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大人のケンカも人海戦術で「男一匹ガキ大将」
2007/05/21 [Mon]12:25
古本屋で「男一匹ガキ大将」のジャンプコミックス全20巻がなんと500円だった。5000円、1500円の間違いでなく500円。なんでかって、日焼けやシミがひどい巻があり、6-10巻あたりは背が割れててページが落ちそうになってるところもあるからだとか。
返品は受け付けないし、買い取りにも応じないぜと念を押されつつ、一回読むだけなら大丈夫だろうと購入。えっちらおっちら持って帰る。

本宮氏の自伝やジャンプ伸張期のエピソードでしか知らなかった漫画で、とにかく勢いだけの、「おんどりゃー」「なめとんのかー」だけの無茶苦茶なんだろうなと思ってたけども実は破綻しきっているわけでもない。ギリギリ、筋がある。そりゃそうか。想像がふくらみすぎだ。水戸のおばばや妻子が「実は生きてた」ってのはズッコケたけど。いい加減だナー。男塾方式か。

子分が1000人、1万人、3万人となり、相手が町の番長から地区の番長、日本一の番長、日本を動かす巨悪、日本を狙う外国人企業などなど、いやーこれくらいのインフレは慣れておりますよと余裕をかましてしまう。不良が言い出す“全国制覇”ってこういうことかと。

不良が集まればなにかができる、という視点は今でもグッと来るし、なんやかやで子分が駆け寄ってきて鉄橋を直したり情報網を敷いたり、船でアメリカを迎え撃ったりする暴れっぷりは心燃ゆるな。描いてる方は苦しかったらしいけども。

しかしわずか3巻目にして「子どものケンカはやめじゃ、大人の勝負をする」ってんで株取引で2億稼いだのには読んでてびっくりした。ガキ大将的な動員力とカンでってシナリオはともかく、ケンカやめちゃって20巻までどうすんだと。
暴力、動員力、カリスマ性のインフレじゃない、カネや権力も含んだバトルが早くも試されてて、なるほど20巻も続くし読者が熱狂する器だと思った。
デビューしてすぐに経済ケンカのあるオトコ漫画を描いてたとは……。

それほど「じゃっかあしゃー!」だけでもない漫画だけど、随にはケンカしかない。
万吉がケンカを止めようとすると戦うしかない状況に陥る。常に追い込まれて暴れるガキ大将は、よくいわれるように作者そのものだったと思われる。お疲れ様でした。

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