2009/01/08 [Thu]11:41 連載開始から話題になりまくりの漫画家を目指す少年漫画。 タイトルは、博打打ちとマンガ家から取ったものだろうな。
目標は18歳までにアニメ化される作品を描くことで、そのためにはジャンプしかないと、熱血でありながらルールやシステムを踏まえた異能バトル漫画のようにもなりそう。
80年代なら父親が漫画家でそれを超えるとかってなりそうなんだが、そこは21世紀なのでもうちょっとお利口。説得力があり、かつ青臭さのある動機と背景がいい。 これ、青臭さで少年の共感を得ようってんじゃなくて、青臭さを観察して楽しむ大人読者のためのものかな。少年の漫画志望者が見事に増えているそうだけど、どうも上手に作られすぎているような。
小ネタや絵(燃え尽きたジョーや、うすた京介、透明な2人きりの空間で周波数が合う少女漫画的な演出とか)に、ベタな漫画技法やパロディが使われまくっているし、サイコーとシュージンにしても漫画的なキャラだ。ヒロインも浮世離れしている。
この作品の中でリアルなのは「マンガを描く厳しさ」だけ。 ほかはむしろ漫画チックなんだよな。 って、漫画なんだから当たり前だが、そこを確かにしているから熱血ぶりや作品分析なんかで自由に振舞えるわけだ。
ネームや絵の描き方やペンの使い方の技法の話、持ち込みや連載、収入の話までの営業事情など、漫画業界の話題を使いまくっている。 ジャンプ編集部(ジャソプでもステップでもジャ●プでもなくジャンプ)、集英社って名前を出して、ためらいなく日本一だと語らせ、ダメ原稿は別の仮名雑誌に持っていこうとか言いだす。 この辺のくだりは「サルまん」に近いようでいて、なによりも現在である、ジャンプである付加価値が破格。だってみんな知りたいじゃん。
これはスポーツ漫画でルールや大会のシステムを解説しておくのと一緒。 アメフト漫画といっしょだ。なんとなく知ってるけど細かいところは知らない世界だから。 で、うまいことに「マンガの達人」が売れてしまうほど、漫画業界への関心はアメフトよりも高い(はず)。 これは面白いはずだよ。 「ブルードラゴン」の漫画(読みログ)はアクションのくせにこざかしくて困ったけど、こちらの小賢しさは作品に根ざしてるものな。
各話の合間に原作者・大場つぐみの手書きネームが収録されているのだけど、これは見たらそのまんま、ウワサの正体の人の絵。表紙にもラッキーな漫画が載ってるし、事実上のカミングアウトか。 原作者の立ち位置についても語られていったら面白いな。
漫画家漫画の分類とか、面白いのでは。 舞台となる時代、懐古か進行形か、自伝か他伝か、技法の虚実などなど・・・
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
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