこつけるとか、あるよねきっと。

「劇画漂流」とか「青春少年マガジン」のような時代感を前面に出す方向性もあるんだけど、やはり主人公が暴れてこそ、なんだろうな。
(フィクションだしさ)

アオイホノオ 3 (少年サンデーコミックススペシャル)アオイホノオ 3 (少年サンデーコミックススペシャル)
(2009/12/12)
島本 和彦

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劇画漂流 上巻劇画漂流 上巻
(2008/11/20)
辰巳 ヨシヒロ

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青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス)青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス)
(2008/12/17)
小林 まこと

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日の本一の棟梁に「週刊マンガ日本史 平清盛」
2009/12/10 [Thu]09:48
保元の乱、平治の乱を経て武士の時代への移り変わる瞬間を平清盛の目線で漫画に。
偉大な父親を超える成長が見どころで、優しく真面目な主人公・平清盛と、華麗で残酷な源義朝のライバル関係も立ってて面白い。
戦記は物語になるなぁ。

解説コラムでも「悪人という印象」と書かれている平清盛が優しく真面目な青年というのは意外だが、野蛮な部分が父・忠盛のイメージだったという描き方。
ただ、身内に優しかっただけの優しさであり、憧れるような野望や高潔な理想、展望があったわけではなさそう。
カッコつけてるけど権力欲を暴力で手にしたんだよな。正当性があまりないキャラには違いない。

日宋貿易の財力をバックにした、知略の人として父を超える描き方もあったかなー。そこは武士だから、違うか。

驕る平家も久しからずで、次号は源義経、その次は源頼朝。
うーん、義経は別でやるのか。人気では義経、歴史的位置づけでは頼朝なんだろうなぁ。
同じ作者で、ふたつの視点から描くんだったら面白いが、さて。


付録の人物カードは
「坂田金時」「紫式部」「源信」「渡辺綱」「藤原道長」「安倍貞任」「後三条天皇」「藤原頼通」「源義家」

後三条天皇のカードに「170年ぶりに誕生した、藤原氏を外戚としない天皇」とある。
170年ってすごいなー。その時点での、明確な天皇統治の歴史で、1/3くらいはあるのでは。


参考書籍には学習漫画と吉川英治作品、NHK「その時歴史が動いた」DVDがあげられている。まっとうだ。
横山光輝の漫画もあったよね?

平清盛―平氏の全盛期をきずいた政治家 (学習漫画 日本の伝記)平清盛―平氏の全盛期をきずいた政治家 (学習漫画 日本の伝記)
(1989/03)
三上 修平リッキー谷内

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新・平家物語〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)新・平家物語〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)
(1989/04)
吉川 英治

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NHK「その時歴史が動いた」 平清盛 早すぎた革新~平氏政権誕生のとき~ [DVD]NHK「その時歴史が動いた」 平清盛 早すぎた革新~平氏政権誕生のとき~ [DVD]
(2006/11/22)
TVドラマ

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知恵と筆は女の武器「週刊マンガ日本史 紫式部」
2009/12/08 [Tue]09:41
まさに平安を地で行く、少なくとも宮中は安定した時代。
宮中でヒマしている女性たちが文芸をネタにワイキャイしている。

ワイキャイしている女性たちが適度に普通または不細工で、
作家の紫式部は知的で男っぽく、清少納言は品と色気があるように描かれている。

なるほどなぁ、ワイドショーのコメンテーター女性でも、知性と色気を両方持ってるとウケるものな。
となると作品は小説とエッセイで違うけど、どっちも現在の女性週刊誌みたいなゴシップの役割があったと。
源氏物語なんて皇族の恋愛だものなぁ。妄想小説の先駆けじゃないか。

そんな女子の世界を漫画にしたのが高見まこ。
女性たちの顔や動きがかわいい。描きようによっては女性の嫌な面にもなるんだけど、女性のかわいい面としてワイキャイを描いているから楽しく読める。

次号は平清盛で、予告の絵を見る限りイケメンだ。そういう層に向けたシリーズなのかコレ?


