2007/05/25 [Fri]11:01 移動時間つぶし用に何か、と古書店で購入。板垣版は長いけど谷口版は文庫一冊。
有名な格闘技小説の漫画化。きっとそのままの映像化なんじゃないだろうか。「ズザッ」「メリメリ」「あがが」「むお~」などの自然音しか入らない生格闘をじっくり描き込む。漫画的に考えると描き込んでないのだが、筋肉も動きの流れもリアル。むっちりと横幅のある身体とくいしばって鍛えられたようなアゴはテレビで見る格闘技に近くて、漫画だともっと逆三角形になるよなと。
姫川の存在は肩すかしだけど原作だとどうなってるのかしら。ケンカバカとモテ&社会性は両立できないような排除感もあり、姫川は最強の敵になるべく登場しているのだが。
でも闘って闘って、闘う前に悟りかけて勝てそうになっても満たされなくて、という流れがじわっと染みてくる。 んー、話も見せ方もストイックだ。読んだ後、ちょっと無言で過ごしたくなる感じ。目と体で語りたいというか。自分でも意外に影響されすぎ。
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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
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