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ほんの6600万年前のこと「DINO2」(所十三)1-2
2009/09/20 [Sun]13:23
「恐竜発見記」以来、恐竜漫画家の道をひた走る作者。
「竜の国のユタ」もちょっと読んで、面白さに安心したところで、「恐竜大紀行」の路線ならコッチですよと勧めてもらったので先に読む。

「DINO2」と書いて「ディノ・ディノ」と読む。
サブタイトルは「The Lost Creatures」で、恐竜を冠すると翼竜や魚竜をはじめ分類や系統の上での魅力的な古生物を含められないから、だろうな。

内容はまさに「恐竜大紀行」の路線で、食事や巣作り、子育て、群れなどの恐竜(いわゆるね)の生態を題材にして、物語を紡ぐ。

肉食にしても「骨まで食える」ことや「体格の違う異種で共闘する」考察で、お勉強がドラマになるのだ。
ティランノサウルスとトリケラトプスの因縁なんてのは、使い尽くされた題材なんだけど、そこに刷り込みや糞食といった現在の生物の習性を織り交ぜて、かつ擬人化された情緒もある。
有名な闘争化石から導いた「伝説」のエピソードなんて、古生物のファンはウンチクで、ドラマとしても笑える仕掛けだ。
練り込まれた作品だなぁ。

どんなにわかりやすい(子ども向けの)文章でも、これほどイメージあふれた「解説」はできないだろう。漫画の解説力おそるべし。
監修や解説、原作を立てずに作者が独自に研究して物語に仕上げている。
解説コラムも作者によるもので、「漫画ではこういう描写もアリかと・・・」との断りもある。
もちろん、これは一説にすぎないと心しつつ読むのだが、ある程度以上に調べて書いているのだから、登場生物を動かす時、あまりにもご都合主義に動かすことは作家の理性としてできないだろうという信頼感はつよい。
(翼竜の羽の傷、とかね)

デイクラエオサウルスとランフォリンクスのペアは、恐竜大紀行のサンダー(アパトサウルス)とペッカー(アルケオプテリックス)を思い出すし、群れを守るために犠牲になるトリケラトプス父も、思い出すところがある。
そういった意味では二番煎じともいえるが、古生物研究の発展を考えれば、新種や新解釈に連れて描かれるべきジャンルなんだろうな。

羽毛恐竜なんて出てこないんだから、「恐竜大紀行」には。
決定版が存在し得ないジャンルでの、作者の継続的な活躍に拍手。

で、これもう絶版みたいで、3巻がプレミア付いちゃって買えないのよね。
いつかどこかで、絶対読もう。


しかし、自前の恐竜知識って、どうアップデートしていけばいいのやら。
とりあえず恐竜漫画を追いかけていこうかな。
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