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ティイイイイイアイッッッ!!!「グラップラー刃牙 外伝」(板垣恵介)
2008/02/12 [Tue]09:34
古書店でバキ外伝を発見。99年連載のもので、「グラップラー刃牙」と「バキ」の間、ジャイアント馬場の死後に描かれたもの。
花山薫の「疵面(スカーフェイス)」もあるし、外伝の多い漫画だ。役者揃いなのな。

現実ではありえなくなった、馬場VS猪木を漫画でやってみせたという夢のマッチング。
伝聞や周囲の反応からスゴさを語る手法、展開はここでも、「ピクル」でも変わってない。
清掃のバイトくんから格闘技雑誌、テレビ、そして日本中が動く。外科医も手術を投げだすほどの、愛する者の死に匹敵する緊急事態が伝染していく。
1/4くらいまではその描写、試合が動き出すまでで1/2を使う。
予備知識がなくても、プロレス業界全体が誌面から浮かんでくる濃厚さだ。

試合の運びも徹底的に“らしさ”を踏まえたもので、おそらく居酒屋でプロレスファンたちが「対決が実現したら……」の語りを繰り返し、繰り返し、夢想してきた末の、ひとつの結論なんだろう。
ただの有名レスラーでなく、スターとして、興行主として業界にかかわってきた思い、屈折した感情もぶつけあって“らしく”語る。
技は受けなくちゃいけないとか、プロレスが八百長だのなんだのを超えた“らしさ”が美しい。

これを理解するにはプロレスの知識がないといけないはずだが、自分もちゃんと乗せられて読めた。プロレスファンならもっと楽しいのかな。そこは残念だがもはやしょうがない。
でも「そこは違う!」「ありえない!」とかの拒絶反応もあるんだろうか。下手に知ってると。
「違うと思うが、板垣が描くならOK」という読み方もありそうだ。


オチは……まぁ、追悼漫画でもあるからして。
16文キックと同じ、「なんと雄大で…なんと力強く」「なんと斗羽的」な驚きがある結末なのではないか。


→青春の外伝の読みログ
快感を与える!!!「バキ特別編SAGA」

→最近の外伝の読みログ
彼の時代ですッッ!「範馬刃牙10.5外伝 ピクル」

グラップラー刃牙 (外伝)グラップラー刃牙 (外伝)
(1999/11)
板垣 恵介

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