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無用の道をつらぬくべし「坊っちゃんの時代」(谷口ジロー・関川夏央)1
2010/01/25 [Mon]09:52
谷口ジローにハマる流れで、新刊(復刻)ではなく歴史漫画を読んでみようと、明治時代の群像劇に手を出す。
子どものころに読んだ記憶だけあるのだが、もちろん楽しめていない。

紙幣のスマートな顔つきでおなじみの夏目漱石は神経症で胃弱。
留学から帰ってきたところに時代に浮かぶ青年たちが集まって、という、雰囲気ある出だしがいい。
漱石の伝記とか、「坊ちゃん」のメイキングとか、学習漫画ではなくて、
漱石を中心にぶわっと風呂敷を広げて、いろんな人を包む。

なので、思い返して「ストーリーの盛り上がりが!」「展開にハラハラ」みたいな感触はないのだよな。
包んであった「明治時代の一風景」の風呂敷を広げてもらった内容だから。
物語の盛り上がりとして、胃の痛みや葛藤が伏線や展開でねじ込まれて来ない。でも漱石の胃の痛みは鈍く伝わってくる。


風呂敷の中身は「新しい」「古い」に分けられていて、漱石は「新しい」側の知性として帰ってくる。
新しさに足場を置く余裕も金もある。

青年のひとりをモデルに「坊っちゃん」を書きつつ、時代と自分と作品を見つめては見つめ直す。
生来は呑気で、変化や上昇志向や対決を好まない人なのに、新しい側として煽るポジションに着いたんだから、そりゃ胃も痛くなろうというもの。

でも結局は自らが追いやった「古い」ハーンと同じ、無用の人として小説家を選ぶ。
胃の痛みを思えば、新しい側に徹して、教鞭を取り続ければ良かった。伊集院のように。
「坊っちゃん」が破れた柔道の試合を見ながら、小説家を決意するのだから、新しさを進める力に降参して、見限っているわけだ。

そんな漱石の「反時代の精神のありか」が主人公であり、結論も主張もない。
歴史はそうあった。漱石や「坊っちゃん」はそこにいた。
そういう面白さの漫画だな。空気、風景を読むもの。もちろん人物も面白いけど、読みどころは、その間だ。
だからかっこいいんだな。


第2部は鴎外森林太郎のお話。「舞姫」、高校生の現代国語で読んだっけ。

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