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何を笑いにするか「戦後ギャグマンガ史」(米沢嘉博)
2009/09/26 [Sat]09:15
米沢嘉博によるマンガ史三部作、ギャグマンガ編を読む。

「はじめに」でも書かれているが、マンガの「何を笑うか」「何を笑いの対象とするか」の変遷からは笑いの文化史も読み取れる。
芸能やテレビのお笑いともリンクした論に深められる題材なんだけど、マンガだけでも労作といわれる作業の後継者はどこだ。

笑いって進化してるんだな。進化してて当然なんだけどさ。自分の生い立ちより古い文化の変化って肌感覚を持てないけど、読めば少なくとも脳では感じられる。

というわけでメモ。



漫才師や落語家の演技にも通じる「状況の笑い」(誰かがおかしなことをしている)から、
笑わせるための「道化役の笑い」が出て来て、これは出てくるだけで面白いコメディアンなんだけど、マンガの場合は描きたい放題にドタバタ(スラプスティック)させられるからなお軌道に乗ったという。

変な顔のヤツが出て来てドカンと何かする。
そんだけで笑える。人間にはできない絵の強さ(記号)がマンガの笑いを引っ張った。

そして週刊マンガ誌で「笑いを情報として送り出す」のが赤塚不二夫だったと。
「シェー!」はもうびっくり表現のギャグじゃなくて、面白いポーズの記号として流行る。マネされる。
意味や脈絡はおいといて「シェー!」が面白いという、考えるだにめちゃくちゃな状況だ。すごいなマンガ。

今でもテレビの笑いが1分になったとかキャラ芸になったとかいわれるけど、瞬間的な感情の笑いってどんどん瞬発性を磨いてしまうのかも。

でもマンガのギャグは、ギャグだけを取り出していく瞬発的な先鋭化を一段落させて、パロディやデフォルメを交えた生活ギャグに一種、回帰していく。
元にしてる生活感は大人のもので、かつての少年(良い子)が過ごす社会ではないけど、なんにしても脈絡のある笑いに戻っていく。
少女マンガはマンガらしい世界にギャグのキャラ(コメディアン)を放り込む、異端児のギャグがあるし、吾妻ひでおはマンガのお約束を逆手に取ってギャグを作る。

「うる星やつら」も「Dr.スランプ」も、一定の秩序がある世界に笑いの元となるキャラを送り込んで行くギャグマンガだ。

赤塚不二夫から山上たつひこで暴れまくられた「ギャグのための純粋ギャグ」には、もう笑い疲れてしまったってことじゃないか、読者は。
生活体系から言語体系に進んで瞬発性を獲得したギャグが、また生活体系を求めて行く。

マンガはそのままで非現実的だから、キャラやギャグにはある程度、秩序の地盤が欲しかった、ということかもしれない。
「マンガは世界を閉じてから笑いを作る」のね。

いやほらやっぱり、テレビ芸能とギャグマンガ、意味と無意味あたりを駆使して、誰か続編を著してくれないかなー。

だって、「ねじ式」の意味不明さをギャグとして語ってはいるが、吉田戦車やうすた京介には辿り着いてないんだもの。
もったいない。この素晴らしい滑走路、もっと活用されるべき。

戦後ギャグマンガ史 (ちくま文庫)戦後ギャグマンガ史 (ちくま文庫)
(2009/08/10)
米沢 嘉博

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