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ただの生首だったのです「創世記」(星園すみれ子)
2010/02/19 [Fri]09:35
新規開拓だと思ってタイトル&ジャケで買う。青林工藝社舎だし、冒険にはいいところ。

表題作の『創世記」は、巻末の米澤嘉博の解説どおり、パロディなんだけど語りかけるものでなく、事象をすり替えて楽しんでいる模様。だから安心して笑える。
叙情的なところで、ふいに生首の放物線が出てくるのだから。

表紙の絵柄どおりに、メルヘンだけどどこか生気のない(自我が弱そう)少女たちが、なんだかだ暗黒の世界に落ちていく短編集だ。
暗黒の世界といっても少女を汚すものでなく、残酷な天幕の中や深淵だ。

ダークな世界だけど、暗くはない。黒い。
「テヲレマ館」のように少女の人間関係の黒さが似合うのだが、似合いすぎるんだろうな。きっと。
それでは物足りない。
むしろ「創世記」のように、ざっくりデカイ視点だと、作風の暗黒ぶりが浮き立つってことか。

創世記創世記
(2006/05)
星園 すみれ子

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