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読んだ漫画単行本をひたすら記録。読んだ端から。
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カテゴリを作者名にしてみたらなんだか冗長なことに。

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スジの通らねぇ真理は「鋼の錬金術師」(荒川弘)25
2010/04/30 [Fri]09:03
クライマックスらしく死者、リタイア者が重なり、巨悪が語りだす。

ガイドブックを読まないと把握しづらい部分もありそうだが、
大テーマの「真理」の正しさと脆さと非情さはわかる。

技術を駆使する人間にとって、どこからが高望みで思い上がりなのか。
それを抑圧するのが「真理」なんていう一方的なものではないよね。

ラスボスこそ「等価」をねじまげてまで目的を達成しようとするなんて、
思い上がった人間らしい面があるんだよなぁ。

テーマは欲望。欲望は希望でもある。等価交換を繰り返してたら、人は前に行けない。
高望みして何かを得ていかないと。


で、重要なシーンにアルの肉体のところがあるのだけど、
あそこはもうちょっとほしい。十分に描かれているようでいて、実は一直線だ。
もっと葛藤してほしい。あそこがスタートなんだから。
悩んで諦めて、かつ裏目だったという展開だったら絶望もひとしお。
スピード感ありすぎの展開に飲み込まれたかな。

鋼の錬金術師 25 (ガンガンコミックス)鋼の錬金術師 25 (ガンガンコミックス)
(2010/04/22)
荒川 弘

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歳のいった人のものである「センセイの鞄」(谷口ジロー・川上弘美)2
2010/04/29 [Thu]09:50
ツキコさんとセンセイの恋物語に幕。

30代女性とシニア男性の2人で話をつむぎだしたら、こうならざるを得ない。
まとまるべきところに向かってゆっくりと恋愛を描くためには、今はこういう距離のある2人が必要なのかしら。
同年代の男女では話が早くなりすぎるのか。

過程の美の作品を彩るのはくどくどした感情の吐露でなく、食事や散歩で見た風景。
そこは「孤独のグルメ」「散歩もの」の谷口ジローだけに、生っぽい絵によって食べ物見るもの聞くものすべてが印象的になる。
恋愛に没頭しているときはすべてが輝き意味ありげに見えるという現象にはちょうどいい。
そのうえで純愛のような精神的交流が深く静かに進んでいくのだし。

さらに天狗のくだりが、ほどよく唐突で、「2人にしかわからないことがあったんだなぁ」という重しにもなっている。
境界や天狗のシーンがなかったら、あの2人のすべてを理解したつもりになってしまいそう。


読んでみて、すがすがしい思いもあるのだが、小説だったらこれほどは入り込めなかっただろうと思う。
想像だと、小説の登場人物が素敵に浮かびすぎる。
漫画で、美人だけど少し崩れたツキコさんと、よく見りゃただのおじいさんでしかないセンセイの「普通っぽさ」がドラマチックさの抑制となっている。

なんだろうなこの抑制は。上村一夫とは対照で、どっちも好きなんだけども。

センセイの鞄 2 (アクションコミックス)センセイの鞄 2 (アクションコミックス)
(2010/02/27)
画・谷口 ジロー 作・川上 弘美

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センチメンタルフィーリング!「白い夏 上村一夫初期傑作短編集1970-1972」
2010/04/28 [Wed]09:18
「紅い部屋」と対になる短編集。
夭逝の作家だけど、作品数は多いよなと思う。

初期の作品だからか、どれも作家性が明確に出ている。
いつもの上村美人が、いつものように男に翻弄されて、でもどこかそれを望んでいるような…という、共犯関係。
「完全な答案用紙」なんて、女生徒が男子のためにあることがアリアリだ。

現代の女性から見るとすごく都合よく思えるかもしれないが、これはこれで儚い美しさなんだろう。
裏を返せば男がバカで単純で欲にまみれている存在で、聖なる女性がそれを包んでいるわけだし。
ブサイクもそこそこひどい目にあうし、うまいことやってしまう男は後ろめたい存在として描いてある。

と、両性のどちらにもなにかを押しつけたくなる作品集であった。

白い夏―上村一夫初期傑作短編集1970-1972白い夏―上村一夫初期傑作短編集1970-1972
(2009/10)
上村 一夫

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激レアの復刻版「古事記」じゃないスか「週刊マンガ日本史 本居宣長」
2010/04/23 [Fri]10:01
江戸時代の国学者が今号の主役。