付録の人物カードは
「平将門」「藤原秀郷」「藤原純友」「紀貫之」「村上天皇」「空也」「和泉式部」「清少納言」「安倍清明」

将門と純友は反乱コンビ。将門と秀郷だと対決コンビか。

紹介されている参考文献にはやっぱりの「あさきゆめみし」が。
これ、昔途中まで読んだんだけど、女性の顔やエピソードの区別に混乱して挫折した記憶がある。
みんな似たような格好だし、やってることは同じようなもんだし。

あさきゆめみし 美麗ケース入り 全7巻文庫セットあさきゆめみし 美麗ケース入り 全7巻文庫セット
(2001/08/01)
大和 和紀

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枕草子 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
枕草子 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
(2001/07)
角川書店

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王朝生活の基礎知識―古典のなかの女性たち (角川選書)王朝生活の基礎知識―古典のなかの女性たち (角川選書)
(2005/03)
川村 裕子

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月は欠けてまた満ちる「週刊マンガ日本史 藤原道長」
2009/12/05 [Sat]09:09
漫画は船戸明里。知らない作家だったけど、絵が上手いというか、感情表現がくるくるしててかわいい。
情報量も濃いんだけど、読みやすい。服装や髪型で区別しにくい人物たちの描き分けもきっちりしている。


藤原道長といえば「この世をば 我が世と思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」の歌で有名で、絶対的な権力者と学ぶ。
漫画ではその地位に上り詰めるまでを描いているが、実力があったとか、豪腕だった印象ではなくて、なりゆきと運でのし上がったように読める。
自分の欲望よりも、周囲の期待で求められる役割をこなしていたら、って人なんだな。
そりゃ出世はしたいけど伊周(これちか)の方が優秀だし、と自覚している(と描いてある)。

ただ、運が良くて、伊周の自爆も誘って出世する。
結果的に平安の時代だったのだから、リーダーにとって最重要なスキルが運だってことだ。
どんな優秀な能力があっても、運が悪ければ話にならない。天災や事故は能力で防げないからな。
あの時代にふさわしいリーダーは道長のような、地味だけど安定した運の持ち主だったということかも。

権力を手にしてから、ちょっと虚しくなってる道長が妙にかっこいいんだよ。あれ、悪役じゃなかったっけ。
負けず嫌いキャラでもあったと思うのだが。歴史の読みは深いな。


付録の人物カードは
「嵯峨天皇」「藤原冬嗣」「空海」「橘逸勢(たちばなのはやなり)」「在原業平」「小野小町」「菅原道真」「藤原時平」「醍醐天皇」。
安定した時代だからか、謀略がらみ(仕掛けた/仕掛けられた)の人が多いな。内部抗争やってるときは平和な証拠。
道真のカードは梅の枝を持っている。

関連書籍では学習まんが、ビジュアル誌、生活や実態の読み物の3冊。並びがいい。
藤原道長―藤原氏の全盛 (学研まんが人物日本史 平安時代)
平安王朝の時代―平安期 (ビジュアル版日本の歴史を見る (2))
殴り合う貴族たち (角川ソフィア文庫)殴り合う貴族たち (角川ソフィア文庫)
(2008/11/25)
繁田 信一

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夢でもだめか…「よつばと!」(「あずまきよひこ)9
2009/12/04 [Fri]09:30
前回はお祭りで、今回は気球だ。
夏が終わって風香は中間テスト。サザエさん方式ではないだろうから、よつばも成長していくんだろうけど、とてもスローなので気にならない。

ハイライトが謎だ。
「ジュラルミンが立った!」という、すごいんだけどよく考えたらどうでもいいことが衝撃になる。
立ったからどう、ではなくて、やっぱり落とした、そして、立った。そんだけ。
バランスボールで子どもが転ぶとか、もうすっごく普通だ。
どうしてこれが漫画になるのか。
顔を除いて丁寧に描きこまれてるからかな。本物の子どもがいますよという世界の力か。

叫ぶし寝るし転ぶし、ウソもつく。怒られる。そして忘れる。普通だ。ごく普通のこどもだ。
おもちゃの台車とジュラルミンとコーヒーと移動を同時に注意できない。マルチタスクできない。
この「できない」感覚や、ロープをくぐっちゃうとかいう、細かい芝居で成り立っているよな。

周囲の大人がツッコミを入れてばかりだったら騒々しいけど、流すところは流している。そこも静かな演技なんだよね。


新アイテムのジュラルミンを手に入れたが、今後も出てくるのかな。
となると、いつの間にかジュラルミンのことを忘れていた自分に気づいて……とドラマを考えてしまうのだが、なんにせよ忘れっぽい子供としてリアルだから、大丈夫だろう。

そうだ。ジュラルミンって言葉をどこで覚えたんだか。機動隊? 建築? リボンの騎士?
その辺も考えた上で描いてそうではある。
読めている部分、読みとれる部分なんてよつばの一部なんだろうなぁ。

よつばと!  9 (電撃コミックス)よつばと! 9 (電撃コミックス)
(2009/11/27)
あずま きよひこ

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懐かしんでみるかー「元祖!浦安鉄筋家族」(浜岡賢次)24
2009/12/03 [Thu]09:10
やっぱり面白い。そんだけでいいんだよなギャグ漫画。

