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お祖父さまはキングオブテツ「月館の殺人」(佐々木倫子・綾辻行人)上下
2010/03/17 [Wed]09:36
テツ道ミステリ漫画を読む。
鉄道に詳しくない女性が主人公で、テツに囲まれた状況が舞台なので、用語なんかの解説は豊富。
用語も「鉄子の旅」を読んでいればわかりそうなものが多い。

ミステリだけに内容について振り返りにくいのだけど、原作者もあとがきに記すように、佐々木倫子のタッチありきで成立している。
テツオタたちは、最初「ちょっと不思議で」「共通点がみつからない」男性集団として登場する。
でもそれぞれダイヤや写真などにこだわるテツであり、徐々に趣味や異常な(面白い)言動が露に。

この「一見ふつうの人」を描けるのは佐々木倫子の技なんじゃないか。変人を描かせたら天下一品。
実際、テツも隠れる必要がなくなった世の中だけど、全身でテツオタですと表現している人は少ないと思うし。
「テツじゃない!」と主張する精神的なところもテツらしい。
あの間とシリアスな顔と、宙に浮かぶ例のタイポありきの「テツがいる奇妙さ」。

「そういうものなの!」と主張し、テツのルールに厳しい姿は、十蔵氏の末期のセリフにも現れるし、
なによりトリックの土台が「鉄道に乗ったことがない」主人公の設定によりかかっている。
空海の目線を共有し、テツと幻夜に囲まれた状況を体感できるから成立するギミックだよなぁ。
これ、小説で読んだら「なわけねぇよ」と思うかもしれない。

面白いなー。
IKKI鉄道漫画の関連で「阿房列車」も読もうかしら。

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