ヒミコから聖徳太子、中大兄皇子から聖武天皇と続いたシリーズなので、
ここで「古事記」が出てくるのは面白い。
そういえばそんな歴史書(神話)があるけど、よく読めないよね、という気付いた感覚が宣長っぽいような。

漫画はよしだもろへ。
宣長が熱血で国学一筋なのに加えて、「後輩」というサブキャラがバカ担当、ドタバタ担当としてくるくる動く。
小ギャグがたくさん入るけど説明や進行をサクサクさせるための「勢いギャグ」だ。
好みのことなんだけど、この軽さは好き。

しかし解読に邁進したってだけで、江戸時代の人が古事記の内容についてどう思ったか、までは書かれていない。
神話や古代史がどう受け止められたかは知りたいなぁ。
(そんな資料がないのかも)


付録の人物カードは
「紀伊国屋文左衛門」(材木商)、「石田梅岩」(心学)、「徳川吉宗」(八代将軍、享保の改革)、
「大岡忠相」(大岡越前、江戸奉行)、「雨森芳洲」(儒学、外交)、「竹田出雲」(人形浄瑠璃、二代目)、
「山脇東洋」(人体解剖、医者)、「安藤昌益」(医者、自然真営道)、「山県大弐」(儒学、尊王)

心学ってなんだ。独自の倫理、実践道徳なんだそうな。


関連資料は古事記に万葉集など。
「鈴せんせい」は、「この本を一冊読めば、宣長博士にだってなれる」という特大の太鼓判が押されている。
すごく推してるなぁ。
でもAmazonにはないみたい。Bk1とかでも入手不可。気になるじゃないか。

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(2008/05/16)
三浦 佑之

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万葉集 (21世紀によむ日本の古典 2)万葉集 (21世紀によむ日本の古典 2)
(2001/04)
古橋 信孝

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縮まらないからといって「3月のライオン」(羽海野チカ)4
2010/04/19 [Mon]09:00
少女漫画の仮面をかぶった熱血バトル漫画。すっごく面白くてかっこいい。

4巻の主役は島田さん。正直、主人公を導く脇役かと思っててすいません。テラさん的な。
トップ棋士の生き様を見せてもらった。(って、「まだ終わってない」よね!)

勝負の世界で、勝敗と順位とタイトルがある世界で、
勝敗と強弱の意味が掘り下げられる。
強いってのは宗谷のような問答無用の強さであり、桐山のような若き才能であるばかりか、
努力して進む二階堂、己の力を誇示してなお奮起する藤本など、
それぞれの「強さ」の示し方が違う。
結果としてランクやタイトル、勝敗はあるんだけど、それぞれが「強い」という方向を抱えている。

島田さんが語る「進まない理由にならん」もそこだ。
思いに泣ける。
普通の勝負漫画なら、あれで結果は変わる。そこも残酷だけど、島田さんの思いの意味は変わらない。

冷静に考えて自分より強くて前にいる人がいて、勝敗の世界には最強とそれ以下しかないともいえるのだけど、
そこで自分の中の「強い」方向性を大事にできることが、勝負師の志であり、生き様であり、
……勝負の世界でこれを言うとオシマイなのだけど、勝敗よりも大事なことかもしれない。

自分の中にある自分、昨日の自分に勝つ。
だよね。横を見てもしょうがねーや。


と、ついシリアスに考えてしまう展開を、研究会での変態的な口撃や、
堂々としすぎている藤本のキャラにうっとりして薄めてくれるバランスの良さよ。

橋の下で蔭になってるからだけどスクリーントーンを全身にまとってたのに、
部屋で「あーおちついたー」と伸びをする香子のツンデレぶりも見所なんだけど、
すっかり島田さんに持っていかれてしまった。
桐山の心は今「勝負」なんだな。

3月のライオン 4 (ジェッツコミックス)3月のライオン 4 (ジェッツコミックス)
(2010/04/09)
羽海野 チカ

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本物はおそろしいですわ「電波の城」(細野不二彦)10
2010/04/18 [Sun]09:39
ダークヒロイン天宮、絶好調。

本城律子と谷口ハジメは、作中でも指摘されるとおりマジメさが弱み。
しかし、自らの生業であるジャーナリズムについても考え、
壁にぶつかり、マジメに逆境に立ち向かっていく本城と谷口の方が境遇としては主人公らしい。