いきなり仁、のり子の貧乏ネタで容赦なく畳み掛けて、いまどき大丈夫かと思ってしまったが、貧乏だから笑うんじゃなくて、生活が狂ってるから面白いんだよ。だからOKだ。
あれを貧乏ネタと思って大丈夫かと思った自分が大丈夫じゃない。

この巻の一番のヒットはジャック先生だな。
生徒を集めてみたら「なんかちがーう」という場面の、緊張からの脱力の素晴らしさよ。
そして生徒の面々の、絶妙なパチもの臭さ。ちょっとだけ違って、気持ち悪い。
よく描くなぁ、こんな面倒なギャグのために全力で、それが毎回続いてるのがすげえ、っていつも思う感想なんだけど。

これで作者が「ギャグとは」「笑いとは」って熱血をやってたら引くんだけど、合間のはまけんも抜けてていいんだろなぁ。

ノムさんと順子の活躍がなくて残念だが、それはまた先々に。

あ、浜岡版ブラック・ジャックも読みたいが、チャンピオンを読み逃した場合は単行本を待てば良いんだろうか。アンソロジーで出るかなぁ。

元祖!浦安鉄筋家族 24 (少年チャンピオン・コミックス)元祖!浦安鉄筋家族 24 (少年チャンピオン・コミックス)
(2009/10/08)
浜岡 賢次

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このピアノを聴くたびに「のだめカンタービレ」(二ノ宮知子)23
2009/12/02 [Wed]09:41
つるっと完結。面白かった。

やっぱり「楽しく弾くので」にまとまるよな。
楽しく弾くのは自分の内面のことで、どこで誰と弾くかは外のこと。
外のことについては、環境による内面の変化だけを気にすればいい。そのために練習や苦しい思いも必要だろうけど、一度、達成感、快感を得ればそれもまた乗り越えられる。

きれいに成長して原点も見つめ直した主人公。きれいな終わり方だと思う。

のだめの音楽的人生がどう選択されるかとか、のだめと千秋が協奏曲をやるのかとか、
ほかのキャラ、黒木くんとターニャ、Rui、フランク、ユンロン、日本のみんな(FAXで出演のみだ、今巻は)がどうなるとか、どうなったとか、描き切ってない部分もあるけれども、それは別に具体的な描写が要るような気分ではない。
だって最後まで読んで知ってしまったら、その先が気になるかもしれない。
「よかったね」「めでたし」の続きほど怖いものはない。

白雪姫と王子様の老後は想像したくない。
ここまで読んだら、のだめと千秋はいろいろありつつも上手くやるだろうなぁ…ホワワン、でいい。

宿命のライバルとの決着とか、積み残しの問題が解決されてないんじゃないもんね。
のだめと音楽の向き合い方はとりあえず、決着してて、次に行くぜということだ。

気になるところで終わってくれてるから、最高に幸せに想像することができるんだよ。
だから、映画やアニメで「その後」が描かれても、描かれなくても、いいんだ!
と、思っている。今はね。

のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス)のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス)
(2009/11/27)
二ノ宮 知子

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悪霊がとり憑いている「ブランカ」(谷口ジロー)
2009/12/01 [Tue]09:16
谷口ジロー読んでみようシーズンにつき。
東へ向かってひたすら走る白い犬、ブランカを巡る漫画。

作中、ほぼブランカは走っているのだが、絵的にはほぼ跳んでいる。
漫画だから静止画なんだけど、ほぼ宙を駆ける絵のため、見ようによっては地表を低く飛んでいるようだ。
それでいいほどの超常の犬だからして。

狼を従えるカリスマ性、銃弾をかわしながら喉笛をかっきる戦闘能力、地形に応じて戦法を変える知性を持っていて、まー強いこと。
最初は存在そのものがミステリーで、徐々に正体、来歴が明らかになるのだが、84-86年の作品だけあって、そこはちょっと普通だったりする。

犬が強いから不思議で面白いんであって、筋肉や細胞が強化されてたら普通じゃないか、と思うのだが、そこに気付いたときにはすでに「科学の暴走」「人間にいじられた自然の逆襲」みたいな視点に話が移っていて、ブランカ自体もどしどしパワーアップしていくのだな。

人間側が外国人で、感情移入しづらい(これは読み手によるところか)のと、厚みに欠けるドラマではあるので、一気読みしたい作品。

勝手に自分が谷口ジローに「ジェントルなもの」を求めて読んでいるので、意外な感触だった。
あ、これ「神の犬」に続くのか。ほどよい終わり方だったと思うけど……厚みが出ればいいな。

ブランカ (ビッグコミックススペシャル)ブランカ (ビッグコミックススペシャル)
(2009/10/30)
谷口 ジロー

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