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心の強さで描くもの「週刊マンガ日本史 雪舟」
2010/02/05 [Fri]09:01
創刊号の卑弥呼を担当した藤原カムイが再登板。

書画、水墨画の大家である雪舟の人物伝を、ワク線はすべて、さらに回想シーンを筆で描いている。
天橋立図の模写(だよな?)もあって、藤原カムイが画力を振るうための16号だな。
絵の重みも人物の深みも全然違うぞ。
申し訳ないが、もう全部、漫画担当が藤原カムイだったらいいのにと思ってしまった。
(あまり内面に入り込んだ漫画で歴史学習の情報量が減ってもなんだが。卑弥呼、雪舟なんかとの組み合わせは良いよね)

禅宗と水墨画の世界観が重なってたそうだが、鎌倉時代には仏教から宗派がわかれていった中で、内面と向き合う禅宗がブレイクしたのはなんでだろう。
他力本願(お経を唱えればいいとかね)でなく、終末思想でもなく、自分と向き合う。
都の東山文化は花盛りだったし、わりと余裕がある時代だったのかな。気候がよかったとか、農業が落ち着いてたとか。

でなきゃ、己に向き合ってなんかいられないような。
豊かになってたからカウンターで水墨画とかの「わび」、地味路線がウケたんだろうし……。なんてね。

で、気になるのは解説部分の「目からウロコの歴史塾」。
雪舟の絵、わりとパクリならぬインスパイアなんじゃねって指摘は目からウロコというか、できればウロコうけたままでいたかったぞ!
絵の内容でなくテクニックが国宝級ということで、いいんじゃないかな!


人物カードは「コシャマイン」「山名宗全」「細川勝元」「一休宗純」「太田道灌」「足利義政」「足利義視」「日野富子」「蓮如」。

山名宗全&細川勝元、足利義視、日野富子と「応仁の乱はわたしたちが原因です」メンバーが揃っている。
蓮如は本願寺教団の立役者か……。戦国の準備ができすぎてるな。カードの顔も実にふてぶてしい。
コシャマイン(コサマイヌ)のカードから、日本が古くからの単一民族国家だなんて幻想に注意しようと思った。

紹介されている関連書籍は雪舟本人と作品の本。本物は山口県の毛利博物館とかで見られるんだそうな。

雪舟―戦乱の時代、水墨画の世界 (NHKにんげん日本史)雪舟―戦乱の時代、水墨画の世界 (NHKにんげん日本史)
(2004/09)
小西 聖一酒寄 雅志

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雪舟 (新潮日本美術文庫)雪舟 (新潮日本美術文庫)
(1996/12)
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雪舟の「山水長巻」―風景絵巻の世界で遊ぼう (アートセレクション)雪舟の「山水長巻」―風景絵巻の世界で遊ぼう (アートセレクション)
(2001/09)
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