普通は主人公だよな、「おまえ(自分)は何様だ?」「やるべきことってなんだ」と悩むのは。
それがダークヒロインに手柄つぶされて、
あげく、ジャーナリズムらしい功績まで持っていかれてしまう。
結果が命だから、この巻では天宮が完封勝ちなんだよな。

天宮がうまいことやるのはいいのだが、大目標がまだ見えない。

ジャーナリズムでも、自己顕示でも、金でも権力でもないだろう。
それらは天宮がぶったおしてきたものだし。
大目標はないなんて、まさかカラッポではあるまい。

あるけど見えない暗黒物質を溜め込んだ天宮の中身が、実に不気味だ。

電波の城 10 (ビッグコミックス)電波の城 10 (ビッグコミックス)
(2010/03/30)
細野 不二彦

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彼らは確かに生きていた「AL」(所十三)1
2010/04/17 [Sat]09:47
貴重な恐竜漫画の新作。
「恐竜大紀行」や「DINO2」のような紀行路線でなく、
「ユタ」のようなファンタジーでもなく、
トリケラトプスの幼体を主人公にした冒険・成長・バトルものになっている。

作者の恐竜知識が半端ないので、過去作ではたくさんの恐竜を出したり、
学術的うんちくのための演出と思う部分もあったけど、
今回の「AL」では登場恐竜がトリケラトプスとティランノサウルスに絞られていてわかりやすい。
物語の中で出てくる生態うんちくも自然だ。

初心者にもわかりやすく、マニアでも納得のドラマとうんちくの両立なんじゃないだろうか。

しかもそのうえで、主人公と強大な敵が突然変異として際立たせられている。
全体をうんちくで固めておいて、ドラマの部分にありうる範囲での突然変異を入れて盛り上げている。

上手いなぁ。いかに恐竜のカッコよさ、魅力を伝えるか、という意味でも、物語漫画としても。
この初期の「いいなぁ」感をベースに、アルの成長が楽しみになる。
恐竜うんちくを「勉強だ!情報だ!」と意識せずに読ませてくれるんだよね。

AL 1 (少年チャンピオン・コミックス)AL 1 (少年チャンピオン・コミックス)
(2010/04/08)
所 十三

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なんという快挙であろうか「筒井漫画涜本ふたたび」
2010/04/16 [Fri]09:16
前の涜本も読んで面白かったので、即決で購入。

参加作家と原作は以下。掲載順。

いがらしみきお「北極王」、大地丙太郎「発明後のパターン」、折原みと「サチコちゃん」、
高橋葉介「ラッパを吹く弟」、菊池直恵「熊の木本線」、竹本健治「スペードの女王」、
明智抄「幸福ですか?」、Moo. 念平「うちゅうを どんどん どこまでも」、田亀源五郎「恋とは何でしょう」(『男たちのかいた絵』より)
伊藤伸平「五郎八航空」、鈴木みそ「あるいは酒でいっぱいの海」、とり・みき「わが良き狼」、
雷門獅篭「落語・伝票あらそい」、萩原玲二「弁天さま」、畑中純「遠い座敷」、
みずしな孝之「フェミニズム殺人事件のようなもの」

小説のコミカライズどころではなく、漫画家が原作を愛し敬し、かつ自分の作品として着地させようとしてるから、筒井ファンも各作者のファンも読んでみれば原作に手が行く。
って、原作とどこまで忠実かアレンジかは、覚えてないけど、言葉や頓狂な状態、自分がメチャクチャらともかく周囲とのズレを認識した瞬間の空恐ろしさ。
そこはもう。

もちろん絵が付くことで見え方が変わるのもあるわけで、「北極王」「ラッパを吹く弟」なんかはまさに、漫画ならでは。
絵と画風で際立つのが「わが良き狼」。

むしろしっくりしすぎている漫画なのが「五郎八航空」、「発明後のパターン」。

「熊の木本線」はいちおう鉄道が絡んでくるからか、菊池直恵だ。
でもこの人の書く普通の人は実に普通でいい。頓狂な状況に置かれるべき普通さ。

あと、「弁天さま」のようにそのまんまのもあり、なにがなにやら、とにかく外れなしの面白さなのであった。
漫画家が、本気なんだよな。

前のも読み返そう。

筒井漫画涜本ふたたび筒井漫画涜本ふたたび
(2010/04/09)
筒井 康隆

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筒井漫画涜本筒井漫画涜本
(1995/10)
相原 コージ筒井 康隆

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恋の手本となーりーにーけえ~「週刊マンガ日本史 近松門左衛門」
2010/04/15 [Thu]09:44
人形浄瑠璃、歌舞伎脚本の大家。
漫画は「大江戸あん・プラグド」の稲光伸二。
って、「あん・プラグド」は読んだことないけど。江戸つながりでの起用なのかひょっとして。

漫画では時流と人物の絡みは「心中をきっかけに名作」「名作をきっかけに心中ブーム」なので、まったく平和だ。
才能があってこそだけど、武家を辞めて作家になるのは、この時代の選択としてはまったく正しい。
漫画では「芝居好きのおじさん」としてドラマに味付けしているが、あまり効果的じゃないんだよな。
あの女の子が「ええっあの人だったの?」ってことにならないと。
知ってても成立する展開になってる。


上方の元禄文化の代表者で、町人の時代が到来している。
漫画では坂田藤十郎と竹本義太夫が絡んでくるし、解説部分でも菱川師宣、歌川広重、喜多川歌麿、松尾芭蕉に触れている。
文化の時代だ。タイムスリップするなら江戸時代だな。ただし飢饉と火事は勘弁。

付録の人物カードは
「坂田藤十郎(初代)」(歌舞伎役者)、「貝原益軒」(博物学、大和本草)、「竹本義太夫」(浄瑠璃)、
「柳沢吉保」(綱吉の側用人)、「渋川春海」(天文、暦)、「尾形光琳」(絵師、紅白梅図屏風)、
「近松門左衛門」(浄瑠璃作者)、「新井白石」(家宣、正徳の知)、「荻生徂徠」(綱吉から享保の改革でも)

関連資料では人物伝のほか文楽の解説本もある。
文楽という呼び方は19世紀からだそうな。復興の立役者から命名。

近松門左衛門―日本の芝居の幕が開く (NHKにんげん日本史)近松門左衛門―日本の芝居の幕が開く (NHKにんげん日本史)
(2004/11)
小西 聖一酒寄 雅志

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近松門左衛門集 (21世紀によむ日本の古典 16)近松門左衛門集 (21世紀によむ日本の古典 16)
(2002/05)
諏訪 春雄

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日本の伝統芸能はおもしろい〈5〉吉田蓑太郎の文楽 (日本の伝統芸能はおもしろい (5))日本の伝統芸能はおもしろい〈5〉吉田蓑太郎の文楽 (日本の伝統芸能はおもしろい (5))
(2002/03)
小野 幸恵吉田 蓑太郎

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我々は…人間だ「週刊マンガ日本史 シャクシャイン」
2010/04/14 [Wed]09:07
戦国時代を経た「天下統一」の中で、蝦夷も「天下」に組み込まれようとしていた。
漫画は「JIN」の村上もとか。カラーが色濃い。どぎつい、というか。

交易というなの収奪と支配が進み、それに反発する。
経済の規模が不均衡だと、公平な交易は成り立たない。

この号はとりあえず「天下」のエリアを見直させるためだね。

で、シャクシャインは何を残せたかというと、実質は無力だった。
犠牲になることで何かを引き出すこともできず、交渉としては(あとではなんとでもいえるけど)失敗。
これ以上の北へ行くこともできず、保護されては生活ができずだから決死しかないのだが。
でも明治まで同化が進められなかっただけでも、いいのか。

70年代からアイヌ解放の運動もあるのだな。70年代から。


付録の人物カードは
「菱川師宣」(浮世絵)、「松尾芭蕉」(奥の細道)、「宮崎安貞」(農業全書)、
「河村瑞軒」(材木商)、「徳川光圀」(大日本史)、「大石内蔵助」(忠臣蔵)、
「市川団十郎(初代)」(成田屋)、「関孝和」(和算)、「徳川綱吉」(生類哀れみの令)
用語で捕足してみた。勉強っぽい。

関連資料もアイヌ絡み。
絵本も珍しいし、レコードが資料になっているのは初めてじゃないか?

日本各地の伝統的なくらし (7)日本各地の伝統的なくらし (7)
(2006/04)
須藤 功

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シマフクロウとサケ (日本傑作絵本シリーズ)
シマフクロウとサケ (日本傑作絵本シリーズ)
(2006/09/20)
宇梶 静江

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アイヌのユカラ~萱野茂アイヌのユカラ~萱野茂
(2008/07/09)
萱野茂

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多分……じっとしてないからです「宇宙兄弟」(小山宙哉)9
2010/04/06 [Tue]09:10
表紙からして、ヒビトの月面事故が中心。
兄のムッタが宇宙に行く目的を見つけそこなっていることもあって、
ヒビトの事故はちょうどよく理由になりそうで、
かつ、もともと無茶な性格で描かれていたヒビトだけあって、
なんらかの事故は予想できていたのだけど、その収集は、その予想を踏まえて、となる。

最悪の状況で最善を尽くすNASA、JAXAの判断はかっこいいし、
事態の収集もギリギリ、ハラハラで上手い。
そのうますぎる展開と、タメにタメて見せる芝居の臭さがわかりやすく、作品の個性となっている。
ここ見せ場だよ! このキャラは危なっかしいよ!ってのが匂いまくるというか。

次はムッタの出番、再び。NASAでの訓練で新キャラも増えるし、目的も定まった。

このわかりやすさが人気の元かも。絵も丁寧で見やすい。
安心して読めるし、人に勧めやすい良作だなぁ。この巻に限らずだけど、改めて強く。

宇宙兄弟(9) (モーニングKC)宇宙兄弟(9) (モーニングKC)
(2010/03/23)
小山 宙哉

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最初の血が溢れ出た「シグルイ」(山口貴由・南條範夫)14
2010/04/05 [Mon]09:37
始まりそうで始まらない御前試合の事前描写が掘り下がる。

以前は展開の遅さにイライラさせられていたが、今はなんだか落ち着いてきて、
いくらでも待てるし、むしろ引き延ばしてほしいとすら思っている。

藤木や清玄が何かに感じ入り、苦しみ、昂ってほとばしるシーンは折りに付け挟まれるのだけど、
「出た!」「待ってました!」「筋肉張ってるよ!」
という心境だ。読んでる自分も成長したものだよ。

この巻での勝敗は藤木側。
生まれにコンプレックスのある清玄は、もはや「勝ち」を踏まえて夢想している。
それは欲であり邪念。勝ちたいんじゃなくて、名声がほしいのだもの。
対して藤木は三重を手にするために、勝ちを目指すことを心新たに誓っている。
構えとしては藤木の優勢勝ちだよな。

登城中にすれちがう緊迫のシーンも、原作にあったっけ。あったと思う。
もう読み返すことはなくて、あったような気になってる。それでいい。

シグルイ 14 (チャンピオンREDコミックス)シグルイ 14 (チャンピオンREDコミックス)
(2010/03/19)
南條 範夫

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それならば、意見を述べよう「昭和天皇論」(小林よしのり)
2010/04/04 [Sun]09:17
「天皇論」で祭司王としての天皇の歴史と立場と役目を紹介した作者に描く、終戦期の昭和天皇。

資料とつきあわせて考えや行動を追い、補足した再現漫画になっていて、御前会議を巡る展開はドラマチックで面白い。
ゴーマニズム宣言の方はもう横目でしか見てないけど、もはやテキストに挿絵がある程度。
ギャグマンガの方も、くどい絵とシンプルなコマ割でいまひとつだった。
でもここの再現ドラマは、じっくりとした描写がはまってるなぁ。

天皇論としては、祭司へのこだわりが描かれてないのが意外で、「最後の決断」をし「臣民とともに」生きた政治家として描いてある。
祭司どころじゃなかったのか、と思ってしまったが、続けて読むと不思議かもしれない。

繰り返し主張されているのは、立憲君主だから天皇は戦争責任を負わないということ。
日本にとって天皇は国土を含む自然の一部であり、スケールがデカすぎるからこそ具体的な言動は抑えられている。
天皇が出てくるときは緊急事態であり、だからこその切り札。

その「格」に心酔できるかは、それぞれだ。ここはもう、そうとしか。

じっくり資料と向き合って、昭和天皇について紹介しているのだから、攻撃的な描写を抑えれば……せっかくの伝記が、荒れた気持ちになる。
ま、それじゃゴーマンじゃないか。

ゴーマニズム宣言SPECIAL 昭和天皇論ゴーマニズム宣言SPECIAL 昭和天皇論
(2010/03)
小林 よしのり

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それでこそ我が主ッ!「週刊マンガ日本史 徳川家光」
2010/04/03 [Sat]09:39
徳川幕府の基礎を築いた三代目。

漫画は岩崎美奈子。
鎖国、参勤交代、キリシタン弾圧など、政治もいろいろやってるんだけど、漫画は若大将がいかに天下を踏み固めたか、という物語。
学習漫画とは離れた作りで、これもまた面白いなぁ。
人物紹介のところでも伊達政宗に「超ダンディーな老大名」とあり、人間関係が漫画みたいだ。

家光と堀田正盛、松平信綱のトリオに伊達政宗の配役が絶妙で、話が楽しく展開していく。
戦国の世からの「うるさがた」を退場させ、若き者の時代の中心となっていく、戦国とは異なる出世漫画。
バカでグズな三代目という評判をハッタリと豪腕?で跳ね返し、260年の基礎を固めたんだから立派なものだ。

将軍になれなかった忠長についてはかわいそうだが、その狂気については「シグルイ」参照、だよね。


付録の人物カードは
「由井正雪」「佐倉惣五郎」「林羅山」「松平信綱」「シャクシャイン」「後水尾天皇」「山崎闇斎」「山鹿素行」「井原西鶴」

カードでも、信綱はいるけど正盛はいない、というのが泣ける。
由井正雪は慶安の変の人で、漫画「蛮勇引力」でも同名の浪人が未来の東京で暴れている。
(なんで思い出すかといえば、「シグルイ」と同じ作者だから)

関連資料は、家光本人よりも江戸時代、江戸そのもののものがメイン。戦国時代から江戸時代へ完全に切り替えた人なのね。
百姓たちの江戸時代 (ちくまプリマー新書)百姓たちの江戸時代 (ちくまプリマー新書)
(2009/06)
渡辺 尚志

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図説江戸城その歴史としくみ 決定版―超巨大城郭の実像と知られざる内幕に迫る! (歴史群像シリーズ)図説江戸城その歴史としくみ 決定版―超巨大城郭の実像と知られざる内幕に迫る! (歴史群像シリーズ)
(2008/03)
不明

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徳川家光―キリシタン追放と鎖国 (学研まんが人物日本史 江戸時代(前期))

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お早うと言える相手がいる「シマシマ」(山崎紗也夏)8
2010/04/02 [Fri]09:08
シオさんとラン、ガイの恋愛が作品の軸になるかと思いきや、しゅっと収束。
恋愛だけが人生じゃないっ! と言わんばかりの、割り切りも感じる展開。大人だ。

求めるものは「安眠」。それでいい。全部求めたり委ねたりしない。
シオとランの描写も、漫画でこうも「ゆっくり」してるのも珍しいような。
激情に任せるでもなく、朝チュンで済ませるでもなく。で、そのあとにコンビニですよ。

ちゃらんぽらんの自覚がコンプレックスでもあったであろうランが、真剣に向き合ったのが大きい。
でも、ランのモノローグや回想があまりないよね。
もともと抑えめの漫画だけど、ランはいちばん何考えてるかわからない。
シープの仲間ではわかりあってるみたいだから、いいのか。


ガイが代わって不安定になる。幸せの総量が決まっているのか、作品内。
実家を手伝うつもりだったはずだけど、自分の意思がわからなくなってしまった。
まぁ、人間、ブレるくらいが自然で健康的なんじゃないかな。若いんだし。

しかし毎度思うが、オジサン読者は誰に移入して読んでるんだろう。面白いからいいか、そんなことは。

シマシマ(8) (モーニング KC)シマシマ(8) (モーニング KC)
(2010/03/23)
山崎 紗也夏

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運命を演奏した「諸星大二郎ナンセンスギャグ短編集」妙
2010/04/01 [Thu]09:01
続いて読んだ「妙」パート。

「珍」と違って落ち着いた雰囲気の作品が多く、読んだあとにポカーンとする。まさに妙。
星新一ファンには……ってのも「珍」と同じだけど、「妙」の方がそれらしい。
なんだか日本っぽくないんだよな。舶来品のようなオシャレさがある。
「ある災害」「コルクのある死体」とか。きっちり落としませんってシメが好き。

しかし「コッシー」やら「アリゲーター」「毒を食らわば」というダジャレに入魂したのもあって、気が抜けない。
「辛口怪談」にしても、よくある怪談仕立てのようでいて「なんでカレー?」というマヌケさは隠せないのだ。

シマ男がなにやらかっこいいので、B級特撮映画で見たいところだ。
でも全体的に「妙」の方が楽しいなぁ。キレ味があって、作品数が多いから?

諸星大二郎 ナンセンスギャグ漫画集・妙の巻諸星大二郎 ナンセンスギャグ漫画集・妙の巻
(2010/03/06)
諸星大二郎

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